マックの文弊録

マックの文弊録

2009.07.28
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カテゴリ: 小言こうべえ
◇ 7月28日(火曜日) 旧六月七日 甲戌(きのえ いぬ) 赤口:

ちょっと本筋から外れる余談である。

今回麻生さんの垢抜けないパフォーマンスの数々を契機に、選挙や、その結果としての「選良」の担当・遂行すべき「政治」について色々考えたり、調べたりしている。そうして、如何に自分の知識や理解が薄いものであったかを痛感させられている。
※ ところでこの「選良」という言葉も最早死語になってしまったのかしら?「せんりょう」と入れて変換しても出て来やしない。「占領」、「染料」、「線量」、「千両」ばっかり出てくる!「せん」と「りょう」を一文字ずつ変換してやっと「選良」になった。・・・

その中で気になったのが政治と天皇との係わり合いだ。
これが僕の印象ではどうも曖昧で、何だか都合の良い時に天皇が担ぎ出され、利用されているように思えてきてしょうがない。

わが国は象徴天皇制といって、天皇は「日本国民の統合の象徴」だと教わり、僕自身もそう思ってきた。だから、天皇は俗世界を超越した存在であって、日本国と日本国民を高みから鳥瞰され、慈愛のまなざしを注がれている。国民は、俗世間の階層や組織、又それらの間のパワーバランスなどに係りなく、一人ひとりが直接天皇に繋がっており、敬愛申し上げることが出来る。そういう、世界にも稀有にして貴重な存在であるから、税金の一部を遣ってお暮らしいただくのは当たり前の事だ。
そんな風に、しかし漠然と思ってきたのだ。

しかし、天皇ご自身は俗世間を超越されてはいらっしゃらないようだ。
総理大臣と最高裁長官の任命
国会の召集と衆議院の解散
憲法、法律、政令及び条約の公布
総選挙施行の公示
などを始めとして、全部で12の「生臭ごと」に係る項目は「国事行為」として、天皇の仕事であると憲法で定められている。そしてその「生臭ごと」に係る天皇の行為は、全て「内閣の助言と承認が必要」とされる。

この「内閣の助言と承認」に対して、天皇は拒否権を持たないと解されている(内閣法制局-昭和39年)。つまりは、「助言」などではない。内閣は天皇に対して実質命令を下すいうことだ。
しかしこれは法律に明文化されていないから、天皇が「イヤだ!」とおっしゃることはできる。その場合にはどうなるのか?
その場合には「天皇の精神には重大な疾患あり」と云う事になり(!)、摂政を立てて、今度はその摂政に国事行為を委ねることになる、というのだ。
おいおい、それって内閣は、つまりは行政府は天皇もクビに出来るということじゃないか!?

天皇は様々な役職の任命や認証をなさるが、その辞職や罷免に際しては、当人や内閣の大将が、任命者であり認証者である天皇に対して、「折角任命を戴きましたがは、今般かくかくしかじかの事情で辞めることになりました。ご期待に沿えずまことに申し訳ありません。」などとご挨拶に行くのだろうか?先ずは行かないだろう。これは一般の民草の間での作法としても無礼な話だ。

天皇とそのご家族ご一統、つまり皇族には公民権が認められていない。だから天皇は投票する権利も無い。だから自分に命令を下す内閣を選ぶ際には、一票の貢献も批判も行使出来ないのである。
その一方で内閣から「これにいついつまでにサインして」と回された書類には唯々諾々と署名しなければならない。「これは幾らなんでもちょっとおかしいんじゃないの?」とか「よく分からないから、ちょっと待って。」とでも云おうものなら、最悪の場合精神疾患だとされてクビにされてしまう。

そのくせ、天皇が外国へ行けば「日本の国家元首」として扱われ、そういう立場での応対や発言を求められる。報道も元首扱いする。
因みに天皇の外国行幸は、法律上国事行為扱いではない。だから少なくとも行きたくなければ「いやだ」とおっしゃれるし、行かなかったからとクビにされる事は無い。

権限は全く無いのに利用されるだけ利用されて、他所へ行けば代表者扱いされる。これは如何にもお気の毒である。

そのほか、天皇と皇族には年金も保険もない。戸籍もなく皇統譜に記載される。法律の適用もなく、法律による保護もない。
天皇と皇族を律するのは皇室典範であり、皇室典範も国会で審議された結果を天皇が裁可する。これまた、「ちょっとこの部分は如何にも困るよ。」とか「ここのところをもう少しナニしてくれないと、サインできないよ。」とグズグズしていると、またぞろ精神疾患か!?

皇族の成人年齢は18歳である。民草の20歳より2年早い。
そうなると、18歳で成年に達した皇族が酒を飲んだりタバコを吸ったりしたらどうなるのだろうか?
基本的人権も公民権も認められていないのだから、運転免許も交付されないだろう。しかし、皇居の敷地内では車を運転なさることは可能だろう。その場合若し人身事故に関与されてしまった時はどうなるのだろう?
テニスの際エキサイトなさって、思わず相手をラケットで傷つけてしまわれたら・・・?

先代の昭和天皇は「人間宣言」をなさった。しかしその「人間」とはどういう意味なのだろう?基本的人権も認められていないとなれば、ただ「私は神ではない。普通の生き物です。」と云う事になってしまう。これじゃぁ「ワタシは神様じゃない」宣言であって人間宣言ではないな。
こうなると、我々は天皇や皇族の方々に随分酷な生活を強いている事になる。
「税金で養ってやっているんだからいいだろう」では済まないと思う。

この辺は今回の話題ではないので、別の機会にしっかり考えてみたい。
出来れば今上や皇太子殿下や雅子妃殿下にもお目にかかって、オフレコでご意見を伺ってみたいと思うけれど・・・・やっぱりこれは無理かなぁ?






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最終更新日  2009.07.29 12:03:53
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