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Wordでしょっちゅうあるちょっとした困りごと。今から、叫びます。空白のページが2ページ目に勝手にできる!そのページを消しても、消えない!印刷すると、空白のページも印刷されて、紙のムダになる!この現象、どうやら、表を使った後、その次のページで空白のページができるというもののようです。Wordへの表の挿入って、便利なので、わりと使うんですよね。でも、続きのページが勝手にできて、それはいらないのに消せないので、毎回イライラしていました。この、積年の悩みが、今日ついに解決したので、書いておきます。↓こちらのサイト様の説明の、最後のやり方で、消えました!▼Word(ワード)の空白ページを削除する方法! 複数ページや文書末の削除方法も解説 (All Aboutデジタル内記事、2023年10月06日更新)なんでも、やり方があるものですね。ただ、段落記号を「隠し文字」にして、さらに「編集記号の非表示」をしないといけないなんて、わりと面倒な作業です。Wordのバージョンアップで最初からこの現象が起きないようにしてくれるといいなー。今、運動会の曲を編集するかたわら、「指導案」なるものも書いています。なかなか進みませんが、とりあえず、ちょっと進んだ気がするので、今日はここまでにします。#ぼちぼちいこうぜ▼Word文書でルビ付き漢字の読み上げをさせる方法 (2021/09/02の日記)▼『パソコンの(超)便利技ランキング』 (2007/10/10の日記)
2023.10.07
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特別支援学級や通級という制度を利用するためには、現状では「教育支援委員会」というところで話し合いがなされた上で、決定されることになっています。実は希望者がどんどん増えているという背景もあり、その条件が厳しくなっているような気がしています。条件として課せられるものの代表が、「診断書の提出」でしょうか。はたして、特別支援学級や通級に入るために、診断書は本当に必要なのでしょうか?実は、昨日丹波篠山市で大阪医科大学LDセンターの竹田契一先生の講演会がありました。竹田先生によると、「診断書はいらない。文科省は言っていない。」とのことでした。断言されたので、僕としては、かなり驚きました。「診断書をとるために今はどこも予約がいっぱいで何ヶ月も待たないといけない」ということでした。教育支援委員会に諮るには、期日までに用意しないといけない、ということになるので、それまでに間に合わないというケースが多発しているのは、確かに気になっていました。ただし、「専門家の所見は、あった方がいい」とのことでした。竹田先生からは、無料で発達相談をされているNHK厚生文化事業団の紹介もありました。診断は医師でなければできませんが、「専門家」ということになると、かなり多くの専門家が対応できることになります。(NHK厚生文化事業団の相談事業は、後で調べると、それを紹介しているブログが見つかりました。 ▼「NHK 発達相談会のおしらせ」(ブログ「空色の国」内)保護者に対して専門機関をおすすめすることはわりとあるのですが、そのときに、「診断書をとってください」という具体的な言い方は避けた方がいい、と思いました。「教育支援委員会」は、各学校や、各自治体に設置されています。実は、自治体によっては、診断書を必須にしているところがあります。この件は非常に気になったので、家に帰ってから調べてみました。 たしかに、国が出しているものには一言も「診断書」が必要という言葉はありませんでした。「専門家の意見を含め、総合的に判断」となっています。特に、診断の中でも「学習障害」については診断できる医師が少ないように思います。学習障害を扱ったマンガ『ぼくの素晴らしい人生』第4巻では、診断書を求めて主人公が非常に苦労する様子が描かれています。同書p26では、せっかく病院に行ったのに、医師から「診断書は出せないです。」と言われてしまうシーンが描かれています。(主人公はもう大人になっているので、大人の学習障害の診断はさらに得られにくいということは、あります。)『ぼくの素晴らしい人生』第4巻(愛本みずほ、講談社、2018)ネットで見られる公文書の中では、総務省のサイトの中に次のようなものがありました。========================諮問庁:文部科学大臣諮問日:平成29年6月2日答申日:平成29年11月27日事件名:学習障害児の医師の診断書及び意見書の不開示決定(不存在)に関する件学習障害の医学診断基準が記載されている文書の不開示決定(不存在)に関する件内容の一部抜粋: 学習障害という用語が法令上規定されてからも,そこには医学的診断基準はおろか学習障害の定義も規定されておらず,このため,当然に ,法令関係の文書では,審査請求人が開示を求める「学習障害の医学診断基準が記載されている文書」は作成されていない。また, 法令以外の文書では,学習障害という用語が法令上規定される以前に学習障害の定義を記載した文書は存在するものの,そこに医学的診断基準は記載されていない。▼http://www.soumu.go.jp/main_content/000518777.pdf========================上の文字がおっきくなっちゃったのは、PDFからコピーしたら勝手にそうなったためで、他意はありません。直らなかったからです。(^^;)「学習障害」(限局性学習症)の診断基準は、DSM5などのアメリカのものなどがあるにはあるのですが、上の答申は、日本ではそれを診断できる医師が足りていない状況を端的に表している気がします。発達障害支援のサイト「りたりこ発達支援ナビ」には、次のような記述がありました。 「地域によっては、通級指導教室や特別支援学級などへの入級にあたって診断書を求められることがあります。幼稚園などの場合でも、園への助成金などの支給のために、診断書の提出を求められることがあります。これも文部科学省などが通達している特別支援教育の方向性からすると、本来あってはならないことだと思うのですが、残念ながらそのようなルールが設定されている地域もあるようです。」(▼発達障害、医師の「診断書」はどんなとき必要?(「りたりこ発達ナビ」内))特別支援教育の条件整備は自治体によって差があったり、教員の意識についても地域や学校で差があったりするようです。すべての必要な子どもたちが、多様な学びの選択肢を利用できるようになると良いのですが。
2019.08.23
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うちの子たちには、タブレットを持たせています。保護者による制限をかけて・・・。Androidの場合は、「Googleファミリーリンク」。こんなのです。↓iPadやiPhoneの場合は、「スクリーンタイム」。こんなのです。↓▲上の画像は僕のiPhoneの設定。大人用なので設定は効いていません。子ども用の制限で、僕がしている内容は大きく2つ。・使用時間帯の制限:夜9時以降は使用できない。・使用時間の上限:YouTubeを1時間以上見ることはできない。ところが!どこをどう見ても、使用時間を超えて動画を見ているのです。どうやら、使用時間の上限設定には抜け穴があったようです。息子に「どうやって使用時間を超えて観てるの?やってみせて」と言うと、素直にやってみせてくれました。息子よ、ありがとう。その方法とは・・・YouTubeアプリで動画を見続けると、使用時間の上限がくると、もう観られなくなる。↓そこで、音声検索でYouTuberの名前をおもむろに入力する。↓ブラウザの検索結果をタップする。↓ブラウザ経由で、動画が観られる。どうやらこの手法はウラ技の中では初歩的な手法のようです。ネットで調べると、動画再生アプリだけでなくブラウザにも使用時間制限をかけることが当たり前のように出てきました。なお、これよりももっと高度なウラ技もあり、動画を観る抜け道は他にも存在するようです。。。みなさんも、お気をつけください。(関連する過去記事)▼Androidタブレットを子ども専用に、新規に設定! (2020/4/26の日記) ▼iPadを子ども用に、新規に設定! (2020/5/10の日記)
2020.09.27
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昨年度から小学校の教科書が新しくなりました。これにより、おそらくどの教科書にもQRコードがどこかにつくようになったのではないでしょうか。タブレット端末のカメラモードでQRコードを読み取ると、関連情報のサイトにアクセスできます。つまり、九九の学習のページのQRコードを読み取ると、九九カードのデジタル版が表示されたりします。新時代の教科書、という感じですね。(教科書のQRコードについて初めて知った方は、 「教科書 QRコード」でぜひ検索してみてください。 驚きの具体例がドバドバ出てきます。 ちなみに僕は教科書のQRコードを使って 特別支援の教材として「紙とデジタルのハイブリッド九九カード」というのを 通級の子どもたち向けに作りました。 けっこう好評です。)今年度からは中学校の教科書がリニューアル!おそらく中学校の教科書も同じようになっているのでは、と思います。教材会社の教材にもそのような仕掛けが出てきました。(一般書店などでの個人での購入はできません。)たとえば、ぶんけいの「ちょこっとデジタル」。詳しくはリンク先のサイトを見ていただければいいのですが、漢字やアルファベットを画面上に書いて、書いた後に正しい筆順と見比べることができたり、計算ドリルノートのQRコードから計算問題を画面に表示させ、ノートに回答後に画面上で正解を確認できたりします。YouTubeにぶんけいさんの「GIGAノート」の動画がありますので、リンク貼っときますね。今年度はこういった学習時のICT活用がますます進みそうな予感・・・。子どもたちにとって無理なく取り組めて効果が上がるものは、積極的に使っていきたいですね!(おまけ)ぶんけいのホームページにはICT活用以外の面白そうな教材もけっこう載っています。田中博史先生の算数教材でカードになったものが、かなり使いやすそうに思いました。僕が特に気に入ったのは、「ビジュアル文章題カルタ」。学校に出入りしてくださっている教材会社の人に注文しようかな。ICTは便利ですが、たとえば全ての学習をタブレットだけでする、というのは、僕は反対です。機械の調子が悪いときもありますしね・・・。不具合発生で時間ばかり経っていくというのも、まだまだわりとあるのではないでしょうか。紙とデジタルの併用は、「こっちがだめでも、こっちが使える」的な柔軟な学習方法の選択にもつながるので、かなり現実的です。(関連する過去記事)▼【休校期間お役立ち情報】その10 YouTubeでの授業動画の配信について (2020/04/29の日記)▼小学校市販テストの合理的配慮等(正進社のパンフレットより) (2019/05/19の日記)
2021.04.03
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2年前に勤務校の音楽会で3年生が歌った曲があります。そのときに初めて知ったのですが、とてもいい曲で、今でもクルマの中で歌っています。曲名は、「元気 勇気 ちから」。(エイミー・カワウチ作詞、北方寛丈(きたかたひろたけ)作曲)まず、この曲名が、めっちゃ、いいですよね。シンプルな歌詞とメロディが非常にマッチしていて、元気が出る曲です。この2年間、自分に元気が出ない曲に、ふとこの曲のことを思い出しては、口ずさんでいました。「♪ぼうけんのたびを はじめよう~ ようこそ ぼくらの なーかーまーにー げんき! ゆうき! ちからをあわせれば どんなことでも できるんだ~~」上の歌詞はサビのところですが、めっちゃ気に入っています。サビ以外の歌詞も、気持ちの良い歌詞。「♪朝早く起きたら 小鳥の歌を聞いてみよう」「♪1日の終わりに 思い出そうよ 楽しかったことを」など。人生に疲れている大人にこそ歌ってもらうといいのではないかと思いました。(笑)ついに、楽譜も買っちゃいました。楽譜 オリジナル合唱ピース 同声編 71 「小さな花/元気 勇気 ちから 」(教育芸術社、税込660円)楽譜を見ながら大好きな曲を聞くのもいいものです。漫然と聞いていた時にはない、発見があります。ベースは軽快な4ビート。主音であるF(ファ)の音が連続してどんどん使われ、パワーを演出しています。サビの部分のベース進行は、移動ドで言うと「ド→シ→ラ→ソ→ファ→ミ→レ→ソ」と順次下降進行になっています。(最後のソで上がって、主音のドに向かいます。)ベースだけをピアノで弾いてみると、「ピタゴラスイッチ」のBGMを思い出しました。▼合唱新曲「青の記念日」が素晴らしい ~『教育音楽』小学版10月号 (2017/09/28の日記)▼最高の合唱曲「信じる」 (2008/10/21の日記)▼♪『クリスタル・チルドレン』~『手紙・まあるいいのち~卒業&合唱ソングコレクション』(2010/01/15の日記)▼「君から吹く風」~「周りをよく見て」「しあわせって何?」と問いかける合唱曲 (2009/09/12の日記)▼富澤裕の合唱曲「地球星歌~笑顔のために~」 (2011/09/10の日記)
2021.10.02
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『ディズニーが教えるお客様を感動させる最高の方法』(ディズニー・インスティチュート、日本経済新聞出版社、2005、1400円)この本の読書メモの続き。3章「キャストが起こすディズニー・マジック」に入っていきます。(第1回はこちら。)==============================『ディズニーが教えるお客様を感動させる最高の方法』5(p61~96:3章「キャストが起こすディズニー・マジック」より。 ・以降の太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。))・心に訴える研修でキャストの自覚を育てる ・「彼らをディズニーに送り込むのではない。 彼らにディズニーを送り込むのだ」・レストランのテーブルを片づける行為も、 それが「パフォーマンス」であれば、 より質の高い仕事ができる。・仕事をどう呼ぶかで大きな違いが生まれる。僕が非常にいいなと思って、道徳授業でも使わせてもらったのが、 ディズニーの「カストーディアル」という言葉です。 これは、お掃除する人のことをこう呼ぶのですが、 笑顔でさっときれいにする「カストーディアル」は、 そうじをするときの理想として、僕の頭の中に常にあります。・”グッドショー・バッドショー”と名づけられた 簡単なロールプレイング・ゲーム。・グッドショー・バッドショーは、ディズニー全体で使われる言葉 キャストがすばらしい行動を見せたら、 スーパーバイザーが親指を立て、 「グッドショー!」とあたたかい言葉をかける。・最優先するのは安全。 新入りのキャストは、事故が起きたときにどう対処すべきかを、 まず最初に教えられる。・<ディズニーワールドのゲスト・サービスのガイドライン> 〇目を見て笑いかける! ・必ずゲストの目を見ながら、心からの笑顔を見せる 〇ゲストひとりひとりに挨拶し、歓迎の気持ちを示す 〇適切なボディランゲージを示す ・ボディランゲージで親しみやすさを示す ・<文化をつくりあげるための6つのステップ> (1)単純にする 個性や人柄を許容する余裕が必要 (2)だれもが受け入れられるものにする (3)評価可能なものにする (4)研修や指導をする (5)チームからのフィードバックや アイデアを引き出す (6)業績を認め、報いる (p96まで:3章「キャストが起こすディズニー・マジック」の終わりまで)===============================続きは、また次回。次章は「感動を体感してもらう空間づくり」です。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.05.09
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将棋の米長 邦夫さんの言葉らしいです。==============================ここで言う「正論」とは,「正しい」とは言っても,「あまりにも正し過ぎる,あたりまえの意見」というような意味です。本当に賢い人は,あまりにも当たり前の正論は言わない。弱い人ほど,ちょっとでも自分が有利な立場にあると,いろいろ言いたいことを言うものです。また厳しくなるものです。レベルの高い人は,人の失敗を責めないということだと思います。参照元「ささやかな教育技術」http://www1.ocn.ne.jp/~kkkk/sub70-3.htm==============================子どもをしかるとき、あまりにも当たり前の正論でしかしかれないことをふりかえることがよくあります。そういった「あたりまえのことをいうだけのしかりかた」から早く脱却できるようになりたいです。「あたりまえのことができなかった本人」もつらいのだから・・・
2006.01.26
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音楽会が近づいたので、通級教室でリコーダーや鍵盤ハーモニカの指導をすることがあります。今日はいきなりリコーダーを指導することになったので、超久しぶりに、自分の持っていたお宝CDを使いました。Don Muro の「Easy 8」です。日本のリコーダー指導では「笛星人」のほうが有名ですが、製作意図は同じようなものだと思います。リコーダーを習う最初の時期に子どもたちが楽しんで吹けるように作られた曲集です。大きな違いは、「笛星人」はピアノ伴奏ですが、こちらの「Easy 8」はオーケストラ伴奏だということ。オーケストラ伴奏ということは、つまり、CDに合わせて演奏するというだけのことなんですが。ただ、この伴奏が、どれもほんとに、すごいクオリティの高さなのです。最初の曲は、「シ」だけで吹く曲なのですが、とっても気持ちよく吹けるのです。カッコイイアレンジのオーケストラ伴奏のおかげで、子どもたちが楽しく吹ける!画期的なCDです。ちなみに、2番目の曲は「シ」と「ラ」だけを使って吹きます。1音ずつ、使われる音が増えていくのです。僕がこれを知ったきっかけは、仮説実験授業の雑誌『たのしい授業』で紹介されていたのを読んだからでした。もう10年以上前になります。ほかではなかなか仕入れられないレアな情報を教えてもらえて、今でも、とても感謝しています。CDをかけるだけなので、教師は子どもたちのすぐそばで指づかいとかタンギングとかをチェックすることができます。教師がピアノを弾いていると、それができません。伴奏はCDにまかせたほうが、かえって子どもの実態がよく見れるというものです。ピアノがないところでも、CDデッキさえあれば、どこでも練習ができます。通級教室でも。(笑)初めてこれを聴いた子は「知らない曲だ」と言っていましたが(当たり前)、「シ」だけ吹けば、曲に合うことを教えると、楽しんで「シ」を吹いていました。(今回は楽譜無視で適当なリズムで好きなように「シ」を吹いてよし、という使い方をしました。)僕が買ったのは10年以上前ですが、このCD、楽譜付きのセットで、今でも売っています。ただ、「8 More Easy 8」というのは、続編ですので、最初に試されるのは、「Easy 8」がいいと思います。(僕の主観ですが・・・)実は続編なら楽天でも取り扱いがあるのですが、「Easy 8」はネット取扱店舗が少ないようです。今調べると、楽譜ネットというお店が、送料無料でネット通販をしていました。ご参考まで。▼EASY 8 by Don Muro(CD付):楽譜ネット 英語が分かる方は、WEST MUSICさんの販売ページのほうが商品情報があって親切です。英語ですけど・・・。▼Easy 8 (Score/CD):WEST MUSIC上の商品情報から、曲目だけ引用します。========================All Alone (uses B) Starburst (uses B, A) Song of the Sea (uses B, A, G) Get Ready (uses B, A, G, E) Ocean Breeze (uses B, A, G, E, D) Deidre's Dream (uses B, A, G, E, D, C) Movin' On (uses B, A, G, E, D, C, high D) New Morning (uses B, A, G, E, D, C, high D, F#)========================Bが「シ」、Aが「ラ」ですね。最後の曲まで行くと、初めて#が出てきます。曲調がかなりバリエーションに富んでいて、曲が変わると雰囲気がガラリと変わるのが、とてもいいです。小学3年生のリコーダーを指導するなら、おすすめの教材ですよ!
2019.10.09
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昨日のブログでは、「スーパーマリオブラザーズのテーマ」をいろいろな楽器で演奏している音源をご紹介しました。今日は、みなさんに、参加してもらいたいと思います。そのために用意した特別な動画がこちら!【楽器練習用】スーパーマリオのテーマ Super Mario Theme For Beginners(埋め込み再生がうまく機能しないときは、YouTubeボタンを押してください。)再生させながら同時に楽器を演奏するための動画です。楽器初心者向けに、「スーパーマリオブラザーズのテーマ」をかんたんに演奏できるパートを3つ作成しています。かんたんパートでは、フラットやシャープ、複雑なリズムなどはなるべくカットしています。それでも、曲の大事なところでシンプルにキメるところでタイミングよく入れたら、超気持ちいいですよ!ドミソさえ弾ければ、大丈夫。まずはお手持ちの楽器で、ミミッミッドミッソ!のサビのところだけでも、挑戦してみてください。演奏できるところは、曲中の一番おいしいところから、次第に拡大していく練習法が、楽しくておススメです。(後で出てくる階名の、青字のところが、おいしいところです。)動画内楽譜の2段目と3段目、それから最後の5段目のリズムパートが「かんたんパート」です。▷2段目:高音楽器用(鍵盤ハーモニカ、リコーダー、キーボード等)▷3段目:低音楽器用(アコーディオン、キーボード、バスマスター等) ※ヘ音記号なので、注意! ト音記号より、ドレミの読み方が2つ上で、ラに見えたらドの音です。▷5段目:打楽器用(ドラムス、または大太鼓・小太鼓・タンバリン・手拍子等) ※中段の音符が手拍子向け。お手持ちの楽器に合わせてパートを選び、その段の楽譜だけ見て、演奏に加わってください。楽譜を読むことに慣れていない方は、まずは階名唱からやってみましょう。YouTubeには標準で再生速度を変える機能が備わっています。歯車アイコンから速度を少し下げた状態で再生すると、初めてでも合わせやすいです。練習のし始めは、とりあえず再生速度を少し落として、0.75倍速にしておきましょう。慣れてきたら、もとのテンポでも演奏できるようになりますよ。練習の順番としては、(1)階名唱で歌って→(2)指の動きをたしかめて→(3)動画に合わせて演奏♪▷2段目かんたんメロディパート: ミミッミッドミッソ! ド↓そ↓み らしし♭ら ド↓そ↓み らしし♭ら (お休み)ドッドド! (お休み)ミ♭ッレッド (お休み)ドッドド! (お休み)ミ♭ッレッド ドドッドッドレッ ミドッらそ ドドッドッドレミ ドドッドッドレッ ミドッらそ ミミッミッドミッソ! (以下、同じ)▷3段目かんたんベースパート: レレッレッレレッ↑ソ!↓そ! ソッミッど ファソッソ♭ファ (お休み) ソッミッど ファソッソ♭ファ (お休み) ↓どっ↑ソッ↑ド ファッ↑ドドドファ どっミッソ↑ド! ↓どっ↑ソッ↑ド ファッ↑ドドドファ(お休み)ソソッど ↓どっ↑ソッ↑ド ファッ↑ドドドファ どっミッソ↑ド! ↓どっ↑ソッ↑ド ファッ↑ドドドファ(お休み)ソソッど (お休み)ソッ↓どっ↓そ (お休み)ソッ↓どっ↓そ (お休み)ソッ↓どっ↓そ ↑レレッレッレレッ↑ソ!↓そ! (以下、同じ)上の階名楽譜を別ウインドウで表示させて、動画の隣に置いておくと、いいです。「楽器なんて、もってない」「興味ない」という方も、大丈夫です。一番簡単な参加の仕方、ボディーパーカッションで、やってみましょう♪足踏み → 「ドン」手拍子 → 「タン」です。ドラムパートの楽譜を見ながら、足踏みと手拍子だけで演奏してみましょう。いきなり「タタンタンタタンタン!」の手拍子で始まるので、最初がムズカシイです。でも、だからこそ、できたときの気持ちよさは、格別です。いちおう楽譜はさらに音符が2つくっついていますが、慣れないうちは一番分かりやすい「タタンタンタタンタン!」だけ手拍子をすれば、OKです。楽譜はあくまでも目安なので、自分がやりやすいように、自由に演奏してみてください。<学校の先生方へ>音楽の授業や、クラスでのレクリエーションなどでも使えると思います。電子黒板に大きく映し出して全員で動画を見ながら、みんなで大合奏!ちょっとぐらいずれても、気にしない。みんなで音を合わせる楽しい時間を共有できます。難しいフレーズは、電子黒板が代わりに再生してくれるので、自分たちは「かんたんパート」の演奏に専念できます。どうですか?ぜひ、やってみてくださいね!余談ですが、こんなふうにICTを使って、子どもたちのアシストを電子黒板上の映像教材におまかせすることで、先生は子どもたちの様子をみとったり、困っている子のそばに行ってサポートすることができやすくなります。音楽などの実技教科でのICT活用は、そういった理由から、とってもオススメです♪▼コロナ禍の音楽授業 ~手拍子・ハミング・スキャット唱など (2021/06/23の日記)▼【運指動画】小学1年生用「きらきらぼし」(鍵盤ハーモニカ奏) (2022/02/11の日記)▼1人1台タブレットで音楽会の曲の予習をしよう! (2021/08/23の日記)▼ピアノ伴奏の練習に、動く楽譜はいかが?(「走れ!シベリア鉄道」) (2022/04/10の日記)
2023.05.08
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小5の娘のリクエストで、Webで無料でゲットできる漢字プリントを印刷して渡しました。自主勉強なのに、自分で何をしたらいいか分からないから、テスト範囲のプリントをくれ、と言う。なんてこったい。まあ、今の世の中、そういうリクエストにこたえるネット上の漢字プリントは、ありますけどね・・・。最初に見つけたのは、これ。▼小学5年生の漢字50問プリント(教出)本格的な50問テストです。テスト対策にはかなりよさそう。ただ、「教育出版の国語の教科書の出題範囲」。わが子の教科書会社とは違うことが判明。教科書会社が違うと、習う漢字の順番が違うので、テスト範囲が合いません。残念。そしてついに、わが子の教科書会社に対応したものを見つけました。うちの子は、東京書籍です。▼【簡単作成】コツコツ漢字プリント2019(東書)2019となっていますが、たぶん2020年度もそんなに変わってないはず、と思って、これを渡しました。2020年から小学校の教科書は改訂されているので、もしかしたら変わっているかもしれません。無料なので、そのへんは、許せ。関西学院初等部教諭の中西毅先生が作られています。(エクセルファイルの「使い方」タブより引用)エクセルファイルで、プログラミングされており、テスト範囲のランダムな問題で10問テストを作成することができます。すごい!ランダムではなく、選んだ問題を集めてテストを作る機能もあります。「1学期のまとめ」などの学期末テストは、30問の拡大バージョンとなっています。うーむ、これは、かゆいところに手が届く、テストですね。(1)漢字を書くテスト(2)読み仮名を書くテスト(3)漢字も読みも示された答えの3種類を印刷することができます。ちなみに娘は「答え」をもらって、それを漢字練習帳に書いて、自主学習として学校に提出していました。「光村図書版はないの?」と思われた方、安心してください、ありました。「コツコツ漢字プリント」の光村図書版は、エクセルファイルを以下のサイトからダウンロードできます。ただし、2017年版。2020年も、そんなには変わっていないはずですけど。▼【簡単作成】コツコツ漢字プリント〔低学年版〕〈光村図書版〉(中西毅先生)▼【簡単作成】コツコツ漢字プリント〔高学年版〕〈光村図書版〉(中西毅先生)リンク先は、「先生のための教育事典EDUPEDIA」です。「計算問題バージョンは、ないの?」と思われた方、よくばりですね。実は、これもまた、ありました。中西毅先生は計算問題バージョンも作られています。教科書は、一応東京書籍に準じているようですが、算数の場合はそこまで教科書会社を気にしなくても十分使えると思います。こちらも、EDUPEDIAさんのリンクから、どうぞ。▼簡単作成・毎日継続、コツコツ計算プリント(中西毅先生)新しく習う勉強に、前に習った勉強も混ぜてある、というのがスグレモノです。キーボードの「F9」キーを押すたびに、問題の数字が変わります。すべての問題の数字が一気に変わるので、見ていて気持ちいいです。
2020.07.23
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2学期には例年、大きな行事がたくさん控えています。その中でも特に大きな行事。それは、運動会と音楽会です。今は特に、コロナ禍での全校行事の開催ですので、大変気をつかいます。本番の開催形態もそうですが、それに向けた練習のあり方も悩みの種です。しかし、なかには工夫されて取り組まれている学校もたくさんあります。下の教育雑誌を発売日に買って読んでいたのですが、とても役に立つ情報が書いてありました。(この雑誌は、いつもいいことが書いてあります。)「教育音楽 中学・高校版」2021年 09 月号(音楽之友社、2021/8/18発売、2000円、合唱曲ベストセレクションCD付き)音楽の先生向けの専門的な教育雑誌ですので、現場の先生が今まさに悩んでいることに対する情報提供がされています。本誌の中では、とある中学校の音楽の先生が、合唱曲の譜読みを1人1台タブレットでするということを書かれていました。「なるほど!」と思いました。ほかにも幾人かの先生が1人1台タブレットの有効活用について書かれていて、そのどれもがうなずけるものでした。「おお!コロナ禍での味方として、タブレットは使えるなあ」と思った次第です。ちなみに「譜読み」というのは楽譜を見るだけで音が分かる人向けの表現なので、通常の小中学生であれば「音取り」がこれにあたります。音取りというのは音の高さを確かめて、どんな旋律を自分が演奏するのか、把握することです。音取りは普通、楽譜を見ながら音を確かめます。楽譜を見ても音が分からない人は、ピアノとかCDとかで音を聴く必要があります。音楽の授業時間内にこれをすると、これだけでかなり時間をとるだけでなく、理解には個人差があるので、授業時間内だけでは自分の演奏する音が分かるようにならない子が、一定数います。合唱や合奏で子どもたちがよく知っている曲をする場合を考えてみましょう。子どもたちは、主旋律(メロディ)なら、よく分かっています。ところが、ハモリのパートや伴奏パートになると、とたんにどんな音で演奏するのか分からなくなることが、非常にありがちです。合唱の下のパートとかは、音が分からないので主旋律を歌っちゃったり、音が分からないので黙っちゃったりすることが、「あるある」です。1人1台端末で音取りをさせるというのは、つまり合唱の下のパートだけの音源を聴かせたり、鍵盤ハーモニカの演奏でどこをどの指で押さえてどう動かすのかを動画で見させたりすることを想定しています。楽譜の読めない子供にとっては、これが自分の手元のタブレットでいつでも確認できるのはすごくありがたいはずです。なにしろ分かりにくいところは巻き戻して、そこだけ何回も部分再生をすることができますからね。音源の用意は、楽譜を元に教師が音楽ソフトで打ち込んで作成するとか、教師が演奏した録音を使用することが多いでしょうか。教師の準備の手間は要りますが、子どもたちにとっての有効性を考えると、これは、非常に有効な手立てだと思います。早速僕も音楽会の曲のパートの音取りが各自でできるよう、準備をしてみました。小学2年生向けの鍵盤ハーモニカ2重奏「おどるポンポコリン」です。(作曲:織田哲郎 編曲:松田昌)上の動画は一般公開用バージョンですが、学校の子どもたちに向けては、楽譜を表示させて、「ドレミ」などの階名もつけて、お手本演奏がより分かりやすいように用意しました。(そちらは限定公開にしているので一般の方は見られません。 2023/5/7 一般用にも公開しました! )演奏の音は、音楽ソフトで僕が打ち込んだものを鳴らしています。YouTubeの場合、JASRACと包括的使用契約を結んでおり、JASRAC登録曲の演奏を公開する場合の著作権料は、YouTubeの会社が代わりに払ってくれることになっています。音楽制作ソフトでの「打ち込み音楽」も自ら演奏しているとみなされます。市販のCD音源をそのまま使ったりするのは、基本的にNGです。(参考サイト)▼YouTube等の動画投稿サービスでの音楽利用について (JASRAC、2020.9.15、2021.3.31更新)1人1台端末で児童生徒のみが視聴する場合、「授業での使用」として著作権法第35条の例外規定が適用される場合も、あります。以前から、音楽会の曲の模範演奏を事前に子どもたちに聴かせることについては、「おうちでCDを聴いて練習してきてね」といったことをすることはありました。僕の場合、特別支援学級の子が音楽会に参加するにあたり、「その子が演奏しやすいように、簡単バージョンにパート譜を直す」「その演奏を自宅で何度も聴いて覚えられるように、CDにして渡す」ということを、よくしていました。これについては著作権の取り扱いが気になるところではありますが、以前音楽の教科書の教科書会社に問い合わせをしたところ、基本的には著作権法上の例外規定が適用されるとうかがったことがあります。もちろん、著作権者の利益を損ねるような営利目的を含む利用はNGですが、学校で子どもたちのためにおこなうことについては、ある程度許容されているのが実情です。ただ、僕も著作権の専門家ではありませんので、微妙な場合は専門的な判断ができるところに問い合わせをされることをおすすめします。1人1台タブレット端末での視聴に限っては、不特定多数への公開ではないため、基本的には「お手本の演奏を事前に聴いて、予習する」「自分たちの録音を仲間内で共有して、セルフチェックする」「家での録音を教師に送って、教師にチェックしてもらう」といった使い方は、多くの場合、著作権的にはセーフだと思います。せっかく1人1台端末が入ったのですから、著作権侵害に配慮しつつ、子どもたちにとって有効な使い方は積極的におこなっていきたいものです。P.S.今回拝読した雑誌の著作権特集によると、既存のYouTubeへのリンクをはることも、基本的にはOKのようです。ただ、たくさんあるYouTube動画の中には市販音源をそのままアップしているなど、著作権を侵害しているものも混ざっているので、その点はご注意ください。▼音楽会! (2020/11/07の日記)▼『教育音楽 小学版』10月号は、付録付きでおすすめ♪ (2019/09/18の日記)▼【休校期間お役立ち情報】その10 YouTubeでの授業動画の配信について (2020/04/29の日記)
2021.08.23
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木曜日は伊丹で特別支援教育の研修会がありました。この中で、大変具体的な指導法についてふれられた箇所があり、「そうか!」と、知りたかったことを教えてもらった気になりましたので、今日はそれを書いてみます。 作文を書かせたときに、ちっちゃい「っ」が抜ける子がいます。1年生でならけっこうあると思いますが、2年生以上でまだ「ぱいなぷるをたべました」「きてをはりました」と書くようだと、少し心配です。これに対しての効果的な指導法は今まで知らなかったのですが、研修会で講師の竹田契一先生が「学習障害」の説明の中で少し時間をとってこのことにふれておられました。(促音が抜ける子が、すべて学習障害というわけではありません、念のため)まず、背景について・音韻認識力の低下(音を分解・統合する力)を挙げられました。他に、学習障害の子は「視知覚の障害」も見られ、それが読み書きへも影響するのだ、と。つまり、簡単に言うと「 目 と 耳 の問題が大きい」ということです。で、背景だけわかっても、指導法が分からないとどうしようもないので、その指導法です。<ちっちゃい「っ」が抜ける子への指導>〇モーラで教えると分かるひとことで言うとこういうことです。・・・ひとことだと、分からないですね。(^^;) 「モーラ」というのは、私は聞きかじったことしかないので、今ネットで調べてみました。=========================== モーラ(Mora)とは、音韻論上、一定の時間的長さをもった音の分節単位。日本語学では一般に「拍(はく)」と言われる。日本語に特徴的なのは長音「ー」、促音「ッ」、撥音「ン」を1モーラしている事であり、長音は長母音の後半部分を、音は長子音の前半部分を切り取ったものであり、撥音は音節末鼻音や鼻母音をモーラとしたものである。例「チョコレート」は、「チョ」「コ」「レ」「ー」「ト」の5モーラである(4音節)。「キッチン」は、「キ」「ッ」「チ」「ン」の4モーラである(2音節)。(Web百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋引用)===================================前書きが長くなりました。つまり、「拍を感じさせると分かる」ということです。「りんご」という言葉。拍を打たせながら言わせます。り、ん、ご。次に、「きって」という言葉。拍を打たせながら言わせます。き、x 、て。そうです。促音を書いているところは、発音上「無音の拍」なのです。「無音の拍」が間に挟まることをいうために、促音で書き表しているのです。これが、子ども自身に拍を叩かせると、子どもが自分でわかるのです。「そうか!」という感じです。「パイナップルはどうかくの?」「ちがうちがう、これでは『ぱいっなぷる』や」などの不毛なやりとりをいくら繰り返すより、こういった「促音の入る場所は拍をとったときに音が抜けるところ」という説明のほうがすっと入り、わかりやすいのです。なお、Wikipediaの「例」を見て気付いたのですが、「チョコレート」の「チョ」は1モーラです。「促音」という言葉はちっちゃい「っ」だけを指し、ちっちゃく書く字はすべて促音というわけではありません。促音の説明も、Wikiの「促音」の説明から抜き出しておきます。=============================促音 促音(そくおん)は、つまる音ともいい、日本語のかな表記で「っ」「ッ」で表され、1モーラとして数えられる。ただし、単独では成立せず、通常、3モーラを構成する真ん中の要素としてのみ存在する。表記仮名ではつ、ツで書き表され、普通の「つ」と区別するため、一般に「っ」、「ッ」のように小さく書かれる。ローマ字では、後続の子音字を重ねて書く。ただし、ヘボン式においてchが後続する場合には、tchとする。子音字が後続しない場合の書き方はない。例:あった=atta、あっち=atti/atchi=======================================
2007.07.28
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今日は、勤務市内のとある小学校で、授業研究会がありました。僕は勤務市内のすべての小学校に行ったことがあるのですが、その学校にはおよそ12年ぶりに行きました。#なつかしかった#同窓会で大人になってから出身の小学校に行ったような感じ「リーディングDXスクール事業」の一環でした。遠方からもたくさんの方が来られていました。最近の教育界で「DX」と言ったら、「デラックス」のことではありません。これは、「デジタル・トランスフォーメーション」の略です。と言いながら、僕自身も、「トランスフォーメーション」の英語の綴りの中に「X」出てきたかなあ?と思っています。実は、「Trans」を英語圏では「X」と略す慣習があるそうです。#さっき、AIが教えてくれました。#昭和の人間にとって「DX」は「デラックス」以外の何物でもない教育界における「教育DX」とは、なにか?それは、「学校が、デジタル技術を活用して、カリキュラムや学習のあり方を革新するとともに、教職員の業務や組織、プロセス、学校文化を革新し、時代に対応した教育を確立すること」なのです。(「教育DX コアネット教育総合研究所」による)まさに、新しい時代の教育、これからの子どもたちのための教育です。大変期待して、訪問させていただきました。ところが、肝心の見学時に、いつも身につけている4色ボールペンを忘れてきたことが発覚。いつもは紙に4色ボールペンでメモしているのですが・・・。「これは、見学中のメモも、DXしろということかな」と思い、今回は、iPhoneでメモすることにしました。ただ、iPhone標準の「メモ」は、かなり機能が上がっているとは言え、メモしていない時に画面に不意に触れることによって、誤って内容を消してしまうことがあるのです。この前も、なぜか最新のメモをいつの間にか消してしまっていて、嘆いたのでした。今回も、メモしている時はとてもメモしやすくていいのですが、その画面をそのままにしてほかのことをしていたら、意図せずにメモ内容が消えていて、ショックでした。そこで、別のメモアプリを使うことにしました。一度テキストを打ち終わったら、そのテキストが不用意に消えてしまわないメモアプリ。「フリーボード」です。このアプリは、簡単に言うと、無限の広さのホワイトボード。テキストボックスでテキストを任意の場所に配置し、好きなテキストを打ち込めます。打ち込んだ内容は、後で任意の場所に移動出来ます。色も変えられます。なにげに、便利です。いっぱいメモをしたので、かなり広い範囲に打ち込むことになりました。難点は、後でWindowsPCでメモした内容を見ようと思っても、Windowsとの共有ができないこと。それができれば、カンペキなんだけどな。#「・・・」のところから、PDFにして送ることはできます。#普通の「メモ」なら、アプリ自体を共有できます。(↑PDFにして自分のPCにメール送信したファイルの一部です。)iOSの「フリーボード」、最近全然使っていなかったのですが、使ってみるとわりとよかった!実は、ネット上では、かなり大絶賛している意見も見られるスゴイアプリです。(参考リンク)▼iPhoneやiPadの「フリーボード」がすごい!領域無限で拡大縮小も自由自在 (「しむぐらし」2023/03/2記事)授業では、子どもたちが必要に応じて相互に関わり合いながら学び合う姿を見せていただきました。最近僕がめざしている「授業」のあり方に近いものでした。自分がめざしてきたことも、まちがっていなかったのかな、と自信を深めました。今後も学び続けていきたいと思います。ありがとうございました!
2024.02.26
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オンライン研修花盛りです。オンラインというのは移動時間がなくていいのですが・・・配布資料に手書きでメモをする、というのがPDFに画面上でメモをしようとすると、マウスだとちょっと書きにくい。まず、前提情報として、EdgeでPDFを開くと、手書きが入れられます。(資料は僕が以前作成した校内研修資料をPDFに直したもの)ちなみに、「手書き」ボタンの右横には、マーカーのボタンもあり、PDF内のテキスト表示にマーカーを入れられます。こういう機能は、もちろん、できないよりは、できるほうがいいわけです。ところが、マウスで文字を書く、というのが、わりと難しい。ちょっとしたことでぶれてしまったり、行き過ぎてしまったりします。注意深く書くには、かなりの集中力が必要です。そこで、「そうだ! ペン型マウスを使えば、ペンを書くように書けるのではないか?」と考えました。普通だったらペンタブレットを買うところですが、ペンタブレットは高いのです。(ペンタブレットは、タブレット上にペンで書いたものが画面上に反映されるもの。)少しでも安くしようとペン型マウスを注文。(ペン型マウスは、1000円ぐらいで買えます。)結果的に言うと・・・マウスがペン型になったところで、やっぱり書きにくいのでした。ペン型マウスのカーソルが速く動きすぎて・・・。そんなわけで、そもそもマウスカーソルの動きを遅くすれば、通常のマウスでも書きやすくなる、ということを発見するに至りました。↓これです。上の画面への行き方ですが、Windows10の場合だと、「設定」から行けます。「設定」の「デバイス」にまず行きまして・・・ ↓「デバイス」から「マウス」を選び、右側の「関連設定」から、「その他のマウスオプション」を選びます。分かりましたか?まとめ!マウスで手書き文字を上手に書き込むには、パソコンの設定で、マウスの「ポインターの速度」を遅めにする。印刷した紙に書き込むのではなく、メモの書き込みも含めてパソコン上で全てやりたい場合、試してみてください。ちなみに、PDFに書き込んだ手書き情報などは、ファイルを「保存」すると、ちゃんと保持されます。もとのファイルを残しておきたいときは、別名保存で保存しましょう。
2020.10.11
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昨日に引き続き、今夜もさだまさしです。昨日のブログ記事の最後に紹介した、最新のトークアルバムを聴き終えました。【おまけCL付】2024.05.22発売 歌ってはいけないCD ~さだばなし 迷作集 令和六年版~ / さだまさしこの中に、「オーロラ写真家」の方の話が出てきます。CDの最後から2つめに収録されている「ロサンゼルス追突事件」というトークです。(AppleMusicへのリンクをはっておきます。)僕は、この話を聞いて、「そういえば、以前、『オーロラ』という曲をよく聴いていて、好きだった」ということを、思い出しました。さだまさしさんの「オーロラ」という曲、皆さん、ご存じですか?ずいぶん前ですが、テレビ番組で、『誰も知らない泣ける歌』というのがありました。そのなかで紹介されていて、知った歌です。実話をもとにした歌で、そのエピソードを知ってから聴くと、ほんとに、涙が出ます。この曲は、普通にアルバムに収録されているのですが、実は、曲名が「オーロラ」となっていません。アルバムでは「極光」と表記されています。なので、近年AppleMusicで頻繁に曲を聴き始めてからも、この曲が「オーロラ」だとは気づかず、スルーしてしまっていました。歌の中では思いっきり ♪オ~~ロ~ラ~~~~ と歌っているのですけどね。トークを聴いて、「そういえば」と思って、調べてみて、久しぶりに聴いてみました。やっぱりいい曲です。さだまさしは、隠れた名曲が多いです。ちなみに僕が一番好きな曲は、「奇跡~大きな愛のように~」です。大学時代に、先輩がカラオケで歌っていて、「なんだこの歌は!すごくいい歌!」と感動しました。あんまり感動したので、自分の結婚式の時にも、歌った歌です。今でも、クルマの中で、たまに歌います。3年前にこの曲のニューアレンジバージョンが発売されました。#奇跡2021この曲を復活させるとは、さすがさだまさし、わかっとるなあ、と思いました。▼4/22(土)とっておきの音楽祭 in 丹波篠山 (2023/04/16の日記)▼フィンランドのインクルーシブ教育 ~矢田明恵「フィンランドにおける学習困難への対応」 (2023/08/15の日記)
2024.05.29
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コロナが流行っているので、音楽の授業に制限がかかりまくっています。皆様の学校では、どうでしょうか?僕たちの学校では、マスクをしながら歌うことですら「距離をあけて」と言われています。この場合、1mあけるのが目安らしいです。マスクを外す楽器演奏となると、さらに距離をとることになっています。その距離、なんと3m。そんなわけで、35人学級でマスクを取って教室で鍵盤ハーモニカやリコーダーを吹くのは、実質的に無理なのではないか、というような状況になっています。ところが、年度末はもうすぐそこに迫ってきています。「音楽」の授業として、「教えるべきことは、しっかりと教えたい」という教師の思いが、「運指動画」という形になりました。(というか、音楽を教える先生の依頼で、僕が作っています。)以前にも作ったのですが、今回は!動画の冒頭に、こんな感じの「きをつけること」を入れてみました! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓↓動画は、こちら!マスクを外さずにできるのは、指の動き=運指の練習ぐらいです。そして、その練習には、コロナ禍で活用しまくっているICT機器が役立ちます。1人1台、自分のタブレットがあるので、手元で見本を再生することができるのです。動画を画面いっぱいに再生すれば、もしかしたら画面上の鍵盤を自分の指で追いかける練習も、できるかもしれません。タブレット画面上で鍵盤を弾くアプリは、別にありますけどね。鍵盤ハーモニカを吹いて練習するのは、学校よりも家庭ですることになりそうです。ここでも、この運指動画が活躍します。家庭で動画を再生しながら、自分の鍵盤ハーモニカを吹いてみます。動画なので、何度も再生して、練習のお供にすることができます。YouTubeの動画は、歯車アイコンのところから再生速度も変えられます。「速くてついていけない」と思ったら、速度を「0.75」にすると、いいですね。伴奏の音程がちょっとヘンな感じになりますが、ご愛敬。練習をしてできるようになると、やっぱりうれしいものです。せっかく作ったので、勤務校の1年生だけでなく、広くいろんなところで役立てていただければ幸いです。 ▼鍵盤ハーモニカ奏の「指の動きの見本動画」を作りました♪ (2021/08/29の日記) ▼おうちでの子どもの楽器練習に、本気で付き合う♪ (2021/09/24の日記)
2022.02.11
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5月中旬までは、研究授業あり、英語研修の担当あり、WISC-IIIの試験ありと準備・勉強に大わらわです。やることはあるのにやる気が出ない状態のときもかなりあるのですが、DSの『えいご漬け』シリーズはやる気がない時でも気軽にやれるので重宝してます。やってるうちに、エンジンがあったまってきます。(^。^) 今日は代休で休みなので、更新してなかったブログの更新を試みます。『お金と英語の非常識な関係』(上) CD付き(神田昌典 、フォレスト出版、2004、1300円)★実践的な英語学習のための「神田昌典&ウィリアム・リード スペシャル対談CD」付き。大変おもしろく読める「英語ビジネス」の学習動機付けの本です。上・下巻が出されています。上巻しか読んでいませんが、下巻も読もうと思っています。================================『お金と英語の非常識な関係』(上) 読書メモ・最短時間で英語を使えるようになる!・あなたが満足する状況を、最小の英語力で達成しているとすれば、 どの程度の英語力が必要だろうか?・「英語を学ぶ」のではなく、「英語で学ぶ」・前意識下では、イメージとして内容を感じ取れる = 言語の壁を超えて感じ取れる力がある〇ペラペラしゃべることを捨てる ※ペラペラしゃべってはならない!! (コミュニケーションの基本は、 話すことより聴くことである!!)〇キレイに発音することを捨てる ※言葉は感情を伝えるもの。口先だけで語っているのではない!☆最重要: 大きな声でしゃべる!!☆日常会話を捨てる! ◎コミュニケーションにおいて、言語の占める重要性は7%。★初めは、ヘタでもいい! ◎感じること。それで十分。☆困った時には、同じ答え。 ・想定される質問について、答えを用意しておけばいい。 <パターン化してしまう> ・自分が英語で話す必要があるトピックをリスト化 ○文法ではなく、文章パターン。 つまり表現の型をどれだけ持っているか? (例) ・Would you tell me about ... ・So the important thing is ....・名前だけでも「ガイジンきどり」になってしまおう ・自分に英語が使えるという許可を与える。 ・自分に英語名をつけて、 セルフイメージを英語ペラペラ人間に変える。 ・そういうキャラクターに変身する。 ☆体を揺さぶって、その人になりきる。 「話せて当たり前という顔でやるのだ。」・生きた言葉を音読して、まねてみる。・アメリカは成り立ちそのものがフロンティア精神にあふれている。・好きな分野なら、それは楽しみながら進められる。・尊敬する人が話す英語を学ぶのは、最高の生きた勉強だ。================================どうやら今楽天ブックスはキャンペーン中らしいので、興味持たれた方は注文してみてください。(^-^)(送料無料、100P付加、その他割引特典)本書の下巻はこちら。キャンペーン中なのでセットで買ってみては?(^。^)『お金と英語の非常識な関係』(下) ~最短最速で「英語を使いこなす秘訣」(神田昌典 、フォレスト出版、2004、1300円)
2009.04.27
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参観日に向けて、児童100人以上の顔を、丸く切り抜いた張り物を作ることになりました。こんな感じですね。↓(画像は、僕自身の3歳頃のを加工したものです。)元になる画像は、全ての子どもの分があるのですが、顔以外にも身体も入っていて、撮影時の顔のサイズもまちまちでした。ひとつひとつ適切なサイズにトリミングしていくのは面倒です・・・。こういうときに使えるソフトがありました。(WindowsPC用)「トリミング de 顔写真!」▼ソフトのダウンロード先(Vectorのサイト)▼Vector ソフトレビュー最近はデジタルでの顔認識も進んでいるので、自動で顔を認識してくれるソフトがあるはず、と思って探してみたら、ありました。僕が使ったのは無料版でしたが、十分な機能を持っていて、100人以上の児童の顔トリミングが、10分ほどで、できました。このソフトを使わなければ、4倍くらいは時間がかかっていたと思います。複数ファイルを一括で読み込むことができ、多くのファイルを順番にテンポ良く作業していくことができます。(複数ファイルを読み込むと、その個数分のタブになります。)顔の部分は自動で選択して表示してくれます。ただし、ちょっとずれていたり、微調整を必要とする場合があるので、ドラッグ操作等で手動で修正をします。出力後の画像サイズや縦横比率は任意のものに固定できます。これがかなり便利な機能。ソフトレビューにもありましたが、顔トリミング以外にも、いろいろな作業に応用できそうです。▲上の画像では、ソフト起動時に表示される縦長4×3を、4×4に変更しています。完成したと思ったら、保存ボタンを押して別名保存します。自動で元ファイルの名前を少し変えたファイル名になるようになっているので、保存も一瞬です。丸い形にトリミングするところまではソフトではできなかったので、A4にトリミング後の写真を2人分並べて印刷し、○型の型紙を使ってそれぞれ切り抜いていく予定です。○型の型紙は、コンパスで○を描いてもいいのですが、それも面倒なので、Wordで元を作りました。Wordで挿入した図形は、Shiftを押しながらドラッグすると、縦横比率を保持したまま拡大できますね。このソフトのおかげで楽に作業が進んで、うれしいです。開発元のニコニコソフトさん、ありがとう!
2019.09.29
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光村図書の小学3年の国語教科書に、物語を作る単元があります。「たから島のぼうけん」という単元名です。長い物語を自分で考えて書く、といっても、苦手な子もいますよね。僕の通級指導教室では、そういった相談にも乗っています。この単元の場合は、あるボードゲームの素材を使って、臨場感たっぷりに宝島での冒険を考えることで、考えるきっかけを与えています。頭の中ではなく、実際に宝島の地図をもとに考えると、話を考えるのが苦手な子も、いろんなことを思いついて、とても面白い物語ができています。今日、子どもが考えた物語を紹介します。登場人物は、Aさん(男)30歳。Bさん(女)30歳。Cさん(男)30歳。3人は友達。ある日、森で宝島の地図を見つけた。宝島に上陸後、トランポリンをつかってジャンプし、いきなり宝箱のところに到着する。しかし、宝箱のカギは、4匹のドラゴンが守っていた。ドラゴンは夜に眠る。そして、朝5時に起きる。寝ているあいだにカギをとろうとした3人。だが、ドラゴンが起きた。なんとかカギをとった3人だが、4匹のドラゴンに追いかけられる。(以下、略)どうです? めちゃめちゃ面白いと思いません?このときに物語を考える材料として使ったのが、こちらです。「ロボット探検隊ゲーム ドラゴン島の秘宝」(アーテック 知育玩具)舞台は「ドラゴン島」。真ん中に宝のカードを置くことになっており、少し離れたところにはカギがあることになっています。非常にワクワクする設定です。子どもが物語を考える際には、主人公たちのキャラクターも画用紙で切り抜いて作らせると、ごっこ遊びのように、「ドラゴンが追いかけてきて、逃げる」などと説明しながら、即興で物語を演じていました。主人公たちは棒人間ですけど・・・(笑)このボードゲーム、もともとは、アンプラグドプログラミング(コンピュータを使わずにプログラミング的思考を育てるもの)の教材として、購入したものです。これが、実は、大当たりでした。説明書通りの遊び方でも、「協力して宝を持ち帰る」という思考力や態度を育てることができます。自分だけがゴールすればいいといったすごろくとは違った協力型のゲームです。参加者で協力して、ドラゴンをよけながら宝のカギを手に入れ、宝箱を開けて、船まで持ち帰ればゴール、というゲーム。非常によくできています。とにかく、この素材自体、この世界観自体が、ワクワクします。そのため、説明書通りの遊び方でなくても、モノとして見せるだけでも、応用的な使い方ができたりします。たとえば、ゲームに付属するドラゴンのカードや宝のカード、カギのカード、お日さまや月のカードだけでも、たとえば物語を考えるときなどに、具体的な支援となるのです。このボードゲーム、2年前に1000円ぐらいで買ったのですが、今検索したら、安いところでは400円ぐらいで売っているところもありました。この差はいったい・・・。(検索して見比べると、同じ商品のはずが、2000円を超えて販売されているお店もあったりして、本当に価格がバラバラでした。定価とかはないのでしょうか・・・。)検索していると、この教材がほかのアンプラグドプログラミング教材とセットになったものも、1600円で見つけました。ほかの教材も面白そうなので、今回、そのセットも追加で注文することにしました。「アンプラグドプログラミング すごろくゲームセット」(アーテック ボードゲーム)学校向けに作られたものではないのですが、学校でも十分使える教材だと思います!
2021.12.10
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小5の息子は、オンラインで動画制作講座を受講しています。その会社から、「おもしろ動画コンテスト」の案内がありました。(動画制作講座の会社とは別の主催団体です。)▼おもしろ動画コンテスト | Audiostock(オーディオストック) https://audiostock.jp/special/omoshiro_video_contest素材を生かし、面白いアイデアを考えて一つの作品に仕上げる。大変やりがいのあることだと思います。動画を見てはすぐに「これは面白くない」とか「〇〇があかんな」とか、批評家めいた口をきいている子どもたち。ひとたび作品を作る側に回るとどんな苦労があるかとか、どれだけの手間や労力がいるのかといったことを体験しておくのは、非常に価値があることだと思っています。消費者の側から、つくる側へ。企画が面白ければ、10万円がもらえるチャンスでもあります。あなたも挑戦してみませんか!?
2022.02.10
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これまで、イタリアやカナダのインクルーシブ教育について、本やオンライン学習会で勉強する機会を多く持ってきました。(たとえば→「大切なことは、なにか」 ~『イタリアのフルインクルーシブ教育』などから)「インクルーシブ教育は世界の潮流」と言われますが、ほかの国ではどうなのでしょうか?LD学会の機関誌『LD研究』第32巻第1号(2023/2)に、フィンランドのことが載っていました。よい機会なので、そちらに書かれていたことを、備忘録として書いておきたいと思います。フィンランドと言えば、白夜とオーロラです。オーロラのように、いろんな色が混ざり合うインクルーシブな教育を、フィンランドもやっているのでしょうか?『LD研究』誌に寄稿された記事の正式なタイトルは「フィンランドにおける学習困難への対応」です。寄稿者は、矢田明恵さん。インクルーシブ教育に関する研究者の方で、フィンランドにずっと滞在されているようです。なお、このブログでは僕の主観で覚えておきたいことをメモしているだけに過ぎません。詳細については該当誌を直接ご参照いただき、原文を読まれることをオススメします。(わずか5ページの報告ですので、すぐに読めると思います。 学会誌は大学図書館には基本的にあると思います。)こちらの寄稿の「Ⅱ」が「フィンランドにおけるインクルーシブ教育」になっていました。・1998年には(中略)原則として、重度の障害がある子どもも地域の通常学級に必要な支援を受けながら在籍することが可能となった。(『LD研究』第32巻第1号 p45より)ということが書かれており、イタリアやカナダと同じような教育改革があったことがうかがえました。なお、「障害」を社会モデルで見ているために、支援を受けるための「診断書は原則として必要ない」そうです。(p45より)学級定数や、通常学級の教室に入る大人の数は、どうでしょうか?これも、同じページから引用しますと、・子どもたちの多様なニーズに対応するため、学校規模に応じて1人~複数人、クラス担任を持たない特別支援教員が通常学校に配置される(『LD研究』第32巻第1号 p45より)ということでした。これも、イタリアやカナダの教育と似ています。寄稿の「Ⅲ」は「学校視察から ――ヴァルテリ・オネルヴァ校――」となっており、実際の学校への訪問調査による報告が書かれていました。それによると、フィンランドでのインクルーシブ教育への移行はまだ進行途中であり、「この5年間でヴァルテリ学校にて分離教育を受ける子どもの数は200人減少している」とのことでした。ただ、まだ「分離教育を受ける子どもの数」は0にはなっておらず、それは「地域学校の環境がその子に合うよう整っていない」ことが理由なので、環境を整えて分離教育0をめざしていくという方向性のようです。(「」内の引用はp47から)日本は島国で外国の情報が入ってきにくいところがありますが、今は求めれば情報が得られる時代ですので、外国の情報もどんどん参考にして、日本の教育を総合的に見直していきたいと思います。先ほど「フィンランドのインクルーシブ教育」で検索したところ、次のような情報も見つけました。こちらも参考になるかと思います。▼フィンランドでインクルーシブ教育を実践している小学校の先生にインタビュー!障がいの有無に関わらず、全ての子どもに特別支援の視点を。 (「先生の学校」2021/11/8記事)▼北欧諸国に学ぶインクルーシブ教育の本質 (大内進、日本文教出版Webマガジン「学び!と共生社会」vol.24、2022/1/25記事)下のリンク先の大内先生の記事に、「フィンランドは、日本でいう特別支援学校は残しつつも、できるだけ多くの子どもが地域の学校で学ぶことができる仕組みを整えてきました。つまり、特別支援学校はあるもののニーズがあるからといって安易にそこへの就学を進めるのではなく、基礎学校(小・中学校)での支援を強化することに力を注いでいるのです。」と書かれていました。日本の方向性も、これと同じものかな、と思いました。▼「個別の指導計画」はどうあるべきか?~イタリアやカナダのインクルーシブ教育をふまえて~ (2023/08/14の日記)▼「カナダの学校に学ぶインクルーシブ教育」(8/11オンライン学習会の案内を含む) (2023/08/07の日記)▼イタリアのフルインクルーシブ教育について、お話を聞きました! (2022/08/23の日記)▼2月12日「イタリアのフルインクルーシブ教育」無料オンラインセミナー (2023/01/29の日記)▼【紹介】「日本型インクルーシブ教育への挑戦 ― 大阪の「原学級保障」と特別支援教育の間で生じる葛藤とその超克 ―」(ネットで無料で読める論文) (2023/07/04の日記)
2023.08.15
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昨日のブログ記事で、石川晋さんの『エピソードで語る教師力の極意』の中から、「登山」のエピソードを紹介しました。 「完璧なマニュアルを示してその通りにしなさいというのが一番危険だ」というお話でした。その話が載っている『エピソードで語る教師力の極意』という本自体、マニュアルではない、事例やエピソードで語られる教育書であります。#シリーズ化されています。#他の著名な教育実践家の方々も書かれています。『エピソードで語る教師力の極意 石川晋』(石川晋、明治図書、2013、税別1760円)この本の前に4回にわたって読書メモを書いていた拝野佳生『関係支援を核とした学級づくり 「特別でない」特別支援教育をめざして』もまた、事例やエピソードで語られる本でした。#『エピソードで語る教師力の極意』のシリーズであっても違和感ない。「教育」における「マニュアル」からの脱却について、彼ら先輩教員から示唆されていることの意味は大きい、と感じます。もちろん、子どもたちへの「教育」だけでなく、会社の新人教育などで考えても、「マニュアル」を整備した方が、圧倒的に、速いです。「コスパ」を考えるなら、そのほうが、断然コスパがいい。でも、状況が変わったら、その通りにはいかない。その通りにいかないと、思考停止してしまう子どもたち、新人社員が、圧倒的に生まれているのです。これは、マニュアル教育の弊害です。状況は、変わるのが、当たり前なのです。現実では、いつも想定外のことが起こります。マニュアル至上主義者はその想定外に対応できない。だからこそ、マニュアルに頼らず、今ここに起きているハプニングから学ぶことこそをやっていきたい。かく言う僕も、いろいろな方のお話を聞いて、やっとここ10年でそこに思い至ったところです。学校は、そのための、かっこうの場なのです。想定外を楽しめるようになりたいものです。「マニュアル」に似たものとして、「ハウ・ツー」という言葉があります。僕は「マニュアル」も「ハウ・ツー」も否定するものではありません。むしろ大好きです。すぐそれに頼ろうとします。コスパ大好き人間です。手軽にラクをしたいです。若い頃は、「ハウ・ツー」を求めて研修会に積極的に参加していました。なにか役立つネタがほしかったのです。教師は多忙な職業でもあり、授業はライブであるため、ライブで使えるネタを必死で求める人が多いのは、経験的に言って、よく分かります。でも、一方で・・・ということも、考えておきたい。石川晋さんは研修講師として多くの現場教師に話をされてきましたが、あるときから「提案されたものを消費されることに耐えられなくなった」として、研修講師を引き受けることをあまりされなくなったそうです。(p133)このことについて、『エピソードで語る教師力の極意』では、こう書かれています。・教室で使える「お役立ちセット」のように、 もらって帰って何も思考しようとせずにそのまま使う(消費する)人たちが 明らかに出てきました。・教育活動って、そんな簡単なものでもいい加減なものでもない。 そんな「消費されていく感覚」に耐えられなくなってきました。・研究会や研修会に参加している先生方の教室の実践が、あまり変わっていないのではないかという深刻な疑いが生まれてきた(p133)「役に立つ」ことを前面に押し出しているブログ「きょういくユースフル」を書いている身としては、耳が痛いです。また、情報化がますます進んでいく今のネット社会において、自らが率先して消費者となり、多くのコンテンツをただただ消費していく消費者であることもまた、自覚せずにはおれません。ただ消費するだけで、何も成長していないということは、我が身を振り返っても、あるかもしれません。本当に役に立つとはどういうことか。サカナをとってやることか。サカナの取り方を教えてやることか。いろいろと、もやもやするのです。考えるのです。そして、それが、今こそ、必要なことなのかもしれません。↑さっき見つけたフリー画像。 似たようなことを僕はしているなあ、と思いました。 「役に立つ」だけで、周りを育てることに本当になっているのかどうか、自問自答しています・・・。▼「人権意識の”変わり目”となったエピソード」 ~拝野佳生『関係支援を核とした学級づくり』その2 (2024/05/05の日記)▼ネットでの買い物に「クーリングオフ」は適用されません (2023/10/15の日記)
2024.05.11
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Amazonから、メールが来ました。#詐欺ではなく、ホンモノっぽかった。この度、Amazonコインをご利用いただいているお客様に、大切なお知らせがございます。2024年5月27日以降、Amazonコインは日本のAmazonアプリストアでご使用いただけなくなります。お客様のアカウントに未使用のAmazonコインがある場合、2024年5月26日の23:59までにご使用いただきますようお願いいたします。この期限を過ぎますと、日本におけるAmazonコインの使用は完全に終了し、Amazonコインをお得にご使用いただけなくなります。 Amazonコインを利用した覚えは特にないのですが、物忘れが激しいので、もしかしたら利用したのかもしれません。というか、このメールが来ているということは、利用したんだろうな。よく分からないけど、そのAmazonコインが5月27日以降、使えなくなるんだって!使えるお金が消滅してしまうとは、もったいない!というわけで、自分が今どれくらいAmazonコインを持っているか、調べることに。ところが!自分のAmazonコイン残高が、Amazonのサイトに行っても、確認出来ない!いろいろ調べて、残高表示サイトへの直リンクを見つけて・・・ようやく確認出来ました。645コインもあった!なんだか、へそくりを見つけた気分です。消滅しちまう前に、使っちまおうと、思います。Amazonコインの残高確認リンクは、こちらです。https://www.amazon.co.jp/gp/coins/account/同じようにメールが来た人は、ぜひ、確認してみてください。そして、もったいないので、残高は使っちゃいましょう!(参考リンク)▼Amazonコインの使い方から購入方法までスクショ付きで解説!Amazonギフト券との違いとは?(Picky's、2024/05/14更新)▼Kindleの電子書籍読み上げのクオリティをアップ↑(2021/01/28の日記)
2024.05.21
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昨日から、以下の本の読書メモを書いています。『関係支援を核とした学級づくり 「特別でない」特別支援教育をめざして』(拝野佳生(はいのよしき)、解放出版社、2023/11、税別2000円)前書きについてふれた、前回のブログ記事は、こちら。本書には僕の心に突き刺さったエピソードや著者の考えがたくさんあるのですが、全部紹介しているときりがないので、絞りに絞って、書いていきます。最初の方の記述で、僕がどうしてもふれておきたいのは、第1章第1節第2項「在日コリアンとのかかわり」です。ここでは、著者が小学校教員として採用後に初めて勤めた小学校での出来事が書かれています。その学校は、当時、全校児童数の約1割が在日韓国人・在日朝鮮人の子どもたちだったそうです。(p15)このとき、著者は、ある人の発言で、「周りの子」にこそ目を向けるべきであると気づかされます。ある研究会で、朝鮮初級学校の先生が、こんなことを言われたそうです。・「ことばにこだわるようですが、 『在日朝鮮人問題』という言い方がありますよね。 私、これ、どうかと思うのです。 差別しているのは日本人ですよね。 問題は日本人なのに、なんで『在日朝鮮人問題』と言うのでしょう。 私たち朝鮮人が問題ですか?」(p15より)僕は、これを読んで、ガツンと、鉄槌をくらったような気がしました。そして、これは、「在日朝鮮人問題」に限らず、ほかのことでも、同じことが言えると思いました。「障害者」の問題にしても、そうです。「不登校」の問題にしても、そうです。「学力問題」ですら、そうです。「あの人たち」「あの子たち」の問題にしてしまっていて、自分たちの問題としてみなしていない。僕たちの姿勢が、問われている気がしました。「問題だ」と問題視している、僕たちのほうが、「問題」かもしれないのです。まさに、「問題はつくられる」であります。この後のページに、「在日朝鮮人問題」の当事者である、対象の子どもたちが、ホンネを吐露する場面の記述があります。「自分たちだけ別室で事前に人権学習をしていた話」(p20)についてです。・「私、あれ、あんまり好きじゃなかったわ。 なんで私らだけ特別なん? とか思っていた。」(p20)周りで思っていたことと、当事者が思っていたことが、違っていたのです。本人たちの思いが、おいてけぼりをくらっていた、というのです。別室で特別に学習すると言えば、今、「特別支援教育」のなかで、普通におこなわれていることです。いえ、「特別支援教育」という範疇にとどまらず、「集団での学習や集団生活についていけない子を、特別に個別に見てあげるのが丁寧だ」という考え方が、幅をきかせています。そういう指導が、その子たちの気持ちを確かめずに、おこなわれています。ここでも、やはり、「これは、この子たちだけの問題ではない」と思いました。本書が重要なのは、こういった当事者目線に立った、人権問題としての視点に、気づかせてくれるところにあります。僕たちは、ともすれば、親切心で対象の子どもたちだけを、別室で少人数で学習させるなどして、本人たちの気持ちも確かめずに、手前勝手な指導をしているのかもしれません。本書のサブタイトルに、「『特別でない』特別支援教育」という言葉があります。一見、矛盾したように見えるこの言葉に、「学校を特別なものにしない」という、著者の決意が隠されているように思えてなりません。当事者主体の「『特別でない』特別支援教育」を考え、それを実現しようと実践を重ねていくことは、すなわち「ともに」考えることであり、「ともに」実践をつくっていくことであります。今回ご紹介した第1章第1節のタイトルは、「人権意識の”変わり目”となったエピソード」です。僕は、まさにこの、本書での著者の立ち位置、スタート地点をこそ共有したいと思います。多くの皆様が本書を手に取って、この第1節だけでも、読んでいただけることを、切に願います。明日以降のブログでは、「第2章 『関係支援』の具体的展開」の内容に、入りたいと思います。よろしければ、明日もまた、見に来てくださいね。▼「困った」子への向き合い方 ~木村泰子『「ふつうの子」なんて、どこにもいない』 (2021/05/05の日記)▼「いろいろなものが分けられたことによって・・・」 ~孫泰蔵『冒険の書 AI時代のアンラーニング』その4 (2023/08/20の日記)
2024.05.05
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