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今回、自分の趣味もあったとは言え、「ほとんど期待薄の高額マーブル メス」を売れ残り覚悟で結構な数仕入れてきた訳ですが、意外や意外にも結構健闘してくれました。まぁ、ほとんどが会員様からの事前予約で掃けたとは言え、逸品堂での通常販売でもポツポツと注文が入りました。 「オスよりも高額のメス」なんてねぇ~・・・とか考えてましたが、やはり良いものは良いって事なんでしょう。でも、これで調子付いて次回もどっさり仕入れたりすると、今度はサッパリ売れなかったりするから判らないもんです。 そして、ご多分に漏れず「さかなおやじ一押しの個体は、必ず売れ残る」と言うジンクスは健在でした(笑)。逸品堂の一般販売に廻したトリカラー・マーブルのメスの中で、個人的には一番の好みだった、今日の画像のメスはしっかり売れ残りました。いやぁ~、顧客のと言うか世間様の好みが理解できない私が仕入れをするって言う所に無理があるんでしょうか。一度、仕入れの際に逆手をとって「まったく自分の好みから逸脱した個体ばかり」を仕入れてきたいものです。もしかして、逸品堂開業以来の大繁盛ってな事になるかもしれませんから。
2014/09/25
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スタート当初は「プラカット専門店」のつもりで始めたおさかな逸品堂でしたが、今ではすっかり「ベタ専門店」に(苦笑)。逸品堂会員様からの仕入れ要請を受けていると、どうしてもショーベタの仕入れが多くなりますからねぇ。ショーベタブリーダーの所に行けば、それなりの数を仕入れないと悪いし・・・。そんな事で、かつては一回の仕入れで200尾前後仕入れていたプラカットも、最近では80尾前後に。更に、その半分程度が会員様からの事前仕入れ要請の個体ですから、逸品堂で売りに出すのはせいぜい40尾位なものです。 メスにいたっては更に仕入れ数が少なく、まったく仕入れの無い月もしばしば。これにはいくつか理由があります。まず、第一に「良質のメスは高い」と言う事が挙げられます。我が国ではベタのメスと言えばオスよりも地位が下で、価格的にもずいぶんと低いのが普通ですが、バンコクでは少々事情が異なります。市場にあるショップあたりではメスを扱っていない場合がほとんどです。また、ブリーダーから直接メスを仕入れるとなると、最低でもオスと同等、場合によってはオスの数倍の値段の場合さえあります。でも、逸品堂で販売する時は、オスの半値くらいじゃないと売れないんですよねぇ~。そんな訳で、利益率の低いメスはどうしても仕入れの際に後回しになってしまうと言うわけです。 もう一つの理由は、バンコクから持ち帰る際の飛行機に搭載できる預け入れ荷物の重量の問題があります。今、ほとんどの航空会社でエコノミークラスの無料預け入れ荷物の重量は20~23kg辺りだと思います。ショーベタやプラカットのオスの重量だけで既に25kg位は軽く行ってしまうので、それ以上の重量だと超過料金必至です。この重量オーバーの際の超過料金は結構馬鹿にならず、「ANAやJALのエコノミークラスで超過料金を支払う位なら、チャイナエアでビジネスクラスいけちゃいますっ!」位の感じです。観光旅行で行くのならともかく、零細企業が仕事で出張に行くんですから、航空運賃にそうそう大枚はたいてられませんから。 そんな訳で、逸品堂では結構冷遇されているメス個体ですが、今回は久々に気合を入れて「プラカットのメス」を仕入れてきました。・・・って言うか、単に久々に自分でもトリカラー・マーブルの繁殖を楽しみたくなったんで、繁殖用の種親を捜したついでなんですけどね(笑)。トリカラー・マーブルならコイツっ!って決めているブリーダーの所に出向き、彼が種親候補として育成しているメスの中から結構な数をチョイスしてきました。 さすがに種親候補だけあってなかなかのレベルですが、やはり問題は「お値段」!ショーベタのオスが3,4尾購入できる価格でしたが、このクオリティなら仕方ないでしょう。ただ、自分で繁殖に用いる分はそれでもいいんですが、逸品堂の販売用となるとねぇ(苦笑)。そうかと言って、オスの倍とかの価格設定する訳にもいきませんし・・・。と言う事で、ひとまずオスと同等の価格設定にしましたが、どうなる事やら(笑)
2014/09/18
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ひょんな事からおさかな逸品堂をスタートさせてもう10年近くになりますが、この仕事を始める際に「あくまでも副業なんだから無理をせず、そして何よりも楽しくやろう」と心に決めました。実際、その方針に従って勝手気まま、傍若無人にやってる訳なんですが、そんな副業だけに「自分でバンコクに出向き、自分の目で見てベタをチョイスする」事も当たり前と言えば当たり前です。 過去に一度、どうしても本業の関係で長期間バンコク入りできない時に親戚の若い者を代理でバンコクに行かせたことがありましたが、あれはまぁ大学生になった甥っ子に海外旅行をプレゼントしたついでってなもんでした。しかし、今回逸品堂のさほど長くない歴史の中で初めて「日本から電話で現地のブリーダーに依頼し、彼の見立てで仕入れたベタを空輸」させちゃいました。 ここの所、隣の家でぼや騒ぎがあったり近い親戚が亡くなったりと予想外のハプニングが連発し、本業の方のスケジュールが大幅に遅れているので、おさかな逸品堂の為にバンコクにまで出かけていく時間がどうしても取れません。そんな時、懇意にしているバンコクのベタブリーダーから「ここの所、売上げが少なくて非常にピンチ」とのSOS電話があったので、確かに手持ちのベタもほとんどいないし人助けにもなるしって言うことで、今回の輸入となった訳です。 まぁ、ドアtoドアと言う訳ではなく、私が成田空港まで荷受に出向かなくちゃなりませんでしたが、輸入自体は結構すんなり出来ました。台風の影響でバンコクからの航空貨物便が大幅に遅延した位のものです。費用的には、この時期の航空券が非常に高い事を考えれば、ある程度まとまった量を仕入れるのであれば、今回のような方法のほうが安上がりかもしれません。 でも、つまらないんですよねぇ~。自分でバンコク入りして仕入れる時のようなワクワク感が無いし、仕入れた魚に対する思い入れと言うか愛着が湧かないし・・・。 次回は、何が何でも時間を調整しバンコク入りして自分の目でベタを選んでこようと深く心に決めたさかなおやじなのでした。
2014/08/03
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別に会員登録しても何の特典もなかった(苦笑)おさかな逸品堂会員制度ですが、さすがにそれは酷いだろうって常々思ってはいたんですよ、本当に。・・・そんな訳で、今年度後半は「おさかな逸品堂会員制度の拡充」を頑張ろうと思いました。 まずは、手始めに「旧会員IDからの変更」をしなくっちゃ。と言うのも、現行の会員IDは地域別に区分すべく付けられています。それは、冬季になると輸送中の保温の観点から発送が出来なくなる地域や、航空便を使わないと発送翌日にお届けできない地域などを区分する事で、例えば「厳寒期にその時期発送できない地域の会員の方にセール情報をお送りしてしまう」などの事態を避けるのが目的でした。でも、今後「会員制度の拡充」を図る際に、例えばポイント制の導入などでは「会員ID」は通し番号にした方が断然管理が楽なようなのです。 そんな訳で、現在「旧IDから新IDへの移行&登録作業」を開始したのですが、何分その辺に疎い親父ですから、手間&時間のかかる事(涙)。完全に移行作業が完成するまでには最低でも1ヶ月位はかかりそうです。まぁ、本業の方の手を抜く訳にもいきませんしねぇ。 それと、今回の「会員ID変更」が決まってから、すでに会員登録いただいている皆様にお知らせのメールをお送りしたのですが、結構な数のメールが不達でした。おそらくは、連絡用にご登録いただいたメールアドレスを変更してしまった為と思われます。「おさかな逸品堂会員登録」が既に完了している方で、今回のお知らせメールがまだ届いていない方は、お手数ではございますがご一報ください。 ちなみに、「会員ID変更」には期限はございません。「旧会員ID」は有効なままですが、今後ポイント制の導入や会員様限定コンテンツへのご入場などの際には「新しい会員ID&パスワード」が必要になります。お手隙の際にでも更新手続きを賜れば幸いでございます。 また、「会員ID変更手続」が完了するまで結構な時間がかかりそうなので、その間の「会員様限定サービス」といたしまして、現在会員様限定セールを行っております。期間中は、おさかな逸品堂会員様に限り、1尾ご購入で10%、2尾で20%、3尾以上の場合は定価の30%オフにて販売させていただきます。これは、本来「会員IDの更新作業」が完了していれば、ポイント制が導入され、実質的な割引の恩恵を受けられるはずなのに、管理者である私の能力のなさというか力不足で導入が遅れている為に、「この値引きでポイントつかない事をお許しください」って言う意味です(笑) なお、まだ会員登録をしていない新規の方でも、ご注文の際に「会員登録申請」をいただければ、その回のご注文分から会員セール割引を適用させていただきます。
2014/07/16
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濃いローズピンクの地色にヒレ先の純白に輝くバタフライバンド、「ラベンダー・バタフライ」は、まぁ誰が見ても美しいと言える素晴しい品種です・・・と言うか「でした」。と言うのも、昨今では他の品種との無計画な交配がたたって、かつての様な美しい発色の個体は、まったくといってよい程眼にしなくなってしまったからです。 最近、その様なラベンダーの現状を憂いたのか、はたまた単なる商魂か(笑)、この品種の再生に力を入れるブリーダーが登場しました。彼が扱っているのは、ショーベタではなくプラカットタイプなのですが、すでに改良を始めて3世代が経過し、現在は4世代目の稚魚がすくすくと育っています。 しかし、慎重に選別淘汰した同腹の種親を用いてもまだまだ全盛期の美しい表現形には遠く及びません。それでも、バンコクでも他のブリーダーの所では絶対にお目にかかれないレベルにまでは洗練されてきています。 個人的には、なんとしても彼に頑張ってもらって、またあの美しい「ラベンダー&サラマンダー」を入手したいものです。もちろん、彼を可能な限り応援したいのですが、ここで問題が・・・。現在改良を始めて3世代目になった彼の「ラベンダー&サラマンダー}ですが、いくらなんでも価格が高すぎだろぉっ!ちなみに、ハーフムーンクラスのショーベタが2ダーズほど仕入れられるお値段です(苦笑)。いまの我が国じゃあ、この価格で仕入れても販売できません(涙)。 そんな訳で、彼の成功を「遠くからそっと見守る」事にして(笑)、現時点で他のブリーダーから仕入れられるラベンダー&サラマンダーは、今日の個体レベルでも本当に入手が困難になりました。これが、ボディにパステルが入った個体なら、結構楽に見つかるんですけどねぇ~。
2014/07/14
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前回「品種作出当時のソリッド・カッパーの頭部は黒かった(ブラックマスク)」と書きましたが、その後改良が進み、今では今日の個体の様に頭部までベッタリとカッパーが載る「フルフェイス」タイプも見られるようになりました。むしろ、最近ではこの「フルフェイス」タイプの方が一般的かもしれません。「ブラックマスク&フルフェイス」のどちらを選ぶかは好みの問題ではありますが、ソリッド(=単色系)と言う観点から見れば、後者の方がより優れていると言えるでしょう。 また、この個体でもそうなのですが、最近のカッパーは「以前の様なあぶら粘土色じゃなくて、シルバーに近い金属光沢」のある個体が増えています。おそらくは、ドラゴン系の進化型であるメタル・ドラゴンとの交配から来たものだと思われますが、中には完全に「シルバー」と言えるほどのピカピカな個体も出てきましたから、近い将来カッパーとシルバーはきちんと区分されるようになるのかもしれません。ただ、現時点では中間的な発色の個体が多く、両者の明確な境界線はありません。 そう言えば、前回このブログで紹介いたしました様に、現在「おさかな逸品堂設備一新計画」が進行中です。・・・って言うか、明後日に新しく伸長したアングル台や水槽などが大量に届いてしまうんですけど(涙)。現在、おさかな逸品堂では前々回の告知のようにセールを行っているのですが、まだ手持ちの在庫が結構あります。新しいアングル台設置するには、古い台を除去しなきゃいけないし、でもその時ベタの入った容器を一体どこに移動すれば・・・うーん、結構頭の痛い問題です。 そんな訳で(苦笑)、現在ではセール割引率をアップし、おさかな逸品堂在庫処分セールを続行中でございます。おさかな逸品堂在庫一掃セール 全品表示価格の50%引 と言う奴をやっておりますので、お時間がございましたらお魚逸品堂のHPの方にお越しいただければ幸いでございます。なお、セール期間は7月7日までとさせていただきます。えっ?何でって??だって、新しいアングル台や水槽を導入した後なら、無理にセールする事ありませんからね~(笑)。7月8日以降はセールが終了し通常価格に戻ってしまいます事、ご理解ください。
2014/07/04
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先月末の隣家の出火から始まった、温室崩壊&脊椎損傷による入院が嘘の様に平和な日々を送っております(笑)。でも、改めて感じたのですが消火活動による放水の為の水害からの復旧の為に一度設置した水槽群を動かすのって嫌になるほど大変です。でも、水槽アングル台の下とかも水浸しになった訳ですから一度綺麗にしとかないとね。更に、電気系統はほとんどすべてがオジャンですから、本当にウンザリです。 ただ、元来非常にポジティブと言うか楽天的な発想の持ち主なんで、「どうせ一度温室内を再セッティングしなくちゃいけないんだから、いっその事すべて一新しちゃえばいいんじゃね?」・・・って事で、唐突ですがアングル台から何から一新しちゃう事にしました(笑)。 家族からは、「またあの馬鹿が、勢いだけで深い考えなく動いてるよ。そのうち、腰や背中に激痛走って卒倒するくせに」とか非常に冷たい眼で見られておりますが、思い立ったが吉日って言うじゃないですか。体と言うか腰の耐えられる限り頑張って、新装開店を目指します。 まぁ、水槽とかも10年近く使ってた奴とかあるし、今回の事故が無くてもそろそろ飼育設備更新しなきゃいけなかったんですよね~。 そうそう、そんな訳で今保有しているベタがとても邪魔でして(笑)、こちらも唐突ではございますがおさかな逸品堂温新装改修の為のセールって奴を始めています。現在販売中の全商品を30%オフにて販売いたしますので、お時間のある時にでもおさかな逸品堂のHPの方にお越しいただければ幸いでございます。
2014/06/26
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ブログ更新がしばらく滞っておりました。その間、別にサボっていた訳ではなく結構大変なめにあいました(涙)。まず、始まりは隣の家からの出火!幸い我が家に火が燃え移る事はなかったものの、ベタを収容している部屋は生憎な事に、火元となった隣家に面してます。しかも、この時期日中の室温が上昇しすぎるのを防ぐ意味で、仕事に出かける際に隣家に面した側の窓を少し開け放って言ったから大変!駆けつけた消防車がこれでもかと言うほど水をぶっ掛けた結果、室内は思い切り「尾瀬の湿原」状態になってしまいました。 帰宅後、ひたすら室内の水をタオルで吸い取り除去する作業に追われてしまいましたが、本当に大変だったのはこの先。どうやら、隣家に面した窓の側に設置してあった水槽アングル台は、火災の際の放熱の影響をもろに受けたらしく、水温が物凄く上昇した模様。火災のあった日から毎日のように、窓側に設置したあったアングルのベタたちがポツポツと死亡しはじめました。窓に面していない壁に沿って設置したあったアングルのベタにはなんら異常が認められない事から、火災の際の放熱のダメージと考えて間違いないと思われます。 しかぁ~し!!本当の災難はこの後に訪れるのでした。仕事を持っている立場なので終日温室の復旧にかまける訳にもいかず、帰宅後にちまちまと跡片付けを行う日々の中、なんだか腰に違和感を・・・。そうなんです、私学生時代にテニスの試合中に痛めて以来の「重度の腰痛持ち」なんですが、その持病の腰痛の気配が・・・・って、そんな甘いもんじゃありませんでした。温室で作業を行っていると、なんだか背中が自然に曲がってきたような感覚が・・・その後いきなり来ましたねぇ~、想像も出来ないほどの激痛!!思わずと言うか、その後は意識が遠のきその場に崩れ落ち卒倒する私。しかし、後から冷静に考えると人間の体はうまく出来ているものです。おそらく、過度の激痛から神経や脳を守る為に「気絶」するように出来てるんだと思います。 その後の事は記憶に無いのですが、温室に崩れ落ちるように倒れている私を発見した家族が救急車で病院に搬送、そのまま入院と言うコースでした。気が付いたときには病院のベッドの上って訳です。思わず家族には「たかが腰痛で救急車とか頼んじゃいかん!」とか言ってしまいましたが、医者の話では「脊椎損傷の恐れもあり、下手すればこの後、後遺症で歩行に支障をきたす恐れが・・・」とか言われる始末。 幸い、悪運が強かったのか単に鈍いのか、歩行に支障をきたすことなく無事に退院する事が出来ました。でも、今でもあの時の背中を走った激痛を思うと、なんだか恐る恐るヘコヘコと歩いている自分がいたりします。まぁ、何はともあれ、無事に退院してきたんですから良しとしましょう!ブログの更新も再開できましたし、頑張ってオークションの出品も再開いたしました。入院中まったくの放置状態だった「おさかな逸品堂」のホームページも現在、メンテナンス&更新作業中ですから、明日の朝までには再開できると思います。
2014/06/17
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ご無沙汰しております。完全に死火山状態のこのブログですが、いい訳めいた事を述べさせていただけるならば、以前手術した後も視力の状態が芳しくなく、仕事でPCを長時間使ったりすると、その後偏頭痛と眼のかすみが激しくとてもブログを更新する為にPCに向かう気力が起きない状況でした。しかし、先頃そんな状況を心配した医者の友人が母校の大学病院を紹介してくれたので再度手術を受け、術後の状況が非常に良好なので、やっとブログ更新の為にPCの前に座る気力も湧いてきたと言う訳です。もっとも、視力自体はかつて「視力検査で2.5とか3.0の文字が実は見えてしまっていた」、マサイ族並の(笑)視力はとても戻ってきませんが、まぁ年齢相応の視力は回復できた様です。 以前から、おさかな逸品堂のHPで「ベタの飼育や繁殖に関するコンテンツを早く完成させろ」と、多数の叱咤激励を受けておりましたので、そこの所にいよいよ着手しようかと(笑)。せっかくですから、こちらのブログで公開した後、ある程度記事がたまったらその都度、おさかな逸品堂のHPの方でアップしていくと言う方針で行こうと計画しております。 すでに、かなりの項目に関して原稿は仕上がっているのですが、何しろ11日から海外出張に出てしまうので、その前に中途半端にスタートしてもすぐに空白の期間が出来ちゃいますから、スタートは帰国後の来週からと言う事にいたします。いつも言っている事ですが、「何で楽天ブログでは事前に原稿アップしておけば、指定した日時にその原稿が自動的にアップする機能」付けてくれないのでしょうか?今や情報発信のメインがブログじゃなくなっちゃったから、力を入れたくないって事なのかと邪推しちゃいます。でも、FacebookやTwitterじゃ発信できる情報量に限りがありますし、まだまだブログの存在価値は十分あると思うんですけどねぇ。 まぁ、ともかく来週からスタート予定の「執筆者の思い込みが激しい(笑)改良ベタの飼育と繁殖の実際」を乞うご期待!・・・そうそう、それからこの場をお借りしてなんですが、現在、おさかな逸品堂では「海外出張前在庫一層セール」として全品50%オフにて販売しております。すでに、あまり在庫もありませんし、7月11日までにお受け取り完了の場合のみと異常に短いセール期間ではございますが、もしお気に入りの個体でもあるようでしたら、是非この機会をお見逃し無く!
2013/07/09
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いきなりではありますが、ベタの繁殖に最も最適な時期が到来いたしました!今年こそベタの繁殖にチャレンジしてみたいと思っている方は、この時期を逃しちゃいけません。 理由その1:ベタの繁殖にとって最初で最大の関門である孵化した稚魚の初期餌料の給餌に関しては、その給餌スタートのタイミングがその後の稚魚の歩留まりに大きな影響を及ぼします。その為。理想的には給餌開始予想日時の前後1日くらいは24時間体制を取り対応するのが好ましい(笑)のですが、仕事や学業などでそうしたくともできないのが世の常ってもんです。しかし、ゴールデンウィークならば数日間と言う単位で自由な時間を作る事ができる訳で、自分の休みの時期にちょうど稚魚が摂餌を開始するタイミングで繁殖水槽をセッテイングすれば良い事になります。 理由その2:ベタの繁殖において一番の悩みは、成長した子供たちが、少なくともオスに関してはいずれ単独飼育が必要になると言う点です。なかには、ベタのオスは繁殖後ずっと一緒にしていれば、互いに殺しあうような闘争はしないと言う方もいらっしゃいます。確かに、その様な飼育環境ならオスたちはせいぜい小競り合い程度でうまく共存していますが、少なくともその様な環境で優れたフォルムのベタの育成は絶対にありえません。となると、やはりオスは隔離飼育すべきと言う事になります。 問題はその時期ですが、豊富な生き餌と高水温、頻繁な水換えの可能なバンコクでは、生後3ヶ月くらいからオスベタはもう販売可能なサイズにまで成長しますが、仕事や学業を本業にしている我が国の一般的なアクアリストであれば、4~6ヵ月後に成魚になるのが普通だと思います。仔魚の育成の過程で選別淘汰を繰り返し最終的には数尾のオスを残すにしても、その過程においては、大量のオス個体を単独飼育しなくてはなりません。しかし、我が国ではほとんどのシーズンは保温が必要な為、大量の小型容器を維持するのはコスト的に並大抵の事ではないのがベタマニアの頭痛の種です。 しかし、今の時期に繁殖させれば、大量の小型容器を必要とする一番大切な時期が「日本の夏=保温の必要がない」に来る訳で、この時期であればスペースさえあれば、保温対策に悩まされる事なく大量の小型容器を管理できると言う訳です。 そう言う訳ですから、ベタマニアは今すぐ繁殖の準備を!そこでメスベタを逸品堂でお買い求めくださいっ!!・・・って言おうと思ったら、メスの在庫ほとんどないじゃないですかぁ(涙)。ここん所本業が多忙で逸品堂は力はいってなかったからなぁ~。しょうがないから、いきなり無計画ですがバンコクにメスベタ仕入れに行っちゃうかぁ~??ちょうどアメリカ出張もあることだし、その帰路に(笑)。でも、今回は残念ながらアメリカからの帰路にバンコクに立ち寄るのは日程的に難しそうです。
2013/04/12
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もう完全にこのブログ死火山状態になってしまいましたが(苦笑)、本人自体はまだ何とか息のある状態です。副業のおさかな逸品堂の方も、以前のような勢いはなくなってしまいましたが、細々と続けております。したがって、バンコクにも結構ちょくちょく出向いているんですが、ここのところバンコクのプラカットにちょっとした異変が起こっている気がします。 なんだか、どの業者もいっせいに「トリカラー・マーブル」をメインに取り扱うようになってきたんです。トリカラー・マーブルと言えば、「良個体を作出するのが困難なわりに一般受けしない」事から、一部の偏屈なブリーダーだけが手掛ける品種だったはずなのに。それがいまや、どの業者の所に行っても、どの店に立ち寄っても「トリカラー・マーブルのオンパレード」です。しかも、クオリティ的にも絶品レベルの個体ばかり。もちろん、改良が進めばどんどんクオリティがあがるのは当然にしても、いったいこれは・・・ まぁ、マーブル大好き人間のさかなおやじとしては、これは非常に喜ばしい状況なのですが、少々不安もあります。と言うのは、あまりにもマーブルに偏った生産の為か、他の品種が激減しています。かつてはポピュラーな品種だったドラゴン系なんて見る影もありません。今回の仕入れでも、マーブルは即効仕入れが完了しましたが、そのほかの品種に関しては最終日のぎりぎりまで捜し求めたにもかかわらず、予定数量の20%程度しか仕入れができませんでした。 プラカットと言うホビーの長期にわたる安定した人気を維持するには、豊富なカラーバリエーションは必要不可欠ですから、現状はかなり危険な感じだと思います。
2013/04/04
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前回に引き続き、今回はプラカット編です。ショーベタに比べて、零細業者の多いプラカットでは、バンコクにおけるブリーダー減少の影響は多大です。ブリーダーの数自体は、もともとゴマンといたので少々淘汰選別されても大丈夫なんでしょうが、何しろ手掛ける品種が偏ってしまっています。 かつては、マーブル以外の品種は市場で簡単に入手できたので、後は目ぼしいブリーダーの元を訪問し直接マーブル系個体の買い付けをすれば事が足りていました。でも、今はどうした事か猫も杓子も、どいつもこいつも「なぜかトリカラー・マーブルばっかり生産」しちゃっています。 マーブル大好き人間である私にとっては本来歓迎すべき状況なのかもしれませんが、こうも偏ってくるとかなり心配です。品種が偏ると言う事はプラカットの選択の範囲が狭まる訳で、より多くの方にプラカットの魅力を浸透させるには非常に困った状況に陥っている気がします。しかも、マーブル以外の品種が希少になった事でその価格が高騰し、いまやショーベタならハーフムーンレベルが2、3個体購入出来てしまう仕入れ価格って一体どう言う事?? 我が国では「プラカットはショーベタより安価」と言うイメージが強いだけに、あまり高値では販売できないでしょうし、だからと言ってほとんど利益が出ない状態で頑張って販売してもなぁ。さらに、「アベノミクス」とやらの影響でここの所円が極端に安くなった事が、更にこの状況を悪化させています。 本当は「プラカット専門店」としてスタートさせたはずの逸品堂なのに、いまや仕入れてくるプラカットの大半は会員様からの事前予約個体ばかりで、一般販売向けの個体はほとんどいないと言う月がここのところ続いています。
2013/02/27
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本当に久々の更新となります。もちろん、更新が滞っている間も毎月のようにバンコクには出向いておりましたので、「ベタに関する情報」はたくさん集まっております。そこで、何回かに分けて「最近のバンコクベタ事情」をレポートしてみたいと思います。 まずは、やはり改良ベタの中心的存在であるショーベタから。実は、ここのところバンコクのベタ業界はあまりよい調子ではないようです。これはショーベタだけの話ではなく、すべての改良ベタに共通している事なんですが、それぞれの品種によってその原因は微妙に異なるようです。 ショーベタに関しては、アメリカに大量に輸出しているような大手は健在なので、供給にはまったく心配はありません。ただ、家内工業的な小さなファームが次々と廃業しているようです。もちろん、以前から小規模ブリーダー達の浮き沈みが激しいのがバンコクベタ業界の常でしたが、以前は消えるブリーダーあれば、それを補うかの様に、次々と新星ブリーダーが登場したんですが、最近はさっぱりで消え行く一方です。 確かに大手ファームが健在であればショーベタ自体は安泰の様に見えますが、やはりいくら大手と言っても、手掛けているカラーリングには限りがありますから、どうしても市場に出回る品種が限定されてしまいます。また、大手になればなるほど、言い意味でも悪い意味でもビジネスライクですから、「売れる品種」ばかりをブリーディングする事になり、結果として見かけることの出来る品種がどんどん限定されていっています。 その点、小規模ブリーダーって輩は、半分趣味って言うかマーケットリサーチとかまったく無視状態ですから、時にはとんでもない「レア個体」作出したりする楽しみがあったんだけどなぁ。まぁ、「激レア個体」に関しては、私の趣味の問題だとしても(苦笑)。「市場に出回る品種が限定=ベタと言う趣味の幅が狭くなる」って訳ですから、長期的展望に立てば、危惧すべき非常に危険な状態なんだと思います。
2013/02/22
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さかなおやじ今月のお気に入り個体=売れ残り確定?(涙) その3 さて、「さかなおやじお気に入りのベタ=売れ残り」と言う我が家の伝説が正しいかどうかは、今日の結果次第だぁ~っ!って言う訳で、今日は今回仕入れたメスベタの一押し個体を紹介しましょう。冒頭の画像の個体「レッド・マーブル」で、プラカットのメス個体です。いやぁ~、赤系のマーブルに弱いんですよね~(笑)。バンコクで見かけた時から、「これしかないっ!」って感じでしたから。もうこうなっちゃうと、仕入れ価格の事なんか頭からどっかにポイッって状態です。幸い、そんなに高い価格じゃなかったですけど。 それでもって、肝心の結果は??・・・ブブッ~!!「売れ残ってます}(涙)。うーん、結構と言うか大ショックです。確かにマーブル模様で考えちゃうと二線級ですが、これだけ鮮やかな朱赤なんだよぉ?・・・でも、判ってたんですよね。本来、仕入れる立場の人間の取るべき正しい選択肢は下の個体だって事は。 トリカラー・ドラゴン・マーブルの絶品個体です。マーブル好きならば間違いなく飛びついてきてくれる筈の素晴らしいカラーリングです。もちろん、メス個体の中で一番最初に買い手が付きました。でも、今までの人生、なぜか王道をそして正道を歩み続ける事を拒んできた、私の孤高の精神が・・・って、家族に言わせりゃ単なる「偏屈」だそうですが、当たり前の選択を拒んだんです(笑)。「いいのかぁ~?そんなありきたりの安直な選択でぇ~??」って、心の中の何かが私に問いかけてきたんです。 その結果が、見事な惨敗なんですから世話ないんですけどね。でも、考えようによってはショーベタ・プラカット・メス個体で3打数1安打な訳ですから、これは結構高打率なんじゃないでしょうか?イチローだって、毎年3割3部3厘打ってる訳じゃないし。・・・って、家族に自慢したら。「即興の屁理屈だけは、一人前」って軽くいなされちゃいました。
2012/02/13
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さかなおやじ今月のお気に入り個体=売れ残り確定?(涙) その2 がんばってめげずに、この風評が本当なのか検証を続けてみたいと思います。今日紹介するのは、今回私がバンコクで仕入れたプラカットの中で一押しの個体です。以前はトリカラー・マーブルと言えば「赤・青・白」の所謂フレンチカラーが基本でしたが、最近では「青・白・黄」のマスタードライクな個体が急増しています。もっとも、鑑賞に堪えうるレベルの外見の個体はまだまだ希少で、大部分の個体は「単に薄汚い」だけです(苦笑)。 今日の画像の個体の一番の売りはなんと言っても、頭部に存在するピュアイエローの発色だと思います。ヒレ部分に鮮やかなイエローの発色がある個体は何とか入手できるのですが、ここまでボディ部分が見事に発色している個体はめったにお目にかかれません。 頭部以外のボディにはまだそれほど鮮やかな発色が見られない事から、この個体のピュアイエローの発色は、かつてのブルー&ホワイト・マーブルの頭部に見られた鮮赤色の発色が、「赤の発色を抑える遺伝子」の存在で黄色くなったと考えるのが妥当かもしれません。 ちなみに、この「赤の発色を抑制する遺伝子」は、本来赤く発色すべき部分を黄色やオレンジに発色させると言われており、マスタードガスの作出には不可欠とされています。・・・って、個人的に確認した訳じゃなくて、海外文献の単なる知識の受け売りなんですけどね(苦笑)。ただ、ソリッド・ブルーとソリッド・イエローの交配では通常(共に純系と思われる両親からはと言う意味)マスタードガスは作出できない事を考えると、この遺伝子の存在はかなり信憑性が高いと思われます。 そうそう、話が脇にそれてしまいましたが、ここで問題にしているのは「この個体が売れたのか?」って言う事でした(笑)。それが、なんと!今回仕入れたプラカットの中では、事前予約の個体を除けば一番最初に売れたのがこの個体でしたぁ~っ!!うーん、やっぱり私と価値観を共にする愛好家の方はちゃんと存在したんだねぇ。・・・って喜んでいたら、家族の冷たい一言が・・・「私にゃぁ、その人の今後の人生が心配だねぇ~。変な方向に向かわなければいいけど」・・・
2012/02/07
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さかなおやじ今月のお気に入り個体=売れ残り確定?(涙) その1 以前からこのブログをご覧いただいている方はご存知ですが、現在本業の傍ら「おさかな逸品堂」と言う、ベタ専門の通販ショップをサイドビジネスとして展開しております。まぁ、その為に、毎月の様に本業で欧米に出張した帰路にわざわざバンコク立ち寄って新しいベタを仕入れてくるんですけど。 その仕入れの際、私自身が「これだぁ~!!」って思う個体は、ほぼ確実に「おさかな逸品堂」で売れ残る、と言うジンクスがありまして・・・つまり、人気がないんですけどね(涙)。家族に言わせれば、「さかなオタクが、自分の好みで選んだベタなんて、気持ち悪くて他の人は手を出さない」って事らしいんですが、このジンクスが本当かどうかをいくつか事例を挙げて実証してみたいと思います。 まず最初に登場するのが、「ショーベタのオス部門」のお気に入り個体!うーん、実に素晴らしい個体です(笑)。オレンジベースの地色でブルーのマーブルパターンと言う、今までお目にかかったことがない様な絶品個体です。あっ、ちなみに私の興味の対象はもっぱらカラーリングなんで、ハーフムーンじゃないとかOHMじゃなくちゃとか言う意見は、ここでは一切無視させていただきます。そもそも、ここまでの絶妙なカラーリングの個体で尾開きとかこだわったら、それこそ合格点の個体なんてこの世にに存在しませんから。「ハーフムーン信奉者」はソリッド系にでも走っちゃってください。 一体どの様な両親から生まれてきたのか想像も出来ないような素晴らしいカラーリング・・・って、結局の所買い手が付いておりません。・・・って事は、やっぱり「私の好み=売れ残り」って言うジンクスは健在ジャン(苦笑)。どうやらしょっぱなからいきなりジンクスの立証が済んじゃったみたいですね~。うーん、納得できんっ!!
2012/02/06
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ほぼ毎月恒例の欧米出張から無事帰国しました!本業におけるすべてのクライアントが何故かすべて海外と言う、アンビリーバブルな現状では、どうしても毎月の様に2週間前後に亘ってブログ更新が停止してしまうのは致し方ないところです。もっとも、海外からだってやる気になればブログ更新出来るんですけどね(苦笑)。ブログ更新用にモバイルPCを持参してるんですが、どうしても海外滞在中仕事の合間の時間は、町を歩き回ったり、目に留まった得体の知れない食べ物にチャレンジしたりと、なんだかんだでブログ更新しないで終わってしまいます。 それにしても、すべてのクライアントが海外だけに帰国してからは、本業ではやる事がありません(涙)。せいぜい、顧客とメールでやり取りするくらいなもんです。たぶん近所の人達とかは「あそこのご主人、きっと失業中なのね」とか噂されているんじゃないでしょうか。まぁ、平日普段着でその辺ウロウロしてりゃ、そう思われて当然と言えばそれまでなんですけど。 その分、副業であるおさかな逸品堂の方にでも本腰入れましょうかねぇ。もちろん、ヨーロッパからの帰路にちゃんとバンコク入りして新しいベタ仕入れてきたし。これから、販売用の画像撮影始めます。
2011/08/30
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同じトリカラー・パステル・マルチでも今日の個体は前回紹介した奴とはずいぶん感じが違います。こちらはボディがほぼメタリックなグリーンに覆われているタイプです。ただ、全体的にくすんだ感じがするのか、我が国ではあまり人気が高いとは言えないようです。 ところで、バンコクでこの個体を作出しているブリーダーはこの個体の事をグリズルドと呼んでいました。その名称を聞いたときは、不覚にもその意味が判らなかったのですが、帰国して調べてみるとグリズルド(grizzled)とは英語で「灰色の」とか「白髪混じりの」と言う意味の様です。北アメリカの灰色熊(Grizzly bear)も、その体色からグリズリーと呼ばれているらしいです。まぁ、確かに少々くすんだ色ではありますが、本当の所ベタホビーにおいてこの手の色合いをグリズルドと呼ぶのかどうかは良く判りません。本当に灰色のベタもいますからね~。念のため、海外の著名ベタブリーダのHPを幾つか見てみると、パステル・マルチ系をすべてグリズルドと呼ぶ人から、文字通りグレー系のマルチをそう呼ぶ人まで、グリズルドの定義は様々であまりきちんと定まっていないような気がしました。 まぁ、その件はさておくとしてパステル・マルチ系は交配の際の両親の選び方にソリッド系の様な制約が無い分、形や色重視の交配が可能です。その為、ヒレの形状や体型などは本当に優れた個体が多い気がします。
2011/08/13
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ここの所、バンコクのベタに関する情報についてあまりレポートしてなかった所、数人の方から「最近のバンコクのベタはどうなっているのだっ?」と言うご質問をいただきました。個々にお答えするよりも、いっその事ブログでやっちゃえば楽じゃないだろうか??という訳で、久々に最近のバンコクベタ事情をレポートしてみたいと思います。もっとも、バンコク周辺のすべてのブリーダーやショップを網羅している訳じゃありませんので、あくまでも私見と言う事でご理解を賜れば幸いでございます。 最近のバンコクの改良ベタで躍進著しいのは、やはりパステル・マルチ系品種ではないかと思います。もともと、作出が容易と言う事もありバンコクでは一番よく目にする改良品種だったのですが、なかなか美しいと感じる個体が少なかったのも事実です。しかし、ここに来て本当に洗練されてきました。色彩面はもちろんの事、ヒレの開きを始めとする体型も申し分ない個体を入手するのもそんなに苦労ではありません。そんな訳でまずは、パステル・マルチ系についてご報告を。 今日紹介するのは、トリカラー・パステル・マルチとしてはもっともポピュラーで古典的なカラーパターンの個体です。バンコクのブリーダー達は、彼らの国の国旗を連想させるカラーリングから「タイ・フラッグ」って言う呼び方をする事もあります。まぁ、自分の国の国旗のカラーリングなんですから、もちろん彼らタイ人は大好きです。また、彼らにとって最大のお得意様であるアメリカ人も大好きみたいですから、大量に生産されています。 大量生産されているだけに、入手は容易です。ただ、ボディに入る濃紺の絣模様が見方によっては汚れのように見えることもあり、我々日本人が見ると何だかスッキリしない個体が非常に多いのが難点です。 また、一口にトリカラー・パステル・マルチと言っても要するに「三色のパステルカラー系のマルチカラー」と言う訳ですから、そのカラーバリエーションが非常に豊富なので自分の好みにあったカラーリングを捜す楽しみもあります。 ただ、あくまでも見た目重視の品種だけに固定度とかはあまり期待しない方が無難だと思います。バンコクのブリーダー達も「見た目が綺麗な個体をチョイスしてブリーディング」をしているようですから。どちらかと言えば、系統の固定度を気にする方やコンテスト志望の方には不向きで、純粋に「綺麗で華やかなベタが欲しい」って言う方にピッタリな品種だと思います。
2011/08/11
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しばらく前の記事で、バンコクのいかにも気弱そうな新人ベタブリーダーを話をしましたが、今回のバンコク入りでも再会する事が出来ました。前の記事で述べたように、魚を造る技術は申し分ないものの、気弱な性格と日本人受けしにくいと思われる彼の体色へのこだわりから「おそらくダメだろうなぁ~」って書いたんですが、今の所結構頑張ってるみたいでした。 前回彼と出会ったベタショップに顔を出すと、店の主人が「前回会った気弱君の事憶えてる?奴はいま、この近くのショップに独自のコーナーを開いているから、良ければ後で立ち寄ってやってあげてくれないか?」と言われたので、そのショップに立ち寄ってみる事にしました。 「独自のコーナー」って言うのは、まだ一人で店を構えるほど財力がない者が、他の人に店の一部を家賃を払い間借りして営業する物で、バンコクの市場では結構よくあるパターンです。それにしても、この情報をくれたベタ屋のオヤジは本当にいい奴ですね~。前回は気弱君を頼まれもしないのに自分の店の敷地内で紹介してましたし、今回も・・・もしかしておホモダチ??ッて疑いたくもなったりして(笑)。それにしては、何でオヤジの店でスペース借りしないのかよく判らないんですけどね。 気弱君の「独自コーナー」は市場のペットエリアのハズレの本当に目立たない所にありました。まぁ、普通に考えればタイ人以外の客は余りここまで入り込んでこないんじゃないか?と思われるような場所ですが、場所代考えるとまずはここからスタートって事なんでしょう。ただ、「ザリガニ屋」に間借りって言うのは、客層がちょっと違いすぎるんじゃないでしょうか?? 気弱君はもちろん私の事を憶えていてくれて大歓迎してくれました。その時仕入れた個体の中の1個体が今日の画像のプラカットですが、まぁ、少しは日本人好みに近づきつつあるものの、パステル系って言うのはどちらかって言うとマイナー路線なんだけどなぁ~。しかも、やっぱり体色にイエロー入れてるし(笑)。こりゃ、完全に彼の一貫したポリシーなんでしょうね。少々気弱なくせに、意外と頑固一徹な所もある気弱君ですが、実に爽やかで感じの良い青年なので、これからもバンコク入りしたらほんの少しだけですけど彼のところでベタを仕入れてあげて陰ながらって言うか草葉の影から(苦笑)彼の今後を見守ってやりたいと思います。 ・・・でもなっ!一つだけ忠告しておくと店の中に2,3日分の食べ残しの残飯放置しておくのだけはヤメロ!!信じられないほどデッケエごきぶりが皆さん仲良く食事なさっておられるではないかぁ~っ!
2011/08/07
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バンコク周辺は改良ベタの一大産地だけにブリーダーの数も星の数ほど。それでも、ちゃんと商売になっている人間はほんの一握り、店を構えたり海外に輸出しているレベルとなると、これはピラミッドの頂点に君臨するごく一部の有名ブリーダのみのようです。多くの末端ブリーダ達は、有名ブリーダーの下請けのような仕事をしてながら、「いつの日か自分もコイツみたいに成功してやるぞっ!」って思ってるみたいです。 そんな末端ブリーダー達も、親方ブリーダーの下請けだけではとても生計が成り立たないようで、時折自分の魚をもって市場にやってきます。そこで、地面に座り込んで道端ショップを開店したり、その辺のショップを訪れ、自分の魚を置いてもらうようお願いしたりしています。 今回も市場にある一軒のベタショップにいたら、なんとも気の弱そうな青年がショップに入ってきて、店のベタを購入するでもなくウロウロしています。手にビニール袋ぶら下げてたんで「ああ、おそらく下請けブリーダーだな」って想像してたんですが、私がその店でかなりの数のプラカットを購入するのを見て意を決したように話しかけてきました。・・・って、タイ語じゃん!!(笑)。さすがにこれだけ頻繁に訪タイしていれば、いくら語学オンチの私でも日常会話ぐらいならなんとかタイ語会話できます。以下は、その時の会話内容・・・って、70%くらいは理解できましたが、後の30%位は想像です(笑)。「あの~、どこからいらっしゃいました?」「日本人です。日本でベタをネット販売してるんだ」「あの~、どんな魚がお好きですか?」「商売だから、出来る限りバラエティに富んだ仕入をしたいんだ」「あの~、え~っと・・・」「何?」「え~っと・・・・」 ついに見かねたショップの主人が助け舟をだしました。「お前の魚見て欲しいんだろ?」こういう時、タイ人は本当に親切です。まぁ、困った人間を助けるのは功徳(タンブン)であり、その積み重ねで極楽に行けるって言うスケベ根性もあるんでしょうけど、自分の店の中で他のブリーダーを客に紹介してやるなんて、なかなか出来る事じゃありません。 そう言う訳で、彼の持参した魚を早速見てみることに。今日の画像の個体がその時彼から仕入れたプラカットの内の1個体です。少なくとも体型やヒレの開きにかけては一級品ですね~。でも、色がなぁ~。タイ人やファラン(白人)はいざ知らず、日本人には余り一般受けしなさそうなパステルイエロー系の個体が主力です。彼の魚を品定めしている私をしばらくじっと見つめていたかと思うと、彼が意を決したように「それで、どうでしょう??」「あっ、いいプロポーションしてるね~。たいしたもんだ」それを聴いた瞬間、彼の緊張した顔がパァッと輝くのが判りました。判っただけに、後に続く筈の「でも、色は日本人にはちょっと・・・」っていえなくなっちゃいました。 成り行き上、10個体ほど彼から仕入れました。正確には、その店のオーナーから。こう言う時、ついつい若いブリーダからダイレクトに購入してしまいがちですが、それは短慮と言う物です。もちろん、まだ名前の売れていない無名のブリーダーですから、市場の相場よりもかなり安く仕入れる事が可能です。でも、それをやっちゃうと次から、それを眼にした店のオーナーは二度と子飼いのブリーダーを紹介してくれなくなっちゃいます。こんな時、私は次のような方法をとることにしています。「よし、じゃあ君の魚を10尾もらうよ。ただし、この店から購入するから。値段は××でいい?ちなみに、この店のベタはその価格でいつも仕入れてるんだ」「代金は今この店のオーナーに支払うから、後は君がオーナーと話し合ってくれ」 一見すると商売として損しているように見えますが、こうする事で親方ブリーダーやショップの信頼を得る事が出来ます。その結果、将来有望な若手ブリーダーを見つけると、彼らも積極的に私に紹介してくれるという訳です。まぁ、元々バンコクでのベタの仕入れ価格なんて、我々の感覚からすれば決して高額な訳ではありません。逸品堂での販売価格だって、60%位は現地に赴く航空券代や諸々の経費分ですから。 この若者はプラカットを育成する能力は高そうですが、顧客の好みや市場のニーズをもう少し勉強した方がいいでしょうね~。翌日、同じショップの前を通りかかったのでオーナーと少し話をしましたが、やはりオーナーも「彼の持ってくる個体はクオリティ高いんだけど、色的にちょっとね~」って言ってました。でも、オーナーがそれとなく忠告しても、頑として自分の信念を曲げないそうです。それはそれで物凄い立派な事だと思いますので、これからも市場でであったら10尾位なら仕入れてやるからなっ!頑張れ!!
2011/07/13
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さてさて、先週新たなベタを仕入れるべくバンコクの外れを徘徊していた私ですが、土曜日に市場を歩いていた時の事です。いきなり、後から私の手をぎゅっと握る者がいます。その感触はすべすべと滑らかで、てっきり妙齢の女性だろうと思っていそいそと後ろを振り返ると・・・。そこには、歯なしの口をくしゃくしゃにして笑う爺さんの姿が! 実はこのクシャ爺は、知る人ぞ知るプラカットブリーダーです。市場に彼の店を構えているのですが、何かの用事で店から出てきた所、丁度カモが歩いていたのですかさずゲットしたって言う所だと思います。おそらくは70を遥かに越えていると思われるクシャ爺のくせに、何だってこんなすべすべの手をしているんでしょう??紛らわしいから止めれッて(笑)。 このクシャ爺の作るプラカットは間違いなく一級品です。それは間違いないんですが、値段の方も超一級品でして・・・。今の我が国のベタ市場では、この爺さんの魚は仕入原価が高すぎて商売になりません。そんな訳で、ここん所この爺さんの店には顔を出さないようにしてたんですが、今回武運拙くつかまってしまいましたぁ。 もちろん、その後クシャ爺が有無を言わさず私の手をぎゅっと握り締めて彼の店に連れ込んだ事は言うまでもありません。そして、おもむろに「なんでバンコクに来たのなら俺の店に顔ださん!」「いやっ、今日着たばかりだし・・・」「どんな魚を仕入れたんだ?見せてみろっ」と言うなり、この爺は人のバッグからプラカットを入れたビニール袋を次々と取り出し、品定めを始めました。「あいかわらず、お前は下らん個体ばかり仕入とるなぁ」「いやぁ・・・それ程でも」「この出来損ないのレッドはなんだ??」「いや、安かったもので・・・」「馬鹿もんっ!プラカットを値段で考えるんじゃないっ!こんな駄物は廃棄しなさい。わしがもっとちゃんとした個体を見繕ってやろう」「いや、爺さんの魚は素晴らしいのは知ってるけど値段が・・・」そんな私の哀願などにはまったく耳を貸さずこの爺は勝手に自分の店の魚を選び始めます。「ほれ、これがスーパーレッドだ!」このクシャ爺とは闘うだけ無駄なのは、過去の経験から学習済みです。「ああ、そうだね、素晴らしい個体だね。じゃぁ、それもらうよ。」「まぁ、まて他にも素晴らしい逸品をわしがお前の為に特別に見繕ってやるから・・・」 結局、その後このクシャ爺のプラカット講義を30分以上にわたり延々と聴かされる羽目に。もちろん、その間爺は自分の判断で次々に自家産のプラカットを選び出しパッキング。最終的に15尾のプラカットを押し付けられました。もちろん、こちらに選ぶ権利なし(涙)。人様からは短気だとか言われている私ですが、年寄りにはめっぽう弱いんですよね~。まぁ、爺孝行だと思って黙って、目の飛び出るほど高い金額支払ってきました。 その際にクシャ爺が選んだスーパーレッドがこの画像の個体です。帰国して撮影する際に初めてよく観察しましたが、こりゃ確かに物凄い色彩です。通常のソリッドレッドは、ボディやヒレに若干の金属光沢が残るのが普通です。また、バンコクのブリーダー達はこの金属光沢(イリデセンス)を消したり、より鮮やかな赤の発色をさせる為にメスにカンボジアンと呼ばれるボディが乳白色でヒレが赤い品種を使います。その為、金属光沢が消えている個体は、今度はカンボジアンの影響で、頭部がムラがあるように見えたり若干クリームホワイトの地色がのぞいたりする傾向があります。でも、この個体は本当に真っ赤ですね~。私も長年にわたりプラカットをずいぶん目にしてきましたが、ここまで真紅の個体は初めてです。まさに「真のスーパーレッド」と言えるでしょう。 もっとも、ソリッドレッドとしての完成度の高さと商売は別問題です。正直、プラカットのソリッド・レッドは我が国でそれ程需要がないし、例え今の販売価格で売れたとしても、仕入れ価格と全然見合ってませんけどね(涙)。これがショーベタならば期待できるんですけどね~。
2011/07/04
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さて、昨日ご報告いたしましたように、通常では考えられない数の在庫となったプラカットのマスタードガスですが、沢山のブリーダーから仕入れただけにバリエーションも非常に豊富です。一番ポピュラーなターコイズ&イエローから、ロイヤルブルー、スチールブルー、パイナップル、パープル、パステルグリーン・・・・。そんな色とりどりのマスタードガスを目の前に、「うーん、どうやって売りさばくかなぁ~」って嬉しそうにため息ついてたら家族Aから、「私絶対に売れ残る魚なら判るよ」って言われました。 「ふーん、お前もベタの良し悪しが判るようになったと言う事かぁ。それで、どの個体が売れ残るって?」と尋ねると、一言「まずは、パパの個人的好みで一番好きな個体教えてよ」って言うではありませんか。そこで、今回50尾前後もいるマスタードガスの中から選び出したのが、今日の画像の個体!オーソドックスなマスタードガスとは言えませんが、うーん、実に素晴らしいっ! すると間髪入れず家族Aは「じゃあ、その個体が絶対売れ残るねっ!」と断言するではありませんか。「オイオイっ!なんで俺が一番好みの個体が売れ残るって言うんだ??」と尋ねると「だって、いつもそうじゃない。変にひねくれたマニアックな個体が好きでしょ?。そう言う個体は、世の中の人には受けないってまだ気が付かない訳?」と妙に小生意気かつ説得力のあるお言葉。 確かに、前から個人的にイチオシの個体が逸品堂で最後まで売れ残る傾向は強くあります。まぁ、長年プラカットばかり追いかけて来ただけに悪い意味で目が肥えてしまっているのかも知れません。「えっ、な、なに言ってんだか。この個体は真っ先に売れるに決まってるだろ」「ふーん、本心からそう思ってる?それなら賭けようか」「おぅっ!望む所だ!!」 ・・・てな訳で、家族Aとの賭けが成立しました(笑)。もちろん、家族と言えども賭けに負けたくはありませんが、それよりも私が負けた際の罰として「サマンサタバサのバッグ」と言われたんですが、後でネットで調べたらめちゃくちゃ高額じゃないですかぁ~っ!
2011/07/04
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選挙の問題はさておき、先週もバンコクにいた私なんですが今回プラカットのマスタードガス仕入れすぎちゃいました。最近の逸品堂は、仕入の約半数が会員様からの事前要望により仕入れる個体になってます。仕入依頼するお客様の側からすれば、欲しくもない品種ばかりズラァ~っとHPに並べられるよりも、自分の欲しかった品種をピンポイントでって言う事で便利なんでしょう。でも、あのクソ暑いバンコクを駆けずり回り、希望に少しでも近い個体を探す側としては、かなりシンドイ状況です。まぁ、好きじゃなきゃ絶対やってられないですね。 この事前に仕入希望品種をリクエストできるシステムは、毎回のように複数尾御購入していただける一部熱烈なマニアの方からは非常に好評のようです。ただ、その反面おさかな逸品堂のHPに掲載する個体数が十分に確保できなくなってきているのも事実です。いくらバンコクがプラカットの一大産地だからといって、仕入れたくなるような逸品個体はそうそうその辺にころがっている訳じゃないですからね~。 今回は、そんなディープなプラカットマニアの会員様から「プラカットのマスタードガスの良個体が欲しい!」って言うご依頼がございまして・・・もちろん、大のお得意様からのご依頼とあっちゃ、最近少々お疲れ気味のさかなおやじと言えども頑張らざるを得ません。 そんな訳で、今回訪タイした際にめぼしいプラカットブリーダーやショップに「マスタードガスが欲しい!欲しい!欲しいっ!!」って声をかけまくったら、集まっちゃいましたね~(笑)。大体、タイ人と言うのは親切だけれどズボラって言うかアバウトなのが特徴です。今回も、「まぁこれだけ片っ端から声をかけておけば、そのうちの2、3割の奴はマスタードガスもって来るだろう」って高をくくっていたんですけど・・・。 今回は、一体どうした事なのか声かけた奴がほぼ全員マスタードガス用意して待ってました。こうなりゃ、立場上全部仕入れなくっちゃねぇ(苦笑)。でも、一体全体プラカットのマスタードガスだけで50尾前後も在庫しちゃって、今後どうせいって言うんでしょう。もっとも、一口にマスタードガスって言っても作出ブリーダーごとにずいぶん外見違いますから、見ている分には結構楽しめます。でも、商売として考えるといかがな物かと・・・ 家族に言わせりゃ「所詮、採算度外視で道楽半分のサイドビジネスだからできる事」だそうです。この場合、あまり強く否定も出来ない自分がいたりしますけども(笑)。
2011/07/03
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先日、本業の海外出張の帰路に家族の反対を押し切り、現在の体調も省みずにバンコク入りしてベタを仕入れてきたんですけど、何しろ今回は僅か1日の滞在でしたし時間が無かったこともあり、バンコクのベタワールドを満喫って言う訳には行きませんでした。 それでも、逸品堂のメインの仕入れ際にしているプラカットのファームに電話をかけて「これから行くぞっ!」って行ったら、彼が「今日は今からベタコンテストに行くとこなんだけど、お前も一緒に行く?」って尋ねてきたので、今回の滞在時間の短さを考え少々躊躇しましたが、結局彼の車に同乗してコンテスト会場に向かう事にしました。 今回のコンテストはさほど大規模な物ではなく、彼らブリーダー仲間内でのこじんまりとした物でしたが、それだけにコンテスト会場には見知った顔ばかり(笑)。彼らも、会場での販売目的ではないので、彼らから仕入れる事は出来ませんでしたが、ひとまず一箇所で多くの旧知のブリーダーに顔見せ出来たので、まぁ良いとします。今回のようなこじんまりとしたコンテストでも、さすがにベタ大国タイだけの事はあり、見知らぬ顔ぶれも多数来場していますから、彼らの出品した魚をチェックしておいて、次回以降の仕入れの際に連絡を取れると言う利点もありますし。 タイのベタコンテストの場合、出品された魚の水槽のガラス面に作出ブリーダーが、連絡先の電話番号や名刺を貼り付けてある場合が多いのです。これは、ブリーダーが「俺の作った魚が気に入ったら電話してね!」っていう事ですので、その様なブリーダーは商談に応じる用意があると言う印な訳です。 今回、私的にとても目を引いた個体を数個体同じ電話番号の持ち主が出品していたので、会場の脇にある屋台のコーヒーショップでアイスコーヒー頼みながらひとまずその場でその電話番号に電話してみました。ああ、もちろんかなり怪しいタイ語でね(笑)。「ああ、もしもし私は日本の業者なんだけど、あなたの作出したベタに興味があるんだけど」「おおっ、それは嬉しいですね。是非もう少し詳しくお話させてください」「うん、今コンテスト会場脇の道端でコーヒー飲みながら電話してんだけど、あなたは何処にいるんですか」「エッ、僕もいま丁度コーヒー飲んで休憩してるところなんですけど。コンテスト会場で」「もしかして、会場の外にあるドブ川のほとりのコーヒー屋台?」 ・・・って、何の事はない(笑)、私の横でコーヒー飲んでいる気の弱そうないかにも草食系の青年がそのブリーダーその人でした。彼はあまり英語が得意ではなので、ベースタイ語でところどころ英語って言う、どう考えても意思の疎通がうまく図れるとは思えない手段で会話は続けられました。彼の話す所によれば、彼は元々大手のブリーダーの下請けブリーダーをやっていたのが、この度一念発起して独立する事にしたそうです。最終的には自分の店を市場に開きたいらしいですが、いまは資金がないので、コンテスト会場でひとまず彼の魚を置いてくれるショップを捜しに来たようです。 往々にして、この手のブリーダは商談がやりにくいんですよね~。基本的に自分のベタに自信満々ですし、夢や希望で彼の頭の中は前途洋洋ですから、価格的に途方もない高値を言ってくるケースが多いんです。彼もその例に漏れず「てめぇっ!ふざけてんのかぁ~??」って言う信じられないほどの価格を提示してきたので、速攻で商談終了。確かに、魚は物凄いレベルなんですけどね~。 その後しばらくたってから、彼が私のところに近寄ってきて「僕の魚、ちゃんと売れましたよっ!」って嬉しそうに、そして自慢げに報告に来ました。でも、メス個体は絶対に売らなかったそうです。そりゃまぁ、メス個体を同業者に売っちゃったらお終いですから当然ですね。誰が購入したのかは判りませんが、あのレベルの個体なら自分の系統に血を導入したいと思って当然でしょう。 ところが、前途洋洋で自信満々だったはずの彼が、それからまたしばらくして私の所にやってきました・「え~と、メス売ってあげようか?」「メスだけ?」「うん、持ってきたオスは全部売っちゃったから」「メスだけ買ってもしょうがないし、あの価格じゃ残念だけど仕入できないなぁ」「いや、値段は×××でいいよ」「えっ??」 彼が提示したメスの価格は、数時間前の1/20程度の激安価格です。何と彼は帰りの交通費を持たずにコンテスト会場に来た様で、せっかく販売したオスも代金は後払いと言われ帰るに帰れなくなってしまったようです。うーん、この辺の計画性の無さは見事としか言いようがありません。彼の窮状に付け込んで、激安でメスを入手する事も可能でしたが、それじゃあ、あんまりだしって事で、彼にタクシー代貸してあげる事に。「ハイっ、これ貸してあげるから」「えぇっ!どうして貸してくれるの?」「君の魚の価値は十分理解してるつもりだから、そんな安い価格で足元見て仕入れようとは思わないよ。だけど、君の最初の提示価格じゃ商売にならないしね」「うーん、それじゃありがたくタクシー代貸してもらうけど、その代わりにこのメス個体全部あなたにあげるよ」「ハイッ??」 この辺りのおおらかさと言うか、商売っ気の無さがタイ人の欠点でもあり、最高の長所でもあるんですね~。それと、結構プライドの高い民族でもあるので、ただでタクシー代貸してもらうっていう事に凄く抵抗があるんだと思います。よくバンコクの道端に座り込んだお年寄りとかが、下手な楽器演奏したりしてますが、これは彼らの「あくまでも演奏の報酬をくださいって言ってるんであって、物乞いじゃないよっ!」って言う意思表示なんですよね。我々旅行者は、ついついタイやその他の東南アジア旅行すると御大尽気分になってしまいますけど、彼らのプライドをちゃんと考慮してあげないとダメだと思います。 まぁ、私が彼らのプライドを十分に理解している訳じゃなく、「そんな安い値段で彼のベタを買う訳にはいかない」って言う事で、彼の自尊心を満足させれば、今後彼は「手乗り状態」って言う、実にいやらしい深ヨミなんですけどね。今回はメスだけ入手してもあまり嬉しくはありませんが、今後に向けて有望なブリーダー1人ゲット!と考えれば、十分な収穫ありと言えるのではないでしょうか。
2011/03/06
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昨年末にバンコクのホテルにせっかく仕入れたプラカットを置き去りにして以来、我が家の温室に新しいプラカットが来る事はなかったのですが、先ほど本当に久々にプラカットをバンコクから連れて帰りました。現在の体調のことを考えると、それ程大規模にする訳にもいかず、全盛期の1/3程度の在庫数ですが、それでも久々に入荷したプラカット達のキビキビした動きを見ていると癒されますね~。つくづく、やっぱり私はプラカットが好きなんだなぁ~って痛感しました。 今後も以前同様ほぼ毎月のペースでバンコクでプラカット達を仕入れてこようとは思っていますが、数量的には抑え目になると思います。まぁ、その分厳選して個体をチョイスしてくればいいのですが、体調が思わしくないとプラカットの仕入れは結構厳しい物になります。と言うのも、バンコクではショーベタは取り扱っている業者が大規模に事業展開している事が多く、一つの業者が大量の在庫を保有しています。もちろん、品種も豊富に取り揃えていますので、せいぜい3箇所くらいのファームを回れば、十分な数とバリエーションのショーベタを仕入れる事はさほど難しい事ではありません。 それに較べて、プラカットの方は何故か零細業者が多く一箇所のファームで扱っている品種なんてせいぜい2、3品種と言う所です。その為、体にまったく不安がなかった頃は一回の訪タイで十数か所の業者を精力的に回る事で、様々な品種をピックアップする事が出来たのです。でも、今はチョットね~。あの炎天下ベタファームめぐりしている途中でいきなり意識が飛んじゃって昏倒しても困りますから。 まぁ対応策として、今まで懇意にしてきたブリーダーに事前に仲間のブリーダーから出来るだけ多くのバリエーションを集めておいてもらうよう依頼し、一箇所のファームで多品種を調達できる用意することを考えてます。ただ、これとても問題が無い訳じゃなくて、せっかく持ち寄ってもらった個体なので、例えあまり気に入らなくてもある程度は義理で購入しなくちゃならないでしょうから、この点どうするかって所です。最初の内は、無駄になる事覚悟で仕入れ、追々彼らに日本人好みの品種を覚えていってもらうしかないでしょうね~。 それでも、また毎月のように大量のプラカットを目の辺りにする事が出来るようになった事に、まずは感謝、感謝!
2011/03/03
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昨年末からの体調不良の影響で、我が家の温室からベタが激減しています。毎月の様にバンコクに出向き仕入れていたのがストップした事が直接の原因ですが、体調の事を考え水換えなど日常管理作業の軽減をはかって在庫軽減したと言う所です。まぁ、家族の生活支えなくちゃなりませんから、本業優先でいかないとね~。 本来であれば、温室内には常時300尾位はベタのストックがあったのに今では50尾がいいところ。しかも、来週半ばから本業の為ロンドン出張があるので、数少ないストックもYahoo!オークションに出品してしまっております。温室内から溢れんばかりにベタのストックがあった頃は「改良ベタばっかりで、何だかなぁ~」とか思っていたと言うのに、いざいなくなるとそれはそれで物凄く寂しいもんです(涙)。あらためて、「やっぱりベタが好きなんだなぁ~」って痛感しています。 本来であればロンドン行きだけの出張ならばANAか、私の大嫌いなブリティッシュエアウェイズの直行便で行けばいいんですが、なぜかタイ航空バンコク経由で航空チケット手配しております(笑)。家族からは、「自身の健康第一だから、しばらくは副業はダメっ!」と釘を刺されているにもかかわらず、まったく我ながら困った奴です。もちろん、家族には秘密でね。 もっとも帰路にバンコクに立ち寄るのはたった1日、移動などに要する時間を考えるとベタを見て廻る時間はせいぜい5~6時間と言った所なんですけどね。今回はブリーダーのファームを訪問している余裕はなさそうです。しかも、平日なので市場の店は半分近く閉まっているでしょうから逸品堂の仕入としては不十分でしょうが、ひとまず一杯のベタに囲まれてつかの間の安息感を満喫してこようって計画しています。
2011/02/09
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先日今年最後の海外出張が終了し、これで少なくとも年内はあの鬱陶しい飛行機の機内で過ごす事が無くなりかなりほっとしています。今回もドイツからの帰路にバンコクに立ち寄り、副業の「おさかな逸品堂」の為ベタを仕入てまいりました。しかし、そこで前代未聞の大チョンボをしでかしてしまいましたぁ~! いつもは、中に子供の一人や二人詰め込めるくらいの大きなスーツケース一つに荷物をまとめるのですが、今回は年末年始に「逸品堂」でセールを企画していた為、通常よりも大目に購入しました。その為、荷物も馬鹿でかいスーツケースにプラスして、発泡スチロールの大型の箱をバンコクの市場で入手(もちろんタダで)しました。 ・・・ってそこまではよかったんですけどね~。帰国前夜、一人わびしくバンコクのホテルにお篭りしてベタのパッキング作業をしました。仕入れたままの状態だと袋が大きすぎる事や水量が多すぎることから、かならず帰国前夜に小さくパッキングし直すのが常となっております。大体4時間くらいかけてパッキング作業も終了し、ベタたちを2つの荷物に分けてまずは一安心。なんだか物凄く疲れたので、いすに腰掛けしばしの休憩・・・って、目が覚めるとなんと飛行機の出発時刻が迫っているじゃあありませんか! 「グワァっ!こりゃマズイ!!」って事であわててチェックアウトに走る私。荷物はやたら重いのと急いでいたので、ホテルのフロントでポーターを頼みました。なんとかチェックアウトも終了し、あらかじめホテル側に頼んでおいたタクシーにあわてて乗り込みました。もちろん、荷物はポーターがタクシーのトランクに載せてくれた筈(苦笑)。 いつもなら心臓に悪いバンコクの神風タクシーの運転も、今回ばかりは実に頼もしい限り(笑)。なんとか許容時間内にスワンナプーム空港に到着し、航空会社のチェックインカウンターまで思い切りダッシュです!そして、無事飛行機に搭乗できましたぁ~!・・・って、この時点で発泡スチロールの箱がない事にまったく気が付かなかったんですから、もうこれは救い様がありません。いつも荷物が一つだからって言っても、あんまりだと自分でも思います。 発泡スチロールの箱の存在に気が付いたのは、成田で荷物を受け取った時のことでした。いつまで待っても荷物が出てこないのに業を煮やして、空港カウンターまでねじ込みに行こうと考え、荷物の預り証を確認・・・あれっ?預り証が1枚しかない??あわてて、おぼろげなその日の早朝の行動を頭の中で確認するとぉ~。スワンナプーム空港に到着した際に、受け取った荷物はスーツケース一点のみ!これはもう確実にタクシー内に置忘れかもしくはホテルに置いて来ちまったかの二者択一でしょう。 タクシーの連絡先なんてまったく判らないので、ひとまず宿泊したホテルに連絡をしてみました。ちなみに、このホテルは毎月バンコク入りした際の常宿ですから、かなりの顔馴染みになってます。「あの~、今日チェックインしたさかなおやじと申しますが、何か荷物わすれていきませんでしたぁ?」「ああ、さかなおやじさん!今何処ですか?」「日本についたとこ・・・」「今、部屋の清掃係りに確認しますからチョット待ってくださいね」・・・・・・・・・・・・「ああさかなおやじさん、今朝ほどチェックアウトの後に部屋にやたらに重い発泡スチロールの箱があったそうです」「そうそうっ!その箱どうしたぁ?」「速攻で捨てたそうです」「・・・・」 ホテルのポーターには「この2つの荷物をタクシーまで運んで」って頼んだんだけどなぁ。チップだって、ちゃんと2個分って考えてあげたのに・・・。でも、きちんと確認しない私のミスですね。「おさかな逸品堂」の本来の主力であるプラカットを全部バンコクに置いてきちゃったことももちろん痛いのですが、それよりも「速攻で捨てられちまった」プラカット達に本当に申し訳ない思いです。生き物の命を大切にする仏教国タイでこの所業じゃ、間違いなく死後は地獄行き決定です。
2010/12/09
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前の2個体もそうですが、やはり品種区分が難しい個体はマーブルに集中するようです。今日の画像の個体は、一見するとレッド・ドラゴンですが、ヒレの紋様や頭部のレッド&ホワイトのマーブルパターンから、この個体にはマーブルの血が導入されている事が判ります。また、僅かながら体にブラックの発色も見受けられることから、トリカラー・マーブル由来なんだろうなぁ~って思います。まぁ、無理やり品種名を付けるならば「トリカラー・レッド・ドラゴン・マーブル」なんでしょうけど、これじゃネーミングから実物が一体どんな個体なのか想像しにくいダメな品種名の典型です。 品種名はともかく、バンコクでこの個体を見かけた時には本当に感動しました。今までも、ドラゴン系のマーブルは見ていましたし実際に仕入をした事も何回もあります。ただ、多くの場合は「役満ベタ」であっても、外見は余り美しくない個体が多いんです。でも、この個体は本当にビューチフル!なんですよね~。ブリーダーは、ちゃんと意図して赤の発色のキレイなレッド・ドラゴンの血を導入してましたし、メタルドラゴンを使わなかった点も卓見だと思います。 ・・・でも、売れないんですよね~(苦笑)。バンコクで仕入れた時は、「まぁ、この個体は逸品堂のHPにアップした瞬間に即売確定だな」って思ったんですけど。前からよくぼやいていますが、私がこれぞっ!と感じた個体と、逸品堂での人気個体には大きな乖離がある様です。おそらくは、「ブリーダーとしての観点」から個体を見てしまう為、どうしても「作出難易度」が評価に大きな影響を与えてしまってるんだと自己分析してます。「純粋に美しい個体」と「何だか訳判らんけど凄い個体」は違うって事ですね。 ただ、この「さかなおやじ独自の視点」と言うか趣味性がなくなってしまったら、つまらないですからね~。・・・って、もちろん私自身が(笑)。これが、本業ならば生活かかっちゃってますから「お父ちゃんっ!今月の娘のミルク代がないわっ!!」とか言われちゃって、仕方無しに「人気品種」ばかり仕入れる様になるんでしょうけど、まぁ、サイドビジネスですから、本人が楽しいのが一番だと思ってます。
2010/11/11
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昨日の個体と同じ系統、たぶん同じ親から生まれてきた兄弟と思われる個体です。ボディのマーブルパターンが少ない分、ずいぶんとスッキリとした表現形になってます。この個体で注目すべき点は、ヒレの付け根のブラックが明瞭に発色している点にあると思います。ボディにはほとんどマーブルパターンのない個体と言うのは結構よく見かけるだけに、その様な親を使えば、かなりキレイなホワイト&ブラック・バタフライを作り出す事が出来るんじゃないでしょうか。 ただ、この様な作り方では固定するのは困難でしょう。あくまでも、ブラック&ホワイト・マーブルの血が導入されているだけに、作出個体の多くはボディに鮮やかなブルーの発色が極僅かながらも残る事になるのは確実です。どうせブルーの発色が出てくるならば、昨日の個体のようにブルーの面積が多い個体の方が見事ですから。プロブリーダーは挑戦しにくい交配でしょうね~。極少数のブラック&ホワイト・バタフライの逸品を得る為に、販売しにくい表現形の個体をどっさり作り出してしまい四苦八苦するのは確実ですから。 そんな点を考慮すれば、本来はアマチュアブリーダーが純粋に趣味の領域で作出を楽しむのに最適な系統と言えるのではないでしょうか。私も逸品堂なんてやってなかったら、こう言う「時流からは隔絶した品種?」をじっくりそしてひっそり手掛けてみたいもんです。
2010/11/08
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本来のカラーパターンの上にシルキーホワイトがかぶさると言う事では、今日の個体もまた同じ様なカテゴリーに分類できると思われます。うーん、これまた一体何と言う品種名をつけたらよいのやら・・・。 一見するとブルー&ホワイト・マーブルの様に見えますが、ヒレの色彩を見る限りではブルーではなくブラックです。しかし、ボディのシルキーホワイトの下からにじみ出てくる色調は美しいブルー。ただ、今までのバンコクのマーブルを考えると、ボディがブルー&ホワイトでヒレはブラック&ホワイトと言うマーブルパターンは見た事がありません。あくまでも私の推測に過ぎないのですが、この個体のベースは限りなくブラックに近い濃紺&ホワイトのマーブルだったのではないでしょうか。その上にシルキーホワイトが被さる事で、ブラックに近い濃紺のマーブルパターンが美しいブルーの発色になったと考えます。もともと、ベタにはブルーと言う色素胞はありませんので、ブルーに見える発色もメラニン色素胞(黒色)と他の虹色素胞が互いに作用してブルーに見えている事を考えれば、あながち無理な解釈とは言えないでしょう。 非常に美しくしかも神秘的な系統ですが、惜しむらくはシルキーホワイトの発色がマーブルパターンの上に覆いかぶさってしまう為、肝心のマーブルパターンがあまり鮮明に表現されない様です。それでも、個人的には物凄く好みのカラーリングですね~。作出ブリーダーの今後に大いに期待したいと思います。・・・それにしても、この個体ヒレのパターンがバタフライになっているんですけど、これじゃあ一体どんな品種名を付けるべきなんでしょうか?まぁ、逸品堂ではめんどくさいので「ブルー&ホワイト・マーブル」って一言で片付けちゃってますけど(笑)
2010/11/07
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しばらく前から、バンコクのベタ市場では「ピンクマルチ」ないしは「ピンクベタ」と呼ばれる品種が出回っていたのですが、その多くはヒレが朱赤でボディがクリームホワイトのカンボジアンと呼ばれる品種をベースにしているだけあって今一歩と言う出来の個体がほとんどでした。特に、ボディの発色が美しくないんですよね~。カンボジアンベースのせいなのかどうかは判りませんが、何だかマダラ模様みたいに見える個体ばかりでした。 しかし、流石は「新品種開発王国」だけあって(笑)、今回ゲットした個体はかなり理想のカラーリングに近づいて来た様に思います。ヒレは、申し分のない美しいサーモンピンク、ボディの方もややカンボジアンの影響を残すものの、これまたムラが無く美しいピンクです。まぁ、あえて理想を言えばボディ&ヒレのカラーリングがまったく一緒のソリッド・ピンクにして欲しい所ですが、現時点ではこれが「ピンク系の最高峰」と言える出来ではないでしょうか。 私が滞在していた時点では北部・東北部が大水害に見舞われてましたが、今度は南部が大雨で散々なタイですが、ブリーダー達もこれにめげずに頑張ってこれからも「新品種の作出」に精を出して欲しい物です。・・・それと、願わくば「古典的品種」のちゃんとした系統維持もお願いしたい所ではあります(苦笑)
2010/11/04
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先日、ヨーロッパ出張の帰路にいつものようにバンコクに立ち寄ってきたのですが、ちょうどその時期、タイは記録的な大雨に見舞われて甚大な水害の被害を受けていました。バンコク自体はそれ程大雨の影響は感じなかったのですが、北部・東北部は壊滅的とも言える状況のようでした。TVのニュースでも、連日大雨による被害の報道一色という感じで、ついにはタイ政府が水害の被災者に1軒当たり5000バーツの見舞金を支給する事を決定したようです。 彼ら被災者に較べれば本当に些細な事ですが、我が「おさかな逸品堂」の仕入にも大きな影響が出ました。多くのベタ業者は生産ファームをバンコク郊外に持っているのですが、そこが床上浸水の被害を被ったらしく、市場でも多くのショップが閉店していました。その為、逸品堂の仕入も品種的に大きな偏りが出てしまい、ショークラウンやジャイアントはいつも仕入れている業者が開業していない為、仕入無しと言う結果に終わってしまいました。 まぁ、タイ南部は特に大きな被害を受けていないようで、その方面にファームを保有している業者は通常通り営業していたので、全体としてはまぁまぁの仕入が出来たのが不幸中の幸いと言うべきでしょう。 ただ、今回水害の被害を受けた業者のファームでは、おそらく稚魚育成用の池も水没してしまった筈なので、これから1,2ヶ月の間はバンコク周辺のベタ業者の生産量が一気に落ち込む可能性が高いと思います。それに加えて、この冬はタイは30年ぶりと言えるほどの冷冬となるとの予報が出されているので、年末年始の「おさかな逸品堂」にとっては厳しい状況が続くかもしれませんね。 皆さんは「タイ=常夏」のイメージが強いと思いますが、タイでも北部地方の冬は朝霜が降りるほど冷え込みます。あまり年間の寒暖差がないと言われているバンコクでも、この時期は朝晩20℃を割り込むほど冷え込むこともあります。
2010/10/31
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バンコクにはそれこそ掃いて捨てる位沢山のベタ業者が存在します。まぁ、世界有数のベタ生産国なんですから当たり前と言えば当たり前過ぎですけど。もちろん、世界のコンテストでコンスタントに優秀な成績を収めている超一流ブリーダーもいますが、中には「あんた冗談でやってるの??」みたいなヘッポコブリーダーも多数存在します。また、中には少々偏執狂?と疑いたくなる位に一つの系統に没頭している奴もいたりして、そこが何事も商業主義優先の我が国や欧米諸国とは違った楽しさであったりする訳です。 この間ヨーロッパに出張に出向いた帰路にバンコクに立ち寄り、いつものようにベタを仕入れて廻った時の事。行き付けのプラカット屋で、今日の画像の個体つまりダルメシアン・マルチを見つけて早速ゲット!個人的に、ヒレに真紅の絞り模様が入るダルメシアンが好きなんですよね~。必ずしも、逸品堂での売れ行きが良い訳じゃないんですけども(苦笑)。 この品種が出始めの頃は、単色のオレンジでヒレがダルメシアンという個体でしたが、今では色々な品種にこのダルメシアンパターンが導入されています。今日の画像の個体は、ヒレやボディにシルバーグレイの発色が見られる点が面白かったのでゲットした訳ですが、店主は私がこの個体に真っ先に興味を示したのを目敏く見つけ、「ダルメシアンが好みなのか?」と尋ねてきました。 「そうだよ!個人的に好みなんだ!!」と返答すると、店主は「もっと沢山欲しいか?」と重ねて尋ねてきたので「クオリティが高ければね」と・・・。すると、店主はおもむろに携帯電話を取り出しどこぞへ電話を掛け始めました。相手がゆっくりと話してくれれば結構タイ語も理解できるようになった私ですが、ネイティブなスピードでの電話のやり取りはサッパリ判りません。 通話が終了し店主が私に説明してくれた所によると、今この個体のブリーダーに電話していたとの事でした。店主が言うには「ブリーダーは自分の個体が気に入ってもらえた事を物凄く喜んでいて、今すぐ他の個体を持ってこの店に来る」って言う話です。この店で、延々と時間をつぶす訳にもいかない私は「どれくらいかかるの?」と尋ねると「1時間くらい」との返答。正直言って、この辺りの話になるとタイ人の感覚は完全に思い切りアバウトですからまともに受け取ってはいけません。「それじゃ、3時間後位にこの店戻ってくるからね」と言って、それまでの時間は他の店や市場の散策に充てる事としました。 ・・・そして、3時間後にその店を再訪すると・・・(次回に続く)
2010/10/07
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今日は外での仕事が手間取り、結構遅くなっての帰宅でした。部屋に戻り、PCのスイッチを入れてメールを確認すると「おっ、何だか結構逸品堂の注文が入っているぞっ!」とワクワクしながら我が副業「おさかな逸品堂」の注文を確認してビックリ!なんと、やたらとプラカットのレッド・メタルドラゴン(画像の品種)の注文が入ってます。 まぁ、確かにキレイな品種ですし、今回在庫の個体はどれもなかなかの逸品揃いではありますが、これだけ短期間に注文が集中するってえのは何があったんでしょう?本来、レッド・ドラゴンはドラゴン系としては最もポピュラーな品種だけに流通量も豊富なので、「見かけたら即買いっ!」と言う品種ではありません。逸品堂でもせいぜい月に2個体くらい売れる感じでしょうか。 最近、月刊誌とかまったく見なくなってしまったのでよく判らないのですが、「レッド・ドラゴンの魅力大解剖!」とか言う小特集でもALかFMあたりでやったんでしょうかね~?明日業界関係者に探りいれてみます(笑)。でも、そうだとしたら雑誌媒体の影響力もまだまだ捨て難いって事ですね。こりゃ、編集者脅して毎月、特定のプラカットの小特集組ませるかぁ?? ちなみに、逸品堂の現在の在庫は4個体で、ここに7件の注文が入っていました。・・・って事は、3件のご注文はお断りせねば・・・。うーん、こんな事ならバンコクで大量に仕入れとくんだった(笑)。と思って、次回大量に仕入れるとサッパリ注文が来なかったりするのは良くあるケースなんですけどね。いずれにしても本業でくたびれきって帰宅した私には、予想外のそして嬉しい誤算でしたぁ!
2010/10/04
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クラウンテールは、元々はベタの一種 Betta Splendens の改良品種ですから、当然のごとくショーベタやプラカットなど他の改良品種と交配可能です。ただ、今の所他の系統と交配はあまり上手く行っていない気がします。もちろん、同種ですから遺伝的には何の問題も何のですが、要するに観賞面から言ってあまり優れた物に仕上がっていないと言う意味です。 例えば、今日の画像の個体は「ショートフィン・クラウンテール」です。つまり、鰭の短いプラカットにクラウンテールの特徴である「鰭の軟条の伸長」を取り入れた品種なのですが・・・うーん(笑)。クラウンテールの一番の魅力である「長く伸びた鰭の軟条」が見られなくなっているだけでなく、プラカットの魅力の一つである「野生種に近い精悍なイメージ」も薄れちゃっている気がします。まぁ、極端に要約すれば「クラウンテールのメス個体」そっくりです。 バンコクでも最近では少しずつ見かける様になってきましたが、人気の方は今ひとつの様です。ブリーダーも「この系統は売れないから嫌だっ!」ってこぼしてましたし(笑)。それでいて、生産量が少ない為か価格的にはノーマルのショークラウンの数倍の価格なんですから、余計に困った物です。 おそらく、商業ベースでの生産はあまり継続しないのではないでしょうか。今後もこの系統が生き残るとすれば、ハイレベルのアマチュアが熱心にこの系統の維持管理を手掛けると言うケースに限定されるのではないでしょうか。
2010/06/17
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私事になりますが、ここの所本当に多忙です。本業の方で新しいクライアントとの業務提携の話がまとまりそうなので、そのミーティングや契約準備でてんてこ舞いです。何しろ、今回も今まで同様、相手先がヨーロッパの企業なので日本とは様々な法律や法令が異なりますし、商習慣も全然違います。そのあたりを一つ一つ検証しながら契約にこぎつけなくてはならない訳で、別に語学堪能な訳ではない私には非常にハードなお仕事です。もちろん、ヨーロッパの法律などに詳しい専門の弁護士さんを間に挟んで先方と契約内容の確認をしていますが、やはり最後に決断しなくてはならないのは私ですからね~。こんな時、昔所属していた大企業なら部下やら上司やら同僚やらがみんなして手を貸してくれるんですが、何しろ「社長1名、実質的な社員0名」だからなぁ(笑)。最終判断から、事務所のゴミだしまで全部一人でやらなくちゃ。 しかもヨーロッパと日本の間には時差がありますから、どうしても先方との交渉は夜にしがちです。それなのに、国内関連の打ち合わせは昼間って事でなかなか十分な寝る間も確保できない状態が続いています。この状況は、当然副業である「おさかな逸品堂」の運営にも大きく影響を及ぼしています。顧客とのメールのやり取りがこまめに行えなかったり、出荷の時間に出張から戻れなかったり・・・そして何より水換えなど日常管理が非常にキツイ状況になっています。 そんな訳で、先方との契約締結予定の今月末までの間「実質的におさかな逸品堂は休業」と言う事にしようと思います。その間の維持管理を少しでも軽減する為に、ストックの魚を大量にYahoo!オークションに出品して処分してしまう事にしました。本当はむやみやたらに価格を下げて放出したくは無いんですが、今回は緊急事態ということで(涙)。従いまして、これから今月末までの間逸品堂ではベタの在庫が極端に激減する訳でして、実質的に休業状態になっちゃいます。もちろん、休業する訳ではないのでメールによるお問い合わせなどはお受けする事は可能ですが、販売するベタがほとんどいない状況なので・・・ 7月の頭からは新たに大量のベタを仕入て「おさかな逸品堂」は通常通りの営業に戻す予定ですが、しばらくの間ご迷惑をおかけいたします。それと、現在Yahoo!オークションにむやみやたらと大量のプラカットが出品されておりますので、そちらの方もお時間のある時にでもご覧いただければ幸いでございます。
2010/06/15
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ずいぶんとブログの更新が間が空いちゃいました。先週、身の回りで予期せぬアクシデントがあり、思い切り振り回されておりました(涙)。何しろ一人でやっている本業なので、その余波を思い切り被り、仕事が大幅に遅れてしまいました。もちろん、副業の「おさかな逸品堂」も影響をもろに受け、新規会員様の登録作業など完全にマヒ状態でした。こう言う事になると、あらためて個人経営の恐ろしさが身に沁みますね~。これが大企業なら、最低でも短期間なら部下や同僚が私の不在中の穴を埋めてくれる筈ですから。・・・って言うか、私がいる時よりも仕事が捗り、「さかなおやじ不要論」が社内で沸騰するかもしれませんけどね(苦笑)。 「おさかな逸品堂」の方が、私の法人ではなく妻の会社の一部門としてスタートしたのが、先ほど「帳簿が付けにくい!」と言う理由で追い出されたのは皆さんに報告いたしました(苦笑)。それに伴い、「おさかな逸品堂」は法人格から個人事業に格下げされちゃった訳です。今まで法人として契約してあった「逸品堂HP」のレンタルサーバーも個人事業で新たに契約しなおしました。もっともドメイン自体は、いまさら新たにするのも何ですから以前のものをそのまま使うことに・・・。 ・・・って、ここ最近の忙しさに完全にミスっちまいましたぁ~っ!法人として契約してあったサーバーの終了日と、個人事業として新たに契約しなおしたサーバーの開始日に2日ほどずれが生じているのをまったく気が付きませんでした。法人契約のHPは今日で契約終了ですが、個人事業契約のHPのスタート時期は明後日なんです(涙)。先ほど、その事に気が付き「おさかな逸品堂のHP」で告知しておきましたが、考えてみりゃそのHP自体の表示が出来ないって事なので全然意味がありませんね(苦笑)。そんな訳で、このブログの紙面をお借りして告知させていただきます。 おさかな逸品堂のHPがサーバー移転&ドメインの移行作業の為2月16,17日の2日間、HPの表示が出来なくなりますが、別におさかな逸品堂が廃業した訳ではありません!(笑)。
2010/02/15
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本業(ペット用品の製造・輸出代行業)の合間を縫ってセコセコと(笑)そして細々と行っている改良ベタの通販専門店「おさかな逸品堂」ですが、一応小生意気にも「逸品堂会員」と言うのが存在します。会員とは名ばかりで別に大した特典もないのですが(苦笑)、どうも日本人は「会員好き」と言うか、結構大勢の方が会員登録なさっておられます。「逸品堂会員」様の主な特典は以下のような物です。1.セールや新着個体販売開始をメールでお知らせする。2.バンコクでの仕入の際に、仕入希望品種をお伺いする(別に購入義務はありません)3.年に1ヶ月だけ「記念月」を設定し、その月内の購入価格は50%オフになる。 まぁ、最後の「記念月」だけは、通常売価の半額になる訳ですから「逸品堂会員」になる利点と言えば言えなくもありませんが、せっかく設定した「記念月」に気にいった個体が販売されていなけりゃ意味がありませんし、元々単独飼育しか出来ないベタですから普通の飼育設備の方はそうそう大量に購入する訳にもいきませんからね~。 「仕入希望品種」に関しては、あくまでも「バンコクで仕入の際に、こんな個体がいたら仕入れてください!」程度のものでして・・・。特に最近では、会員の皆様のご希望が非常に微細になってきている為、なかなかご希望の個体を仕入れるのが難しくなってきています。ただ、もし希望に近い個体を仕入れてきても「仕入希望者」の会員の方には何ら購入義務などは生じませんから、お気楽モードですけどね。 そんな「逸品堂会員」ですが、おさかな逸品堂が本業ではない為に「あまり大勢の方が会員になられても本業に支障が出ちゃうし」・・・と言う事で、今まで新規募集を停止しておりました。でも、結構いらっしゃるんですよね~、新規入会を希望される方が。あまりいつまでも御入会をお断りし続けるのも失礼と思いまして、この度おさかな逸品堂会員の新規募集を再開する事にいたしました!今まで、ご入会をご希望されたにもかかわらず「現在募集しておりません!」と言う大変失礼な扱いをしてしまった皆様には可能な限り個々にメールで新規募集開始をお知らせする予定ですが、念のためこのブログの紙面を借りて告知させていただきます。
2010/02/09
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つい先日海外出張に行ったばかりだと思っていたら、もう次の出張がすくそこに(苦笑)。・・・と言う訳で、またまた1週間位このブログの更新もお休みとなります。 今回は、ヨーロッパ&東南アジアに出張が集中している私には珍しくアメリカ行きとなります。まぁ、あんまり商売的には期待できないんですが(苦笑)、先方からの要望もあり一度顔を出さなきゃならなくなりました。個人的には、アメリカまでの遠い道のりが「持病の腰痛」に大きく影響する事は必定なので行きたくないんですよね~。出来れば狭苦しい飛行機じゃなくて船便で出張したい位です。それも、豪華客船で途中各地に寄港しながら。そしたら、腰痛の心配もしなくて済みそうなんですけどね。 ただ、この時期海外出張に行く事に関しては非常に歓迎です。なぜって、私の周辺では私にとって「地獄の花であるキンモクセイ」が咲き始めてますからね。既に、体表が熱を持ったようにむず痒く、節々が痛んでます(涙)。もっとも、今出張に行っちゃうと帰国の頃キンモクセイが満開の気もしますけど・・・ そんな訳で、私の副業「おさかな逸品堂」の方も併せて休業とさせていただきます。残念ながら今回は方角があまりにも違うので、帰路にバンコクに立ち寄る予定はありません。もっとも、前回輸送中のミス?で壊滅状態になったプラカットのメスの事を考えると結構頭にくるので、空輸で1便取り寄せようかなって計画はしています。 それと、ただいま出張前恒例の「在庫軽減セール」を逸品堂で実施中です。お気に入りの個体がいましたら、ぜひこのチャンスにどうぞっ!・・・て、考えてみたらセール期間(出張前まで)が後1日しかないからあんまりか?(笑)
2009/09/28
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これだけ頻繁にバンコクにベタの仕入に行っていると、もう目新しさや海外に出る喜びなんて物はまったく感じなくなってしまいます。それでも、まだヨーロッパ出張の場合は「アンティークのガラス製品収集」と言う妙な趣味のおかげで仕事以外の時間もあまり暇を持て余しません。でも、バンコクだとね~(苦笑)。欧米のブランド品とかなら日本で購入するよりも安いのかも知れませんが、そっち方面にはまるで興味が無いもんですから・・・。 本当は蘭の隠れマニアなんですが、バンコクの市場で販売している(しかも道端にゴザ敷いて)奴は、ミャンマー辺りの密輸品でご禁制品ばかりだって話も聞きますし、変なもんに手を出してタイのの入管辺りのブラックリストになんて載せられたくありませんしね~ そんな私の最近の趣味と言うか気晴らし(笑)は、バンコクの市場で怪しげなアクア製品を買いあさる事ですね。特に決まりは無いのですが、原則タイ製品である事は大切です。欧米のブランドも安い事は安いですが、別にわざわざバンコクで購入しなくたってね~。 今回は、そんな私のB級アクアグッズコレクションの中から「ベタ用フーズ」をご紹介しましょう。確かにタイは改良ベタの一大生産ですが、だからと言って「さぞかし素晴らしいベタ用の人工餌があるんだろう」なんて勘違いしちゃあいけません。なんなれば、タイには人工餌なんか使用しなくとも、活きの良い生き餌がボウフラ、アカムシ、ブラインシュリンプ、ミジンコなどいくらでもその辺に転がってる・・・じゃなくて湧いてますから(笑)。 したがって、バンコクのブリーダー達は基本的に自分達では人工餌を使っていません。その為、ベタ屋のオヤジやブリーダーに「どんな人工餌がいい?」なんて聞くだけ無駄って言うもんです。「つべこべ言う前に自分でゲットして試して見なくっちゃ!」という訳で、パッケージにベタの写真なりイラストなりが載っている人工餌は見かけると片っ端から購入してみる事にしてます。そんな中で、まぁ自分で試してみて「これなら、どうしてもって言うなら逸品堂で使ってみてもなんとか我慢できるかな?」って言う製品を紹介しましょう。 ・・・しかし、くどいようですが(笑)、あくまでもタイ産ですから欧米並みの品質管理なんて期待してはいけません。それに、販売している場所も間違いなく周辺の気温は40℃を超えているに違いない炎天下の地べたとかですから、元はまともな製品でも変質しちゃっている可能性もある・・・と言うか、普通に考えれば間違いなく変質している事は考慮にいれなくちゃあいけませんからね。
2009/09/18
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今月初旬に2ヶ月ぶりとなったバンコクでのベタの仕入を終えて、逸品堂のHPにも新着個体がアップされているのですが、なぜかプラカットのメスだけが更新されていませんでした。お客様からも「オスだけ売ったって仕方ないじゃね~か!」とお叱りやご質問を多数いただきました。実はこれには深い訳がございまして・・・。 「天高く馬肥ゆる秋」って訳じゃないですが、水温も安定してきて繁殖させやすい時期を迎えると言う事で、今回の仕入ではいつも以上に大量のベタのメスをバンコクで仕入れました。いつもは、やたらに大型のスーツケースにすべてのベタをぶち込んで帰路につくのですが、今回だけはメスを購入しすぎた為か、どうしてもスーツケースに収まりません。 「こりゃイカンっ!」って訳で、すでにかなり夜の更けたバンコクの町に飛び出しスーツケース購入しに行きました。バンコクって言う町は、場所によっては新宿の歌舞伎町や池袋の繁華街ではないですがそれこそオールナイトで店(と言っても露店ですけど)がやっていると言う、こういう急な場合には実に便利な町なんです 飛行機の荷物室はかなり室温が低くなるようなので、布製のバッグやダンボール箱ではあまりにも危険です。そうかと言って、ちょうど良い大きさの発泡スチロールの箱なんて見つかる訳も無いので、結構しっかりした作りのスーツケースを購入しました。おそらくは偽ブランドだと思いますが(苦笑)、ラルフローレンの蛍光オレンジの小さな奴。別に、個人的に蛍光オレンジが好みだった訳ではなく、以前から娘が「ちょうど1,2泊用サイズのスーツケースが欲しい」って言っていたのを思い出し、これなら帰国したら娘にやっちゃえばいいかって思いまして。 それなのに・・・ああ、それなのに(苦笑)。帰国後温室にたどり着いてから中を確認すると、ベタたちは絶不調!いつも使っている超大型スーツケースの方の個体はなんとも無いんですけどね~。もちろん、飛行中の水温低下に備えて、内部には使い捨てカイロまで入れたって言うのにホワァ~イ? そんな訳で、今回仕入れたプラカットのメス約80尾のうち大部分が死亡するなり、大きなダメージを受けちゃったと言う訳です。別に、わざわざブログでご報告するようなもんじゃないのですが、この件に関しての問い合わせが馬鹿にならない数来てまして、返事するのがだんだん億劫になってきました(笑)。 それでも、完全に復調し餌も良く食べるようになった「根性あるメス」(笑)を本日逸品堂のHPでアップしておきましたので、メスのアップをお待ちいただいていた方はご覧いただければ幸いです。ただ、今回は冗談抜きで今回アップした個体が在庫のすべてで、隠し持った個体はございませんのであらかじめご了承ください。
2009/09/17
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ずいぶんと更新が滞ってしまいましたが、皆さんの予想通り?海外に出かけておりました。出張前にブログの更新していくつもりだったのですが、今回の出張で使用する予定の資料の作成に手間取り、出発当日の朝まで思い切り仕事しちゃいましたぁ(苦笑)。 朝の9時ごろまでには成田空港に到着しなきゃいかんって言うのに、家を出たのが6時過ぎ!基本的にこの時間だと、東京の西のハズレに位置する我が家から成田まで時間内に到達するのは無理っぽいのですが、やるときゃやりますからっ(笑)。久々に、車のアクセル底まで踏みっぱなししちゃいました~。まぁ、車がボロいからアクセル全開にしたって、たかが知れてますけどね(苦笑)。 これから当分の間、逸品堂の為の撮影にひたすら罹りっきりになると思われますが、まずは「ひとまず、夜逃げしてたり死亡してたりしてませんでしたっ!」って言うご報告をと思いまして・・・
2009/09/10
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明日から恒例の地方巡業(苦笑)ならぬ海外出張ですのでしばらくこのブログの更新もお休みです。今回は、ベトナム&台北と言う組み合わせなのでヨーロッパと違い飛行時間が短く、持病の腰痛には優しい出張となってます。ただ、バンコクには立ち寄る予定が無いので、今回逸品堂の新魚入荷はなしって事になります。 もっとも、今月始めにバンコク行った際にこの事を見越してあらかじめ多めに魚仕入れておいたのでご心配なく!8月販売用に、サイズが小さめの個体を仕入れておいたのがようやく販売サイズにまで育ってきましたから。ただ、ショークラウンだけは前回仕入れられなかったのでチョット困っちゃいます。何しろ前々回も仕入れてきませんでしたから、このままでは3ヶ月間クラウンの新魚入荷無しって事に・・・。結構お客様からリクエストいただいているので、何とかしなくちゃいけませんね~。
2009/07/28
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私の副業であるベタの通販専門店「おさかな逸品堂」で期間限定のスペシャルセール実施中です!・・・って、これには複雑な?裏事情がありまして・・・。実は逸品堂では元々7.8月中はサマーセールと言う奴を実施してます。コイツが、2尾購入したら20%オフ、3尾なら30%・・・って購入数が多いほど値引率が拡大と言う事になってます。しかし、何人かのお客様からこのサマーセールに苦情がありました。 いわく、「家に複数尾を飼育する設備が無いのに、複数購入者だけにメリットがあるなんて」と言う至極ご尤もなご意見から、「お前の所はサンハトヤ(静岡県伊東市のホテル)の三段逆スライド方式採用してるのかぁ~ッ!」って言う、かなり理不尽な(苦笑)物まで数通のメールが寄せられました。わざわざメールをお送りくださるような方は、物凄く粘り強い様で、根気と言う数値があるとすれば限りなくゼロに近い私ではとても太刀打ちできません。2,3回メールのやり取りしただけで心身ともにヘトヘトになっちゃいます。しまいには、もうどうでもよくなってしまい今回のようなお約束をさせられてしまうんですよね~。 確かに、オスは複数を一緒に飼育できないベタですから、所有尾数だけ飼育容器が必要って事になっちゃいます。それはよく理解できるんですけどね~・・・。と言うやり取りの後、その中の一人のお客様と「それでは、他のお客様からのご注文が一段落ついた所で、購入数量に関係ないセールやりますから」って言う約束をいたしました・・・もとい、させられました(笑)。それにちょうど7月29日から恒例の海外出張入ってますから、留守中の管理軽減にもつながります。 そんな訳で、明日から3日間限定で逸品堂でスペシャルセールを行っています。よろしければ、逸品堂のHPまでお越しいただければ幸いでございます。それと、あえてブログの方でも告知した訳ですから、今後「俺はそんなセール知らなかった」とかクレーム来ても一切受け付けませんからねっ(笑)
2009/07/24
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さて、今日からはまた別シリーズに突入です(笑)。何しろ、何かシリーズ化しちゃうとブログ更新も実に楽な物です。やはり、そうそう毎日おいしいネタが辺りに転がっている訳ではないので「今日は何を書こうかなぁ~?」ってかなり悩むものですからね。 そんな訳で、何気にスタートした新シリーズは「カラー別プラカット図鑑」って言うのに決めました。今まで品種解説はすでにやった事があるので、今回は品種別ではなくカラーリングからプラカットの魅力を紹介できればと考えました。それに、バンコクでは次から次へとニューカラーが世に送り出されているので、かつての解説では少々不十分な所も出て来ちゃってましたから、ちょうど良い機会だと思います。 プラカットのカラーパターンなんてそれこそ無尽蔵にありそうですから、当分の間ブログ更新の題材には困る事は無いと思われます。まぁ、性格がかなり大雑把な人間ですから解説の方も穴だらけの杜撰なものになる事は必定と思われますが、あくまでもハグレオヤジの私見と言う事でここはひとつ多めに見てやってください。
2009/06/22
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それじゃあ、販売側としてみると一番効率の良いプラカットの品種は?って言うと、逸品堂の販売記録を見る限りではドラゴン系のようです。古くから存在する系統だけに体型的に優れた個体が多く、また仕入れ価格もマーブルのように変動せずにほぼ一定です。日本のアクアリストの受けも非常に良好なようです。 その中でも一番人気はなんと言ってもブラック・ドラゴンでしょう。元々ブラックと言うカラーが大好きな我が国のアクアリストですから、この上に金属光沢が載っているとなれば人気があって当然だと思います。私も、ほぼ毎回複数尾を仕入れてきますが売れ残る事はほとんどありません。まぁ、一時に10も20も仕入れてくればさすがに売れ残るんでしょうけどね~。 ちなみに、このブラック・ドラゴンと言う品種はブラック・カッパーと言う通称名で呼ばれる事もしばしばです。厳密に言うとこの2つの品種は異なるのですが、逸品堂では特に区別をせずにすべてブラック・ドラゴンと言う品種名で通しています。なぜって?だってどちらとも言えない様な個体が物凄く数多く存在する物ですから、神経質に区別する意味も無いと思いまして・・・(苦笑)。もっとも、逸品堂を始めた当初は真のブラック・ドラゴンの方が断然数が多かったのですが、最近ではこの傾向が逆転し、ほとんどの個体は正確にはブラック・カッパーと呼ぶべき物に変わってきていますので、いずれ逸品堂の品種名を変更しなくてはならないかもしれません。 この2品種の一番の違いは、漆黒の地色の上に載ったカッパー~シルバーの光沢が各ウロコにべったりとペンキを厚塗りしたようになっているか(ブラック・ドラゴン)、それともブラック&金属光沢の境界線が余りはっきりしないか(ブラック・カッパー)と言うところにあります。つまり、ドラゴン系かマルチカラー系かと言うことですね。 ちなみに、上の画像の個体はブラック・カッパー、正確にはブラック&カッパー・マルチって言うことになります。でも、逸品堂では未だにブラック・ドラゴンと言う名称で販売されてますけどね(笑)
2009/06/22
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昨日の続きですが、どの位マーブル系と言うのが一般的には不人気かを表す非常に良い例があります。実は、最近ちょくちょくオークションにベタを出品しております。ここの所の不況の影響で平均落札価格は大きく下降したので商売的にはまったく面白くないのですが、何より世の中の人がどんな品種にどの程度の興味を示すかが、アクセス数に如実に表れるのと、市場価格を探るには最も適した方法だと思います。 毎回水曜の夜に出品し日曜深夜までのオークションと言うパターンで、ショーベタの人気品種のラベンダー・バタフライ辺りだと期間中のアクセス総数は400を超えます。もちろん、アクセス数と落札価格が完全に比例する訳ではありませんが、少なくともその品種の市場における人気度のバロメーターにはなるでしょう。このアクセス数がプラカットのマーブルでは、100前後がせいぜいです。つまり、オークションを何気なくご覧になっている方がずらっと並んだ各種ベタの出品個体一覧の中からマーブルに興味をもって、詳細画面まで訪れる確率は、ショーベタのラベンダーの1/4程度しかないと言う事です。 ちなみに、オークションはYahoo!とビッダーズの両方を利用した事がありますが、ビッダーズの集客数は少なくともベタに関してはYahoo!の1/3以下のようです。ここでも、集客数と落札価格が必ずしも比例するとは限りませんでしたけどね。 実は、現在も某オークション(笑)にベタを出品していまして、画像のマスタードガス・マーブルも出品中です。逸品堂ならばほぼ確実に出品して短時間で販売可能な逸品だと思うのですが、今回のオークションでは未だ入札者がいない状態です。今回は出張に備えて未だかつて無い数のベタを出品しているのですが、全部で26尾出品したベタのうち、この個体は19番目、プラカット部門としては全13尾中8番めのアクセス数と実に冴えない状況です。この辺りを見れば、「一般的にマーブル系は人気が無いっ!」と言う私の持論もご納得いただけるものと思われます。
2009/06/21
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さて昨日の続きですが、逸品堂創設以来バンコクから仕入れてきたプラカットは3623尾と言いましたが、そのうち2042尾が逸品堂での小売用、残り1581尾は卸売りに回っています。この卸売り部門の個体はエンドユーザーへの売れ行きが判りませんから今回の分析からは除外します。 小売用に仕入れたプラカットの品種別の構成比を以下に紹介しておきましょう。・マーブル系 36%・マルチ系 25%・ドラゴン系 19%・バタフライ系12%・ソリッド系 8% やっぱりマーブル系の仕入れが圧倒的に多いですね~。もっとも、コレはバンコクでマーブル系の生産が多いということではなく、単純に店主たる私の個人的な好みがモロに出た結果です(笑)。また、マーブル系は仕入れ金額の構成比で考えると全体の50%を優に越えています。どう言う訳か、バンコクでは他のプラカットの品種はほぼ一律料金なのにマーブル系だけは仕入れ価格不定・・・つまりショップやブリーダーとの交渉が必要な場合が多いんです。 でも、仕入における構成比が高いからと言って、我が国での商材として一番適しているか否かは全然別問題です。正直なところ、逸品堂で仕入れるプラカットの品種の中で一番ロスが多いのがこのマーブル系でして・・・(苦笑)。ひとつには、販売価格が他の品種よりも高く設定されている事、また時間の経過と共にマーブルパターンが大きく変化し逸品とはとても言えなくなっちゃう事も少なくありません。 もし私の知人で「ベタ専門店を開きたいっ!」と言う人がいたのならば、「マーブル系は可能な限り避けた方が無難」とアドバイスします。えっ?「それじゃあ、なんでお前のところはバンバン仕入れてるんだ?」って??実は、おさかな逸品堂には「ほとんど大した特典のない逸品堂会員」と言う制度がありまして、その数少ない特典の中にバンコクで仕入れの際に会員の方は事前に希望品種を要望できるって言うのがあります。 わざわざ仕入れ品種のご希望を下さる方は、皆様ある意味人生の正道を外れちゃったような(笑)、思い切りマニアックな方が多い為でしょうか、ご希望いただく品種の圧倒的No1が、マーブル系なんです。この様に事前に仕入れ希望をいただいた個体が、逸品堂のカタログに姿を現す事無く闇から闇へ?流れていく訳なんですが、この部分の売り上げがマーブル系にとっては非常に大きな割合になってます。この部分が無かったら、逸品堂のマーブル系は完全に大赤字カテゴリーと言えるでしょう。
2009/06/20
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やたらにご大層なお題目ですが(苦笑)、要は「おさかな逸品堂」を運営していてある程度判ってきた我が国のベタに対する市場の動向を自分勝手に、多少独断的に分析してみました。実は、私の本業は「ペット関連市場のコンサルタント」って言う誰が聞いても実に怪しげな物でして。簡単に言えば、ペット業界に関する様々な情報をクライアントに提供するってもんです。 でも、我が国では基本的に情報はタダっ!って言う認識の企業が多く、なかなか仕事になりません。反面、欧米諸国では情報をお金を出して購入すると言うのは当然の事と考えられている事もあり、現在わが社のクライアントは2社ともヨーロッパの企業になっちゃってます。通常は、日本を主にしたアジア諸国のペット市場(特にアクア)のマーケットリサーチから他社新製品のレポートが仕事です。でも、フェアリーシュリンプエッグの様に、商品開発の情報提供の後で共同生産まで仕事が進む事もあります。 元々好きなんですよね~、マーケットリサーチとか情報をデータベース化するとか言う作業が。日頃のいい加減な生活態度からは想像できないと家族にもよく言われます(笑)。元来は本業の気休めになればと言うつもりでスタートした「おさかな逸品堂」でも、結局は様々なデーターを収集して楽しんじゃってます。 例えば、逸品堂創設以来バンコクで仕入れてきたベタの総数は7634尾!コレをすべてハンドつまり自分で持って帰って来たのですから、えらいと言うか馬鹿と言うべきか・・・。このうちプラカットが3623尾、ショーベタが1012尾、ショークラウンが2112尾、ジャイアントが76尾、そして各種メスが811尾と言う内訳になってます。 つまり仕入れ全体におけるプラカットの構成比が47%、ショーベタが13%と言う結果になっています。コレだけを見ても、いかに逸品堂が正道から道を踏み外しちゃってるショップか良く判ります。普通商売を考えれば、この割合が逆になってるべきだと私自身そう思いますから(笑)。 これから数回に分けて、逸品堂を運営していて感じた我が国のベタホビーの傾向について、気の向くまま無責任に語りたいと思います。
2009/06/18
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