[Stockholm syndrome]...be no-w-here

2022.08.31
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カテゴリ: 宝塚
そんなに疲れていたのだろうか…。
30日(火)は朝7時30分に目覚ましをセットしていたのだが、起きたら9時を回っていた(笑)。
急いで仕込みを済ませたおかげで開演には充分間に合ったが、スヌーズ機能を使ってもアラームに気付かなかったとなると、この先が少し心配だ。
(夏バテだったのかな…?)

気付かなかったと言えば、コロナ禍と映画の話題に気を取られている間に、宙組の次回作が発表されていた。

【カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~】

まさか、シャーロック・ホームズに続き、今度はジェームス・ボンドとは…(笑)。
映画版【カジノ・ロワイヤル】は観た記憶はあるのだが、内容は全く覚えていない。
最近の『007』シリーズはアクション重視でボンドも根暗なので、小池修一郎にはかつてのエンターテインメント性に溢れたお洒落でスマートなボンドを描いて欲しい。





という事で、宙組【HiGH&LOW -THE PREQUEL-】を観劇して来た。
いつもの如く原作映画は観ずに臨んだのだが、オープニングで大階段を使った各チームの紹介があり、すんなりと物語の世界観に入れた。
また、コブラとカナの恋愛模様を先に描き、その後で2人の行動に絡めて他のチーム事情を描くという流れも、物語に纏まりができて理解しやすかった。
(まあ、その分「ずんの出番はまだか!?」と気を揉んだが…笑)

各チームの場面をレビューのように描いたのは、いかにも宝塚らしく大正解だった。
この辺りの見せ方は、野口幸作の真骨頂だろう。
そこからクライマックスに向けて一気に畳み掛ける展開も、映画のようなスピード感と高揚感があり、日頃の鬱憤を晴らしてくれた。

不良漫画やヤンキー映画というとどうしても暴力的な若い男性像を思い浮かべがちだが、本作の登場人物達にはそれぞれ守るべきものがあり、無闇に喧嘩をしている訳ではない事が描かれている。
特に「女性に暴力を振るわない」或いは「そもそも恋愛に興味が無い」という少年漫画ルール(?)が守られているおかげで、殴り合いの場面は多々ありつつも陰湿な感じは全く無い。
(その事は、コブラと達磨一家との喧嘩シーンにはっきりと表れている)
この辺りが、LDHと宝塚のコラボを可能にした一因かなとも思う。

公演プログラムによると脚本の段階からかなり両者が話し合ったらしく、原作の世界観を壊す事なくしっかり宝塚作品として成立している。
ジェンヌ達の見せ場も多く、「宝塚 × ヤンキー」の初の成功例となったのではないか。
今公演で卒業する留依蒔世は、2番手が演じても可笑しくない破格の配役をもらい、最後の舞台にきっちり爪痕を残している。



続く【Capricciosa!!】は明るく楽しい王道レビューで、血沸き肉躍った後に飲む炭酸水のような爽やかさを与えてくれた。
(まあ、第3章『水の都ヴェネツィア』で再び心拍数が急上昇する事になるのだが…笑)
熱くたぎる【HiGH&LOW】と爽やかな【Capricciosa!!】の組み合わせは僕にとって最高のリフレッシュとなり、レビューを観ながら改めて「やっぱり宝塚が大好きだ」と感じた。
この幸せな世界がいつまでも続きますように。

ありがとう!!

少し駆け足になったが、キャスト別の感想はまた後日。
今公演は一度しか観られないので、レビューの感想が上手く纏められなかったら申し訳ない。

それにしても、よもやあんな形で「 フォレルスケット 」の文字を目にする事になるとは。
観ろって事かな…?(笑)





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Last updated  2022.09.02 20:49:34


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