まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.09.22
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カテゴリ: NHK朝ドラ
NHK「虎に翼」第25週で、
もろもろの毒親の類型が出揃いました。

尊属殺を犯した美位子も、
毒親に苦しめられた女性だけれど、

東京で自殺した美佐江も、
毒親のせいで人生を狂わせた女性だと思う。




美佐江の父親は新潟の大地主で、
その権力に物を言わせ、
法律やルールをねじ曲げるような人間だったし、
地域社会もその横暴を許してしまっていた。

そのような父親を見て育った美佐江も、
「自分は罪を犯しても許される特権的な人間だ」
と思い込んだのでしょうね。

しかし、
上京して特権を失ったことに絶望すると自殺した。

程度の差はあれ、
権力者の子供にはそういうタイプの人間が多いと思う。




寅子や航一だって、
ある意味では毒親だったのよね。

でも、彼らの場合は、
自分の罪に向き合うことで、
子供との関係をつくり直すことができた。

完璧な親にはなれなくても、
自分の罪に向き合う姿勢を見せるだけで、
子供との信頼関係は取り戻せるはず。



親が自分の落ち度に向き合わなければ、
子供は親が信用できないまま歪んでいくし、

大人社会がその罪に向き合わなければ、
若者たちは社会が信用できずに歪んでいく。



けれど、
一般に東アジアの社会には、
よからぬ儒教精神が根深く残ってるので、
自分の罪に向き合おうとする大人が少ない。

たとえば、
日本の神社本庁や、
韓国の統一教会なども、
「家や親や男性を敬うべきである」
といった儒教的な価値観に縛られてる。

統一教会は、
表向きはキリスト教の体裁を取ってるけど、
その内実は、きわめて韓国的な儒教思想です。

そして、
「夫婦別姓を認めたら家が破壊されてしまう」
などと主張してます。



尊属殺の重罰規定も、
そのような儒教的な発想から生まれたものです。

尊属殺人罪を規定する刑法は、大韓民国や中華民国(台湾)、フランスなど、わずかな例をみるだけである。。韓国では尊属殺の刑が重すぎるという論議の結果、1995年の刑法改正で「死刑または無期懲役」から、「死刑または無期懲役または7年以上の懲役」に軽減されたものの尊属殺の規定自体は残っている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8A%E5%B1%9E%E6%AE%BA

尊属殺は、
他の犯罪に比べて再犯率が低いのだから、
それを重罰にする科学的な合理性はないのだけど、

儒教的な精神に照らせば、
「尊属」に当たる親を殺すのは大罪になってしまう。
しかし、これは近代的な「平等」の理念に反します。



そもそも、
親や夫を「尊属」とみなす発想が間違いです。
人間は女であろうと子であろうと平等なのだから。

たとえ親や夫であっても、
自分の罪には等しく向き合わなければなりません。




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最終更新日  2024.09.22 09:30:11


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