全37件 (37件中 1-37件目)
1
最近はこんなワインを飲んだ。・ジャン・フォーロワ ヴォーヌロマネ・レ・ショーム1990 予約から半年。販売店さんから「早めに引き取って」といわれて昨年末に購入したワイン。冬のボーナスのうちかろうじて自分の使える分がこのワインの輸入で吹っ飛んだが、外観の状態はあまり良くなかった。 早く飲んでしまおうと開けたところ、まずアルミキャップで指を切り流血。応急措置をし、コルクを開けようとしたところ液漏れの形跡。本当に古酒って難しいと考えさせられた。前回飲んだ同じジャン・フォーロワのニュイサンジョルジュ村名の時に感じた良い印象は全くなく、修行僧のような広がりのない味。まずくはない。状態がすべてか。・ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ2016 前日に上記の微妙なワインを飲んだので、厄払いも兼ねて開けた。当然ながら原料であるぶどうの印象が段違いに良く、結構長持ちするんだと感心した。また、タカヒコさんのワインは買って放置しているものが多くて自分が飲んだワインとしてはこの2016が最も新しいヴィンテージなのだが、以前に飲んだもっと昔のワインと比べて出来が良いという印象を持った。香味が葉巻。
2023.02.19
コメント(0)
最近はこんなブルゴーニュワインを飲んだ。飲んだ順。・コシュ・デュリ ムルソー(赤)2017 とても良かった。コシュ・デュリの赤は初めて。ネットで間違って購入し、手違いが重なりもう開けることになったが、とても良くできている。見直した。ブルゴーニュの高級赤ワインではあまり感じたことがない味(語彙力)。飲んでから既に1週間経過したので印象が薄いが、2日で飲みきってしまった。3万円以上したが、2万円なら出す価値あり。・ジェラール・ラフェ ジュブレ・シャンベルタン・コンボット1993 購入先の店主が最低な人物であると(改めて)判明したので、縁切りのためさっさと飲もうと考えて開けた。 ジャンの時代のワインがジェラールの名前で出ている。GC1級で南の方では特級畑に囲まれてレベルが高いとされる畑であるコンボット(ソースは爺)。コンボットらしい味は感じるが、ジャン・ラフェのワインは良くも悪くも軽やかな飲み口が多い。爺のワインの方が美味い。さっさと飲んで正解だったか。1万5000円以下なら別の店でまた買う。円安が進んだのでな~。・ラヴノー シャブリ・シャプロ2008 ロウキャップに亀裂が入っていたので、いつものように金づちとマイナスドライバーを使って頂上部分を割ってみたらコルク頂上部分が濡れていた。液漏れ。ロウキャップのおかげで外には漏れていなかった。キャップに亀裂が入っていたことと関係があるのかな、熱で中の空気が膨張したのか、などと考えてみたよく分からない。中味は良くできたシャブリで状態に問題はなかった。堅いロウキャップのおかげかも。2万円までなら出してもいいかな。
2022.10.23
コメント(0)
◇先代のドニ・モルテのワインを初めて飲んだ。ジャーナリストの原さんのサイトの記事で、クロード・デュガ、デュガ・ピィとともにジュブレ・シャンベルタンの代表的な作り手として取りあげられた一節があり、それ以来、何となく同列に考えていたドメーヌだった。 飲んでみた感想は「何事も経験だな」。このような甘い口当たりのワインは飲んだことがほぼなかったし、この3ドメーヌのワインは全く違う。 今回飲んだのは「ジュブレ・シャンベルタン メサンクテロワール2004」。レンタルセラーに長年縦置きで放置していた。コルクのことが気になるし、同じ作り手、ヴィンテージの1級ワインもまだ1本残っているし、ということで飲むことにした。 コルクが沈まないように、最初は通常のT字型ソムリエナイフとハサミ型ソムリエナイフを併用して途中まで引き上げた。最後は、ハサミ型ソムリエナイフだけを差し直して抜き取った。やはりコルクは上半分と下半分が別物のようになっていた。 最初に口に入れた瞬間は、ジュース、味の濃いサングリアという印象で、全く渋みが感じられず、とてもブルゴーニュワインとは思えなかった。ただ、中盤になるとジュブレ・シャンベルタンらしい渋みが感じられた。 残りの3分の1は常温で放置し、2日後に飲みきった。口当たりはさらにまろやかになり、甘いワインという印象を強くした。 この口当たりの甘さについては、同じブルゴーニュワインでは、あえて言うと、ずいぶん前に飲んだルシアン・ルモワーヌの赤ワインに近かった。海外の特定の地域では、こういうワインが受けるのか、などと感じた。 ドニ・モルテは先代が亡くなると、稀少性が高まり入手困難となった。ドメーヌは跡継ぎが承継し今も続くが、承継した当時は中味が別物になったという話が聞かれ、他のワインより価格が少し高めということもあり、買い集めることもなかった。先代のワインを15年越しで飲み、現当主のワインも飲む気になった。 最初に挙げた3つのドメーヌのうち、個人的に飲んだ経験が多いのはデュガ・ピィで、デュガはまだ数えるほどしかない。ドニ・モルテは今回初めてだった。ヴィンテージがそろっていないし、そもそも経験不足なのだが、現時点での個人的な印象を書いておきたい。 デュガ・ピィは緻密なワイン。華やかさに欠けるが、味はブドウの健全さが想像される濃厚なもの。長期熟成に耐えるヴァンドギャルド。 デュガは華やかな香りのワイン。口の中全体を緩慢に刺激し、何杯でも飲みたくなる。 ドニ・モルテ(先代)は果実味を存分に引き出したワイン。口当たりの良いワインが好きな人にはたまらない存在だろう。(蛇足) 「ヴァンドギャルド」は3歳の競走馬(「ヴァンドガルド」ではないのかと)。人気が高いのに負け続けるディープインパクト産駒。とにかく早く重賞を勝ってもらいたい。(出典)https://race.sanspo.com/keiba/news/20190129/etc19012910420001-n1.html
2019.05.02
コメント(0)
在庫の整理のため、デュガ・ピィを開けた。2004年なのでちょうど良いぐらいだろう。結論から言えば成功で、たまたまあったカマンベールチーズと一緒に食べるとすばらしい。ワインの出来の良さを感じずにはいられない。ブルゴーニュにしては濃すぎる黒っぽい色。開栓直後こそ、ジュブレらしい渋みを感じたが、15分ぐらい経過した今はひたすら飲みやすい。最初のひと口に官能さはないが、徐々に来るすみきった味は、なかなか体験できないタイプ。手あかがついた言い方だが、作り手の実直さがよく出ているように感じる。このワインは昔、東急百貨店のセールで9800円で購入した。この作り手のワインは何となく価格が高いけれど、こういう村名が1万円以下で手に入るなら買ってもいいなと思う。うまみとかそういうのはそれほど感じないので、ダヴィド・デュバンのような、最初から華やかな飲み口のワインを求める人には向かないかな。まあコメントはテキトーなので、各位飲んでみていただければ幸い。ジュヴレ シャンベルタン ケール デ ロワ トレ ヴィエーユ ヴィーニュ[2007]ベルナール…価格:13,230円(税込、送料別)
2016.01.24
コメント(0)
朝に起きてはエノテカを買収したアサヒビールに一言意見してやりたいと考え、夜になると南さん(http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201412030001/)の旅行記を読んでスペインワインに目覚めたいと思う今日この頃。 備忘録的に、最近飲んだワインについて書いておく。ラブレ・ロワ ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー2014(ドメーヌ・ジャン・イーヴ・ブリア) いただきもの。インポーターのHPによると「伝統の製法で手間をかけて造ります。香りが高くパワフルでありながらタンニンが柔らかいドメーヌ物のプレミアム・ヌーボー」とある。ラベルに描かれた木の樽はカミュ・ペール・エ・フィスでみた設備を思い起こすもので、こういうもので作っているのだとすると好感が持てる。 味は美味しいと思うし、ワンランク上のヌーボーといわれたらそうかなと思う。ただ、ずば抜けて良かったかというと、よく分からないというのが正直なところ。安定剤を入れないと作れないということはないはずだが。来年は安定剤なしで作ってもらえないものだろうか。 ビュリア、ルロワ、アンリ・フェッシー、カーブドリラックスのPBなどのボジョレー・ヌーボーは安定剤が入っていなかったことを確認している。ダビッド・デュバン モレ・サン・ドニ クロ・ソルベ2010 たった今、飲んでいるワイン。最近、5000円前後で購入した。トルショー氏の畑を継承して作っているものと思われる。 開けてすぐにチャーミングな飲み口が楽しめる。温度が上がり、香りも開く。タンニンはそれほど感じない。飲みやすく、素直に美味しい。ただし、モレサンドニの1級って、こんなにするっとした飲み口だったかなと考えてしまう。フィニッシュの「じわー」というところが、やや欠けているかなという気がしないでもない。
2015.02.14
コメント(0)
私事ながら、家族にとって転機が訪れた。2014年ヴィンテージを買い込むことになるだろうから、今から情報収集をしようと考えている。2008年ものを集めた時は、ボルドーのプリムール市場が不安定になったり、ブルゴーニュもあまり良い年とみなされなかったために、ある一点を除けば、順調にワインを買い集めることができた。円安やアジアでのフランスワイン人気の高まりなどにより、今回は難しいことも多いと思うが、自然体でいきたいと思う。記念に二本、ワインを開けた。ジャックカシューのエシェゾー2009。予想を裏切らない素晴らしいワイン。きちんと要素が詰まっている。初日は飲み過ぎてしまい、自重したため、3日開けてから残りを飲んだが、素晴らしいワインであることに変わりはなかった。このワインは入手がちょっと難しかったが、それだけの出来だと感じた。もう一つはある作り手のムルソー一級2010。こちらも良かった。ミネラル感とアルコールのバランスが大変良い。初日に飲んだ量はカシューの時以上で、ブテイユの四分の三がなくなってしまった。ムルソーではラフォンが好きだが、この作り手もあなどれない。今後、買い集めるのはこういうワインになるだろう。一万円をかなり割り込む値段で購入したが、これ以上値上がりして欲しくないので、作り手の名前は伏せておこう。
2014.09.11
コメント(2)
都内某店でトルショーを2本開栓。 どうしてもトルショーを飲みたいという方がいて、いい機会だと思ったので持ち込んでみた。2本を2人で飲んだ。CLOS DE LA ROCHE 2003BOURGOGNE 2005 ヴィンテージが違うとはいえ、同じ作り手とは思えないような作りだった。クロ・ド・ラ・ロシュのラベルが赤く汚れていたので、液漏れを疑い先に開けてテイスティングした。第一印象は、「状態は大丈夫そうだし香りはいいけど、味は特級という代物か?」と疑問符が付くものだった。 すると、ふだんお世話になっているワインショップの某おやじが、本当に偶然なことにそこを通りがかった。お店でイベントでもしていたのだろうか。 「休肝日だから少しだけにしておきます」という、いまいち筋が通らないことをいいながら試飲し「きれいな酸ですよ。もちょっと待った方がいい」とのたまった。 じゃあ、ということでレジオナルも開けた。グラスに注ぐと、これが見事なくらい、見た目が全然違う。レジオナルはクリアな明るい赤色、ロシュはそれに比べると濁っていて、やや褐色がかっている。おやじ氏はレジオナルもひと口飲み「うん、これはおいしいワインだ」と言って、去っていった。 レジオナルはするする飲める美味しいワインだった。飲み終えた後で、放置しておいたロシュを飲んでみると、見事なぐらいに変化していた。岩というよりけもの系の、個人的にはあまり経験したことのない香り。開けて直ぐに飲んだ時に感じた酸の強さは消え、バランスが良くなっていた。 03の方の購入先は実際の店舗にお邪魔したことがなかったため、状態が気になっていた。結論からいえば問題はなかった。少ないストックの中から2本減ったとはいえ、トルショーを飲みたいという人と一緒に飲めたことは良かったと思う。
2014.06.07
コメント(0)
職場が変わり、仕事の中身も変わることになった。これまでの職場は働きやすい環境だった。新しい職場でも気持ちよく働きたいものだと思う。 先日、先進国で緩慢な景気回復が続く中で、投資の注目エリアは欧州であるという専門家の話をきいた。欧州は回復途上、日本はその先をゆき、米国は高値圏で警戒する領域に来ている。リスクマネーはまず欧州に目が向く。だから、ウクライナ情勢や中国経済の先行きに敏感になっている。アベノミクスの神通力が切れかかっているのは、こうした俯瞰図と無縁ではない。 さて。旧聞に属する話だが、先日、都内のホテルで大震災関連のチャリティーワイン会が開かれ、仕事を定時で切り上げて参加した。会合は有料で、私が参加するのは2回目。消費税が上がり、ただでさえ少ない可処分所得がさらに目減りする中で、主催者が輸入する安いワインにお世話になる機会がこれから高まるとだろうと考えている。 まず最初に、前回試飲して購入したかったのに入手できなかったワインを最初に飲んだ。自分でも、嗜好が変わりつつあるのかと思う。試飲会翌日に2本購入した。 【6本~送料無料】リースリング アイス ワイン (ハーフ375ml) 2006 エロイカRiesling Ice Wine ...価格:6,804円(税5%込、送料別) 最初にアイスワインを飲んで、次にバローロを飲んで、コルトンの赤を飲んで、と順番は無茶苦茶。今回は1時間で帰る予定で時間がなかったため、ひとが並んでいないところからまわっていったら、自然とこうなった。 シャンパーニュは後から飲んだが、感動も何もなかった。アイスワインの方が好みだ。僕にはこういう泡を飲む資格がないのだと思う。 ★職人たちに敬意を込めたアンリオ最高アイテム★アンリオ・キュヴェ・デ・ザンシャントルール...価格:16,905円(税5%込、送料別) ボルドーは、ベイシュヴェル2009とラグランジュ2002、それから有料試飲でラフィット・ロッチルド1994を飲んだ。ラフィットが美味しいのは言うまでもなかったが、古酒らしい雰囲気は感じなかった。久しぶりのボルドーの赤ワインで、よく理解できていないのだと自分で思っている。その他の2つについては、ベイシュヴェルの方がかなり良かった。 ブルゴーニュでは、この輸入業者のラインナップの柱の1つである某ネゴシアンが来ていた。2011年のコルトンは、ここのドメーヌ物。最初に口に含んだ時に広がる葉巻っぽい香りが好印象だった。ヴォルネイのカイユレも非常に良かった。都心のよく行く店で、昔のヴィンテージが1万円をはるかに下回る価格で並んでいたが、まだあるだろうか。 その店で先日購入したのは下記の作り手のパストゥグラン2002。12年前のブルゴーニュがこんな値段でいいの、という値段だったので3本入手したが、開けてみたら味が薄くて正直なところ笑ってしまった。ただ、果実味と渋みがそこそこのレベルで、というかかなりレベルは低いと思うが、よくバランスがとれていた。夕食の時にただで飲む家族はみな怪訝な顔をしていたが、普段の食中酒としては侮れないと感じた [2004] サン・ロマン ルージュ (トープノ・メルム) Sait Romain Rouge (Tauopenot-Merme)価格:3,402円(税5%込、送料別)。
2014.03.30
コメント(2)
3月13日に開催されたファインズ主催のワイン会に参加した。ショップから案内が来て、脊髄反射のように申し込んでから、参加する生産者がすべてニューワールドであると知った。ものは試しということで、仕事帰りに軽い気持ちで参加した。第3回ファインズチャリティ試飲会http://www.fwines.co.jp/news/release/2013/0214-01.html 特別なワインをならべた有料試飲コーナーにはプレミアムワインが少しだけ並んでいた。開場からまもなく受付に行ったが、すでにラフィットが売り切れ。先にチケットを買って入ると飲めるという仕組みを知らずに入ったため、まもなくラ・ターシュも売り切れ。1つぐらい試そうと思い、残ったワインの中から、1杯2000円のシャンパーニュ、アンリオ・アンシャンテルールを選んだ。 1964年だそうで。熟成感もあり、フレッシュな感じも残っておりということで大変良かったですが、普段シャンパーニュを飲まない身には「猫に小判」もいいところ。 試飲会の主役である生産者は下記の通り米国・サンミッシェルワインエステーツ (シャトー サン ミッシェル/スティムソン エステート セラーズ/エロイカ/コル ソラーレ/イーラス/スタッグス リープ ワイン セラーズ/ホーク クレスト ワインズ)・シャトー セント ジーン・バイロン・ハイド・ド・ヴィレーヌ・シルクウッド・ボンテッラ・ヴィンヤードアルゼンチン・ボデガ カテナ サパータ・カロ南アフリカ・ルパート&ロートシルトチリ・ロス・ヴァスコス・セーニャオーストラリア・ペンフォールズ テーブルの壷にワインを吐き出したり、残ったワインを捨てる方も多かったが、こちらは単なる愛好家、素人なので、注いでもらったワインはほとんど飲んでしまった。イスもないので立ち続けで、始まって1時間もしたらヘロヘロとなった。だから、全銘柄は試飲できなかった。 参加料を払うだけで飲ませてもらえたワインにも、それなりに貴重なワインがあったし、フランスワインばかり飲んでいる私でも知っているワインは結構あったのだが、印象に残った以下の3つのワインは、そうしたものではないようである。・シャトー サン ミッシェル/コロンビアヴァレーリースリング2011 アンシャンテルールを飲んだ後に一杯。いろいろまわってからもう一杯飲んでみた。リースリングはアルザスやドイツのワインで経験があるが、これはリースリングっぽい味筋が柱でありつつ、複雑味もあって良いワインだと思った。スタッグス・リープも、ここのワインを手掛ける「サン ミッシェル ワイン エステーツ」の所有だとか。写真は、このワインを手にしているアル・ポートニー副社長。・ボンテッラ・ヴィンヤード/マクナブ・ランチ2006 赤ワインは、スタッグス・リープの「フェイ」「SLV」、ハイド・ド・ヴィレーヌのシラー、ペンフォールズのBIN23、チリのセーニャなどを試した。どれも良いと感じたが、一番印象的だったのはこの聞いたことのない「マクナブ・ランチ」だった。ビオディナミだそうで、良い印象が残ったのはそのためかもしれない。スモーキーな飲み口で、すいすい飲める。 ファインズの資料によると「カバークロップとしてクローバーや豆などを植えることにより、土壌に有機物質や窒素がもたらされ良質な土壌になります。また、畑に鶏や羊などを放し飼いすることにより、害虫や草の伸び過ぎを防止しています」とある。ブルゴーニュのコート・ドールのワインの紹介ではほとんど聞かないが、イタリアのトスカーナワインなどではこういう話をよく聞いた。写真は、このワイナリーを運営するフェッツアー社のサラ・トゥウィッチェル・グローバルブランドマネージャー。・エロイカ/リースリング・アイスワイン2006 会場で唯一のアイスワイン。「エロイカ」とはドイツのドクター・ローゼンと、前述のシャトーサンミッシェルのコラボレーションのワイナリーだそうで。グラスの涙がつきまくる、ある種のアイスワインにありがちなこってり感はなく、デザートがわりに美味しく飲めた。 ネットで買おうと思い、当日の資料で指示されていたサイトを訪れてみると、アイスワインは売り切れていた。記念にその他のワイン2種を1本ずつ購入した。おしまい。 そういえばファインズの中西社長さん(左はじ)、立ち話をしたときに面白いことをおっしゃっていたなあ…。
2013.03.16
コメント(4)
昔からワイン購入でなじみのあった酒屋さんが、焼酎の「百年の孤独」と「爆弾ハナタレ」のセットを定価で売るというので手を出してみた。買ってみたのはいいが、今も飲むのをためらっている。 仕事関係で居酒屋にいくと、焼酎をお湯割りにして飲むことが多い。グラスをつくるところまで含め、人間関係を深めるにはいい作業だが、美味しいと思って飲んだことは正直いってない。 昔、仕事でお付きあいのあったある偉い人のお宅にお邪魔すると、黙っていても焼酎のロックが出てきた。こちらは美味しく感じることが多かったため、それ以来、焼酎といえばロックで飲むものだと思っている。 さて、「百年の孤独」はロックで飲むべきものなのだろうか。ネット上には「冷凍庫で保管すると色がついていい」とかいった飲み方も紹介されている。正直いってよくわからず(ワインは凍らせないし…)、結局放ってある。どうしたものか。 以下は、たまには最近飲んだワインについての備忘録。・エチエンヌ・ソゼ ピュリニー・モンラッシェ ルフェール2006 昨年末の大みそかに飲んだワイン。昨年飲んだ白ワインの中では一番良かった(大して本数は飲んでいないが)。複雑味が増し、へたったようなところはなかった。ソゼはあまり飲んだことがなかったが、欲しがる人が多いのも分かる気がした。畑も良いのかな。 ピュリニー・モンラッシェ・レ・ルフェール[2006]Puligny Montrachet Les Referts 750mlエチエ...価格:8,768円(税込、送料別)・ルベール・シルギュ ブルゴーニュ2010 先週末に飲んだ。色調は明るく薄い。味も軽い。レジオナルらしく軽い一方で要素は結構複雑で、うまく説明できないが個性的と感じた。これが普通の値段(2000-3000円)で入手できるなら買うべきでしょう。 今注目のボーヌ・ロマネの生産者!ドメーヌ・ロベール・シルグ ブルゴーニュ・ルージュ[2010]D...価格:2,625円(税込、送料別)・イヴ・ボワイエ・マルトノ ムルソー・ペリエール2009 とある飲み会で、私が自宅から持ち込んだワイン。何か白をと考えたのだがラヴノー以外に適当な手持ちがない。まだ早いと思いながら、会合前日にレストランに持ち込んだ。正直なところ「テーブルワインとしてなら美味しいと思いますが…」という印象で、飲みごろとは思えなかった。 ちゃんと温度管理して出してもらった。先方は「なかなか美味しい」とお世辞をいってくれたが、残念だが上記のソゼの足元にも及ばない。酸について議論がある2009年というヴィンテージの問題なのだろうか。このワインに関するネットショップの宣伝文句は過剰だと思う。 少なくとも同じ畑なら、他の定番の作り手(ラフォンとかコシュ・デュリは入手困難だが)を狙うべきだと思うし、フランスで飲んだフォンテーヌ・ガニャールのシャサーニュ1級カイユレ2007の方がずっと美味しかった。 [2003]Meursault 1er Les Perrieresムルソー・プルミエ・レ・ペリエール 【イヴ・ボワイエ・マ...価格:5,880円(税込、送料別)・ロッシュ・ド・ベレーヌ モレ・サン・ドニ2000 松澤屋が先日開始したセールで安売りしていたワイン。2000円もしないので、ACブルゴーニュかわりに購入した。少しコルク臭あり。軽いわりに美味しいのだが、いわゆるモレっぽさはあまり感じなかった。単純に美味しいピノ・ノワールのワインで、飲食店が売るには最適だろうと思う。 下記のジュブレはすぐに売り切れたのだが、モレ・サン・ドニは購入時にかなり残っていた。先日飲んでみて好みだったので追加購入しようとしたところ、既に売り切れていた。・ロッシュ・ド・ベレーヌ ジュブレ・シャンベルタン2000 で、今夜開けたのが、やはり松澤屋で購入したこのワイン。村名ですが、よくできている。抜栓から5時間ぐらい経過したが、うま味すら感じる。これは本当に美味しい。 ジュヴレ・シャンベルタン V.V.[2000](赤)コレクション・ベルナム価格:3,680円(税込、送料別) これまでのユーロ安を受けて、安売りしてくれるネットショップがいくつかあったのは嬉しかった。松澤屋の次は気仙沼のワインナビから、ゴヌーやトロ・ボーのすそ物を購入し、楽しみである。とはいえ他にワインを買う予定もあり、どれも1本ずつ試し買いしかできなかったのは残念だった。
2013.02.02
コメント(4)
久しぶりにワイン会に参加した。飲んだワインは写真の通り。行ったことがある人なら、どこのお店か、すぐに分かると思う。私にとってはブルゴーニュワインの思い出の場所の1つ。なので、試しに飲むワインとしては、いい奴をもっていった。いつもは棚からひとつかみしていくが、今回はお店がお店なので。ルロワ以外、どれもよい状態。ルロワも、5分ぐらいしたら鋭角的に良くなりはしたが、2004年は特に当たり外れがあるのかも。正直にいうと、よく知らないワインもあるな…。
2012.11.21
コメント(0)
最初にどうでもいい話を。 東急百貨店によく出没される「ハカセ」のブログの相互リンクを張っていたつもりだったが、なぜかこちらのブログではリンクが見当たらなくなっている。 楽天ブログのサービスが落ちたためだと思う。 私のPCには「お気に入り」に登録してあるのだが、タブレットなどでは入れていないので、ググることになる。その際、どういうわけかブログ名を「博士の飲む・打つ・買う」と間違えて記憶してしまっている。本当は「博士の食う・寝る・遊ぶ」が正しい。 濃厚民族なワイン会から一転して、先日はブルゴーニュ中心の飲み会だった。仕事上、お付き合いのある方に「ワインバーがあるところで」というご希望をいただいたのだが、なぜかオステルリーという名前のついた食堂へいくことに。選んだ僕が悪いんですよ、ええ。 東京の都心部にあるこのお店、年季の入ったビルにあり、地下一階に下りていく階段の床板が曲がっているような気がして仕方ないのだが。 クレマン、グラスワインかわりのマコンの白と続き、最後の赤ワインは気合を入れてボトルを選んだ。 デュガ、ルジェ、フェヴレーのCCHなど、良質の作り手ばかり集めた気合の入ったワインリストには恐れ入ったが、難を言えば「いつも飲んでいるようなブルゴーニュワインを、倍の値段払うのはどうも…」。クレマンの泡に酔いながら選ぶ中で、一本のワインが目にとまった。「これだこれ、これにしましょう!!」と選んだのは…。 エレスティン クロサンドニ2004 選んだ理由は、価格がデュガの村名ジュブレ・シャンベルタンとほぼ同じ価格なのに、こちらは特級であるということ、クロサンドニという特級畑が好きになった作り手そのものであることだった。最後にはブテイユの空きビンを先方に記念にお持ち帰りいただき、予想以上に喜んでいただけた。こういうことがあるからブルゴーニュワインファンはやめられない。 ブルゴーニュワインを選ぶ基準は、ヴィンテージではなく作り手である、と散々いわれている。RWGなんかそういうスタンスだし、これは一理ある。ただ、レストランでどのワインを選ぶかというとき、これを杓子定規にあてはめることは実用的ではない。 例えば、私はエマニュエル・ルジェのワインが好きだが、レストランでルジェの村名と同じ値段で別のワインが候補にあがるとき、どう選ぶか。 聞いたことのない(=東急百貨店本店やNOISY'Sのような優良ネットショップ、海外のオンラインショップなどであまり見かけたことのない)生産者の特級や1級との比較考量ならルジェを選択する。 一方、フェヴレーやルイ・ジャドのような日本国内で定評あるネゴシアンや、人気はないが過去に自分で飲んで良かったドメーヌの特級や1級が同じ値段であれば、こっちを選ぶ。 ルジェのワインは、自分でショップで買って自宅で飲む方がお手軽だし安い。なに、正規のルジェラベルでなくても、ジュヌブレイやジョルジュ・ジャイエでいい(息子のワインのことは知らん)。 エレスツィンのクロサンドニはその昔、小田急ハルクの閉店セールで2000年ヴィンテージを購入した。ぎりぎり1万円しなかったそのワインを試しに飲み、大変感動した。同時に購入したセラファンとともに、ブルゴーニュにのめりこむきっかけをもらった作り手である。 クロサンドニを一堂に並べてテイスティングをしたら、おそらくエレスツィンを最良の作り手として選ぶ人は少ないだろう。でも、私はエレスツィンを買い続けるだろう。成功体験に殉じるものだ。 ちなみに、このオステルリーのオーナー・シェフは三ツ星レストランだったブルゴーニュの名レストランで勤務されていた経験がある。当時のそのお店のワインリストをみせていただいた。ジャイエのクロパラントーは2020フランスフランと書かれていた(私が渡航した頃は1フランスフラン=18~25円)。あの有名店でも、こんな価格だったんですな。 その他、最近飲んだワインについて。・ドーヴィサ シャブリ・レ・クロ2005 以前飲んだ時はダメダメだったが、今回のボトルは前回から時間が経過していたこともあるせいか、良かった。「非常に良かった」というほどではなく、すこしヒネっぽい感じもしたが、期待値が低かったことが奏功したのかもしれない。・アニエス・パケ ポマール・レ・コンブ2009 自然派とされるパケのポマール赤。ルーミエのような、うまみが舌にアタックしてきて大変だというようなことは微塵もないが、美味しくて味の要素も適度。するすると飲める。これはいい。久しぶりに1人で一晩に1本飲みきってしまった。パケは美味しいなあ。・ルー・デュモン、レア・セレクション シャンボール・ミュジニー・レザムルーズ1992 軽過ぎ。熟成し過ぎ。なんだこれ。早く飲むべし。由来が違うとはいえ、だいだい色のラベルのルー・デュモンとは全くの別物。・ドミニク・ローラン シャンボール・ミュジニー・プルミエクリュ2005 良年2005年のワインらしく、また1級ということもあって、結構おいしくいただけた。まだまだいける。熟成する。
2012.05.19
コメント(0)
仕事上のお付き合いのあるお方と銀座でワインを飲んだ。 目玉はこれ。・シェーファー ヒルサイドセレクト2004 シェーファー・ヒルサイドセレクト カベルネ・ソーヴィニオン[2004]価格:31,500円(税込、送料別) 【43%OFF】 ≪高得点≫ シェーファー ヒルサイドセレクト カベルネソーヴィニヨン[2004]Shaf...価格:23,940円(税込、送料別) 名前は聞いたことがあったが、どんなワインか想像もつかなかった。 飲んでみた。すごい。良くできたワインだ。しかし、えらい濃いなー。 ボルドーライクな高級ワインはボルドー以外にも多い。カリフォルニア万歳。一方、ブルゴーニュみたいなワインは世界にそう多くはなさそうだ。 ブルゴーニュ以外のワインを飲むと、だいたいこんな感じの、濃いいのが多い。蛇足、博士はこんなのばっか飲んでるんちゃうの。 私が持参したサンジュースト・ア・レンテンナーノのラ・リコルマ2003は、なぜか開栓機会がなく、同席の女性に次の機会に開けてもらうことになりました。そういえば、酔っ払って「このワイン、値段が暴落しましてねー」と話した。 一方、この週末に飲んだワインもブルゴーニュではなかった。・エンリコ・フォッシ サッソフォルテ2000 こいつも濃いなー。 東急百貨店で「サンジョベーゼないの?エンリコ・フォッシもうないの??」と強気に攻めたら、かわりにと取り寄せてもらえたワイン。Tさんあのときはすみませんでした。 カベルネ・ソーヴィニオン。この作り手の怖さを十分感じた。こんなカベソーは、なかなか飲む機会がない。イタリアって、やはりボルドーとは違う。 イタリアに行く機会があれば、いつかこの作り手のワインを探してみようと思う。なぜ、この作り手は日本国内で人気が出なかったのかな。濃い濃い星人には面白がられると思う。 それにしても、2日かかってボトルの半分を開けるのがやっと。 今日はビール飲んでいる。追記2012年5月1日 エンリコフォッシの「サッソフォルテ2000」写真追加
2012.04.23
コメント(2)
ドメーヌ・バローのピュイイ・フュイッセ「アンビュラン」2009を飲んでいる。とても美味しい。バローは初めてだが、口に含んでいると、うまみがじわじわ広がってくる。それでいて、飲んだ瞬間は味が重くなくフルーティー。最高だ。 ◆2009年入荷!フランス/ブルゴーニュ/マコネー地区/白ワイン/辛口プイィ・フュイッセ・アン・...価格:5,998円(税込、送料別) 赤ワインを飲む機会がとても減っている。3月に一度、こじんまりとした会合でレ・フォール・ド・ラトゥールやラフルール・ペトリュス、カリフォルニアのワインなど赤ばかりを飲む機会があったが、こういうワインは自宅では飲まなくなった。 例外的に、一昨年暮れにドメーヌで直接購入したアミオ・セルヴェルのシャンボール・ミュジニー・レ・プラント2005を先週飲んだ。これはこれで美味しく、アウトスタンディングな出来の2005年だから飲めないとかそういうのとは無縁で、今飲んでもいける味だった。しかし、手持ちの在庫の偏りとは逆に、最近自宅で開けるワインはことごとく白だ。 シャンボール・ミュジニー 1er レ・プラント [2005]年 赤 アミオ・セルヴェル価格:10,500円(税込、送料別) 牛より豚より鶏が好き、だいたい肉料理より魚料理が好き。となると、ボルドーや新世界はまず飲まず、ブルゴーニュに限っても赤より白が先となる。 最近、現地ショップからワインを輸入したのは、もともとレアな赤ワインを引っ張ってくる予定だったのだが、よくよく吟味していたら最終的に全部白ワインとなった。 現地三つ星レストランで飲んだフォンテーヌ・ガニャールは良かった。コート・ド・ボーヌの白の作り手の勢力図がどうなっているのか、興味が尽きない。 シャサーニュ・モンラッシェ・ブラン プルミエ・クリュ“レ・カイユレ”[2009]/フォンテーヌ・...価格:7,718円(税込、送料別) フォンテーヌ・ガニャール [2009] シャサーニュ・モンラッシェ 1er Cru カイユレ 750ml価格:7,700円(税込、送料別) 白というと、まずシャブリのラヴノー、ムルソーのドメーヌ・コント・ラフォンに目がいく(田中氏がけん引していた頃の初期ワイナートの影響だろう)。この2つだったら何でも買いたい。 続いてレアで高いコレクション用という意味ではコシュ・デュリ全般、DRC(あの色々な意味で作り手以外の行動が許しがたいオート・コート・ド・ボーヌは除く)、ラモネ、ニエヨン、ルフレーヴの各特級が気になる。 日常的に飲むワインという意味ではソゼ、マルク・コラン、ドーヴィサ。ここに興味の対象としてフォンテーヌ・ガニャールが加わった。赤の比重が高い作り手の白という意味ではトロ・ボー、シモン・ビーズ、アニエス・パケ。 このほかにも、昔はベルナール・モレとかジャン・マルク・ボワイヨ、ギー・アミオなどネット上でオファーの多い白もよく飲んだが、最近は買っていない。 蛇足だが、ブルゴーニュ以外の白で良い印象のあるワインはピンポイントにしかない。ボルドーのカルボニュー、イタリアのミアーニ、ヴィエ・ディ・ロマンス。我ながら視野も経験も狭いと思う。 赤ワインは塩漬け資産になりつつある。
2012.04.08
コメント(0)
オークセイ・デュレス・ルージュ2005 オークセイ・デュレス・ルージュ[2005]アニエス・エ・セバスチャン・パケ(赤ワイン)価格:3,990円(税込、送料別) やっぱり2005年はもうないですな。 オート・コートの赤があれじゃあ、他の同ヴィンテージも早めに飲んでしまえ、ということで、最後に勝沼に2本残っていた同銘柄の1本を開けた。これが意外に、良かった。購入間際に試飲した時と比べるとどうかな、という気がしないでもないが、劣化とは無縁の味だった。購入先の違いかなあ...。首をひねった。オークセイ・デュレス13リュンヌ2008 アニエス・パケ/オークセイ・デュレス・ブラン 13(トレーズ)リュンヌ[2008] 750ml価格:3,864円(税込、送料別) で、一番最近開けたのはこのワイン。それなりに貴重なワインのはずだが、手持ちの白ワインで一番廉価だったので、迷わず開けた。 これがもう、大変すばらしい。非常に香りがふくよかで、飲んでみても味も酸と果実のバランスがとれていてちょうどいい。ビオ万歳。たまにこういう白ワインに出会うと、ちゃんと保管しておいてよかったなと感激する。 この銘柄は、ビオディナミの暦で1年に13の月があるときに作られるらしいが、能書きは不要だろう。パケは白もすばらしい(ただし上の方のドメーヌ物)と再確認した。ただ、熟成能力については知らん。 ちなみに、このボトルは気仙沼のワインナビで購入。津波が店を襲う前に私が買った最後のワインだった。しんみり。 手元にはオークセイの赤2005のほか、ポマールとシャサーニュが残っている。アニエス・パケさんは「新ブルゴーニュ」といわれる作り手の中では日本での人気が高いらしい。彼女には日本好きになっていただきたいし、私としてもいつか訪問してみたい作り手の1人である。 アニェス・エ・セバスチャン・パケ[2008] ポマール・レ・コンブ750ml価格:4,500円(税込、送料別) アニェス・エ・セバスチャン・パケ : シャサーニュ・モンラッシェ・ブラン レ・パトード 2007価格:7,108円(税込、送料別)
2012.01.10
コメント(0)
在庫縮小&処分のため最近よく開けたのがアニエス・パケのワイン。 いろいろ考えさせられた。ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ2005 アニェス・エ・セバスチャン・パケ ブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ ルージュ [2008]...価格:2,688円(税込、送料別) さすがに2005は楽天に在庫がないようです。 勝沼トンネルカーブのセラーが満杯になり、まず手頃なこのワインを引っ張り出した。飲んでみると、こうも無残ものかね、というのが第一印象だ。口に含むと、果実味が際立っていたかつての痕跡が残っているものの、熟成が進みすぎていて、こりゃ熟成というより劣化だよ、という感じ。ビオ系のこの作り手、熟成しないのでは?と疑問を持ってしまった。そのために、何本も開けることになってしまったのだが。クレマン 4種の葡萄をうまくブレンド【絶品スパークリング】アニェス・エ・セバスチャン・パケ クレマン...価格:2,604円(税込、送料別) ふつー。ブルゴーニュ・ブラン パシアンス2007 オークセイ・デュレス・ブランパシアンスNo.2[2007]アニエス・エ・セバスチャン・パケ(白ワイン)価格:4,599円(税込、送料別) 入手経路には問題なにもないはずだったが、栓を開けても、うんともすんとも…。家族の会食で開けたが、こんなもん黙って飲ませられないという中身だったため、急きょピンチヒッターとして虎の子ラヴノー・シャブリ2008を出すはめに。 長熟型といわれるラヴノーだが、すぐに開けてもそれなりに美味しかった経験があるので、これなら大丈夫と思って出した。これは正解だった。しかしううむ、こんなにあっけなく飲んでしまった、と後悔。 ラヴノーを飲み終えた後、ブルゴーニュ・ブランを飲んでみると、さっきよりはだいぶマシになっていた。家族からは「まあこれも飲めるよ」という指摘もあったが、なんだかなあ。つづく
2012.01.10
コメント(0)
いつかモレ・サン・ドニを飲みたくなった時のために手元に置いておいたワインを開けた。モレ・サン・ドニというと、コート・ド・ニュイのなかでは比較的価格が安いワインというイメージがあり、買ってもすぐに飲んでしまう。本当はフレデリック・マニヤンとかルー・デュモンなど良質なネゴシアンの畑名すらない村名を普段用に飲みたいのだけれど、悲しいかな、ミーハーな買い方を続けてきたため、そういう普通のモレ・サン・ドニは持っていないのだ。仕方なく、むかし小田急のセールに並んでいた虎の子のこのワインを開けた。 で、結果ですが、やはり素晴らしいワインでありました。 色はとても黒い。少しグラスに多めに入れて、照明にかざして下からのぞくと、反対側がようやく見える。そのくらい濃い。 口に含むと、アルコールとともに、うまみが口の中を掻き分けていこうとする。さすがルーミエ。 2003年という日照量の多い特別なヴィンテージだからというのがあるかもしれないが、まだまだ果実味が強い。タンニンはアフターで強く感じるが、酸は案外おとなしい。むむ、これは飲み頃といっていいのでは。 この銘柄についてよくいわれることだが、モレっぽい土の香りはあまり感じず、ルーミエ様のワインという感じの方が強くする。ワインの状態に問題はなくて良かった。 もう、こんなヴィンテージはなかなか見つからなさそうだし、ルーミエの村名以下の銘柄はストックがそれなりにあるので買い足そうとは思わないものの、開けて良かったと思う。もちろん、少し枯れているぐらいのワインが好きな人はまだ開けない方がいいかも。 モレ・サン・ドニ クロ・ド・ラ・ブシエール [2003]Morey St Denis Clos dela Bussierre 750ml...価格:15,015円(税込、送料別) モレ・サン・ドニ クロ・ド・ラ・ブシェール 1級 [2003] ジョルジュ・ルーミエ価格:8,700円(税込、送料別) 昔はこんな値段でした。ルーミエ様は人気がうなぎ登りで、商材としては残念ながら第2のアンリ・ジャイエの道を突き進んでいる気がする。 まだレンタルセラーにストックがある1級以下のワインというのは、ヴォーヌ・ロマネやジュブレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニとかが多い。モレ・サン・ドニのストックというと、ポンソやデュジャック、ルソーの特級は持っているものの、あとはこのルーミエ様のモノポールと、もう買い足せないトルショーぐらいしか残っていない。 ポンソやリニエの村名や一級はとうに飲んでしまったし、この間ラフェで購入したものも特級ばかり。セラーには南仏やイタリアの赤、シャブリのラヴノーなどもかなりの場所を占めていて、保管し続けられないのが悩みの種である。ブルゴーニュワインの価格が底上げされてしまった(ユーロ安でその印象は薄らぎつつあるものの)今、モレの村名を買い足すとすれば、先ほどあげた2つのネゴシアン以外だとポンソ、レミ・ジャニアールがいい。それから、未経験だが飲んでみたいモレはジャン&ジェラール・ラフェ。ジャンの隣家アルロー、案外実物に出会えないミシェル・グロ、オリヴィエ・ジュアンかな。ペロ・モノはいいのだけど、妙に価格が高いのが難点だ。 それから、最近飲んだその他のワインもひとこと感想を。イヴ・ボワイエ・マルトノ ブルゴーニュブラン2009 今飲んでとてもおいしい。酸は味を調えるために適度にある印象で、長持ちするかは分からない。どっかの長持ちしそうにないコンブ系の味のする自然派の作り手よりは持つでしょうが。ペリエールも買っちゃったんだよな、いつ飲むか悩ましい。 ムルソー[2009]イブ・ボワイエ=マルトノ【YDKG-td】価格:3,990円(税込、送料別)レジオナルが楽天にないので、次に安いのはムルソー畑名なしのもの。ダブル(デュブル) ファランギーナ メトード・クラッシコ シャンパーニュの代用品として小田急ハルクで買いました。泡ものはよく分かってないのでアレですが、ふつうに美味しかった。可もなく不可もなく。 DUBL ファランギーナ メトード・クラッシコ[2004](泡白)価格:2,980円(税込、送料別)
2011.10.10
コメント(4)
今日、家にあったこのワインを、何気なく空けたが実にうまい。フーリエのワインは、某雑誌にそそのかされて何本か買ったが、ちゃんと飲んだのは初めてか。いや、2006年のACブルを飲んだから、それ以来か。花の香り。スルスル入る飲み心地。自然派の作り手ゆえかやさしい感じ。家族は「甘い、甘い」と連発していた。私は甘いとは思わなかったが、酸のバランスが良いと感じた。もう4年も前のワインだからか。いけてる。06年はACブルが非常に評判が良かったが、個人的にはそれほど感じるものがなかった。今さら、畑名のつかない村名ジュブレで感動するとは思わなかった。楽天にはこのワインはもうほとんど残っていないから、06は良く飲まれたんですな。「村名でこれだけ美味いんだから、畑名のついた一級や特級はどれだけうまいんだろう。」ワイン屋なら、こう書いて読者の期待を膨らませ、愛好家からお金を引き出すだろう。しかし、私はワインというもの、一期一会だと思う。06年の上のクラスのワインを少しだけ持っているが、上のクラスだからといって、開けてみないと美味しいかどうかなんてわからないよ。小売店、流通経路、輸入商社、いろいろ差がつく要素はある。とりあえず、先月ぐらいに都内のショップで5000円ぐらいで安売りされていて、何気なく購入した、このとよつー輸入のこのワインはとてもおいしかった。保有者の方、参考になりましたでしょうか。[2006] Gevrey Chambertin V.V. - Domaine Fourrierジュヴレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ - ドメーヌ・フーリエ
2010.11.27
コメント(2)
いろいろこれからモノ入りなので、私は買えませんが(笑)。このワインはすっかり手に入りにくくなった。前から入手難は変わらないですが、輪をかけた感じになった。ピエモンテの2005年の評価を良く知らないので、無責任なことばかり書きますが、余裕がある方はお買い求めになるといいのではないでしょうか。ちっとだけ、高いかなあ…。楽天だからしょうがない。バローロ・カンヌビ・ボスキス[2005] ルチアーノ・サンドローネ
2010.11.27
コメント(0)
たまにはワインを飲んだ感想でも。 ドメーヌ・メオカミュゼでは唯一の白。このワインは勝沼のレンタルセラーの整理のため自宅に持ち帰り、白がなかったので開けた。 結論から書けば、2005年の良さを今ごろ体験できた気がする。例年のクロサンフィリベールよりも一段上の質に感じる。 香りはいつもと同じように素っ気ない感じだが、口に含むと柑橘系の酸が心地よい。いろんな要素が詰まっていて、いま飲んで十分うまいが、まだまだ可能性を秘めている。飲み終わった後も口内で香りが持続する。 たくさん購入している人がいるとすれば、おめでとうといいたい。私はこれが最初で最後。諸事情のためとはいえ、こんな風にあっけなく飲んでしまうのももったいなかった。 最近では、同じメオの1999年のVRシャルムも飲んだ。これも在庫整理の一環だったのだが、やはり素晴らしかった。とはいえ、白のコスパの良さに比べると、赤はどうなのかなという気がしないでもない。 批判する気はないのだが、リアルワインガイドは、なぜこの作り手を追うのをやめてしまったのかな、もったいないという気がする。リシュやクロパラやブリュレだけがこの作り手の作品ではない。ネゴスは知らないが、比較的安い下のクラスのワインは結構いいと思う。お気に入りのドメーヌである。 米国市場に比重を置いている印象があるが、マーケティングの問題なのでこれは仕方がない。ところで、コートドールで日本に重きを置いているドメーヌというと、どこだろう。ルー・デュモンは間違いなくそうだと思うけど。
2010.11.13
コメント(2)
昨日、ラヴノーのACシャブリ2007を飲んだ。新しい銘柄で、春に小田急で買ったばかりだが、保管の仕方が悪くて蝋キャップを割ってしまった。本当は寝かせた方が真価を発揮するだろうが、さっさと飲むことにした。飲み始めは、何だか物足りない感じ。滑らかな舌触りが印象的。口に含んでいると、次第にほどよい酸が立ちあがってくる。よくある「シャブリ」ではなく、よくある「ラヴノー」。昔飲んだモンテ・ド・トネル99と共通する味わいがあった。そういえば、あっちも若飲みだった。ちゃんとしたワイン店なら、せいぜい4000-5000円くらいだと思うので、見つけたら気軽に買って、気軽に飲むのがいいと思う。10年保管した方がいいという人が圧倒的に多いけど、ストックが多い人なら、半分ぐらいは若飲みしてもいいんじゃないか。まだ複数本もっている銘柄がいくつかあるので、秋以降も少しずつ飲んでいこう。 ラヴノーシャブリ[2007] 白 [750ml]価格:9,450円(税込、送料別)えっ…という値段。本気? フランソワ・エ・ジャン・マリー・ラヴノー シャブリ・プルミエ・クリュ・ラ・フォレ [2006]750ml価格:10,479円(税込、送料別)これでも楽天で売っているラヴノーでは安い方。エノテカも1級を1万円以上で売るようになってしまったか。残念。そういえば、こんな文章が某ワインショップのサイトに…↓「ヴァンサン・ドーヴィサの方は市場でも比較的見かけますが、ラヴノーのワインはほとんど見かけないように思います。どこかで今正規輸入元がないという話も耳にしましたが・・・。」輸入元のラック・コーポレーションのページに生産者情報が掲載されているが、あれは何なんだ?もしラックが最近になって手放した(そんなことするか?)というのでなければ、ずいぶんといい加減な説明書きだ。ここの店、ぱっと見は分からないが、これまでにもまゆつばな話があった気がする。いや、本当の話なら別にいいんだけど。
2010.07.19
コメント(4)
南アフリカでサッカー・ワールドカップが開幕した。 最近、米アップルの製品とは別に、高額商品の購入を検討しはじめたため、高級なワインを購入しようというモチベーションがすっかり薄らいでいる。 購入済みのワインも、保管スペースをこれ以上増やさないために飲んでいこうと思っている。 ワールドカップも始まったことだし、と思って自宅に持ってきたまま放っておいたワインを飲んでみた。 ヴィエ・ディ・ロマンス チャントンス[2007] 4997678510169 購入店で店員さんに「これは熟成しますよ」といわれたためか、ついつい飲みそびれていたワイン。ロゼを飲むなら夏でしょ!ということで、開けてみた。 ロゼワインを飲んだ経験は数えるほどしかないが、うむ、これはそこらへんでよく売られているロゼとは全然違う。軽くない味わい。きちんと果実、タンニンを感じる。 「熟成するか」というと、どうかなと思わないでもないが、店員さんの言いたいことは分かった。もう手元にロゼの在庫はなくなったが、保管スペースに余裕ができたら、また買ってみたい。ヴィエ・ディ・ロマンスが高く評価されていることが分かる。 このワインを開けたのは開幕戦の「南アフリカ対メキシコ」がはじまる直前。3分の2は試合中に飲んでしまった。翌日の最初の試合「韓国対ギリシャ」の開始まもなくなくなってしまった。 飲みながら試合をみた感想は「韓国って強い」「ギリシャのレイハーゲルさんってまだ監督だったんだ」の2つ。日本でいえば、ずーっとトルシエが監督やっているようなものだから、すごい。
2010.06.13
コメント(0)
何だか忙しくてブログの更新もままならない。 先日、勝沼のトンネルでワインを整理していたところ、2本の液漏れを発見してしまった。盛大に吹いた跡があり、すっかり乾いていた。・ルシアン・ル・モワーヌ ボンヌ・マール2001・ドーヴネ アリゴテ2001 2本とも無駄にでかいビンなのが災いしたのだろうか。 だめだと思いながら自宅に持ち帰って飲んでみたが、傷んだ様子はなく楽しいワインだった。 ボンヌ・マールは1日目は舌にピリピリする感じがあったが、2日目には消えていいバランスになった。 ドーヴネなんか、酸っぱさもなく柑橘系の香り全開。ドーヴネのアリゴテは別格だと再認識。 自分で状態を管理している限り、すぐ飲んでしまえば大丈夫だと思った。
2010.03.06
コメント(6)
もう1月も終わり。日常の雑務に追われているうちに終わってしまった。 お金がないので、東急百貨店のワイン売り場も、結局1回しか行けなかった。 ワイン会をやろうといってくださっている皆さん、申し訳ありません。 健康面は着実に回復しているものの、いまいち余裕ができません。 3月中ごろまでせわしない仕事が控えているので、その後にやりましょう。 勝手なお願いばかりですみません。 さて。 最近はワインより、飲み屋で出てくる焼酎のボトルばかり飲んでいる気がする。 「一刻者」とか「黒丸」とか、居酒屋で出てくる安い焼酎ばかり。 それなりに酔えるので、それはそれでいいのだが、好きなワインが飲めないのが悩みの種である。 それでも最近飲んだワインはぼちぼちあるわけで。(1)クレマン・ド・ブルゴーニュ シュヴロ 気まぐれワイン蔵の閉店セールで購入した4本のワインの2本目。 結論からいうと、大丈夫だった。 開けた当初は「全然香ってこない。ダメか?」と焦ったが、温度があがるにつれいい感じに変化した。 奥さんが日本人ということが話題になる作り手だが、ここは結構好きだ。 こうなってくると、店自体に保管に問題があったとは考えにくくなった。1本目のシャソルネイは、どうも保管に向かない作りのワインだったのではないかという疑念が、むくむくと立ち上がってくるのであった。(2)イヴ・シュヴァリエ ヴォーヌ・ロマネ・ブリュレ2005 この作り手は聞いたことがなかった。販売店での価格は5000円弱。興味本位で購入したもの。 店員いわく、「滋味深い味ですが、押し出しは強くない。ワイン会にはもって行きにくいワイン」という説明を受けた。 実際に飲んでみると、いい意味で裏切られた。 これ、美味しいじゃん。 ビンテージ、畑とも良いので、いけるのではないかと。とくに、開栓後2日目以降が良かった。 これが「ワイン会にもっていけない」というのなら、普段みなさんはどんなに優れた、美味しいワインを飲んでいるのだろう。(3)ドミニク・ローラン ヴォーヌ・ロマネ・ショーム2000 松澤屋でやすーい値段で購入後(2000円台か3000円台だったのではないかと記憶している)、レンタルセラーと自宅の間を何往復もしたワイン。置き場に困るハジパイ扱いだったワインである。 そういう経緯もあって心配だったが、開けてみるとなかなか良い。(2)と比べると、香りの出方が一段と深い。熟成のたまものだろうか。 2本のヴォーヌ・ロマネの1級に感激、酔わされた夜であった。 ワインを飲んでいたら、楽天某ショップでイタリアのアッコマッソが売り出された。 前から気になっていた作り手だったので、バローロ2本を購入。ワイン購入は今年ようやく2回目である。ピエモンテは捨て難い。 あとは、松澤屋で1本ローヌの高級品を購入する予定。なんとかキャンセルしないようにしたい。
2010.01.30
コメント(2)
ワインもまだおそるおそるという感じ。 あまり飲めない家族とシェアしながら、1本を2-3日に分けて飲むペースで進めている。 保管しているワインのうち、早く飲んでしまいたいものから無差別に開けた。1 機山ワイン赤 2005 ブラッククイーンのワインは初めて。抜栓時にまず花の香りを感じる。状態はよさそう。 実際に口に運ぶと、外観からの予想に反し濃密な口当たりだった。 なかなか良いと感じられたが、同じベーシックラインの白(甲州)に比べると、手放しで称賛するほどではない。 ボルドーを飲み続けている人には軽く感じるだろう。 ブルゴーニュの下のクラスばかり飲んる私には重く感じた。ボルドーが好きな人の方が向いているという印象がある。 直販で1200円だから、価格に比べれば中味ははるかに良い。 できればもう1回試してみたい。2 フーリエ ブルゴーニュ・ブラン 2007 ブルゴーニュの人気の作り手、フーリエが作る白である。 過去に1度飲んだことがあり、今回が2回目。 赤ばかり称賛されるが、私はこの白も好き。 エチケットの貼り方がおかしいので、2400円から1割引きで購入。ずいぶん安かった。 飲んでみると、今回も悪くない。 家族はひとくち飲んで、少し酸味が強いと話している。 たしかに酸は感じるが突出はしておらず、私は気にならなかった。美味いと思う。なぜ人気がないのか。 ただ、たまたまその日に食べた平目の刺身にはあまり合わなかった。それぞれに美味しいが、引き立てあうことはなかった。3 エンリコ・フォッシ ヴィニャヴェント 2001 イタリアのよく知らないおじさん(エンリコ・フォッシ)が作る、摩訶不思議なトスカーナワイン。 ぶとうの品種別に作ったワインと、いくつかの品種を混ぜたワインがあるが、このワインはサンジョヴェーゼ単独。 だいぶ以前に購入し、勝沼との間を往復したワインなので、やや状態を心配してた。 飲んでみると... ?? たしかに摩訶不思議なワインである。 紹興酒?という風味をまず感じる。過熟感がある。 少なくとも、これまでサンジョヴェーゼ100%のワインを飲んだ時に受けた印象とは全然違う。 購入当時にはパワー云々という売り文句もよく見たが、そういうワインでもない。飲み口は悪くないが、熱にやられたのかもしれない。
2009.12.20
コメント(2)
これ、どこで買ったっけ?というワイン。われながらずぼら過ぎ。 液漏れが見つかったため、さっさと開栓した。 表面上の小さいヴィンテージラベルに漏れの跡が見つかっていたが、最近噴いたものではないと考えられる。 香りは…、澄んでます。ヴォーヌ・ロマネらしさが満開。ただ、何の花かは経験不足でたとえられません。 口に含むと、まあ濃い…。口の中が渋みでいっぱい。 旨みは感じますが、強いタンニンに覆い隠されている部分が大です。だんだん口あたりがまろやかになっていったので、1日で飲み干してしまった。 状態に難アリではないかとおもって開けたが、飲み頃はまだ先かな。 持っている方は大事に保管しておいてください。[2004]ヴォーヌ・ロマネ プルミエクリュ レ・スショ(ロベール・アルヌー)750mlヴィンテージ違い。値段的には、これくらがちょうどいいでしょう。
2009.10.18
コメント(8)
ゴールデンウィークは近場で済ませた。 時々不意に入る用事を考えると、とても遠出しようという気になれない。 ワイン関連の買い物では、銀座と新宿のショップに予約したワインを引き取りに行ったぐらい。 それから吉祥寺の東急百貨店で朝並ぶ時の位置を確認し、さらに中央線沿線の郊外の店の偵察にいったことぐらい(DRC05が少しだけ定価で置いてあった)。 嫁さんの実家でだらだら過ごして楽チンだったが、明日から社会復帰できるか、ちょっと心配な気がする。◇最近飲んだワイン・Meursault vieille vigne 2006 Paul Garaudet■ムルソー・V.V.[2006]ポール・ガローデPaul Garaudet 親族宅にていただいたワイン。 ちらし寿司と合わせて飲んだ。 さわやかな香り。 口に含むと果実味が強く、とても甘く感じた。 ムルソーならもう少しきりっとした味だろうと想像していたので、とても意外。 ここまでリッチなムルソーは、今まで飲んだ中であまり経験したことがない。 レミ・ジョバールのジュヌヴリエールぐらいか。 いや、非常に美味しい。ただ、ちらし寿司には他にももっと合う白ワインがある気がする。・機山ワイン白(甲州)2005キザンワイン・白 [2007] ワイナリーで購入したワイン。 きりっとした飲み口。 味わいは純朴。食事をひきたてる良いワイン。 私は大変好ましいと思ったが、他の家族には大変不評。 「日本のワインはフランスなんかの海外にかなわない」と再認識させてしまった。 良いと思うんだがな~。 また勝沼に行ったら、塩山まで足を伸ばして新しいヴィンテージのワインを買おう。 このスタンダード品が十分美味しいので、特別なキュヴェには興味がありません。 一緒に購入したスパークリングは、大して印象には残らなかった。・Agrapart et Fils Blanc de Blancs “Venus”2002 伊勢丹新宿店で購入したシャンパーニュ。 この作り手のトップキュヴェだそう。 シャルドネ100%、ノンドサージュのせいか、飲み口は、良い意味で素っ気ない。 いろいろあってステーキと一緒にいただいたが、これが良く合った。形容し難いが、泡でありながら白ワインとしてもイケるというか…。甘ったるいところはないが、美味だ。 これに比べると、先日飲んだドン・ペリニヨンなどは万人向きだと思う。 こういうものをいただくと、シャンパンはよく分からないという思いが強くなる。 6000円台。今ならドンペリの半額で飲める。追加購入決定。
2009.05.06
コメント(2)
今夜、ようやくジャッキー・トルショー・マルタンの2005年を飲むことができました。いやー、正直長かった。入手直前から1年以上、断酒していたので。3本購入してあったACブルゴーニュ、勝沼のトンネルカーヴから1本出してきましたよ。うまー(^◇^)最初は冷え過ぎていたので口の中がやや痺れ、「保存に失敗したかいな?」とあわてたが、温度があがると果実味が出てくる。正直、最初の香りの立ち方は他の作り手の上のクラスには及ばない。樽のニュアンスが微妙にあり。口にふくむとチョコレートのように(チョコレート味ではないが…説明が難しい)じんわりじんわり広がる味わいは、間違いなくブルゴーニュの上質なワイン。飲み終えた後に続くアフターテイストは、最初の香りとは違ってなかなか強力でした。いつかまた訪問して、サインをもらいにいかねば(^^ゞトンネルカーブといえば、最近契約を止める方がちらほらいるらしい。契約者ではないと入れないスペースにロッカーがあり、その扉に契約者の名前が書いてあるのだが、結構最初の頃からは変わってきているし、借り主が一時的にいなくなってるスペースも見かけた。ここにも不景気風が到来しているようだ。 追記 本日、都内某店でアンリ・ノーダン・フェランのエシェゾー2004を購入。1万円でちょっとお釣りが出る程度とは…安くなったものだ。アリゴテのレ・クルーの桃の香りの強さに驚いたことがあったが、エシェゾーは初めて。ビゾーの奥さんだとは最近まで知りませんでした。2万円以上で売ってるショップさん、そろそろ値下げを考えませんか。■[2002] エシェゾー 特級畑 750ml(ドメーヌ・アンリ・ノーダン・フェラン)赤
2009.03.22
コメント(2)
「繊細な」という言葉を使う時に、わざと「シャンボール・ミュジニのように繊細な」というのが口ぐせになっている。「シャンボール・ミュジニのように繊細なので、マックのダブルチ-ズバーガーばっかり食べられない」とか、冗談で使うのだが。 何度もシャレで話しているうちに、本物のシャンボール・ミュジニのワインを飲みたくなり、このワインを2日かけて飲んでみた。 うまいのなんの。びっくりだ。 このワインは例によって、いい加減にワインを保管していた頃に買ったいわくつきのもの。東北地方の某県庁所在市に3年間住んでいたとき松澤屋から購入したが、適当な保管場所がなく、単価の安いこのワインは、流しの下で焼酎などと一緒に置かれていた。 1年を通じてあまり気温は高くならず、直射日光も受けていないとはいえ、それなりに温度変化があったので、試飲して常温保管の悪さが出ているようなら残りは捨ててしまおうと思っていた。 開栓したてはまだ固く、保管がベストではないときに感じるえぐみのようなものも一瞬垣間見られたが、香りはフローラルで良かった。開けてから1時間ほどたつと、このバランスの悪さが解消した。バキュバンして冷蔵庫に入れた後、2日目(本日)飲むとさらに滋味深くなっていた。 私が東急百貨店本店でブルゴーニュワインを買い求めるようになったのは2002年の今ごろで、ミュニエのミュジニは、本当にごろごろ売れ残っていた。ヴォギュエのミュジニが3万円で、ミュニエの方は1万7000円ぐらいだったから「値段が安いのだから味もそれなりなんだろう」ぐらいに思っていた。 その後、幸いにも03年12月にこの蔵を訪問できた。当主が私に示した価格表では、この2001年の村名CMは1本XX.5(自粛)ユーロだった。インポーターは、もっとずっと安い単価で入手していたと想像する。 昨近、評価が高まり、この作り手のワインは本当に入手しにくくなった。ミュジニとかアムルーズとかにこだわらず、村名でいいので入手できるときに買っておくべき作り手だ。早くから、ワイナートがこの作り手をフィーチャーしていたのは慧眼だと思う。ただ、06の村名が1本1万円近くとなると、ちょっと躊躇するところだ。 個人的には、村名CMを好きな順に並べると、 ミュニエ>ヴォギュエ>G.ルーミエ>…(以下続く) となる。村名でいいから(安く)入手したいワインである。 それから蛇足だが、この作り手のニュイ・サン・ジョルジュはなぜか人気がないようだが、何故なんだろうか。1級でありながら村名のシャンボール・ミュジニより安い。近く、試さねばなるまい。■シャンボール・ミュジニー[2004]Chambolle Musigny 750mlジャック・フレデリック・ミュニエ■ニュイ・サン・ジョルジュ・1er・クロ・ド・ラ・マレシャル[2005]ジャック・フレデリック・ミュニエ
2009.02.22
コメント(10)
大みそかにアルコールを解禁して1カ月が経過したが、まあ本当にいろいろ飲んだ。同僚からは「解禁した途端によく飲むな」と感心されてしまった。 大半は、同僚と飲んだビールだったり、取引先に出された焼酎のロックだったり(この人、けっこう世間では有名なおじさんで…断れないんだな)、ワインは数少ないのだが記録の意味で残しておこう。◇コント・ラフォン ムルソー・クロ・ド・ラ・バール1999(ワケあり)■【円高還元セール】☆ドメーヌ・ド・コント・ラフォンムルソー・クロ・ド・ラ・バール [1999]! 実は熱入りの疑いが濃厚だったストック。 初めて勝沼のトンネルセラーにワインを運んだとき、ミッドシップエンジンのバンをレンタルし、その時に間違って荷台のエンジン部分の真上に置いてしまった箱に入っていたワインの中の1本。 勝沼に着いて段ボールを降ろしていたら、手伝ってくれた嫁さんに「この箱、あったかいよ~。肉まん~」といわれて背筋が凍った(+o+)。 その後、他のワインとは隔離して1本ずつ開け、「これもだめだ」「これもだめ」と泣く泣く検証していたが、幸運なことにこれは飲めた。 以前、リアルワインガイドで、ワインの熱劣化のダメージは時間の経過とともにある程度回復するという話があったが、これは本当にそんな感じだった。 液漏れもせず、コルクが収縮していなかったので、もともとダメージは少なかったのかもしれない。味わいはミネラリーだが濃厚で、本来の味とは違うような気がするが、ラフォンを飲みなれていないのでよく分からない。 肉まんの段ボールの中味はブルゴーニュの白の高級品ばかりで、ダメージを確認した時は心底がっかりした。液漏れしたラモネのブードリオットと、フェヴレのCCHだけ、まだ手元に残っている。◇ビゾー ヴォーヌ・ロマネ・レ・レア2006ジャン・イヴ=ビゾボーヌ・ロマネ 「レ・ レア」[2006] 某店で有料試飲コーナーに出ていたもの。開栓から約1週間が経過していたビンが洗い場に置いてあったので、勝手につかんでビンを眺めていたら、「オリが多いですが」といって最後の一杯を無料で出してもらった(店員さんスミマセン)。これが相当に滋味深い味わいで驚いた。以前、フランスから持ちかえった04のヴィエイユ・ヴィーニュとは全然違った。今度、店頭に在庫で残っているビゾーの05や06を買おうと決心した。◇エリーズ・ブリニョ ペティアン・ナチュレル「トゥシュミテーヌ」(LOT 8.2006)■ペティアン・ナチュレル トゥッシュミテーヌ 新年の運試しに2つ福袋を購入したが、どれもちょっと期待外れだった。これはアルコホリック・アルマジロさんで購入した5本セットの1つ。ビールが飲みたかったが、在庫減らしのためこのペティアンを開けた。栓はコルクではなく王冠。 飲むともっさりした感じ。色あいはややくすんだ黄緑色で、濁っている。シャンパンやクレマン・ド・ブルゴーニュの泡とは全然違い、良く言えば舌をやさしく刺激する、悪くいえば気圧が低くて楽しめない、そんな口当たりだった。 味はいわゆる甘口で、その日食べた和食にはあまり合わなかった。ワインだけを飲んでいる分には、結構美味しく感じると思う。 シャンパン・ストッパーで封をして、翌日また飲んだ。さらに色はもっさりした感じとなり、泡はやさしくなった。 ペティアンもあまり飲んだことがないので批評はできないが、2000円台前半で売っているなら試してみる価値はあると思う。
2009.02.01
コメント(0)
明けましておめでとうございます。 ワイン飲めないはずなのに、ヌマンシアのテイスティングで年が明けました。家族にイベリコ豚にあうワインを出すようにいわれ、じゃスペインワインかなと(かなり安易に)決めた。 低い温度からはじめたが、想像以上に濃い味わい。果実味の凝縮ぶり以上に、アルコールの強さや渋みが際立つ。ブルゴーニュワインに慣れていると濃すぎて飲みにくい印象も受けるが、良いワインだ。 しかし、提供先からは「濃すぎて飲めない」「サングリアに混ぜよう」という否定的な意見が寄せられ、結局3分の1しか飲まれませんでした。 タダだと思って好き放題いうよな~。飲めない辛さを実感した元旦でした。
2008.01.01
コメント(4)
たまには飲んだワインの話でも書きます。◇フレデリック・エスモナン シャンベルタン2001・購入時期、価格 不明・購入店 竹澤商店・インポーター ラック・飲んだ日 2007年11月 竹澤商店さんは昨年まで年末恒例の福箱でこの作り手のワインをよくいれていたので、なぜかストックしているという方も多いことでしょう。 私の場合、3種を各1本保有していた。 今年はじめに1本目のシャルム・シャンベルタン2000を開けたところ、香りも味もどうしようもなく、半分は料理用になった。今回、このワインも処分するつもりで勝沼のレンタルカーブから出してきたものだが、結構良いワインだったので誤算だった。 テイスティングメモには「スミレの香り強し。タンニン強め、酸弱め。シャンベルタンらしい強さ」とある。まだまだ熟成しそう。少しだけコルク臭がしたが、今飲んでも十分満足できた。 さて、もう1本クロ・ド・ベーズ2000があるが、いつ開けたものか。◇セニョール・デギュイユ2004・購入時期、価格 2007年9月、1260円・購入店 WineNavi・インポーター 失念・飲んだ日 2007年11月 セールでえらく安かったので購入したワイン。これも在庫処分のつもりで開けた。 ボルドーの赤を飲んだのは久しぶり。非常に濃い果実味を感じた。こんな格下扱いのワインでもこんなに濃いの、こんなにうまいの、と驚きだった。 口が悪い人は「ただ濃いだけ」とコメントするのかもしれないが、低価格帯のイタリアンレストランなどで、これが2000円台ぐらいで出てきたらハッピーだと思う。瓶底に大量の澱。 直近ではこれが最後に飲んだワインとなった。 このほか、シャトー・カルボニュー・ブラン2002も3000円ぐらいで購入して飲んだが、なかなか良かった。食わず嫌いはいけませんね。(付記)エスモナンですが、「香りも味もどうしようもない」最初に飲んだシャルム・シャンベルタンは竹澤さんから購入した商品ではなく、神奈川県のとあるお店の福袋に入っていたものです。念のため明記しておきます。
2007.12.16
コメント(4)
以前、このブログで紹介した京都・西村酒店の西村さんを囲むワイン会が4日、都内で開かれた。西村さんがご自分のブログで呼びかけられたのがきっかけで、最初は私のような初心者が出るのはどうかと思っていたのだが、ありがたいことにブログ上で「うまいーちさん来る?」と呼びかけていただいたので、それならばとほいほい出かけた次第。 ワイン会参加は3回目。駆け出しの私のようなものがスタート時刻に遅れるという大失態をしてしまった。周囲の地理に不案内だったとはいえ、すごく、すごーく反省しております。 実は体調がまだすぐれないのだが、それでも当初よりはだいぶ快方に向かっていると自覚できてきたので、ワインライフ復活へのリハビリ(?)の意味も込めて参加した。すぐに酔うと思ったので、目的のワインに直線的に進む作戦をとることにした。 出席者は9人。素性を明かして構わないだろうと思われるのは、西村さんと、ヌーヴェル・セレクションの上田社長。お二人とも今回、初めてお会いした。 西村さんはガタイの良い(←私に言われたくないでしょうけどね。すみません)兄貴タイプ。一方、上田さんは物静かながら内面に強い信念をお持ちな印象を受けました。ワイナート最新号のインタビュー記事の写真をみて、横浜市の中田市長のような雰囲気の方と予想していたが、良い意味で裏切られた感じ。 実は、お二人にお会いしてみたいという好奇心が今回のワイン会出席の動機の大部分を占めており、ワインが誰の作りであっても出席したと思う。それでも、ユドロ・バイエの2005水平(一部04)というテーマだったことは幸運だった。私の場合、ユドロ・バイエの2005年ヴィンテージは争奪戦の末、各銘柄1-2本しか手に入れておらず、こういう会でもないといたずらに死蔵するのは目に見えていたからだ。 ワイン用のグラスが1つだったこと、酔う前に唯一の特級ワインを早く試してみたかったこともあり、 泡→ヴォーヌロマネ05→シャンボールMレ・シャルム04→ボンヌマール05→シャンボール1級レ・クラ05→… というフザケタ飲み方をしてしまった。それにしても、手酌のワイン会というのはよくあることなんでしょうか。 ワインの印象はほんの少し。ユドロ・バイエは早くから美味しく飲めるワイン。特にボンヌ・マールの酒質がずば抜けていた。以上。 隣にお座りだった上田さんによると、ブルゴーニュワインが今後も値上がりする可能性が強いとのこと。 ある参加者の方が「作り手が、他の生産者の蔵出し価格を見て、自分のワインの価格をあげるということがあるのか」と質問したところ、上田さんは「それもある。だが、そのほかにも理由がある。欧州ではインフレがすごい。ラベル、キャップシール、ガラス瓶などが年々値上がりしている。また、2005年に比べ06年の生産量が少なく、収入を維持するために単価を上げるということもある」と指摘されていた。 シャンパーニュの価格も上昇しているという話題もあった。主な輸出先は英国、米国、日本の順だが、他の国の消費も全体的に増えてきていると。また、ヨーロッパでは、ユーロに対して強含みで推移しているクローネのような通貨もあり、割安感をもってワインを購入する消費者も欧州にはいるということだった。とても有意義な話を伺えた。 そのほか、現地の社員スタッフを持たないヌーヴェル・セレクションがどのようにワインの調達コストを下げているか、ドメーヌ探しにどのような手法をとっているか、為替予約の取り方など、ビジネスの最前線にいる方ならではの興味深い話を聞けた。ここでずらずらと列記するのは信義にもとると思うので、今は差し控えたい。どこかで別の形で披露できれば、と思っている。 西村さんからは、いろいろ苦言もいただいた。いわく、ワインの世界は政治的であると。ずばずばと論理的に筋を通せば良いというものではないと。私は「職業柄、そうせざるを得ない」と本音をお伝えしたが、おっしゃることは良く分かるし、ありがたい助言だと思った。ブルゴーニュのドメーヌに初めて行って「酒ある?在庫あんの?」と迫ったら、そりゃ欲しいワインは売ってもらえない訳で。その延長線上にある、残り香のような現象が、日本国内のワインの小売りと顧客の関係にもあると思う。でも、良いカヴィストこそ、国内では希少で貴重な存在と感じている。 西村さんのようなカヴィストが私の自宅近くにいれば、きっと頻繁に出入りするだろう。過去にも、西村さんからは親身になってくれる酒屋を探すようにブログ上でアドバイスをいただいたことがあり、今もそういう店にめぐり合いたいと思っている。 だがこうした店を探すのは案外難しいものだ。たとえば私の家の近くにあり、ワイン雑誌にもよく登場する有名なワイン屋さんは、どうもソリが合わない。ブルゴーニュの自然派を酒屋グループで持ってきていることで有名な店なのだが、顧客として店に行った時の応対、店頭の保管や品揃え、試飲の仕組み、どれも不満が残った。押し付けがましいとか、本当に嫌なことは一度もなかったが。 ワインをよく飲むようになって5年ぐらい経つが、ブルゴーニュの最先端の情報を豊富に持つ店員がおり、保管レベルも一定の水準をクリアしている店というのはなかなかない。いつか、「灯台下暗しとはこのこと」といえるような店を探せたらいいと思う。 最後になりましたが、他の参加者の皆さんにもお礼を申し上げたいと思います。シャルドネでできた都農ワイン、ガイヤのバルベラの古酒など、差し入れていただいたワインはどれも刺激的でした(病み上がりの身には特に)。私について不躾な振る舞いだとお感じになった点がございましたら、どうかご容赦ください。
2007.11.04
コメント(0)
健康上の理由でワインを控えていたが、少しずつ再開することにした。夕方、少量を飲んですぐに自宅に帰れる場所ということで伊勢丹に。 試したワインは以下の2種類。LUCIEN LE MOINE MEURSAULT PERRIERE 2003 蜂蜜、南方系のフルーツの香り。透明感のある味わい。悪くないけど、ムルソーのペリエールでこの味というのは不思議な印象。ボトルで買うと1万2千円強。COMTE ARMAND VOLNAY 2005 抜栓直後。最新ヴィンテージのためか、ピノノワールらしい酸味やタンニンが強く、果実味は控えめ。美味しかったけど、ボトルで買うと9000円もするんですか。うへー。 一杯ずつで、お代は2000円ちょっと。久しぶりに飲むと、この程度でも結構酔う。リンクを貼ろうと思ったが、稀少なワインのためか、2種類とも楽天にはなし。日本に入荷しているワインを楽天が広く網羅していると思えなくなってきた今日この頃。 ワインを飲んでいると、アジア系の男性が来て「DRCが欲しい」と店員さんにご相談。ここまではよくある光景だったが、横目でみていたら、「ツー・エクスペンシヴ」といって帰っていった。ほう。さすが伊勢丹。 DRCなんて、お金さえ出せばタイの免税店でも入手できるわけで、多分、香港や台湾や中国本土でも買えるはず。彼らが日本に来るのは安いからなんだろう。こういう観光客がいる間は、DRCがばか高い値段で出ているのもアリなのかなと思った。
2007.10.28
コメント(0)
このワイン、2万円以下で購入できる数少ない2005年のグラン・クリュだと思う。入手できて喜んでいたのだが、写真を撮ってみたら、何か瓶が変なことに気づいた。通常、瓶は左右対称だと思うのだが。 よく見ると、楽天などで売られている瓶もシンメトリーではないものが結構あるようで。[2005] アロース・コルトン トロ・ボー これなんかも同じ。■ブルゴーニュ ブラン [2004] トロ・ボー 2004年もだなあ… トロ・ボーの瓶があめ細工のように不思議な形をしているのは、ドメーヌがコストをケチったからなのか、手作りかなにかで、すごくこだわったモノであるからなのか。実に不思議。事情通の方は先刻承知でしょうが、もしドメーヌに行ける機会があったら質問してみたい…。
2007.08.12
コメント(0)
銘柄 Bourgogne 1978作り手 Selection Nicolas Potel輸入業者 松澤屋購入店 松澤屋到着日 2007.5.26飲んだ日 2007.5.26 古酒にしては強めの花の香り。口に含むと、梅のようなすっぱさ。年末に飲んだドミニク・ドゥランのジュブレ・シャンベルタンを思い出した。古酒としてはかなり良い状態だった。味わいはそれなり。複雑さはなし。 飲み始めた時、「このビン、なんで2色なんだろ」と思っていたら、オリだった。あまりに見事なので写真をアップします。
2007.05.26
コメント(2)
銘柄 Auxey Duresses 2005作り手 Agnes et Sebastien Paquet輸入業者 ヌーヴェル・セレクション購入店 西村酒店購入日 2006.12.21飲んだ日 2007.3.31コメント 開けた瞬間、花の香りが広がる。控えめな酸と味わいのバランスが良い。飲み終えるとやや強い苦味を感じる。アフターテイストが長い。 この作り手の評価が急上昇しているので購入してみたが、確かに上質のブルゴーニュワイン。最近飲んだワインの中では出色の出来だった。 ただ、昨秋飲んで感激したワインであるルーミエのボンヌ・マール2004と比べると、味わいの深みが欠ける感じがする。比べるべくもないが、畑の地力の差だろうか。 もう1本と、同じ作り手のオート・コート・ド・ボーヌ2005が勝沼のカーヴにストックしてある。次にいつ飲んだらいいか、非常に迷うなぁ。
2007.03.31
コメント(0)
全37件 (37件中 1-37件目)
1