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ゴットフリート・ケラー(伊藤武雄訳)『緑のハインリヒ』岩波文庫(全四巻)、 1969-1970 年改訳版。
自身の体験を基にした小説。生いたち、就学、宗教、政治、画家としての修行。舞台は今からちょうど二百年ほど前のスイス。人間はかくのごとく成長すべきだというような、人生訓や道徳を押し付けたものではない。多くの知人の死や、学校を追われ苦境に立つという事件もあるが、作者は極端な悲愴感を交えて語っているわけではない。言葉やエピソードが注意深く配置された作品である。
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