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2026.04.22
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カテゴリ: 生物学
 僕たちの食卓になじみ深いイカは、現在、世界中で500種もいる( 写真 )。浅い沿岸域から深海まで分布域は様々だ。



◎イカのゲノムのサイズはヒトの2倍
 ただその多様な多様な分岐は、地球史から見ると、比較的最近に起こったようだ。
 沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究グループは、イカの祖先は深海に棲んでいた可能性があることを解明した。スルメイカなど3種類のイカのゲノムを解読して突き止めた。研究チームは約6600万年前の白亜紀末に起こった破壊的な大量絶滅を契機に多様な種が生まれたとみている。
 研究成果は学術誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション」に掲載された。
 意外なことに多くのイカはゲノムが非常に大きく、一般にヒトの最大約2倍にも達する。そのためこれまでゲノム解析も困難だった。また骨格を持たない軟体動物のため、化石記録も無に近い。そうした中での今回の成果は、イカの進化研究に大きな一歩をもたらした。

◎500種もに多様な分岐も殻を持つことで共通
 前記のように世界で500種にも分岐する多様なイカを結びつける数少ない共通点の1つは、体内に見られる殻だ。
 ただこの殻にも、多様な形態が見られる。例えば、コウイカ( 下の写真の上 )では滑らかで丸みを帯びた甲が発達し、遠洋性や沿岸性の種では薄く剣のような軟甲が多く見られる。深海に棲むトグロコウイカでは螺旋状の殻が特徴的で( 下の写真の下 =人間の爪先ほどの大きさのトグロコウイカの殻、6600万年前の大絶滅後もこの殻は失われず保たれてきた)、浅海域の種では体内の殻が完全に失われている場合もある。





◎浅海の酸素不足の中、深海の避難所で生き延びる
 現生のイカの起源は、約1億年前に遡るようだ。深海で生息していたイカにその後、長期にわたって目立った変化は見られなかった。
 しかし約6600万年前の大量絶滅が、イカの進化に大きなインパクトをもたらした。この大量絶滅で地球生命の約75%が失われたが、直径10キロ大の小惑星の衝突で、地球酸素の多くが火災で消費され、海でも浅海域では酸素に富む環境はほとんどが失われた。 また浅海域では急激な海洋酸性化も起こり、殻を持つ軟体動物の殻を劣化させた可能性が高い。それでも殻という特徴が現在まで何らかの形で維持されてきたことは、イカが深海に起源を持つことを示す証拠と言える。
 研究チームは、古代の頭足類が、深海ミクロコスモス内に酸素が豊富な「レフュジア(避難所)」と呼ばれる避難所を見出せたと考えている。

◎サンゴ礁の再構築の進展で適応放散
 過酷な大絶滅後に、沿岸域ではサンゴ礁の再構築が進み始めた。これに伴い、再び居住可能な浅海域の生態系が増加し、多くの古代のイカの系統が浅海へと進出していき、適応放散を遂げる。
 しかし深海に取り残された形のトグロコウイカの仲間は、多様な種に分岐できず、今ではトグロコウイカ目が残るのみだ。

昨年の今日の日記 :「地球温暖化で北極の海氷面積、観測開始以来過去最小」
https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202504220000/





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Last updated  2026.04.22 05:27:29


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