全468件 (468件中 401-450件目)
この作家、陸上、とりわけ駅伝がものすごく好きなんだな、それも箱根駅伝が。風変わりな作品だった。<ネタバレあり>風変わりというのは主人公なるものが、万引きで登場するのである。ん~、ありえな~い感じ。あとがきの解説などを読むと、この作家が意図していたところは箱根駅伝のものすごいファンであるからこそ、繰り上げスタートに絡む順位の妙を知らしめたかった。皆に知ってほしかった。感じてほしかった。だから、普通に描いて優勝争いに絡んだり、余裕の順位がラストちかくに急ブレーキで棄権なのかシードを取れないのかといったありきたりな(?)クライマックスを用意しなかった。繰り上げスタートに絡む順位の把握の難しさを自分とともに読者にも味わってほしかった。この本を読むとこの作家はつくづく駅伝が好きなんだな。と、そればかり感じた。【送料無料】風が強く吹いている
2011.08.18
コメント(0)
夏が来ると終戦、太平洋戦争のことが思い起こされる…。友人から薦められるままに、この本を読んだ。(一読するには分厚すぎるが)「0」がゼロ戦(零戦)のことだとは読むまでわからなかった。歴史探訪ではないが、従軍者の孫が祖父の足跡、生きた姿を尋ねることで小説は展開する。ときに雄々しく、ときに弱弱しく、ときに悲しく、とても悲惨に…。あの時を生きた人々、戦火をくぐってきた人々、敗戦の日本。彼らがたどった祖父の姿は立派だった。私にはそう思える。この本を読んで、感動し、泣き、悼み入る。今の若者がこの本を読んで、何を感じ、どう思うのかはわからないが、読んでみてほしいと思える作品である。【送料無料】永遠の0
2011.07.22
コメント(0)
4か月前に読んだにもかかわらず、内容を覚えていないことに愕然。昨日、映画を見て気づいた。また、映画を見て原作と何が違うのだろう、なぜ原作のあの感動を味わえなかったのだろう?という疑問もあり、読み返してみた。ドラッガーのマネジメントに関した本だったのに、映画化に際してマネジメントができていなかったのかな。ドラッガー本人まで登場させる凝った内容だが、それは必要なかったのでは。映像化にあたり工夫は感じられたが、原作を読んでいない人にもわかるくらいに映像だけでなく、映像だけでは誤解を生むシーンなどは心の声やナレーションを入れてもよかったのではないだろうか。また、まえあつを主演としたことで映画ファンからはAKB商品と見られただろかも。AKBが揃い踏みしない作品にAKBファンがくることは少ないだろう。武井咲などが主演すれば良かったのかもしれない。本を読み終えて、マネジメントでも出てくる、真摯さをもって感動を追及していけば映画ファン、観客はついてきたのでは、映画館に見に来たのではと思う。一度目の読書では号泣した私だが、今回読み返しても少し泣いてしまった。この感動が映画に、…なかったのが残念である。【送料無料】もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
2011.07.16
コメント(0)
ハードカバーの本を買うのはこのところ新宿鮫シリーズくらいしかない。とすると5年ぶりの新刊ということは5年ぶりに単行本を買ったということ?鮫は単独行動が好きだ。好きというより同僚がやられてから、やむなく(?)ひとりで行動している。ただ、恋人もいたし、理解ある上司にも恵まれた。今回は彼をとりまく人々に良くないことが起き、事件も起きる。別々の物事がひとつながりにからんでいく展開に作家の構築力のすごさを感じる。またそれをささえる現実の事象を調べ上げていることにも感心する次第である。特筆すべく傑作という域まで今作品はいっていないが、他の鮫シリーズと比肩しうる見事な出来である。鮫ファンの私はいつまでも読み続けるだろうなぁ。早くも鮫のその後を知りたいと思う。【送料無料】絆回廊
2011.07.10
コメント(0)
戦後65年、まもなく66年をむかえようとしている。先日、朝日新聞に載った本の記事を読んで、読みたくて買った。今さらと思う年配の方も多いに違いない。そう、なぜ今出版なのか。それはこの本の元になった教誨師・浅井堅教による。彼のマヌス島裁判の日記・備忘録は、彼が50年は世に知らせるなと家族に命じたのだ。マヌス島裁判は誤審というか、政治的配慮で身に覚えのない罪の者を絞首刑に処した。そのことを関係者が存命の間は口外できないものと彼は考えたのであろう。「責めに生き責めに死するは長(おさ)たらむ 人の途(みち)なり憾(うらみ)やはする」西村琢磨中将が残した句である。-組織の責任者である自分は、たとえ部下たちの犯した罪であれ責めを負うのは人間として当然のことである、なんら恨むところはない。-『戦後、戦犯被告として、各地の軍事法廷に立たされた日本将兵および軍属の数は、およそ5700人、A級戦犯28名、BC級戦犯の数は5600人余り。死刑を宣告されたもの984人、死刑を執行されたもの920人、自決および獄中死131人終身刑385人など…』終戦まで生き延びたにもかかわらず生命を奪われたものが1000人を越えようとは…。西村琢磨中将のように本土の土を踏むことなく、家族とも会えず、戦犯の汚名をきせられたものが数多くいたであろう。そのことを今の人々は知らない。私も知らなかった。いつごろまでだったのだろう。街頭で腕や足を失くした傷病兵士が「お恵み」を乞うていたのは。あちこちである者は座って、ある者は佇んでいた。真っ白な傷病服に身を包んで。その人たちを見たのは遠い記憶のむこうにいってしまった。最後に本文より一句辞世の句を辞世 妻宛てに逝く我に叶わぬ事と知り乍(なが)ら ひと目あいたし我が子我が妻 池田正浩【送料無料】最後の戦犯死刑囚
2011.07.04
コメント(0)
重松清の最も長い話。日常の中の非日常を描く。死(死期)と対峙した時の人間の面持ち、立ち振る舞い、感情を描いている。普通の人は普通に、こう行動するのだろうか。それとも、普通にみえる人は、普通じゃないことを抱えているのだろうか。許しということが、テーマになっているかどうかわからないが、許しを請う…懺悔がプロセスにある。やさしい人たちが中心に出てきて、それがやさしさなのか、きびしさなのか、辛さなのか。胸に迫るものも感じて、読んだ。途中、やはり泣いてしまった。人生を考える、少なからずそういう側面もある作品である。【送料無料】カシオペアの丘で(上)【送料無料】カシオペアの丘で(下)
2011.05.07
コメント(0)
物語の展開に魅せられて、その世界に引きずり込まれ、興味を持って読んだ。とてもおもしろい作品。ミステリーな味わいを出しつつも、途中から淫靡な世界も出てきて、新たな興味もわいた。起承転転転転転(結)という筋立て、楽しめた。【送料無料】焚火の終わり(上)焚火の終わり(下)
2011.05.03
コメント(0)
東北関東大震災で壊滅的被害を受けながらも東北の地元紙は奮闘しているそうだ。朝日新聞の記事から。この地元紙の奮闘ぶりを読んで、その中の記事。東海新報社から震災直後に出版された一冊。「羅針盤の針は夢に向け モスバーガーを創った男の物語」著者は同社の木下繁喜さん。ネットでも話題になっているという。すぐにチェックしてみたが、アマゾンでは品切れ中。増刷されないかな。
2011.04.19
コメント(0)
帰省の電車を利用して往復で、実家でこの本を読んだ。「魔物」麻取こと麻薬捜査官がどのようにして、ミステリーのような魔物を退治するのか。上下巻に分かれた分厚い本の紙数が少なくなるにつれ、その結末は予想しがたいものだった。読後、こんな結末だったんだ。興味を持って読み続け、秀逸な物語の運びも”やられた”とも”なるほど”とも思い、終わった後も読み続けたい衝動に駆られる。いい本とは思えないが、興味を惹く面白い本ではあった。魔物 上 (角川文庫) (文庫) / 大沢在昌魔物 下 (角川文庫) (文庫) / 大沢在昌
2011.04.18
コメント(0)
明日は投票に行こう!馬芝居小屋さんのブログです最新は「映画に行こう!」
2011.04.09
コメント(1)
「魔女の笑窪」の続編。「魔女の笑窪」は奇想天外な女性を性の奴隷とした<地獄島>を背景にした作品で、日本の暗部をフィクションで絶妙に描いて見せ、クライマックスは派手なスペクタクルで終わった。そのクライマックスを継承して後日談的に韓国に場所を移して始まった「魔女の盟約」非常にクールで猛者でビジネスライクだが、情にもろいところが読み手の関心を惹きつける。舞台を中国そして日本へと移し、最後は警察、やくざ、中国諜報部、中国軍部を巻き込んだスケールの大きさの中で、読み手をしびれさせる終わり方をする。ぐいぐいと読み手を惹きつけて離さない魅力ある物語は大沢ワールドの素晴らしさである。圧巻!【送料無料】魔女の笑窪【送料無料】魔女の盟約
2011.03.24
コメント(0)
これほどのベストセラーを読んでいなかった。読まなくていいと思っていた。ただ、1月末、楽天の期限付きポイントを消化するために本を選んでとっさに買った。日々、多忙なことには変わりはないが、地震もあって、出かけることもなく、家にいたので今日読んだ。こんなに劇的で感動する話だったなんて…僕が人にお薦めしたくなるような本である。その内容についてはあまり詳細に紹介されていなかったんじゃないかな。風変わりな題名とそのアプローチ、爆発的な売れ行きと作家の特異性のみに話題がいき、その筋に言及されてことは少なかったんじゃないかな。また、そもそも本にしろ映画にしろ、内容についてはふれられたくない聞きたくない主義なので、なにか話すようならチャンネルをかえてた気がする。意外性のある展開とクライマックスに絶句し涙した。とてもいい本だと思う。6月には映画になるもよう。ぜひ、見てみたい。【送料無料】もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
2011.03.13
コメント(0)
江戸時代の吉原の女郎の話。春をひさぐ女たちの話なんか読みたくないと思ったけれど、薦められたら致し方ない。貧しさと悲しさと辛さでいっぱいの話。だけど、女郎であるが故、いや女郎だからこそ、愛がある。正直読むのも辟易した部分もあったけれど、短編の羅列でなく、相関性のある話だからこそ、読み進むうちにお薦めに納得するところもあった。5文のくだりは映像化したいと思わせるほど秀逸だった。花宵道中
2010.12.11
コメント(0)
「スキャンダル」という題名からして、どんな凄い内容なのかと思ってしまう。もちろんすごい内容なのだけれど、想起されたものとは質的に違う気がした。派手なスキャンダルというものではなくて、醜聞と日本語で表記したほうがよさそうな淫靡な感じのするものだった。書かれているものと書かれていないものがあり、読者として想像するしかないところもあり、本としてお薦めできるものかと問われれば、それほどのものではないと答えるしかない本なのかもしれない。このような本はリアルタイムで読めば週刊誌的興味で読書意欲をそそられたのかもしれないが完成された本として読むとき、疑問疑惑が浮かべど引き込まれるものを感じなかった。作家の内証するさまをつづられただけのものかもしれない。
2010.11.26
コメント(0)
上巻前半はトレンディドラマみたいでときめく恋の体が泡立つような感触がとても素敵だった。素晴らしい恋物語かと思いきや、400年の時空を超えた輪廻転生を証明するような呪いにも似たおどろおどろしいミステリーへと転換していく。下巻では暗澹たる気持ちにも似たすっきりとはしない結末をむかえる。単なるラブストーリーでないところがいいのかわるいのか。次を知りたくて読み続けてしまう期待感を持続させる魅力ある小説ではある。わが恋(おも)う人は(上)価格:470円(税込、送料別)わが恋(おも)う人は(下)価格:470円(税込、送料別)
2010.11.18
コメント(0)
すらすらと読めて、なにかを感じて、いつもとかわらない日常が少し違って感じられるかな、と思える(?)本。種をまく人
2010.10.14
コメント(0)
約一年かかって「坂の上の雲」を読み終えた。読み始めた当初、これは小説だろうか?という疑問を持った。その答えはあとがきにあった。秋山好古、秋山真之の兄弟と、正岡子規の3人を軸にした本だと思っていたが、読み進むうちに、正岡子規が早世し、日露戦争における記録のような記述が増えていく。小説としては視点がどこにあるのか、作家としての視点が存在するのはわかるが、作品が進むにつれて、主人公というものがなくなっていってしまう。それゆえ小説ではないんじゃないかと思えた。しかし、あとがきで司馬が解説しているように、散文でどのようにでも書ける。どういう風に書いてもいいのが小説である。だから小説として書くことにしたとある。ならば、納得。とにかく司馬が思い描くように、また書きたいように書いたのだ。おして、司馬遼太郎が書きたかったのは史実としての日露戦争であった。かぎりなくノンフィクションにちかい小説である。司馬遼太郎はこの作品に彼の40代の十年間を費やした。この作品を完成できたことは喜ばしいことだっただろうけれど、この作品だけで40代の十年間を終えてしまったのは悲しかっただろう。若いころ、この作品を読んでいたら、どう感じただろう。少年、老いやすく…である。
2010.09.24
コメント(0)
この作品、映画が公開されることに合わせて(?)文庫本が出版された。改めて、ベストセラーになり、私が購入したものでも第4刷だ。一読して、映像化するのはいいのか?と思えてしまった。内容が、ないようだからである。読み物としてだけで、良かったのではないだろうか。文体としては独白で章をつないでいき、終わる。「半落ち」にも似た、成り立ちである。章ごとに主観となる人物がかわるのである。<ネタバレ>この作品、冒頭まともな人が読んだら驚くと共に、サンプルとして提示されている実際の事件・裁判への意見に賛同したい思いに駆られるのではないだろうか。その点に関してよく書いたなと賞賛に値するかもしれない。しかし、自らの手を汚さない(?)復讐劇として描いていることを疑問に感じないわけにはいかない。それゆえ、お薦めはできない。ある種、禁断の書と呼べるものかもしれない。強烈な内容に驚くばかりだ。とてもよく出来た作品だと思えるけれど、AIDSのくだりは庶民の誤解を解こうとするところが言葉だけで、AIDSの誤解を助長するところが映像として書いている点が気になった。作品としての面白みを出しているけれど、それじゃぁ、誤解を増幅しているだけじゃないかと落胆してしまった。娘を殺害された恨みを晴らすのならば、AIDSに侵された血液を牛乳に混ぜるのではなく、毒薬などを混入すればよかったのではないだろうか。毒薬を混入していれば、この物語は誕生しなかっただろうけれど…。子育てに失敗したからと、息子を殺害しようとした母親は何なのだろう。逆に息子に殺されてしまうが…。警察に捕まりたかったからといって、コンビニの売り物に血を塗りたくるなんて、物語の世界に入っていると、納得してしまうけれど、現実世界で、見ず知らずの他人を殺傷している事件が起こっていることを思えば、コンビニの店員などを刺すことも考えられただろう。そのことに気づけば、ちょっとどうなの?とも思える場面もある。まぁ、批判ばかりしてもしょうがないし、先の展開が気になる興味深い読み物だったし、聖人たちでなく、悪人たちで語られる告白は恐ろしいものであった。「告白」
2010.05.05
コメント(0)
マラソンを走ってみようと思ったのは一年半ほど前、テレビでドキュメンタリーを見てからだ。北海道で癌になった若い女性が、病気に打ち勝つつもりではじめた、ホノルルマラソン挑戦。マラソンの練習。でも、その年、体調不良で出場かなわなく翌年へ向けて闘志を新たにした…という内容。そのドキュメンタリーを見て、走ってみようかなと思った。急には無理なのでじっくり走りこんでからと思ううちに、何もしないまま一年が過ぎ、さらに数ヶ月が過ぎ…このままじゃ、走れないまま断念してしまう…と思った。重い腰を上げ、二度ほど走りかけたが、続かず、寒い冬なので、春になってから走ろうと思った。そして、春。エリック・ワイナイナの本「ハッピーBESTランニング」を買った。読んでいる途中です。近く練習を始めます。ハッピーbestランニング
2010.03.17
コメント(0)
今日、楽天ブックスから届いたので、休日だったこともあり、早速子供に読んであげた。「小さいモモちゃん」モモちゃんが生まれてから三歳になって保育園に入るまでのお話。個々にはいろいろとあるのだが、もっとも印象的だったのは「モモちゃん おこる」の章。本でしか味わえない空想の世界にとんで、その内容で泣きそうになり(泣いた?)、子供も泣いた。とっても素敵な物語だった。また、40年前の話なのにママがお仕事に行くという、当時としては職業婦人なんて珍しかった頃だと思うのだが、そんなお母さんが出てくるのもいいし、くろねこのプーも登場しておもしろかった。子供もお気に入りで、モモちゃんとアカネちゃんの本(全6巻)すべてほしいと言ってた。いい本ですね。ちいさいモモちゃん
2010.02.11
コメント(0)
ようやく、第五巻を読み終えた。日露戦争も佳境に入ってきて、秋山兄弟はなかなか出てこない巻だが、最後のほうには兄好古が少し出てくる。すばらしい騎兵士官だったことがわかる。がんばって残りも読もう。さて、楽天ブックスで思いっきり?本を買ったので紹介しておきます。2~3日中に届くようです。宙の名前1歳から100歳の夢ちいさいモモちゃんハッピーbestランニング
2010.02.10
コメント(0)
昨日「坂の上の雲」を買った。いよいよ今月末からNHKでのドラマの放映がはじまる。それまでに何とか読み終えられようか・・・。
2009.11.16
コメント(0)
「終末のフール」聞いたことあるな、と感じた本である。読んでみた。短編の寄せ集めか・・・雑誌掲載が続く作品の場合、長編よりも一話読みきりの短編で、関連性があってつながっていくというパターンが多々ある。この作品も同様であった。さて、読んでみて・・・惑星衝突で地球破滅を宣言された人々の話・・・映画などで英雄的人々がいて助かる人たちもいる話が多い中で、異色な感じがした。惑星衝突がせまる中で、いかに生きるかを問う作品。それは現代世界で惑星衝突なんかない平時でも同様に考えられるべきことなのかもしれない。表題作よりは「鋼鉄のウール」がよい。その中の苗場の生き方。それがいいのかもしれない。「終末のフール」
2009.11.07
コメント(0)
いまさらながらこの本を買った。読んだ。なぜか。俊輔ノートを出した編集者が、この「東大合格生のノートはかならず美しい」を読んで活用したという新聞記事を読んだから。読んでみて驚いた。全てが必ず美しいとはかぎらないのだろうけれど、板書マシーンでなく整理されて書かれている。また、予習という勉強をしているという事実。予習なんて、英語の単語を調べるくらいしかしたことのない私にとっては目からウロコのビックリ、驚きだった。予習での疑問を授業で解決し、まとめることで復習につなげる。復習時にも思い出しやすくなるという。すごい!さすがの勉強法だ!!!!!!!また、この本。このような本を企画、制作しようとしたのがすごい。売れるかどうか分からないものをヒットする予感をもって、新しいノート作りにも挑戦しているし、本当、驚きの傑作本であった。
2009.10.20
コメント(0)
白水社刊のフランス文学である。夏から冬へかけての屋根裏部屋で親子3人、病気で伏せっている親父と夜出かける母、アルバイトに行く少年の息子。その息子の独白のような物語である。親父の年金と息子のアルバイトで生計をたてているらしい貧しい家庭。静謐と感じる、物静かな生活。とびをほしがる息子。雪がしんしんと降るように、静々と物語りは進む。静かなる結末。この物語はなんだろう・・・。おわりの雪
2009.09.13
コメント(0)
「一秒の言葉」CMから誕生したこの詩は、作者の撮った写真と共に一冊の本になった。「人は生きる」一期一会です。などとあとがきに付与された数々の言葉。紙片をつくして句ごとに頁をかえて作られたぜいたくな本。う~ん、作者の記念碑として、またインパクトを受けた読者たちへの素晴らしい贈り物とといえる一冊ではなかろうか。一秒の言葉
2009.09.12
コメント(0)
さすがの大沢在昌だ。女性主人公なので、どうなのだろうといぶかしんだが、結構、いやとっても楽しめるないようだ。現在の日本で本当に存在するのか分からない地獄島という設定をして、その島にからむ女性が主人公となる。この主人公、とにかくするどい。強い。連載物だったがゆえに章ごとに完結して続いていくが、大筋はつながっていて、読んでいて読み応えもある。読み終えたら、う~んとうなって感心するしかないできばえ。天晴れである。魔女の笑窪
2009.09.10
コメント(0)
「その日の前に」を読んで以来、重松清作品を時々読む。今回も7月に出版されたばかりの文庫本を買ってみた。週刊誌に連載されたいたこともあって、小分けされた連続物だけれど、男の子が中学から高校までの思春期の学校生活(?)と成長をたんたんとえがいている。同年代ゆえ、思い当たり、感じ入ることもあったりするけれど、それなりの作品である。あの歌がきこえる
2009.08.29
コメント(0)
「こぶたのブルトンなつはプール」のこぶたのブルトンは今、こどもたちに好まれている絵本のキャラクターのようです。こどもに読むための絵本、何かないかなと楽天ブックスで探して見つけた絵本がこれ。しかし、買って読んでみると、話はたいした話じゃなく、どうなの?とも思える内容。しかし、絵が素晴らしいのかも。こぶたのブルトンの姿からいろいろなプールの絵、いろいろな水着の絵。お絵かき大好きな娘は早速、好きなプールの絵を三つ、好きな着ぐるみ水着の絵を三つ描き、親にも同じように書くことを要求しました。読んでほしいらしく、あっというまに三度読みました。また、明日も読むんだろうなぁ。親の印象とは別に子供に大うけの絵本でした。
2009.08.14
コメント(0)
角川文庫、文庫ソムリエが選んだ小説は「800」"TWO LAP RUNNERS"だ。『突っ走る若さを、いつまでも忘れたくない!!』という帯文。とっても早熟で妖艶な内容の書き出しに、ちょービックリ!!これってどぎつくねぇ!?と思いながら、読む。絶対映画だったらR-15だよな、なんて思いながら。読み終えてビックリ1994年に映画になってる!?これってすごくない!でも、その映画知らない。配役をチェックしても女優陣がまったくしらない女の子ばかり・・・ヒットしなかったわけだね・・・・・・。内容的には高校生が読むにはぴったり!?という気がしないでもないが、おませながら奥手だった僕にはリアルタイムだったらちょっと毒だったかも。ラスト、この手の作品らしいといえばらしい終わり方だ。はっきりしてほしかったけどね。800 TWO LAP RUNNERS
2009.06.29
コメント(0)
朝日新聞で角川文庫の特集があり、文庫ソムリエが選ぶ作品の中から、題名に引かれて楽天ブックスで購入した。「いちばん初めにあった海」・・・思春期、もしくは青春の真っ只中の男の子の話しかと思いきや、主人公は女の子で安普請のアパートに一人暮らし。彼女の過去との再会が女の友情の復活させていく。いい話なのかどうなのか、読後感は爽やかさからはほど遠く、追憶の中に青春はあっても、現実に対峙した主人公の衝撃を思うと、とても痛い感じがする。隔靴掻痒の展開で、全てが明らかになったとき、辛さを感じた。「化石の樹」・・・こちらも記憶の中と現在の物語。ミステリーというか、判然としない話にその事実を見出す時、ちょっと痛い感じがした。判然としない中、読み進めるのはやはり辛いね。同時収録の小説。いちばん初めにあった海
2009.06.21
コメント(0)
このような折り目正しい(?)日本語の本を読んだのはいつ以来だろう。戦後まもなくの昭和27年を背景に杉並・荻窪に住む良家の子女を主人公に描く。向田邦子の描く昭和の家族のような感じもするし、古き良き家族のノスタルジーも感じさせる。人は恋して生きるものを感じさせて、心の奥底に薫風を吹き込むかのような、感傷的でありながら、現実的な作品である。読者はkの主人公と同じく無茶な行動は出来ないものだと思いながら時折起こる事件にハラハラ、ドキドキしながら日々過ごしていくことに同化していく気がした。現代としてはもう聞かれなくなってしまった上品な(?)言葉遣いに心洗われる思いがした。佳作である。諸田玲子、彼女の作品をさらに読みたいと思う。木もれ陽の街で
2009.06.15
コメント(0)
大ヒットした『ダ・ヴィンチ・コード』よりもおもしろい。といううわさを耳にした。読んでみた。確かにおもしろい。格段におもしろいかも。ラングドンと組む女性ヴィットリアも秀麗眉目で優秀で興味をそそる。イルミナティの事実と虚構も読む者を引き付ける。ベルニーニによる造形物も興味をそそられる。この爆発物の行方は・・・?神がかりなことから、理由があり、その偶然と必然に、どんでん返しに、驚くばかり。素晴らしい本といえよう。さて、この物語、いい映画作品となったであろうか。書物は傑作である。 天使と悪魔(上)天使と悪魔(中)天使と悪魔(下)
2009.05.25
コメント(0)
ようやくよみ終えた。かなり時間を要した。利休切腹の朝から始まり、人ごとに時代を遡っていく描き方。馴染めぬと思った。文章も親しみ易いものでなく一般的な書き方だが、なにしろ時代小説(?)で時を逆行するものだから、また登場人物ごとの視点で書き分けていくのだから、利休が主人公であるにもかかわらず主人公はその時々の語り部になってしまうので、馴染めなかった。妖艶な物語。高麗人に恋した利休の思い。後半、特に終盤はエロ小説のごとき欲情をかきたてられた。それゆえの直木賞か。わからぬ。茶の湯の極意とでもいおうか。利休の審美眼、その茶道の一端を感じることが出来た。また、茶の湯の姿を読み取れて、それはそれは勉強になった。しかし、この本、手放してもいいと思えた。その考えは正しいのだろうか。利休にたずねよ
2009.05.08
コメント(0)
日本人が書くフランス文学なんて、いや、フランスを舞台にした小説なんて・・・ビックリ。さすが直木賞をとったことのある作品。実に面白く、なまめかしく、興味をもって読んだ。法廷小説なのでその弁舌素晴らしいこともいいが、亡き女性との思い出などなど読むに値する内容だ。ずっと興味深く読み進み、クライマックスまでやってきた!しかるに、この予想外の展開はなんだ。あまりにひどい。素晴らしいがひどい。当初はこの作品、フランス語にも訳されて、本国でも読まれればと思ったほどだが、ラストのないようにひどく驚いたし、ちょっとやりすぎ??って気もした。良くも悪くも読み応え十分であった。王妃の離婚
2009.03.11
コメント(0)
誰が主人公かわからないかんじで始まる群像小説。閉鎖病棟の話になるのは中盤からである。それぞれの人生、それぞれの事件、事故、発作のことが描かれて把握をするのはちょっと大変だ。しかし、閉鎖病棟が舞台となり、多くの人々が描かれながら進むにつれ、話は腑に落ちるようになり、感心できる内容となる。声高に何かを訴えるのではなく、ひたすら真摯に、黙々と描かれる内容は読むものの心を打つ。二度、三度と感動してしまう。泣いてしまう。このところ、必ず涙してしまう作品を読み続けている。感無量。閉鎖病棟
2009.02.22
コメント(0)
「その日のまえに」を読んだ時、こんな短編連作の小説があるんだと思った。この「きみの友だち」も短編連作である。読むまで、これほど感涙する作品だとは思わなかった。実際、よく書けてるなと思いながらも、感心する程度だった。時をあっち行ったり、こっち行ったり。小学生と大学生と中学生を行きつ戻りつの話であった。”かげふみ””花いちもんめ”と終わりが近くになるにつれ、胸がつまり、涙に暮れ、先が読めずに止まってしまうこともしばしばだった。ともだち、より学校での生活というか、生き方というか、過ごし方というか、いじめが渦巻いていた中学時代を思い出し、この作品が生徒たちに読まれることを願ってしまった。これはフィクションなのだろうか、実話なのだろうか、著者しか知らない、その事実、はたしてどうなんだろう。もし、フィクションなら作者の筆力はすごいとしかいいようがない。もし、実話なら、よくここまで取材できたなという感じがした。それを最終章”きみの友だち”で感じさせてくれる。他人に勧めたい一冊である。出来うれば、中学一年生の課題図書として読んでほしい気がする。きみの友だち
2009.02.08
コメント(0)
感動した。感激した。泣いてしまった、この本を読んで。この本には、人を思いやる心がある。この様な作品、今の日本のテレビドラマではのぞめないだろうね。しかし、韓国ドラマではどうだろうか。同じような傑作がドラマ化されているんじゃなかろうか。純真無垢な小娘が恋愛する話と違って、ボロ屋のアパートの大家でバツ2の中年女性が主人公なのだから。淡々と描いているけれど、クライマックスにドン、ドンと二度も泣かされちゃあ、恐れ入りますね。いい本です。しみじみといい本です。千日紅の恋人
2009.02.02
コメント(0)
引いた!すごいえげつない小説である。反吐がでそうなくらい、気味悪い、気持ち悪い描写があり、小説の世界から逃れたくなるほどの引いてしまう描写があり、強烈過ぎて、最悪。反面、これぞ警察官!人の道。正義・正道・魂なんて思えるとても感動できる場面もある。一度なんか感動の涙で先を読み進めれなかった。ありえないほどの極み、犯罪の境地を表現していて、突出していて、ついていけないくらい。予想も何も、想像不可。胃が口から出てきそうなくらいの驚天動地、ズタズタな作品だ。傑作というより恐作。恐い、怖い。上出来を超越したすごすぎる作品だが、楽しめない。なぜなら、例えていうと、遊園地のジェットコースターには乗れるけど、故障したジェットコースターには乗れない。この作品にはエンタテイメントを突き抜けた恐怖がある。ストロベリーナイト
2009.01.28
コメント(0)
第140回芥川賞・直木賞が決まった。芥川賞に津村記久子氏の『ポトスライムの舟』、直木賞に天童荒太氏の『悼む人』、山本兼一氏の『利休にたずねよ』が選ばれた。どれも読んでみたい作品だ。『対岸の彼女』は第132回直木賞受賞作だ。葵という女性と、小夜子という女性。ダブル主人公の作品。知らないと何の面白みもないが、知ってると嬉しくなってしまう単語があった。アテスウェイ。吉祥寺にある大注目のパティシエが作る洋菓子屋さん。おいしいよね。ここのケーキ。さて、物語は葵の高校生時代と小夜子の現代とを描き、現代で終わっている、というか続いていく。友達のいない、あるいは少ない人のネクラ(?)な、自己分析、自己解析、心の問題をさらっと、じわっと書いている。各章、各章そうなんだと思える、地に足の着いたと思える内容で読みごたえもある。一日で読んでしまったが、噛み締めたい内容だ。対岸の彼女
2009.01.18
コメント(0)
作家パトリシア・コーンウェルはイケメン好きなのだろう。「検屍官」シリーズの彼もそうだが、このガラーノも男前である。男前でなきゃ、読者の、いや、パトリシアの読書意欲(執筆意欲)が湧かないのだろう。さて、この作品、「真相」というドキュメンタリーを書いた彼女がフラストレーションを処理しきれずというか、その時の波動でロンドンも引き込まなければというか、書きたかったんだろう。物語は面白いのか、面白くないのか、ユーチーブなど現代の文明の力を取り込んで使うところなど彼女らしさが出ていい。後半のビックリ(どんでん返し?)に気づかなかった私はちょっとしてやられたりという感じ。連載物として書かれたらしく、エンタテイメント的には読んで面白いのだが、小説としては、軽い気もする。
2009.01.16
コメント(0)
「容疑者Xの献身」映画は素晴らしい出来だった。その映画を見たときから、原作を読みたいと思っていた。ストーリーテリングの上手さ、トリックの妙味。とても興味をそそられる内容。そして、その作品のそこかしこに愛情が垣間見られる。哲学さえあると思われる。映画の素晴らしさから、その原作のもつ素材にふれてみたかった。読んでみて、原作はやはり素晴らしい。若干トリックに弱いと思えるところがあったが、そこを映画作品では手直ししていて、観客につけいる隙をあたえていない。映画の改良の素晴らしい点だと思えた。原作の持つ素材の違和感を映画では消し去っていたように思える。映画でもあますところなく伝えていた恋情をこの原作でも大いに感じられる。原作はもちろん素晴らしいが、この原作を読まずに映画を見て良かったと思っている。意外性、ショッキング性にあれほど打ちのめされたのだから、筋を知らないということはとても良かったのである。映画を見てから読んだので、ほとんどの登場人物は映画と同じように想像できた。想像させられた。中でも松雪泰子のキャスティングは秀逸だったとあらためて思った。映画での堤真一はとても素晴らしかったが、原作からするとイメージは”大食い”のジャイアント白田のような気がする。大柄、四角い顔、細い目。俳優でそのような人物を探すのは難しいかも。風貌が阿藤快のような感じもする。(堤真一じゃぁ二枚目すぎる)とにかく本は素晴らしかった。容疑者Xの献身
2008.12.28
コメント(0)
紀伊國屋書店の年間売上げランキング (2007.11―2008.10 単行本・新書売上げベスト100)が発表された1 『夢をかなえるゾウ』 水野敬也/飛鳥新社 2 『ホ-ムレス中学生』 田村裕/ワニブックス 3 『女性の品格』 坂東真理子/PHP研究所 4 『ハリ-・ポッタ-と死の秘宝』 J.K.ロ-リング 松岡佑子/静山社 5 『B型自分の説明書』 Jamais Jamais/文芸社 6 『生命の法』 大川隆法/幸福の科学出版 7 『O型自分の説明書』 Jamais Jamais/文芸社 8 『親の品格』 坂東真理子/PHP研究所 9 『A型自分の説明書』 Jamais Jamais/文芸社 10 『おつまみ横丁』 瀬尾幸子 編集工房桃庵/池田書店(新宿区) と10位まであるが、このうち『女性の品格』と『ハリ-・ポッタ-と死の秘宝』しか買ってないし、読んでない。
2008.12.08
コメント(0)
吉岡忍という人を時々テレビで見かけた。どんな人かはよくわからなかった。記者なのかレポーターなのか。先日、朝日新聞の夕刊に彼のインタビュー記事が載っていた。それで知った、この「墜落の夏-日航123便事故全記録-」という本を書いた人だと。ドキュメンタリーである。「クライマーズ・ハイ」という本がある。登山家・新聞記者を主人公としてこの日航ジャンボ機123便の御巣鷹山墜落事故を取り扱った小説だ。NHKでドラマになり、今年映画も公開された。原作、ドラマ、そして映画と作り手により少しずつ違ってはいたが、同じドラマだ。非常に注目した飛行機事故。しかし、当時の大々的な報道しか知らず、その実情、内容とも詳しくは知らなかった。吉岡忍、彼が取材し、記事にし、知らしめ、注目を集めたのはなんなのか。事故への興味とともに読んでみる気になった。衝撃的な内容だった。いや、それ以上、過酷な内容だった。事故現場に行き、遺体収集・収容を行った人々は、アメリカの9.11のテロの惨劇現場に急行した人々と同様の筆舌に尽くしがたい体験をしたのではなかろうか。映像ではとても表すことのできない現場を書き表している。現場、遺体収容所、事故の顛末、補償問題、飛行機システムへの問いかけなどあらゆる観点からこの事故をみている。520人の命を奪った事故。この本は衝撃以上の衝撃をもって、何かを問いかけてくる。
2008.12.01
コメント(0)
「余命1ヶ月の花嫁」がテレビで放送されたのはなんとなく知ってた気がする。しかし、見ることなく過ごした。ある日、本屋でこの本を手にとって買った。しばらく、ずっと積読状態だった。家で過ごす時間があり、手に取った本がこれだった。家族など周りの目もはばからず大粒の涙を流しながら、時には鼻をかみながら、読み進んだ。一気に読んだ。痛いくらい、生きたい!行き続けたいという願い。明日が来ることは奇跡。一瞬、一瞬を精一杯生きて生きたい。そう、思った。「余命1ヶ月の花嫁」
2008.11.23
コメント(0)
切なくなるね、この本。時間旅行、タイムトラベラーの話ならいくつもあるけど。「転校生」みたいな話ならいくつかあるけど。この「スキップ」のような話は・・・。入れ物と中身が違うなんて・・・。内容は読んでみてください。感想は・・・切ないですねぇ。辛いですねぇ。でも、生きていくんですね。落ち込みはしないけど、爽快感には欠けるなぁ。どうなんでしょ・・・。「スキップ」
2008.11.10
コメント(0)
知人からお薦めの本は・・・と借りたのがこの「エンジェルス・エッグ天使の卵」だ。ずいぶんと古い本だ。集英社文庫で1996年の出版。読んでみて、村山由佳は死なせるのが好きだなと思った。とても官能的で感情的で、読むと感動をしさえするのだが、主人公たちが20代なのでその同世代のときに読めば感激ひとしおという気がする。映画にすればいい気もしたが、映画になっている気がしなかったのでWEBで見てみると、遅ればせながら映画化されていた。役柄は違うが、28歳になれば沢尻エリカが春妃役にはぴったりの気がした。映画では妹の夏姫役である。主役の市原隼人はイメージが違う(絵を書く人には思えない)、小西真奈美はいいせんだがいまいち違う気がする。戸田恵子よりもふっくらした人が母役だと思える。鈴木一真もイメージ違うし、三浦友和じゃかっこよすぎるし、キャスティングを見るだけじゃイメージ違うんだよな。私がキャスティングするなら、誰も思いつかないので亀梨和也でもいいかと思ったけど、ジャニーズが出る作品とは思えないしね・・・。沢尻エリカはいたしかたなく夏姫役に、姉の春妃役は誰がいいでしょう。麻生久美子とか遠野凪子とか竹内結子とか年齢的にはちょっと無理して中谷美紀でもいいかも。と考えた次第。さて、DVDでも借りてくるか。「天使の卵」映画天使の卵(エンジェルス・エッグ)
2008.10.14
コメント(0)
「リセット」どういう意味なのだろう。文字通りリセットなのだろう。解説みたいなものを読むと、後付だけど『骨接ぎ』の意味もあると・・・どういうことだろう。物語についてはノー・コメント。本の帯でも読んでくれ。あらすじを知るとおもしろくなくなるから。読んでみて・・・ちょっとダメージを受けた。あるひとがハッピーな話としていたが、これが、ハッピーなことなんだろうか。戦争というものに振り回された結果、紆余曲折を経て、このような結末になったことがハッピーなことなんだろうか。アンハッピーとも言いがたいが、決してハッピーではなかろう。第一部は昔言葉と上品な言葉で若干読みづらい気がする。第二部も第一部との関係性がわからず、まったく別の話なのかと思って読んでいた。しかし、突然、つながる!第三部はもういいようのない、時空を越えた結末だ。恐ろしい感さえある。これがハッピーなのだろうか?ハッピーなんだろうなぁ。私には切なさ、思慕などなどが残った。感無量ともいえないが感無慮でもある。リセット
2008.09.28
コメント(0)
映画の予告を見て、興味を持った作品である。その後街中で広告を見て、新聞の広告を見て非常に興味を持った作品である。すでに、単行本として出版されていて、この8月には文庫本として出版された。ただ、その発売日に本屋に行っても見当たらない。これほど話題をさらうであろう作品がすぐに探せないなんて・・・。もちろん、書店員にきけば、あっというまに見つかるだろう。でも、マイナーな作品ではない、広告も大々的にやっている、42カ国で500万部売り上げている作品なのだ、目に付かないところに置いてあるはずがない。一度は探すのを諦めた。それから後日、あらためて探しに行った。本屋をくまなく探し回ったところ、わかりずらいところにこの文庫本は置いてあった。小学館文庫のコーナーに置いてあったので出版社がわかれば比較的探しやすかったかもしれないが・・・一般的には話題にはなっていないのかも・・・。林真理子の翻訳というのが気に入らなかった。訳者あとがきを見ると桜内篤子が翻訳したとある。であるならば、共同翻訳か監修を林真理子とすべきではなかろうか。林真理子のネームバリューを借りて売らんかなといういやらしさが見て取れた。さて、作品である。暗い。それも非常に暗い。なぜこれがベストセラーなのかわからない。原書は素晴らしいかもしれない、翻訳がダメなのか・・・訳者あとがきからすると原書もシロウトくさく良書とはいえなさそうだ。それなのになぜ、ベストセラーとなったのか。思うに、ベターハーフ(伴侶)をなくして、生きていかなければならない女性の心象が描かれていたからではないだろうか。おかしな人はでてくるが、登場人物は気のいい人ばかりである。特に後半、いい人がでてくる。ネタバレになるので詳しく書けないが・・・。ベターハーフからの手紙にしたがい前向きに生きていこうとすることに感動をおぼえるのかもしれない。いい作品であるがすこし読みづらいかも・・・。P.S.アイラヴユー
2008.09.20
コメント(0)
会社の同僚から文庫本を渡された。「床下仙人」(原宏一:著)である。短編オムニバスの文庫。表題の「床下仙人」を読んだだけで、この手の本は絶対買わないし、読まないなと思った。それでも貸してくれた人に悪い気がし、一応全編読まなければと思い、ようやく全て読んだ。感想は奇妙奇天烈な着想で書かれた本だということだ。たぶんにもっともらしいことをもっともらしく書かれているので納得できなくはないのだが、現実世界ではありえない話だらけだ。「床下仙人」「てんぷら社員」「戦争管理組合」「派遣社長」「シューシャイン・ギャング」とあったが「シューシャイン・ギャング」のみわずかに現実性がありそうだ。崩壊した家族を持った者の家族愛みたいなものが感じられていい作品だと思う。発想の意外性にちょいとついていけない作品たちであった。
2008.09.06
コメント(0)
全468件 (468件中 401-450件目)