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2024.06.24
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テーマ: 読書(8216)
カテゴリ: 読書


「ポトスライムの舟」を読んだとき、ああ、この人の本はこの先読まないだろうなぁ、と思った。
この「水車小屋のネネ」は谷崎潤一郎賞を受賞し、本屋大賞2位となった。
「第4回 みんなのつぶやき文学賞」国内編 第1位! 
「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第1位! 
「キノベス!2024」第3位!とアマゾンにあった。
手に取ってみるとなかなか分厚い本。
著者・津村記久子の最長の本とのこと。
 第一話 1981年
 第二話 1991年
 第三話 2001年
 第四話 2011年
 エピローグ 2021年
から成る物語。
それぞれの話は長く、その一年、そのひと時を描いている。
もとは新聞小説とのこと。1年かけての掲載である。四季ごとに年代がかわっていったかどうか知らないが、およそ三か月で一話を綴っているのであろう。最後のエピローグはこの単行本のための書き下ろしである。よって、想像だが、2011年を終章として構想し書いたものがと思える。2011年は東日本大震災があった。この本の中でも地震にあい、そのときの状況、その後の人々が描かれている。ここに帰結するためにそれまでの物語は綴られ、いろいろな人との交流がある。
第一話を読んだだけで悲惨な状況に陥った姉妹が出てくるのだけれど、なんか素敵な本に思え、この「水車小屋のネネ」好きだなあ、と思えた。読み進むうちに、ますますその思いは強くなり、読み終えるのがとても切なく惜しく思えた。いつまでも読んでいたい。いつまでも律やネネを見ていたい。そう思えた。
この本でヨウムという鳥がいることを初めて知った。
オウムより一段、賢そうである。
寿命も50年と長い。
家族というものではないけれど、家族のように感じる登場人物たち。
袖振り合うも多生の縁とでいうように出会いを大切に、他人のことに踏み込みすぎない程度に大いにかかわって、その関係性が心地よい距離間のままである安堵感、安心感。読んでいてほっこりする感じがとても良かった。
とても素敵な本である。





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最終更新日  2024.06.24 23:48:34
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