ひゃ！くまさんとお話してしまった！

佐原真はくまさんのレビューを読んで読み出しました
今読んでいるのは山本兼一のいっしん虎徹、　製鉄の世界にも魅かれます　
あの・・時間のあるときでかまいません、amazonのレビューの文字化けをいつかなおしていたけたらうれしいです
そう思っているのは私だけではなさそうです　 (2011年04月29日 22時48分22秒)

7110231

ホーム | 日記 | プロフィール

【フォローする】【ログイン】

再出発日記

フリーページ

カテゴリ

社会時評

(232)

お気に入りブログ

二十四節季の雨水に… New! Mドングリさん

我ら滅びゆく種族

New! 七詩さん

源氏物語〔21帖乙女…

New! USM1さん

ローズンゲン(日々の…

New! Preacherさん

ハナ・マフマルバフ… シマクマ君さん

カレンダー

< 新しい記事

新着記事一覧(全4972件)

過去の記事 >

2011年04月28日

慶州大学助手さんに怒られる　韓旅９－２（慶州、大邸）

(6)

カテゴリ：韓国旅行(09～)

バスで少し戻って、慶州大学校に行った。博物館の場所を聞く。本屋で聞くと、この棟の三階にあるという。けれども、探せどもそれらしき部屋がないのだ。

1421美術学部.JPG

この棟は芸術学部の棟らしく、廊下にそれらしき作品を飾ってあった。四人ほどに聞いて、やっと学生の案内人を立ててもらってたどり着いた。

1440パンフ一.JPG

博物館の助手らしき人に館内を案内してもらった。写真は撮ったが、公開はしないと約束したのでパンフの写真のみ紹介。

1442パンフ二.JPG

半分は青銅器時代の遺物で興味深いものだった。キムチャンホ遺跡や忠孝洞遺跡そして隍城洞遺跡の遺物などで面白いものもあった。写真左下の鉄製の小さな壺見たいなものは、青銅器を作るときに流し込む土器（坩堝）だそうだ。日本では見たことはない。

最初博物館の床の上をワックス掃除したばかりらしく、泥の付いた靴で入ろうとすると、止められた。スリッパを探しに行ってくれたが、結局見つからず、「いいです、いいです」と素足で入ろうとすると、「それだけは……」という感じで止められた。結局、古墳群を歩き回った靴で入ってしまい、恐縮した。助手さんは最初何をしに来たのかと相当不信に思っていたようだ。完全韓国語会話だったが、いろいろと冷や汗モノだった。

ついでに茶戸里遺跡で拾ってきた土器の破片を鑑定してもらった。三つは茶戸里時代のもの、ひとつは新羅時代のもの、二つは朝鮮時代のもの、あとは土器ではなく石だったりした。そのとき、ついに怒られてしまった。
「遺跡から土器を取ってきてはいけません。私も日本に行ったときにそれはしていけないと教えられました」
「ごめんなさい。あの……、あなたに預けましょうか」
「それはいい」
たぶん「これからはやってはいけませんよ」という意味なのだな、と勝手に判断。この鑑定隅の土器も日本に持って帰った(^^;)。叱られたのですが、考古学的には至極全うなことで、誠実な人と出会えてなんか嬉しくなった。

3638茶戸里土器.JPG

と、いうことで助手さん鑑定の茶戸里遺跡土器はこれです。

3636高麗土器.JPG

新羅時代になると、高温で焼くので日本の須恵器に近くなります。

3635朝鮮土器.JPG

そして朝鮮時代になると、陶器になります。

「ここをどうやって知りましたか」
「大学には博物館が大概あります。ここに博物館があるのかないのかは知りませんでした。but、ここに来ました」
という説明で、やっと不信なものを見る目が和らいだような気がした。
「これからどこに行きますか」
「国立博物館に行って、後は分かりません。大邸にいこうかな」
ふーん、という感じだった。

1445昼食.JPG

バスで市内に戻り、バスセンターの近くで昼食です。表通りから離れていて、人が沢山入っている店にはハズレはない。はず。ということで、この店を選んだ。この店の名物料理は「マッタケの焼き物料理」なのであるが、（大）5万W、（小）3万Wで、まったく手が出ない。豆腐鍋（スドゥブチゲ）にした。驚いたことに副食が9皿付いてきた。昨日の食堂も多かったので、これが慶州地域の伝統なのだろう。私の目に狂いはなく、全部美味しかった。りんごと柿をクリームで和えているのは、この果物がこの地方の産地だからに違いない。何かキノコらしきものもあった。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

最終更新日 2011年04月28日 22時58分24秒
コメント(6) | コメントを書く

[韓国旅行(09～)] カテゴリの最新記事

■コメント

Re:慶州大学助手さんに怒られる　韓旅９－２（慶州、大邸）(04/28)

濃淡さん

はじめまして
amazonの本のレビューでくまさんのファンでここまできてしまいました
私も考古学の世界一年生です　発掘の現場で作業員もしています
今日の怒られた話、よかったです　考古学の世界の人のこういうところが大好きなのです
お気をつけて　ブログ楽しみにしています (2011年04月29日 21時18分48秒)

返事を書く

Re[1]:慶州大学助手さんに怒られる　韓旅９－２（慶州、大邸）(04/28)

KUMA0504 さん

濃淡さん
＞はじめまして
＞amazonの本のレビューでくまさんのファンでここまできてしまいました
＞私も考古学の世界一年生です　発掘の現場で作業員もしています
＞今日の怒られた話、よかったです　考古学の世界の人のこういうところが大好きなのです
＞お気をつけて　ブログ楽しみにしています
-----
初めまして。
アマゾンにはしばらくレビューを載せていないのに、ファンだなんて嬉しいです。
しかも、憧れの作業員をやっているなんて、素晴らしいです。（私応募して振られたんです）

この記事は、こんなこと書いて恥をさらすようで、恥ずかしかったんですが、貴重な旅の思い出なので載せてみました。でも考古学している人はみんないい人です♪
今改めて思うと、あのワックスし立ての部屋を汚してしまって彼に悪いことをしたなあ、と思います。
考古学関係の旅は９日目と１０日目で、後はシバラク離れるので、記事を見てまたコメントください。 (2011年04月29日 21時50分41秒)

返事を書く

ありがとうございました

濃淡さん

Re:ありがとうございました(04/28)

KUMA0504 さん

濃淡さん
＞ひゃ！くまさんとお話してしまった！
＞
＞佐原真はくまさんのレビューを読んで読み出しました
＞今読んでいるのは山本兼一のいっしん虎徹、　製鉄の世界にも魅かれます　
＞あの・・時間のあるときでかまいません、amazonのレビューの文字化けをいつかなおしていたけたらうれしいです
＞そう思っているのは私だけではなさそうです　
-----
佐原真は考古学を未来に生かすことに後半生のほとんどを捧げた人で、本当に尊敬しています。読んでいただけて嬉しいです。

最初の頃のレビューの幾つかが文字化けしている件ですね。最初はしていなかったのに、途中でなったんです。昔の書評なので、果たしてもとの文章があるかどうか。探してみます。 (2011年04月30日 04時27分31秒)

返事を書く

してはいけないこと。

shunshun さん

　慶州大学校の博物館の助手さんが、言われたことは正論です。考古学（歴史）を学ぶ者が、絶対してはいけないことが、遺物の持ち帰りです。
　とくに、外国へ持ち出そうということが判明したならば、韓国の文化財保護法で罰せられます。帰りの出国審査で、土器などの持ち出しが判明したら、日本へ帰国できなくなります。日本の植民地時代に、自国の文化財が日本へ多く「流出」したことをなげく韓国では、とくに文化財の国外への持ち出しには厳しくしています。以後、ご注意を！
　慶州大学校の先生は知っていますが、助手さんは知りません。今後、お会いしたら、クマさんのことを聞いてみましょうか？ふふふ。
　キノコ料理屋さんの店には、韓国の友人といっしょに１度行ったことがあります。キノコ鍋みたいなものを食べた記憶があります。 (2011年05月04日 05時58分13秒)

返事を書く

Re:してはいけないこと。(04/28)

KUMA0504 さん

shunshunさん
＞　慶州大学校の博物館の助手さんが、言われたことは正論です。考古学（歴史）を学ぶ者が、絶対してはいけないことが、遺物の持ち帰りです。
＞　とくに、外国へ持ち出そうということが判明したならば、韓国の文化財保護法で罰せられます。帰りの出国審査で、土器などの持ち出しが判明したら、日本へ帰国できなくなります。日本の植民地時代に、自国の文化財が日本へ多く「流出」したことをなげく韓国では、とくに文化財の国外への持ち出しには厳しくしています。以後、ご注意を！
＞　慶州大学校の先生は知っていますが、助手さんは知りません。今後、お会いしたら、クマさんのことを聞いてみましょうか？ふふふ。
＞　キノコ料理屋さんの店には、韓国の友人といっしょに１度行ったことがあります。キノコ鍋みたいなものを食べた記憶があります。
-----
汗顔の至りです。以後はしないように努めます。
助手さんかどうかは分りません。まだ２０代とも言ってもいいような若い方だったので、そう書きました。会う事があれば、「その節は大変失礼しました。床を汚してすみませんでした」とお伝えください。 (2011年05月05日 09時53分43秒)

返事を書く