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2024.06.29
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カテゴリ: 食・考察系


​家飯備忘録​

豚肩ロース・タン下シチュー他




肩ロースって何でこんなに優秀なのかしらといつもいつも思うんだが、豚は特にそう思ってしまうね。
同じ繊維質でもパサパサで特にこれといった旨味もないロースに対して、心地よい弾力のある歯ごたえに保水感。ロースが勝てるところなんて均質性以外には何も思いつかないんだが、そこもむしろ欠点の方が多いぐらい。工業製品的にはロースの方が優秀なんだろうけど。



久々にオリーブオイルに沖縄マース。



今日は挽きたての粗挽き黒胡椒と塩だけでシンプルに。


今日のメインディッシュ、タンシチュー。
半年かけて集め続けたタン下(スモークタン作るたびにどんどん増えてく)を贅沢に2kgほど使用。どんだけあるねんって話やな。

タン下の方が美味いなんていう人もおるけど、それは一定レベル以上のタンの話やろうなと思う。それこそ黒タンのタン下なんて、下手なタン元よりもずっと味わい深くて歯ごたえもあって美味いけど、いつも使ってるメキシコ産牛タンのタン下は見事に似ても焼いても食えないカッチカチの筋だらけで、臭みもけっこうひどい。
臭み抜き処理しつつ、とことん圧力釜で煮立ててようやく1日がかりで食べられるクォリティに。
1年前にSさんに作っていただいたタンシチューは完全にプロの味だったので参考にならないが、今回のタンシチューはなかなかではないか。



思いの外トロっと仕上がった。味わいも悪くない。
最初の方なんてけっこう湯で汁を捨てたんだが、あれだけ捨てまくってこれだけ味が残ってるのは凄い。

ところで、タンシチューの作り方や使う肉なんかについて調べてると、正気を疑うような記事やレシピがわんさか出てきて閉口してしまう。
この前見てびっくりしたのが、「タンシチューに一番向いている部位はタン元!」という記述。
いや、明らかに正気じゃないでしょ。

結論だけ注目すれば、たしかにタン元でシチューつくれば当然抜群に美味いはず。そういう意味では向いてるかもしれんが、ただ、タン元についてはできるだけ火を入れすぎないように焼き肉やローストで食べるなど、できるだけ素材に手を入れない状態で素材の良さを表現する料理に使うべきであって、わざわざ煮込み料理に使うなんてあまりに勿体ない。それを承知の上でやるならまだしも、今どきのタン元なんて輸入モノですらグラム500円以上が当たり前であり、黒タンなんて2000円を越えてくるんじゃないかな。
だったら輸入物の安物のタン下を使った方がよほど経済的というか現実的。

使う食材の「向き・不向き」を、コストや流通を無視して品質だけで決めようってのはあまりにもナンセンス。
というわけで、ああいう無責任な記事に引っかからないように、やはり情報リテラシーを皆磨くべきなんだろうと思うが、さてどうやって磨くべきなのか。そこが重要だわな。





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最終更新日  2024.06.29 08:37:29
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