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2024.09.28
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カテゴリ: テレビ

虎に翼 - NHK

NHK朝ドラ「虎に翼」が終わった。
前作「ブギウギ」の好評判を受け継いで、さらに良かった気がする。

演技がうまいと評判の伊藤沙莉については過去作「ひよっこ」での米屋の娘として出演していたので初めて見た。特にそれほど何も思わなかったが、演技巧者として人気が出て、朝ドラ「虎に翼」出演前には織田裕二が脇に回るということで話題になった「シッコウ!!~犬と私と執行官~」(テレビ朝日)で連続ドラマ主演を果たした。子供時代にドラマ「女王の教室」の主演・天海祐希から薫陶を受けて肝に銘じた話がある。映画「ナラタージュ」で廊下を行く女子高生としてチョイ役での出演を発見し、驚いたことがある。こつこつとというか2003年からだから芸歴20年はベテランの域ではないだろうか。

最近の朝ドラは実在の人物をネタにドラマとして再構築していくものが多い。この作品も日本初の女性弁護士の1人であり、初の女性判事および家庭裁判所長である三淵嘉子(みぶち よしこ)を題材にとったものである。戦前、戦中、戦後、そして昭和から平成へと移りかわる中、憲法も大日本憲法から日本国憲法にかわる中で、女性が社会に進出、中でも裁判官になるという、法の番人として生きる正義とは何かを真摯に問いかけた作品である。人への思いやりを見せながらも情に流されず、いや情に流されたこともあったか、個人の思いを、女性の思いを社会に投げかけた。とても意義を感じる素晴らしいドラマであった。
出演の面々もみごとなキャスティングと思えるけれど、イケメンふたり、岩田剛典と岡田将生が伊藤沙莉にからむ男性としていい役どころを演じてくれた。ハ・ヨンスが話題と人気を呼び、松山ケンイチの苦虫を踏み潰したような顔も人物にはまっていてよかった。彼が演じる最高裁長官が無類のあんこ好きというのもおもしろかった。
涙あり笑いあり、笑いあり涙あり。吉田恵里香の素敵な脚本を絶賛したい。とても素晴らしい台本だといえよう。昨日の最終話はなくても良いと思われる後日談だが、半年見続けたファンにとっては嬉しい回想録となったのかもしれない。
素敵な物語をありがとう。





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最終更新日  2024.09.29 00:12:53
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