前様日記

前様日記

2008.09.07
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カテゴリ: 日々の雑感
ルドルフ・シュタイナー



シュタイナーが提唱した、人間は「7年周期」で成長して行くというのも、最近は腑に落ちてきましたが、これは子供たちから学ばせていただいた御蔭だと思っています。


シュタイナー教育では、21歳を成人とし、

0~7才を「第1・7年期」、

7才~14才を「第2・7年期」、

14才~21才を「第3・7年期」、と区別しています。


第1・7年期は、肉体の基礎を作ることと、肉体をコントロールする意思を育てることが大きなテーマになっています。

0歳~7歳の子どもは、模倣する存在として、そばにいる大人を真似て育って行きますので、お手本を示し、共に行動することが教育の基本となって行きます。

自分が住んでいる周りの世界、全てをそのまま模倣します。
良いことも悪いことも心の動きまでをも、無垢な御魂がそのまま感じ取り、全てをあるがまま受け入れますので、大人は真似されても大丈夫なように、良き行動や言動を行うことが大切になる訳です。

第1・7年期0歳~7歳の時期は、体の基礎ができて、大人の真似から何かしらをやろうという意志、共感のもとが育ちますね。


第2・7年期7歳~14歳頃までに呼吸器系・循環器系が発達して、感情(人を敬ったり、自分と他人をはっきり識別すること)の基本部分が育つ時期です。

周囲の大人は「権威・信頼・畏敬」の存在と感じ、従うことを望むのがこの時期です。
「お父さんがこう言っているから・・・・・」とか「先生がこう言ったから・・・・・」とか言って表現している場合が多いですよね。

第3・7年期14歳~21歳頃(思春期以降)に思考力と判断力が育ち、論理的に「思考」することができるようになります。

以前のように親や教師、周囲の大人の言葉を使わなくても、周囲の大人の視点を離れ、自分自身が回りの世界に興味を持って、意識的に自分の意思で周囲に関わっていくことを、いろいろやっていく時期です。

まず「意志の基礎」をつくり、次に「感情の基礎」をつくり、その上で初めて知識や論理を学ぶと、本当の思考力になるとシュターナーは説いています。


子どもは大人をそのまま縮小した存在で成長して行くのではなく、三つの異なる段階を生きて成長し、21才からは、これまでに学んだことを基盤として、自分自身で育ち成長する存在へと進化して行くのです。

大人になってからも、21歳~28歳、28歳~35歳、35歳~42歳、42歳~49歳、49歳~56歳、56歳~63歳‥‥と7年周期は続き、それぞれの年齢期に応じて人間としての役割や使命があるとのこと↓。


第1期 0歳~7歳    身体的成長期
第2期 7歳~14歳   魂の成長期
第3期 14歳~21歳  思考の成長期
第4期 21歳~28歳  遍歴時代 感覚魂の時代
第5期 28歳~35歳  死と再生 悟性魂=心情魂の時代
第6期 35歳~42歳  意識魂の時代
第7期 42歳~49歳  新たに創造し、新たに観る
第8期 49歳~56歳  新たに傾聴する 道徳的・倫理的段階
第9期 56歳~63歳  神秘的段階 合一的に認識する魂の時代



違う切り口で、 孔子 も結構好きです。

孔子は論語のなかで、

子、曰わく、
吾れ十有(ゆう)五にして學に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳(みみ)順(した)がう。
七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず。

中学か高校で誰でも論語は学んでいるはずなので解説は不要かもしれませんが、

孔子先生がいわれた。
『私は、十五歳で学問に志し、
三十になって独立した立場を持ち、
四十になってあれこれと迷わず、
五十になって天命をわきまえ、
六十になって人の言葉が素直に聞かれ、
七十になると思うままにふるまってそれで道をはずれないようになった。』

孔子は概ね、人生を10年という区切りで語っていますね。


また別の視点で、人生を大きく三つの時期に区切ると、
第一段階 0~21歳   「人間になりゆく」-人生の準備期 身体的成長期 受け取ることが大勢を占める。

第二段階 21歳~42歳   「人間である」-魂の成長期 「広がり」の段階 生活と争いの時期。受け取ること、与えることが相互に作用する。

第三段階 42歳~63歳   「人間として成熟する」-霊的成長期 人生の果実の成熟期 身体的力は衰える  与えることが前面に出る。


人生70~80年と考えるなら、人生を二つに分けて考えることも出来ます。

「0歳~40歳」 肉体にしっかり入る時期。すべての体験はその後の準備のため。受け取る時期でもある。

「40歳以降」 肉体から離れる準備、そして離れる過程の時期。
自分が受け取ったものを周囲に全て与え、世界にとって実りあるものにしていく時期。

40歳という人生の真ん中で、価値の転換、思考の変換がおきます。
それまでは外側から知識を吸収し、自分自身のなかに取り込んできましたが、40歳以降は、それまでの人生で受け取ったものを変化させ、熟成させ、知恵智慧として、外側の世界へと戻す時期です。



 また、シュタイナーでは、身体的・霊的鏡映関係(ミラーリング)を下記のように説いています。

 受肉過程(身体的成長)        離肉過程(霊的成長)
第1期 0歳~7歳     ―――   第9期 56歳~63歳
神経系、感覚系の成長          神経系、感覚系の衰え
第2期 7歳~14歳    ―――   第8期 49歳~56歳
呼吸・循環系の成長            呼吸・循環系の衰え
第3期 14歳~21歳   ―――   第7期 42歳~49歳
四肢、代謝系、生殖器官の成長     四肢、代謝系、生殖器官の衰え




今年、50歳になったので第8期真っ只中ですね、私。

変化の中にいることを自覚して、魂に帰る準備に入る事を意識しないとね。

引き寄せたものは、返していく時期でもありまする。





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最終更新日  2008.09.07 23:33:04
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