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新興市場は、ひどいどしゃぶりですね。今日のフィンテックの前場は、ダイビングで飛び込んだような値動き。あっという間に、96K円から90Kへ。後場盛り返して、一時95Kを超える展開になったことは心強いです。市況がよくなれば・・と期待させてくれます。昨日決算発表したアセットM(311K→270K円)、ダヴィンチ(123K→111K円)も、下げていました。直前までの力強さが嘘のようです。昨日の日記でとりあげた、下方修正したラクーンは、S安になりました。楽天も大きく下げていました。1月の120万円から今では1/3以下の40万円以下に・・いくら機械受注が市場の期待を下回ったとはいえ、今年の新興市場の市況は、重症ですね。あと、この市況ではなおさら、下方修正はご法度ですね。あっという間に、売るに売れないまま下がっていく展開になりそう。さて、明日は、反発するでしょうか?中長期でもつといいながら、一日一日の株価に一喜一憂しています(苦笑)。
2006年10月11日
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フィンテックGはMSCBの償還で、一次S高になるぐらい力強かったんですが・・新興市場は、弱いですね。北朝鮮の核実験もありましたが、業績の下方修正が目立つからでしょうか。今日も、ラクーンが下方修正していました。くどいですが、この会社も、EOYアントレプレナーシップに本年度「グロース部門」でノミネートされています。2006年のEOYファイナリストそうはいえ、一部のベンチャーは上方修正しています。業績相場の到来、という展開になるのでしょうか?==ラクーンのニュース==ラクーン 3031.T 、2007年4月期単体決算予想=当期損失は5億円、赤字に修正 06/10/10 16:26 [東京 10日 ロイター] 2007年4月期(2006年5月1日-2007年4月30日) 注) △は赤字 今回の予想 前回の予想 06年4月期実績 売上高 (百万円) 3,400 3,700 2,289 経常利益 (百万円) △370 200 95 当期利益 (百万円) △500 200 122
2006年10月10日
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昨日の日経では、一部のベンチャー企業のネガティブな記事を見つけました。以前の日記で、フィンテックGを含め、年初に日経期待の星と取り上げられた5社の株価パフォーマンスについてとりあげました。その5社のうち、2社は下方修正を出したようです。一休とデジタルアーツです(下記メモ参照)。うーん、日経の記事は、「期待」とは逆の意味の指標として使えるかもしれません(もしかして、アンケートには機関のポジション・トークが入っている?)。来年はどこがとりあげられるんですかね。それと、EOYアントレプレナーシップで以前日本代表だったアドテックスが、粉飾決算で、家宅捜査にまで発展した記事もありました。ちなみに、監査していたのは、あずさ監査法人(前の朝日監査法人)でした。一瞬、中○青○の名前が思い浮かんだのですが、ちがいました。EOYとアドテックスベンチャー企業受難の年ですね。新興市場全体の地合が悪くならなければ、よいんですが。業績のよいところはそれなりに評価してもらえる展開になることを祈っています。==11月6日に下方修正した企業(Eトレードから引用)==(1) 一休一休 2450.T 、2007年3月期単体決算予想=当期利益7.57億円、下方修正 06/10/06 16:27 [東京 6日 ロイター] 2007年3月期(2006年4月1日-2007年3月31日) 今回の予想 前回の予想 06年3月期実績 営業収益 (百万円) 2,216 2,442 1,871(対前回予想) -9%(前年比) +18%経常利益 (百万円) 1,335 1,550 1,177 (対前回予想) -14% (前年比) +13%当期利益 (百万円) 757 893 696 (対前回予想) -15% (前年比) +8.7%時価総額: 50,068M円PER(前計画): 56倍PER(今回予想): 66倍(2) デジタルアーツデジタルアーツ 2326.OJ 、2007年3月期連結決算予想=当期利益1.02億円、下方修正 06/10/06 16:37 [東京 6日 ロイター] 2007年3月期(2006年4月1日-2007年3月31日) 今回の予想 前回の予想 06年3月期実績 売上高 (百万円) 1,304 1,810 1,389 (対前回予想) -28%(前年比) -6%経常利益 (百万円) 219 602 418(対前回予想) -63%(前年比) -48%当期利益 (百万円) 102 343 207(対前回予想) -70%(前年比) -50%時価総額: 19,596M円PER(前計画): 57倍PER(今回予想): 296倍(!)===アドテックスの記事==警視庁、アドテックスを捜索、破綻前に粉飾の疑い。2006/10/07, 日本経済新聞 朝刊, 39ページ, , 726文字 今年五月、大証ヘラクレス上場廃止となり、経営破綻したコンピューター周辺機器製造「アドテックス」(東京・港)が数十億円の売り上げを水増しし、決算を粉飾していたとして、警視庁組織犯罪対策三課は六日までに、同社を証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで家宅捜索した。同社の民事再生法申立代理人は同日までに、長谷川房彦前社長(63)ら前経営陣について、商法違反(特別背任)容疑の告訴状を提出した。 申立代理人は長谷川前社長らが関連子会社などに約五十億円の資金を流用し、アドテックスに損害を与えたとしており、同課は今後、粉飾決算事件と合わせ、旧経営陣らのずさんな経営実態の全容解明を進める。 これまでの調べや関係者の話によると、長谷川前社長らは在任中だった二〇〇三年十二月期までの数期にわたり、架空の売り上げを計上するなどの方法で売上高を水増し。実際は赤字決算だったにもかかわらず、当期未処分利益があり黒字であったように装った有価証券報告書を関東財務局に提出した疑いが持たれている。アドテックスは一九九三年、日本アイ・ビー・エムがコンピューターの外部記憶装置部門を分離独立させる形で設立。二〇〇一年十二月、大阪証券取引所の新興企業向け市場「ヘラクレス」に上場した。 しかし、〇五年十二月期決算は四十七億円もの連結最終赤字に転落、債務超過になった。同社は決算発表を三度にわたり延期。その後、大証は同社が発表した決算が監査法人の承認を得ていないとして「開示注意銘柄」に指定。五月十四日付で上場廃止にした。 同社は今年四月十三日、東京地裁に民事再生法の適用を申請。負債総額は二月末で百四十九億円としていたが、東京地裁は今月六日、同法を適用しない決定をした。
2006年10月08日
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木曜日にテレビ東京のWBS見ていたら、EOYアントレプレナーシップの表彰式が写っていました。正直な感想、「まだ残っていたんだ」、という驚きで見ていました(失礼!)。この会は、アメリカの会計事務所Ernest & Young がワールド・ワイドで実施している会を、同所と提携している新日本監査法人が2001年より日本版として行っています。活けているベンチャー企業の社長を表彰することで、ベンチャー企業の成功事例を普及させて、ベンチャー企業を大いに盛り上げることが趣旨のようです。ここで代表として選ばれると、世界のベンチャー企業の社長と交流を持てるようです。自分がその存在を知った、開始された2001年のからずーっとこの6年間そのセレモニーが残っていたことは知りませんでした(聞いたことはあったかもしれませんが、あまり大々的にとりあげられていなかったことなどで注意を払っていなかった)。今年のアントレプレナーシップ日本代表は、音声認識の技術をもつアドバンスト・メディアです。ファイナリストとして残っている企業には、あのSNSのミクシィとか、高級ホテルの予約サイト運営の一休、余った商材などを取引するB2Bのサイトを運営するラクーンなど、上場企業の顔も見れます。歴代のファイナリストとして残ったベンチャーを見てみると、知っている上場企業があったり、栄枯盛衰を感じさせたりで、ベンチャー企業をターゲットとしている個人投資家としては、かなり興味深いです。思わず過去のファイナリストの企業を見てしまいました。特徴として、1つはIT系(中でも、技術系)が多い印象を持ちました。技術系ベンチャーを好む審査員の嗜好もあるのでしょうか。あともう1つの特徴としては、ベンチャーといっても、バリバリのスタートアップ(社員3-5名ぐらいのイメージ)のものより、IPOをマジかに控えたレイター・ステージのものが多いのかなという印象も持ちました。過去のファイナリストを見ていくと、2001年のファイナリストでは、カブドットコム、マネックス証券といった今では有名どころのネット系証券会社もありますが、IT系のサイボウズ、ソフトブレーン、USEN、ACCESS、この間上場したネットエイジ(基本はVCですが)など、目をひきますね。ITバブルの名残でしょうか。それから、アセットMの古川さんも2003年のファイナリストとして参加していたんですね。自分は保有したことないけど、ファクタリングを展開するフィデックの深田氏もノミネートされたようです。自分は、今回初めて見た深田社長の顔に興味を惹かれましたが、皆さんはどんな印象をお持ちでしょう。だんだん、社長の顔コンテストになってきましたね(笑)。マニアックなところでは、2002年にノミネートされた未上場のポータルという会社。ここは以前私が保有していたネクステックが今年2月にMAしました。データクレンジング(データの洗濯、整理)を武器に、顧客企業のために部品管理点数の削減と新規部品検索時間の短縮を実現する会社ですが、ここもノミネートされていました。昔ネクステックのホルダだったので、少しサプライズ。そういうネクステックも、2005年にノミネートされていました。ある意味、2002年ごろは絶好調だったポータルが失速してきたのを、伸びてきた(しかし前期は利益計画未達)ネクステックがうまく買い取ったということでしょう。栄枯盛衰です。次は、TVにもたまに取り上げられるので、未上場ですが、聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。ペット向けの保険を提供するアニコム。アニコム同社のHPには財務情報が表示されているので、もうすぐIPOは近いのでしょうか。ただ、いまいち、2006年3月期はぱっとしません。売上高13億円に対して、7.5億円の営業損失。過去からの業績の経緯はわからないです。面白い事業をされている印象を持っているので、これからどうやって拡大していくのか興味があります。過去の経緯を振り返ってみると、ベンチャーらしい多産多死など影の部分も見ることができます。このEOYアントレプレナーシップでファイナリストとして選定されましたが、民事再生法の申し立てをした会社もあります。○ドテックス2002年に日本代表になった企業のなかには、オーナー社長が退任した会社もあります(追い出された?)。 ○ラーテム・テクノロジーこの会社を選んだ経緯はよくわからないのですが、「優れた技術こそ、ベンチャー(≒ビジネス)のコアだ」という信念が審査員の方のなかにはあるのでしょうね。自分的には、技術うんぬんよりも、マーケティングとか、その時代のそのタイミングでその事業をやっている運のほうが重要だとは思うのですが。塀の中に落ちたあの社長もノミネートされていました。○リエモンそれにしても、情報の告知・共有の仕方が、今風に進化しているんですね。事務局などがブログを活用して、情報提供しています。フランスのニースでの世界大会の模様を、事務局の方が報告されていて、面白いです。事務局のブログその他、VCなど関係者がブログをしていて、それはそれで面白いです。まったくの想像で話すので的を大きく外しているのかもしれませんが、恐らく、日本のVBを盛り上げようとしているこの会の課題は、ベンチャー企業にとってメリットが見出しにくいことだと想像しています。世話人の西岡さん(モバイル系のベンチャーに投資するVC、モバイル・インターネット・キャピタル社長)のブログで、やや徒労感を感じさせつつ、次のように書かれていたことから、課題だろうと想像しています。(引用)この問題意識を持ち続けて本EOY-Jに参画し、特に審査委員長をお引き受けしたこの3年間は、EOY‐Jの活性化(起業家自身の積極的な参画という意味で)のためにいろいろやったが成果を出せずに終わった。推薦部会の草の根活動を取り戻したり、過去応募アントレプレナーの再挑戦を呼び掛けたり、ファイナリスト選定過程と同期して起業家が集うリアルのコミュニティを実施したり、起業家が集うバーチャル・コミュニティとしてEOYブログを立ち上げたりと推薦部会、事務局の協力でやってきたが、しかし、起業家の積極的な参画は進まない。いや、むしろ、その問題意識そのものが私の勝手な思い込みであったようだ。むしろ、「ベンチャー経営者は自分の会社のことで手一杯で、そんなことをやっていられない」というのが大勢の意見らしい。そして、「日本の優れた起業家の顕彰は起業家自身の問題であるはずだ。運営資金もアイディアも審査まで何もかもを既成の人や既成企業に頼っているのは本来の姿ではない」と考えるのは私を含めて極々少数意見なのかも知れない。(引用終わり)西岡氏ブログこの会で名前が売れるのかもしれませんが、であれば、日経とか雑誌とかに自社商品が出たほうが、もろに商品の引き合いが来そうで、広告効果はありそうです。やっぱり、関係者にメリットが見えにくい仕組みは、大いに盛り上がるとはいえないですね。そこは、どの分野にも当てはまる普遍的なことなのかもしれません。
2006年10月07日
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自分はEトレードを利用していますが、最近ログインしたら、Eトレードが未成年口座のサービスを提供していることに気がつきました。私が知るところでは、あまり話題になっていなかったのですが、自分的にはちょっとサプライズ。これは、賛否両論かもしれませんね。自分は、子供のうちから投資を通じて社会を知ってもらいたいことと、自分でリスクをとることを教えたいので賛成ですが(とはいえ、信用取引は反対)、株式投資をやったことがない人からしたら、「そんな危なっかしいことを」という感情的な理由から反対するのかもしれません。親が入会していないと入れない仕組みになっているので、親が口座を持っていない場合は、株式投資をしたい子供は、まず親を説得しなければいけないようです。親の考え方を変えるのは、なかなかむずかしいので、多分、今株式投資をしている親の子供から口座が開設されていく流れになるかと想像します。確実に、株式投資を行う裾野が増えていく印象を受けました。それにしても、新たな発想で新サービスを開拓するEトレードに脱帽です。==Eトレードより引用==<未成年口座開設基準>以下の要件を満たしている方は未成年口座の開設が可能です。 1. 満20歳未満であること※未成年口座開設手続中に、満20歳になられた場合は、一般口座を開設いたします。2. 未婚であること※20歳未満で既婚のお客様は、一般口座の開設・お取引を受付いたします。当社コールセンター(0120-104-214、年末年始を除く平日8:00~18:00)までお問い合わせください。3. 親権者のいずれか一方が当社インターネット取引口座を開設されていること※未成年口座開設お申し込み時に親権者が当社インターネット取引口座を開設されていない場合は、親権者の口座開設が完了してから未成年口座の開設をお申し込みいただくか、当社WEBサイトから親権者口座及び未成年口座を同時にお申し込みください。4. 親権者全員のご署名・ご捺印による「未成年口座開設及び取引に関する同意書(取引主体を未成年者とする未成年口座)」もしくは「未成年口座開設及び取引に関する申込書(取引主体を親権者とする未成年口座)」をご提出いただけること5. 親権者と未成年口座名義人の続柄を確認できる証明書類をご提出いただけること6. 親権者にお知らせいたします未成年口座のパスワードにて、常に親権者が未成年口座の取引状況等を管理・把握いただけること※未成年口座名義人、親権者(又は未成年後見人)、世帯主のどなたかが他の証券会社にご勤務されている場合は未成年口座の開設はご遠慮いただいております
2006年10月05日
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フィンテックが軟調ですね。今日は近い業態の不動産流動化系が本日は買われていましたが(野村不動産のIPOの影響でしょうか?)、あるいは、同業のグラウンド・ファイナンシャル・アドバイザリーが若干あがりましたが、むしろ下げています。株式市場的には、日経新聞が伝えた中期計画の下方修正リスクに対して不安になっているのか、あるいは、MSCBに対しての嫌気かどっちかだと思います。MSCBに対しての嫌気という意味ですと、自分は、昨年のアセットMの株価の動きを思い出しました。自分は、当時ダヴィンチを保有していたので、類似企業として株価をチェックしていました。改めてMSCBに対する株式市場の反応を知るために、参考までに、当時の株価をふりかえってみました。アセットMは、昨年の7月11日に上方修正とともにMSCBの発表をしていました。その後、株価は30%近く下落。類似のダヴィンチも軟調でしたが、そこまでは下げていなかったと思います。9月14日に、11月30日に繰り上げ償還発表。株式市場の反応は限定的。10月3日に上方修正。このときは、株式市場は、プラスの反応。10月14日に株式への転換額が決定。これには、大いにプラスの反応。その後、11月30日に繰り上げ償還が完了して、その時期の不動産流動化の市況に素直に反応した形であがっていきました。こうして大雑把に見てみると(正確とはいいがたいですが)、7月から10月までは、アセットMの株価については、MSCBが、重しをのせていたような印象を受けてしまいます。CBの詳しいことは専門家ではないのでわかりませんが、一概にMSCBだからといって悪いとは決められず、発行条件、その資金使途、資金を調達することによるリターンによって、投資家にとってどうなのかが決まると思います。しかし、フィンテックやアセットMなんかも見てみると、MSCBの株価へのマイナスのインパクトを見て取ることができるでしょう(本当はもっとサンプルがないと正確ではないのですが、IDUなんかもMSCB発表して大幅に下げていた記憶がある)。逆に言えば、MSCBがなくなったとき(償還ないしは、株式への転換)、ひとつの株価に対する不安が取り外されて、株価が上がりやすくなることを意味するのかと思います。何らかの形で決着したときには、あがる・・のかなあ。そには市況もあるので、難しいところですが、フィンテックのホルダーには注目点ですね。逆に言えば、今日の株価を見ていると、大幅な上昇は期待しにくいところかもしれません(裏目になることを祈っています)。
2006年10月03日
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日経が年初に市場関係者に「期待する企業」のアンケートを取りますが(一番下を参照のこと)、そこで取り上げられた企業は株価パフォーマンスが悪いという噂があります(苦笑)。ちょうど9月と1年の2/3を過ぎたところなので、検証してみたいと思います。上位5社です。デジタル・アーツ、私が保有しているフィンテックG、クリエイト・レストランツ、国際計測器、一休、です。みごと、国際計測以外が、日経平均(225)、およびJasdaQ指数に負けています!ジンクスは生きていましたね(って、自分の保有銘柄もあるので笑い事ではないのだが、上方修正しても株価が下がる市況では笑いにするしかない)。Jasdaq指数は年初来40%近くの下落に対して、日経平均は10%程度以内の下げでとまっています。大型優勢のトレンドの相場だったといえるでしょう。先月あたり、小型にもお金が回ってきたかのような兆候があったのだが、あっという間にもとのトレンドになりました。唯一勝っている国際計測器は「バランシングマシン」を製造するメーカー。時価総額390億円ぐらいで、この4年売上で17%程度、40%を超える利益成長(今期は27%程度)で、現在の四季報予想ベースではPER23倍程度。PBRで7倍、配当利回り1.8%。===国際計測に関する情報(Eトレードより引用)==【設立】1969.6 【上場】2001.2 【特色】遠心力のバラツキを測定する『バランシングマシン』大手。自動車業界が主力販売先。海外生産も 【連結事業】バランシングマシン82、シャフト歪自動矯正機10、他8【海外】70 【増 配】主力のタイヤ関連試験機は出遅れあるが中国需要拡大支えに順調増。好採算のバランス測定装置など2ケタ好伸で稼ぐ。増収効果で輸送・人件費等販管費増吸収。為替益(1$110円想定)見込まず。純益最高更新。中間配開始、連続増配。 【新分野】部品メーカー向け材料試験機など新製品開発に着手。新分野の自動車メーカー向け試験機の拡販強化で成長目指す。 【本社】206-0025東京都多摩市===なぜ、国際計測が勝てたのかよくわからないですが、相対的にPERが低かったことも大きかったのでしょうか。好業績の発表をカタリストにして、バリュエーションが切りあがったのかと想像します。その他の銘柄は、覚えている限り、PER50倍で評価されているのは当たり前な状況だったので、成長率とのPEGとかは関係なしに、バリュエーションに調整が入っていたのではないかと想像します。その他、気になった銘柄も見てみました。J社の-80%という株価パフォーマンスには、信じられない気持ちになりました。株価は市場がつけるので、発行体に一概に責任があるとはいえないが、1月からのホルダーは泣いているだろうなあ。===1月5日の日経の記事===今年期待の新興企業――市場関係者アンケート、独自技術に高い評価。2006/01/05, 日本経済新聞 朝刊, 16ページ, 有, 1270文字 デジアーツ首位、大手ネット圏外に 日本経済新聞社は証券アナリストや機関投資家ら三十八人に、新興三市場の上場企業の中から「二〇〇六年に期待する企業」を選んでもらった。上位には独自の技術や事業モデルを持ち、高い成長が見込まれる企業が並んだ。企業買収で多角化を目指す楽天など大手ネット企業は上位から漏れ、市場関係者は本業の競争力に着目している。 首位は有害サイトの閲覧制限ソフトを開発するデジタルアーツ。ネットの普及で出会い系サイトの利用などが社会問題となっている。パソコンメーカーと協力して普及を進めており、「拡大が期待できる市場のナンバーワン企業で、他社の追随が難しい」(住信アセットマネジメントの羽賀誠シニアファンドマネジャー)との声を集めた。 〇六年三月期の連結経常利益は前期単独比二・四倍を見込む。株価は昨年一年間で三・四倍に上昇、予想株価収益率は約二百三十二倍だが、「成長性を考慮すれば割安」(国内ファンドマネジャー)との声が多い。 バランス測定装置を開発する四位の国際計測器は、自動車のタイヤを高速で回転させ性能を評価する世界的にも珍しい技術が評価された。市場関係者の多くは「アジアなど海外販売が伸びそう」と成長性を期待する。 五位のアドバンスト・メディアは音声で携帯電話サイトを検索できるなどの技術を持つ。電子部品の極小チップに電極を立体的に塗布する機械を開発するプロデュースは七位。他社が追いかけにくい技術や商品を持つ企業は総じて評価が高い。 不動産や債権の証券化を手掛けるフィンテックグローバルや立地に応じて様々な業態の飲食店を開発するクリエイト・レストランツは、事業モデルが評価された。 前回の調査では、インデックスや楽天など買収をテコに業容を拡大するネット関連が上位に入ったが、今回は漏れた。楽天はTBSとの資本・業務提携をめぐる攻防、インデックスは前八月期の経常利益予想の下方修正などが影響したもよう。市場関係者は買収企業が必ずしも高い成長企業とは考えていないようだ。【表】2006年に期待される新興企業 順位 企業名 事業内容 点数1 デジタルアーツ 有害サイト閲覧制限ソフトの開発・販売 202 フィンテックグローバル 証券化商品の組成・紹介 123 クリエイト・レストランツ レストラン・フードコートの開発・運営 114 国際計測器 バランス測定装置開発・販売 95 一 休 高級ホテル・旅館の宿泊予約サイト運営 85 アドバンスト・メディア 音声認識システム開発 87 ワークスアプリケーションズ 業務用ソフト 67 プロデュース 電子部品製造 67 ファンコミュニケーションズ ネット広告 67 ディー・ディー・エス 指紋認証機器大手 67 サイバーファーム 情報システム 67 エフアンドエム 記帳代行・情報提供サービス 67 イリソ電子工業 電子機器用コネクター 67 イー・トレード証券 ネット証券 6
2006年09月30日
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9月の日本株のパフォーマンスです。いやはや、冴えなさすぎです。投資勘定に投入した金額に対して、1.86倍で、年36%程度で回っています。ところで、新興市場について、今日、日興シティのリサーチの関係者が、日経新聞でコメントしています。彼の意見では、この6年の小型株の強い時代は終わったそうです。小型株は、電子部品関連やIT関連以外は、弱気相場に入ったそうです(一部彼らのポジショントーク入っているんじゃないの?)。その根拠は、なにやらサイクルだそうで、彼の意見では、大型株有利の時代に入りそうとのこと。今年は、明らかに大型株を保有したほうがリターンはよかったんですが、その傾向が続くと見ているようです(とはいえ、そのサイクルないしは関係性が効かなくなる可能性は否定できないです)。最近の株価を見ていると、新興市場の市況はしばらく厳しそうですが、業績の変化とその持続性にかけるアホルダーは我慢我慢ですね。===日経の記事===低調新興株展望を聞く(上)日興シティグループ証券ロラン・ハルモス氏。2006/09/29, 日本経済新聞 朝刊, 16ページ, 有, 1111文字 日興シティグループ証券 株式調査部ディレクター ロラン・ハルモス氏6年ぶりの弱気相場入り 新興株相場が低調だ。ジャスダック、マザーズ、ヘラクレスの株価指数は年初から下落基調が続き、売買代金も落ち込んでいる。相場の回復は見込めるのか。証券会社の担当者らに聞いた。 ――新興株相場が年初来安値の近辺で推移しています。 「小型株は二〇〇〇年以降、ほぼ一貫して大型株を上回る成績を上げ、今年一月にはマザーズ銘柄の平均PER(株価収益率)は二百倍、ジャスダックも七十倍と、大型株の三―四倍の水準に達した。明らかに行き過ぎだ。調整は短期的なものにとどまらず、小型株は六年ぶりの弱気相場に入った」 「相場のサイクルをみても、五年から六年単位で小型株と大型株の優位性が入れ替わっている。この面からも小型株の長期上昇相場は終わったといえる」 ――一月のライブドア事件が尾を引いているのでは。 「あの事件に関係なく、相場は低迷していたはずだ。ネット企業の株価は世界的に下げており、米国ではイーベイやアマゾン・ドット・コムの株価下落が著しい。八月にはイーベイのPERが二十倍台まで落ち込んだ。米国のネット株指数とマザーズ指数は連動性が高く、足を引っ張られた面も強い」 「最近の円安傾向も小型株には逆風になる。小型株は内需関連業種が大半だが、大型株は電機や自動車を筆頭に輸出企業が多い。対ドルや対ユーロで円安が進行している局面では、やはり大型株が注目を集めやすい」 ――小型株の反転上昇は当面期待できないということですね。 「そうだ。例年、盆明けの九月にはジャスダックやマザーズの商いも盛り上がるのが普通だが、今年は各市場とも売買代金が細ったままだ。投資家にとっては売りたくても売れない状況が続いている。相場のけん引役である新規株式公開(IPO)銘柄も低調で、小型株を浮揚させる要因は見あたらない」 ――小型株投資は見送った方が賢明ということでしょうか。 「そうともいえない。例えば電子部品関連などは有望だ。国内外の大手電機メーカーがデジタル家電の増産に動いており、その恩恵を受けて受注が伸びている。予想PERも平均十五―十六倍と低い。IT(情報技術)関連も業種で格差が出てくるだろう。システム強化を進める企業の設備投資を考えれば、ソフト開発などの関連業種は魅力がある」 ――外国人投資家は日本の新興株をどう見ていますか。 「日本経済が良好なため、成長株に対する関心は今でもある。ただ企業業績には敏感なので、外国人の持ち株比率が四〇%を超え、かつPERも三十倍以上と高い銘柄は注意が必要だ。業績の伸びがちょっとでも鈍れば、売り込まれる恐れがある」
2006年09月29日
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桑田さんが明治のチョコレートの歌を歌っている!明治製菓のCMサイト(桑田さん聞けます)昨日の9月26日からオンエアだそうです。サザンは昔よく聞いていたし今でも好きですが(単にフォローしていなくなったんですが)、彼が歌うチョコレートの歌は、なぜかレトロでやや哀しい味わいがあるような気がします。昔、「Hey Jude」とか「Have you ever seen the rain?」をカバーして歌っていたときは、ブルースって感じで男臭さがプンプンだったんですが、こちらは趣が違います。たまたまつけたテレビでやっていたので、反射的に備忘録としてメモ。
2006年09月27日
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今日の日経新聞のソフトバンクの記事は、サプライズでした。LBOしたものを、そのまま証券化してしまうという記事です。不動産、コンテンツなどにとどまらず、事業までを証券化する動きがでてくるとは、という印象をもちました。主幹事は、シティ、みずほコーポレート、ドイツ証券など。こんな1兆4500億円のレベルでは、さすがにフィンテックには回ってこないでしょうが、もう少し小さいレベルで、なおかつ、信用補完などの仕組で格付けをあげる必要性がある場合は、今後手がけていくのかもしれません。証券化がどんどん広がっていくにしたがって、チャンスの場所は生まれてくるでしょう。それと同時に、日経の記事では、スイス再保険のリストラの話がでていました。2000人削減とのこと。その背景はこの記事だけではよくわからない状況です。フィンテックの再保険事業の立ち上がりが遅れている話を以前日経が記事にしていましたが、フィンテック固有の問題というよりも、業界全体の話ととらえるべきなのでしょうか。複数の投資家に小口でリスクを引き受けてもらう「再保険」を使う必要がない理由は、「世界的な災害」が昨今起こっていないから、ということでしょうか。保険という商品は災害などのリスクに対してのヘッジなので、リスクが大きいと感じなければ、そのヘッジ(引き受けた保険会社からしたら再保険)を効かせる必要性もない、ということでしょうか。ところで、今、フィンテックの事業内容をHPで見直して、次の記述に目がとまりました。「新たな収益源泉としての「再保険事業」は、ストラクチャードファイナンスやプリンシパルファイナンスとはそのリスク・リターンの関係において相関関係が薄く、収益基盤の安定化には非常に重要な事業と認識しております。」2つの気づきがありました。1つは、昨今オルタナティブ投資が普及した一因として、株や債券投資とは相関性が薄い(より-1に近づける)プロダクトを保有することで、リスクを減らして、リターンを最大化させるという投資の発想があるのですが、まさに、その発想について書かれていたんですね。あまりに当たり前のことですが、今それを気が付きました。もう1つは、ストラクチャード・ファイナンスやプリンシパル・ファイナンスとは関係がないため、仮に、立ち上がりが遅れているといっても、本体の再保険以外の収益とは関係がないことです。そうすると、純粋に再保険会社分だけマイナスのインパクトが生まれてくると判断しても、2007年度の売上で最大21億円(再保険を含めた合計では、今のところ111億円)、当期純利益で10億円(全体では、再保険含めて、45億円)のインパクト。だとすると、時価総額1320億円(今のEトレードでの表示を利用)に対して、来期(2007.09)で、29倍(1320÷45)から、仮にマイナスのインパクトがあったとしても、38倍程度(1320÷35)というところです。これをどう捉えるのか、というところでしょう。成長率をかなり控えめに見ても、この数年で年率30-40%程度は実現しそうだから(ここはビジネスの性質を踏まえた上で感覚的。意見は分かれるかもしれない)、PEG的には、1.26とか1を切るかの水準。そういう皮算用をしていても、市況には勝てません(苦笑&涙)。神のみぞ知る世界です。しばらく、アホルダーしています。==SBに関する記事==(1)ソフトバンク、携帯事業を証券化、ボーダフォン買収資金借り換え。2006/09/26, 日本経済新聞 朝刊, 1ページ, , 703文字 1兆4500億円調達 ソフトバンクは二十五日、買収したボーダフォンの携帯電話事業の収益を事実上の担保に、「証券化」と呼ばれる手法で複数の金融機関から一兆四千五百億円を調達する方針を決めた。事業そのものを証券化するのが日本では珍しいうえ、規模の面でも過去に例がない巨額調達となる。通常の借り入れより低利での資金調達が可能で、買収に伴う利払い負担の増加を抑制する狙いがある。(関連記事11面に) 一兆円を超える「事業の証券化」の登場は、活発になる企業買収時の資金調達手法が多様化するという意味もある。 ソフトバンクは四月のボーダフォン日本法人買収資金として期間一年の短期借入金で一兆一千六百億円を調達。借り換えを模索していたが、米系格付け会社による社債格付けが「投機的」水準のダブルBであるなど同社の財務体質は強固とはいえないため、利払い負担が膨らまないようにするのが課題だった。 「証券化」は不動産の資金調達でしばしば使われる手法で、この場合賃料収入(キャッシュフロー)を利払いに充てる方式で債券を発行する。今回の調達は携帯電話事業が生み出すキャッシュフローを利払いや返済に充てる仕組み。携帯電話はソフトバンクの他事業より収益が安定しており、この部分だけを証券化すると会社全体より債券の信用力が高くなる。 調達額の八割にあたる一兆一千五百億円分の債券に、ソフトバンクの格付けを上回るシングルA格の格付けを付けられる見通しだ。銀行借り入れで調達した場合に比べ一%程度、低い利率で調達できるとみられる。 シティグループ、みずほコーポレート銀行、ドイツ銀行などが主幹事を務め、早ければ十月下旬にも払い込みの見通し。 (2)ソフトバンク、格付け低く証券化に活路、巨額調達、利払い負担軽減狙う。2006/09/26, 日本経済新聞 朝刊, 11ページ, , 645文字 ソフトバンクが携帯事業の証券化に踏み切った背景にはボーダフォン日本法人の買収資金として調達した短期借入金の金利が今後上昇するという問題があった。ソフトバンクの格付けはダブルBと低く、優良事業を切り離して証券化するという手法に活路を見いだした。(1面参照) 三月に買収を決断し、LBO(レバレッジド・バイ・アウト)で急きょ手当てしたつなぎ融資の期間は一年。国債利回りに上乗せする金利は、当初の二・五%から十月以降は三%、来年一月以降は三・五%に跳ね上がる予定だった。 巨額の資金の借り換えをどうするか。国内外の金融機関が様々な提案を持ってきた。米系格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスがBa2、スタンダード・アンド・プアーズがダブルBマイナスというソフトバンクの格付け。こうした水準で一兆円を超える公募社債の発行は難しいことから、選択肢は通常の銀行借り入れと証券化にほぼ絞られた。 日本では過去に例がない規模の証券化だけに慎重な声もあったが、通常の借入金よりも一%程度低い利率は、一兆円を超える有利子負債では年間百億円超の利払い軽減に相当。可能なら、やらない手はなかった。 ただ今回の調達で万事解決というわけではない。契約によると、携帯事業のキャッシュフローは借入金の返済か携帯電話事業への投資資金に限られる。契約で示した事業計画を大幅に下回るようなら、金融機関は、経営陣を代える権利も持つ。目先の資金繰り懸念は薄れたが、すべては携帯電話事業を成功させられるかどうかにかかる。 ==再保険に関する記事==スイス再保険、2000人削減へ(ダイジェスト)2006/09/26, 日本経済新聞 朝刊, 9ページ, , 165文字 【フランクフルト=石井一乗】再保険大手のスイス・リー(スイス再保険)は二十五日、来年末までに全世界で二千人の人員を削減すると発表した。六月末時点の全従業員の一八%にあたる。自然減や早期退職、レイオフなどを計画。削減人員の内訳は欧州で半分強、米州で三割強、アジアなどで一割程度となる見通し。人員削減効果は三億ドルに上るとみている。
2006年09月26日
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テレビ東京の土曜日の番組で、「地球街道」というものがありますが、昨日、星野知子さんがイタリアのフィレンチェを訪ねて、スローフードを堪能するものでした。ワイナリーのカステロ・ディ・アマのつくった「ラッパリータ」を、丘を見渡せるワイナリーの庭で飲みながら、チーズやサラミをつまむというのが、メインの場面です。そのチーズやサラミを今回初めて知りました。チーズは、ぺコリーノ・チーズといわれるものです。羊の乳でつくったもので、洞窟で発酵させて作るそうです。その上に、はちみつをのせて、食べていました。そういう食べ方があるのを知りませんでした。そのはちみつは、ひまわりの花粉をとったはちからつくったものだそうです。あのサンタ・マリア・ノベーラ教会で売っているそうです。サラミは、いのししの肉からつくったもの。これも聞いたことがなく、珍しいです。自分は留学時代につくった友達とイタリアの電車に乗りながら、ワイン(炭酸の入った赤のスポマンテ)と、サラミ、チーズ、パンを食べたことがあります。このシンプルな取り合わせが、とてもよいんですよね。各料理をひたたせるために、必ずワインが食事の中にあるイメージです。アイルランドでは、ギネス・ビールは、料理とは別に飲むものだったと記憶していますが(だから、飲むときは、食事を取った後、パブにいき、つまみなしでみんな飲んでいた)、お酒に対する態度は世界の各地によっても違いますね。それにしても夏のフィレンチェはきれいです。自分がいったのはいずれも寒い冬だったので、あのひまわりがらんらんと咲き誇る風景がテレビで放映されたときは、今の時期に行きたいと強く思いました。===テレビ東京のHPより引用===9月23日放送分 「星野知子・とっておきのイタリア ~トスカーナに乾杯!~」以前から「トスカーナ」という言葉の響きに憧れていた星野さん。トスカーナの空と太陽の光の中で、イタリアが誇る最高のスローフードを味わうのが星野さんの夢です。 星野さんは、イタリアならではのスローフードを求めて早速市場へ。色鮮やかな野菜や果物、それらはみな、生産者が心を込めてじっくりと育てたものばかり。ここで星野さんの目を引いたのは、フィレンツェ名物のチーズ。このチーズの独特の製法とは? サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の一角には、13世紀初め、修道僧たちが始めた世界最古の薬局が。500年間変わらぬレシピの香水や石鹸と共に、昔から薬として用いられてきたはちみつが並んでいます。星野さんは、市場で買ったチーズにぴったりのはちみつをお買い上げです。ワインの産地として世界的に有名なキャンティ。ここには、ワインのほかに、17世紀から続く名物の珍味があります。トスカーナで獲れる、野生のある動物のサラミ。見た目はびっくりですが、お味は最高、だそうです。世界的に名高いキャンティ・クラシコを作るワイナリー、「カステロ・ディ・アマ」。ここで最高のワインをいただくために集めたたくさんの食材。それらに、星野さんが作ったとっておきの日本の味を加えて、最高のランチタイム。さて、お味はいかがでしょうか?
2006年09月24日
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今日、やっと親になりました。来週以降の予定だったのですが、来週は仕事が立て込んでいて、立ち会うのが厳しそうだったので、今日生まれてくれたことが、本当に、不思議です。時系列で書いてみたいと思います。昨日仕事が一段落したので、上司と同僚と12時過ぎまで飲んでいました。終わった嬉しさから焼酎をがんがん飲んだので、かなり酔っ払って、タクシーで帰ってきました。すると、奥さんが、陣痛が始まった、というではないですか。まだ病院に行く必要はないようなので、一眠りすると、朝の5:00すぎに、陣痛の波が短くなったとのこと。急いでタクシーで、病院に行きました。インターフォンで緊急をつげて、まっていると、インターフォンの横で、奥さんは痛くてしゃがんでいました。自分は、さすってあげようとしましたが、昨日のお酒の反動で、私も別の「波」がきて、そのまま花壇に口からファイアーしてしまいました。かっこ悪すぎだ。なんとか中に入り、病室で、奥さんを横にしていました。陣痛は痛いんですね。当たり前なのですが。自分は男なので、あまり感覚としてピント来なかったのですが、奥さんがうめき声をあげていて、これはただ事ではないぞ、と、もうろうとしながら、お尻を強く押したり、腰をなでてあげました。そうこうするうちに、破水しないまま、10:00になり、分娩室で生むことになりました。自分は血を見るのは厳しかったので、分娩室の外でまっていました。彼女の声が聞こえてくるたびに、無事でいてくれ、という気持ちになりました。ある人がいうには、やっぱり立ち会ってよかったそうです。子供は生まれてくるとき、狭いところを通ってくるせいか、頭が、「とんがりコーン」のようにとがっているそうです。しばらく、奥さんのうめき声と、先生のアドバイスの声が聞こえてきて、10:30に、赤ちゃんの鳴き声が聞こえてきました。比較的早いほうのようです。奥さんのママ友達曰く、初産で入院してから20時間、30時間かかったといっていて、自分のところは、4時間もかかっていませんでした。しばらくしたあと、先生が、息子を抱えて、来てくれました。まぶたが、すごく大きい感じがしてびっくりです。元気そうに、泣いていました。どちらに似ているかわからないですが、強いて言えば、奥さんのほうかなあ、と思いました。その後、体重を量って(2700g弱)、身長なども計測して、奥さんのところにいきました。多少衰弱感はあるものの、元気です。息子を奥さんの横に寝かせました。奥さんは、息子の顔を見るなり、「本当に嬉しい」と涙を流しました。彼女はずっと子供が欲しかったので、その気持ちが痛いほどわかり、私も目頭が熱くなってしまいました。しばらくすると、山梨から奥さんのお父さん、お母さんがやってきました。本当に嬉しそうで、お父さんは、カメラマンよろしく、ぱちぱちデジカメで写真をとりました。息子は、時間がたつと、多少顔のはれがひいていったようです。息子の手のひらに、人差し指を近づけると、結構な力でひっぱります。息子の顔に手を当てると、体温を感じます。親になるとは、こういうことなのだ、と実感できました。
2006年09月23日
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Yahooの芸能記事で、眞鍋かをりさんの記事がでていて、その記事の横に彼女のブログがあったので、寄ってみました。眞鍋かをりさんのブログ2つの点でおどろきました。1つが、彼女が使っている1人称が、「オイラ」。我々が持っている眞鍋かをりさんのキュートさと相反して、こっけいでかわいらしい、いい味をだしているように感じます。もう1つが、小さい顔にアンバランスなほどの大きな瞳。こういうアンバランスさというのは、何か調和を乱して、心に訴えるものがありますよね。優香の大きな鼻と,小さな口をみて、同じことを思ったことがあります。結局のところ、美しさ(魅力)を感じるということは、対象を見ている人間が、既成のイメージを裏切ることでも生まれてくるということでしょうか?
2006年09月21日
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備忘録として、メモを。IPOして間もないベンチャー企業には、ざっくりしたPLとBSの情報以外に、詳細な過去の記録はないことが多いと思います。詳細な過去の情報というのは、四半期ごとの業績などです。そうなると、頼るべきなのは、結局その社長への信頼感と、その会社が属している業界の動向ということになります。バリュエーションが大きくぶれやすいのは、IPOの直後の企業なんかは、四半期ごとの業績がわからないため、コンセンサスが固まりにくい側面があるからかもしれませんね。しかし、上場後は、そのトラックレコードが溜まってきます。どんな会社計画を出して、それが達成できたのかどうか。どのように、株式市場の参加者に向かい合ってきたのか。数字の出し方の癖まで、記録として市場関係者の頭に入っていきます。そうすると、バリュエーションのボラティリティがそれなりのレベルに収束するように思われます(といっても、サプライズがある場合もありますが)。そう考えると、株式市場の評価を表すバリュエーションとは、「その企業の過去」を踏まえた上で「将来性」などに対する評価と言い換えることができるかもしれません。過去はやっぱり大切なんですね。消すことはできないし、その人間やその企業の振る舞いがそのまま現れてくるからです。以前、オリックスの宮内社長が、新聞の記事で、上場した後、外人投資家は過去のことを全て覚えていて、しんどいといったことを思い出します。それだけ、時間が経過するにつれて「過去」になる「現在」においても、悪いことはできませんね(笑)。
2006年09月19日
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B級グルメのネタです。ぶるだっくという、韓国で今評判のFCに行って来ました。ぶるだっくこのお店は、激辛のソースの焼肉(とり、ぶた)をだすことで、韓国では大ヒットになっている模様です。テレビ東京のWBSで知りました。東京に2店舗、大阪に1店舗でているようです。結論、くせになる辛さです。あと、ソースを「激辛」とオーダーすると、頭がふっとぶほどの辛さです。自分は比較的辛いのが強いですが、激辛のソースでオーダーしたら、あまりの辛さに身の危険を感じました(爆笑)。一番のお薦めは、豚肉のばら肉を焼いたぶるでじです。どんどんお酒が進みます。まよぶるだっくも日本人向けです。とっぽぎもいいです。こんどはチーズをかけたチーズとっぽぎを試したいです。辛さから逃げる箸休めとしては、あえていえば、あぼがど豆腐がよいです。韓国のお酒、まっこりが、すすみました。
2006年09月16日
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沖縄の親友K夫妻から、アイスクリームメーカー、ブルーシールのギフトが届きました。ブルーシールだよアイスクリームのギフトは初めてです。とても嬉しいものでした。今の段階で、ココナッツ、バナナを食べました。どれもそれぞれ美味しいです。、ウベ(紅ヤマイモ)は、なんとも形容できないですね(笑)。アイスなのにホコホコ感があります。先般も、宮城の親友から笹かまをいただきましたが、親友の心遣いには、お金で買えない喜びがあります。
2006年09月12日
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フィンテックホルダーの一喜一憂です。市場センチメントを測るうえでご参考ください。週末話題になっていた、フィンテックの配当金の増額、株式5分割、好感されて上がりましたね。寄り天ではありましたが。好感されて嬉しいし期待もしていたのですが、材料になったことが少し意外です。裏目エコノミストM氏の強気発言からか、機械受注統計が前月比でマイナスに転じて(そんなことはない、ない(笑))、嫌気されて、値上がり222に対して、値下がり 1401と総崩れの中、久々に安心して見ることができました。それにしても機械受注の市場へのインパクトは大きい。しばらく60万円台でもみあって、11月の中期計画次第で、上値放たれるって展開でしょうか。全然わかりません。会計基準の厳格化による業績の下方修正、それに対する市場心理の悪化。そんな新興市場の逆風をもろともせず、本業での業績の伸びを楽しみにしています。売上債権の流動化の伸びが復活するのでしょうかね。===2006年 9月11日(月) 16時35分 フィンテックが急上昇、1対5の株式分割、5000円への増配を好感 投資銀行業務のフィンテックグローバル が急上昇し、一時9万円高の63万7000円まで買われた。同社は8日に1対5の株式分割と06年9月期の年間配当予想を5000円(前回予想時3933円、前期1800円)に引き上げると発表、好感された。株式分割は9月30日割当、効力発生日は10月1日。 また、来9月期より中間配当を実施し、同社単体の中間純利益の40%をメドに配当するとこも発表した。 提供:株式新聞社
2006年09月11日
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自分が投資に興味を持ち始めたときからメンター的な存在であった、バイサイドの山本潤さんの本で(面識はないので書籍を通じてですが)、「投資家から「自立する」投資家へ」という本があります。私は、彼の「インベストメント」という本を4年愛読していて、その本はパラパラとしか見ていませんでしたが(内容が重複しているところもあるので)、久しぶりに開いていたら、経験者ならではの言葉が載っていて面白かったです。そこで、メモをしておきます。業績トレンドが継続する可能性について指摘しています。関連して思ったことを自分の備忘録として以下記述。あまりにも当たり前のことなのですが、とても大切なことなので、自分に言い聞かせるため。割安かどうかのポピュラーな指標でPER、PBRがありますが、分母のEPSやBPSが業績の悪化で減少した場合、当然、分母が減少するので、水準があがります。だとすると、仮に業界平均のPERが20倍程度で、その企業がPER10倍(会社予想ベース、あえていえば四季報ベース)をきっていても、安くない、わけです。下方修正して、EPSが半減すれば、20倍になるからです(逆に、いろいろな競争力に関わる事項を考えたら、むしろ高い場合もありうる)。その表面的な指標で判断するだけではなくて、業績の底固さを確認することが重要だということになります。どうやって、それを知るのかは、IRとのコミュニケーションかなあ、と思います。電話なんかではそうですが、その紙に現れてこないニュアンスが明白に伝わってくるからです(楽観的にとらえて失敗した例あり(苦笑))。そう考えてくると、これは「安い」という判断の前提として、その会社の業績が底固いのかどうか、という情報が必要になります。なかなか表にでてきにくい情報でしょうけれど。==引用メモ==「売り」の判断をしていたが、売れなかった。その理由は、損したくなかったからという消極的なものしか、今となっては見当たらない。それは「PERで見ると売るには安すぎる」という理由だ。「ここで売るのは、PERで見ると安すぎる」というのは、実際には市場ではありえない。業績のトレンドは数年続く可能性が高い。数年は減益のトレンドが続くと仮定すると、PERは割高になることもある。だからピークアウトしたばかりの企業のPERは「安すぎる」ということはありえなくて、物事はもっと悪くなる可能性のほうが高い。
2006年09月10日
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池谷裕二氏の「記憶力を強くする」(講談社)を読んでのメモです。理解をすること(法則性をつかむこと)、自分の経験や知識と関係付けること、復習すること、などが大切ってことでしょうか。自分の生活のなかにも活かしたいものです。===メモ===○ 歳のせいで記憶力が落ちたというのは、間違い。努力不足に起因している。あるいは単に最初から覚えていなかった可能性あり○ 覚えたい対象に興味をもつこと。冷めた感情でいるより、積極的な姿勢のほうが、海馬がθリズムを大きく発生する。歳をとると、物事に対する情熱が落ちてくるので、記憶力が落ちる側面がある →憶えたい対象に対して、錯覚でもよいから自分が感動を憶えるような仕組?○ 記憶力はストレスに弱い。マンネリ化せず、適度な緊張感を持ちながら勉学に励むことが効率よく学習できるコツ。逆に、記憶力が高いと、ストレスからのダメージも少ない○ 意味のないことを憶えるのは大人には難しい。ものごとの奥に潜む真理を発見することが学習にとって重要。法則性を見抜くこと。○ 要領よく記憶するコツは、「法則性をつかむこと」と「理解して憶えること」である○ 目の記憶より、耳の記憶のほうが心に残る。声にだしてみることも一方法。家族に説明してみることも有用(自分が理解できていなければ、人を納得させられないため)○ 事象の内容を連合させて「精緻化」することは、記憶がたやすくなり、記憶も有用になる。自分の経験も結びつけると良い。○ 人がモノを覚える時には、覚える対象によって、適齢期がある。10歳になる前は、掛け算の九九を覚えますが、これは意味記憶が発達しているこの時期には適している。意味のない文字や絵などに対して絶対的な記憶力がある。しかし、中学生を過ぎたあたりから、エピソード記憶が発達してきて、丸暗記よりも、むしろ論理だった記憶能力が発達してくる。したがって、この努力を怠ると、効率的な学習を進めることはできなくなる。○ 海馬から側頭葉に情報が送られたら、その記憶は長い間、覚えていることができる。海馬は記憶の一時的な保管場所だが、その保管場所に残っている間に復習することで(1ヶ月以内)、記憶の強化が図れる○ 試行錯誤するほど、記憶として残る○ 初めは大局をつかんで、細部を憶えていく○ 勉強の効果は相乗的。忍耐強さが重要
2006年09月09日
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今日、材料が出ていました。久々ですね。(1)株式配当の金額を、3,933円→5,000円に変更すること(2)来期中間配当を実施すること。 成長企業とは思えない!配当で買っているわけではないですが、ちょっと嬉しい。通期では配当利回りで買えるほどの水準ではないものの(0.9%程度)、株主重視の施策で嬉しい(ただ、今までの成長が維持できないから配当?って不安も少しある)← 借入ができる営業借入金の額が小さくなるのでは、という観点からのコメント。恐らく売上へのインパクト60M円程度で、軽微か?(3)10月1日に5分割いずれも、材料になるでしょうか?
2006年09月08日
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ミクシィの目論見書についてメモを。上場前のどのタイミングで、誰から誰に、「単位あたりいくら」で譲られたのか、そして、今回のIPOで誰の株が売られるのかまとめたものです。そうですかあ~。公募価格155万円です。前期ベースのPERでも155倍ですかあ。主幹事は、大和SMBC。ネットエイジ系で、1株あたり6から12倍のキャピタルゲイン、サイバーエージェントで12倍のキャピタルゲインを、今回の売り出しで得ることになります(しかも投資期間1年ちょい(実態的には正確ではありませんが))。ゲインの源泉は、いうまでもなくIPO参加者からということになります。SNSの急拡大で未来の夢をかきたてるイベントを記憶しつつ、静観モード。
2006年09月07日
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世の中、猫も杓子もメタボリック症候群に恐れていますが(私もです!)、そんな不安を吹き飛ばすかのような記事がありました。メタボリック症候群って騒ぐことで恩恵を受ける立場の人間がいるので、世の中扇情している側面があると前々からいぶかしく思っていましたが、このように科学者の方の意見は心強いですね。BMIの基準をどこに置くのかがポイントのようです。とはいえ、やや肉がついてきたので、フィットネスクラブに通おうと現在検討中です(笑)。===藤田紘一郎氏のインタビュー=== 人間総合科学大学教授、寄生虫学者藤田紘一郎氏(インタビュー領空侵犯)2006/09/04, 日本経済新聞 朝刊, 5ページ, 有, 1375文字 小太りこそ健康の証し「メタボリック」基準緩和を ――脳卒中や心筋梗塞(こうそく)の引き金となる、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の国内判定基準に違和感をお持ちだと。 「成人男子でウエスト八十五センチ以上、女性では九十センチ以上で、空腹時の血糖値が高め、中性脂肪が高め、または善玉コレステロール値が低め、の三項目のうち二つに該当する人がメタボリック症候群とされます。私はこの基準は厳しすぎると思います」 「ウエスト八十五センチは日本の男子のほぼ標準です。これだと成人男子の約半数がメタボリック症候群かその予備軍となってしまいます。ちなみに米国の基準は男子のウエストは百三センチ以上と、日本よりかなり緩い。また、女性のウエストの基準が男性より緩い国は日本以外では見あたらず、これも奇妙なことです」 ――数字はともかく、おなかを引っ込めるのに越したことはないのでは。 「太りすぎが重大な病気の引き金になることは確かですが、統計的にはやや肥満気味の人の方が、やせた人よりもむしろ長寿であることが分かっています。肥満の度合いは体格指数(BMI=体重を身長の二乗で割った数値)で表されます。日本ではこの指数一八・五―二四・九が正常とされ、厚生労働省は二二―二三を推奨しています」 「国内では、BMIが二十四―二十五くらいの人の寿命が最も長いというデータがあります。米国でも二五―二九・九の過体重の人々の死亡率が最も低い。つまり、少し太り気味の人が最も長生きという結果です。日本の判定基準だと、この最も元気な人々を病人扱いすることになってしまいかねません」 ――食べ過ぎ抑制と運動不足の解消で健康な人を増やし、医療費を減らす狙いがあるといわれます。 「厳しめの判定基準を設けることでそうした効果を高めようという狙いが政府にはあるのかも知れませんが、逆効果になりかねません。健康な人がメタボリック症候群を気にして、抗コレステロール剤を服用したりすると、副作用で死亡率が高まります。本来不要な病院通いが増えますから医療費は減りません」 ――では、どうすれば。 「根拠に基づいて、判定基準を再検討することが必要でしょう。今の基準だと少しでも太るとレッドカードですが、物事は何事もほどほどが肝心です。運動も適度を心がけるべきで、強迫観念にとらわれてやり過ぎると免疫機能が下がります。過剰なダイエットも体に悪い。大いに食べ、活動的な人が、ある意味で日本社会を動かす中心になっている。そんな人々を不安にさせて活力をそぐことになっては元も子もありません」聞き手から ウエスト八十五センチ以上は危険、と聞いたときは、不摂生の烙印(らくいん)が押されたような気がした。そのおどろおどろしい名前とともに、メタボリックシンドロームの判定基準のアナウンス効果は相当にあった。トップダウン式に「とにかく体に悪い」ではなく、どう国民の健康改善の実につなげるかが重要だ。(編集委員 吉川和輝) ふじた・こういちろう 39年生まれ。東京医科歯科大学卒、東京大学大学院修了。東京医科歯科大教授などを歴任。専門は免疫学・寄生虫学。日本人の行きすぎた清潔志向に警鐘を鳴らし、「笑うカイチュウ」など多数の著書がある。もうひと言私はウエスト93センチ。でも、たくさん食べないことには元気が出ない。
2006年09月05日
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M&AのアドバイスをするGCAが10月6日に上場すると聞いて、少しサプライズ。大手ではレコフとかありますが、このようなM&Aのブローカーで上場するのは初めてでしょう。ちなみに、レコフは、同社のM&Aの件数の調査などを新聞で取り上げられることがあるので、ご存知の方も多いでしょう(ワールドワイドでは、トムソンフィナンシャル)。収入モデルは、M&Aが成功したときの成功報酬(動いたお金の数%)のようです。社長が元KPMGn渡辺章博氏と、元三井銀行の佐山氏です。村上ファンドの阪神買収劇で、阪急HDに対してアドバイスをした実績があるそうです。自分は、同じ金融ブローカー的なビジネスでも、同社のような狩人的なビジネスよりも、フィンテックのような農耕民族的なビジネスモデルのほうが安心できるので手は出さないでしょうが、どのような発展をするのか楽しみです。
2006年09月04日
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秋風が感じられる日ですね。やっと快適に過ごせそうです。ところで、今日の日経新聞に掲載されていた記事です(一番下を参考)。投信の拡大について触れています。伸びているのは、銀行からの販売も要因としてあるようです。投信の各プロダクトについてよくわかりませんが、記事でも指摘があるように、集まる資金が多ければ運用が大変だろうという感想のほかに、次のピーター・リンチの言葉を思い出しました。(P・リンチの言葉)「金融サービスと投資信託のブームのさなか、フィデリティのオフィスにいた私ほど有利であったものが他にいたであろうか。(中略)投資信託の目論見書を印刷する係りは、ものすごい勢いで投信の受益者数が増えるのを見たはずである。国中で投信を売りまくったセールスマンたちも知っていたはずである。フィデレレイテッド、フランクリン、ドレイファス、そしてフィデリティのオフィスが急拡大するのをメインテナンス業者も見ていただろう。投資販売会社は空前の反映を経験していた。まさに投信ブームの到来であった。(中略)これで私がどれだけ儲けたかって?答えは、ゼロ。(中略)ドレイファスのチャートを見るたびに、私が読者に説きつづけてきたアドバイスを思い出す。知っているものに投資すべきであると。 (以上、P・リンチの「株で勝つ」より引用) 」1980年代のアメリカのように、「貯蓄から投資」の流れが本格的に進んでいると解釈するべきでしょうか。===日経の記事 (1)===投信「1兆円ファンド」続々、先月末時点で4本、長期保有増える。2006/09/03, 日本経済新聞 朝刊, 1ページ, , 544文字 投資信託の規模拡大が加速している。八月末時点で日興アセットマネジメントが運用する「財産三分法ファンド」、ピクテ投信投資顧問の「グローバル・インカム株式」の残高が月末ベースで初めて一兆円を突破し、一兆円超のファンドは四本になった。分配金を毎月受け取れるため長期保有する人が多く、銀行での販売好調も追い風になった。(関連記事3面に) 八月末時点の残高トップは国際投信投資顧問が運用する「グローバル・ソブリン」で約五兆五千億円。二位は大和証券投資信託委託の「グローバル債券」で一兆二千億円強だった。 これらの大型ファンドは分配金を毎月受け取れるのが特徴。毎月分配型は「短期間で解約する投資家が少なく、資産が積み上がりやすい」(樋口三千人・投資信託協会長)という。 銀行で投信を買う人が増えたことも要因。株式投信の銀行窓販シェアは七月末で全体のほぼ半分に達した。ピクテの「インカム株式」は販売を手がける金融機関の約七割が銀行で、八月だけで千四百億円を超す新たな資金流入があった。 ここ数年は海外債券を中心に運用する投信が人気だった。最近は国内の景気拡大や企業業績の好調を背景に、株式にも投資するファンドへの資金流入が目立つ。「三分法」や「インカム株式」の資産拡大はこうした流れに乗った面もある。 ===日経の記事 (2) ===1兆円ファンド、機動性確保が課題、適正超す肥大化、運用の重荷に。2006/09/03, 日本経済新聞 朝刊, 3ページ, 有, 575文字 投資信託の残高が伸びて長期保有する投資家が増えれば、運用を受け持つファンドマネジャーは目先の資金流出を気にせずにじっくり投資できる。管理費などのコスト負担も相対的に軽くなる。だが適正規模を超えてファンドが大型化すると、売買の機動性が損なわれる懸念も出てくる。(1面参照) 投信の適正規模はファドの商品性格や投資対象によって変わる。残高二位の「ダイワ・グローバル債券」は現在、資産の二割をニュージーランドドル建て債券で運用中。利回りの高さに着目したためだが、市場規模は小さく、同社の売買で価格が乱高下する恐れもある。残高が増え続けた場合は「組み入れ比率を下げるなどの手を打つ必要がある」という。 日興アセットの「三分法」は資産の二五%を国内の不動産投資信託(REIT)で運用している。REIT市場は全体で約三兆六千億円だから、この投信だけで約七%を保有していることになる。残高が増加すれば「REIT市場のかく乱要因になりかねない」との指摘もある。 昨年六月には野村アセットマネジメントが運用するインド株投信に投資家の人気が殺到。インド株式市場に混乱を与え、運用に悪影響が出かねないとして募集を打ち切ったことがある。 投信が肥大化し、市場を混乱させる様子は「池の中のクジラ」とも呼ばれるが、そうした事態を避けるため運用・販売の両面で目配りが欠かせない。
2006年09月03日
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初めて週刊新潮を買いました。楽天についての記事のポイントは次のとおり。相場を動かしたのでどれだけインパクトがある記事名のか身構えていたので、拍子抜けと安堵感(新興市場に及ぶ範囲は限定的?)です。実際株価は、午前中反発(53700円→55900円)していました。午後は、50900円まで下落していましたが(やっぱり不安心理はあるのか)。● 総会屋に利益供与の疑い (ある企業の米国子会社を楽天が買収する情報を事前に暴力団関係者が知って購入。それに対して、総会屋が、インサイダー取引だと詰め寄ったところ、楽天が金品を総会屋に渡した疑い)以下、その他の情報● この4月、楽天に警視庁OBが9人天下りした。● 6月のボーナスをもらって、社長の逮捕の不安から、百数十人社員が辞めた。● 某中堅証券会社のストラテジストがPSRをもとに割高と考えている ↑利益がでていて売上1200億円を超えている楽天を、PSR重視で評価する?一意見とはいえ、紙面の関係とはいえ、ライターも書き方を考えたほうがよいのではなかろうか● 政権の影響を考えて、新内閣が誕生する10月以降が逮捕のXデイか(警視庁幹部)この記事に対して、楽天は抗議のIR出していました。身の潔白が証明されるといいですね。ついでに、楽天KCの営業譲渡による特損186億円のリリースされていました。年初はホリエモンで、年末は三木谷社長で、新興市場の株価調整がないことを祈るばかりです(苦笑)。連れ安はごめんです。
2006年08月31日
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今日、楽天がS安になっていました。みずほインベスターズ証券が格下げしたこととの他に、明日発売される週刊新潮にスキャンダラスな記事(TBS株のインサイダー疑惑など?)が出る模様で、それが嫌気されたよう。スキャンダラスな位置付けの週刊誌の記事なんかでここまで下げるとはすごいですね。その内容(どんなものか明日確かめたいですが)が本当だとしたら、新興市場への投資センチメントは、今年度いっぱいはよくなさそうだなあ、と思いました。そうだとしたら、フィンテックも、11月以降の上方修正されるだろう中期計画の発表も材料にならなさそう。新興市場、受難の年にならないといいんですがね。
2006年08月30日
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年内の日銀の利上げ観測が後退したことの影響なのか、ひさびさの力強い反騰でしたね。記念にフィンテックGの日中チャートを貼り付けてしまいました(前日522K円→本日終値565K円)。証券についで、不動産のセクターの株価指数の値上がり2.2%と上位2番目に入っていました。金利の上昇と、新興銘柄の会計不信で(こちらは、新興市場の銘柄でなくても、下方修正しているケースが散見される)、不動産流動化など調整が入っていますが、それなりの成長性のある銘柄に対してバリュエーション的に見直しが入るのでしょうか。自分的には、フィンテックGの11月の通期決算と、見直した中期計画の発表が楽しみです。
2006年08月29日
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ミクシーの目論見書をちょっと見て、興味深かったんでメモを。2006年3月期の同社の売上の18.9億円の64%が、求人広告なんですね。いわゆるSNSでの広告収入は、6.4億円と、33%にすぎません。イメージと違い、エンジャパンとかキャリア・デザインみたいですね(笑)。ただ、SNSの広告収入が含まれるインターネットメディア事業が伸びています。1300万円→6.4億円と、前年比47倍です。これが実際にはどこまで伸びるかはわかりませんが(現在、340万人)、急成長を印象付ける数字で、参加者の期待を膨らませる材料になるように思います。サイバーエージェントやネットエイジ、社長が保有していた分を売り出すようです。それにしても、同社が伸びた背景にWeb2.0のブームがあると思いますが(企業も躍起になっていますからね)、何らかの事情で誰かが創造したコンセプトが人口に膾炙するときは、すごいですね。怖さのようなものも感じてしまいます(笑)。IPOして実力が問われますが、どんな成長の仕方をするのでしょうか。自分は傍観しています(キャッシュがない事情もあり)。
2006年08月28日
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今日の日経新聞で、軽自動車のスズキについて記載されていましたので、感想を。要は、今まで鈴木氏がワンマンでやっていた経営体制を、鈴木氏がいなくても経営できるような体制へ移行しようとしている現状をリポートしたものです。ワンマン社長という点に興味が惹かれました。スズキについてあてはまるのかはわかりませんが、ワンマン色が強い会社(オーナー系企業)の特徴として、(1)社長の態度が横柄であるケースが散見されること、(2)かなり年を行っても(イメージ的に70歳以上)、まだ社長をやっている(そして昨今ではM&Aにおびえている場合も見られる(苦笑))、(3)幹部がイエスマンあるいはお飾り的な印象が強いこと(実質、社長の言ったことを粛々とこなす役割?)、などがあげられるでしょう。これらの条件は、資料を見たり、実際にお会いすればそれなりにわかることだと思います。ワンマン社長でそれなりに業績をあげるとマスコミでカリスマ経営者的な扱いを受けることがあります。特に4-5年前は日本が不況で、企業も構造改革が急務で、一人の経営者がトップダウンでスピード感をもって対処することが最適だった時代背景もあったと思います。だからといって、別に一人に権限が集中した会社が良いとは必ずしもいえないと思います。社長がいなければオペレーションが回らない社長リスクがあるからです。会社をみるときに、経営者の能力もそうですが、組織としての能力を測ることも大切なのかと思います。つまり、前述の(3)と関係しますが、その社長がいなくても経営ができる人間がどれだけ育てられたのか、という点です。「社長の属人性に頼った経営から、組織的に運営できる経営へ」という課題は、人材の育成、望ましい企業文化への変革といった答えのない領域のものであり(投資家的にはリターンが見えにくく理解しにくい領域)、だからこそ、どの時代でもいろいろな形でソリューションが提示されてきたし、これからもされていくのだろう、と思いました。===日経新聞からの引用===スズキどこまで強いか(下)「鈴木商店」転換――改革と継承、調和カギ。2006/08/26, 日本経済新聞 朝刊, 11ページ, 有, 1427文字 「ワンマン経営が二代続くと会社はだめになる。次の集団指導体制をどう機能させるか」。鈴木修会長は最近、こう漏らす。一九七八年に社長に就任。軽自動車専業だったスズキを世界で存在感のある小型車メーカーへ脱皮させたが、今や七十六歳。バトンタッチのタイミングを見計らう時期に差し掛かった。 新車開発では世代交代が着実に進む。世界戦略車「スイフト」の開発は津田紘社長―小野浩孝専務のラインが指揮。欧州にターゲットを絞ったクルマ作りや、世界四工場での同時期生産で、成功を収めた。鈴木氏の娘婿である小野専務は経済産業省を経て、〇一年に入社。開発畑の津田社長も本社勤務が比較的短い。「従来のスズキにどっぷりつかっていた人ではできなかっただろう」(鈴木会長) 一九七九年に社長として鈴木氏自らが開発を指揮した軽自動車「アルト」は四十七万円の低価格を武器に軽市場を席巻し、軽首位の地位を固めた。ところが、この強烈な原体験が、その後のクルマ作りを縛ってしまう。せっかく開発部門がアイデアを出しても、生産部門が「高コスト」を理由に退けてしまう場面が増えたのだ。「スイフトの成功でスズキのクルマ作りは変わった」。スイフト開発にかかわった中堅社員は口をそろえる。 しかしクルマ作りの変容はスズキの生命線である低コスト生産ノウハウを形骸化させるリスクもはらむ。 「なんだこの工場は」。昨秋、めったなことでは表情を変えないのに、海外新工場の図面を見て雷を落としたことがあった。指摘したのは一メートル余分な天井の高さや生産ライン脇の五十センチのスペース。天井が必要以上に高いと工事費だけでなく照明代もかさみ、ライン横のスペースは部品在庫や従業員の余分な動きを増やしてしまう。いずれもコストの押し上げ要因になる。 そこで、更衣室や倉庫を工場棟と併設させて配線工事を減らす手法などを具体的に指示。当初は「四千億円は必要」との報告を受けていた〇六年度の設備投資額を二千八百億円にまで減額修正させた。 「スズキはいつつぶれるかわからない」。一円単位でコストを削っていく企業風土と強固な財務体質は、一九五〇年代の労働争議、七〇年代の燃費規制と二度の危機を肌で知る鈴木会長のリーダーシップで形作られた。ところが海外での戦線が拡大するなかで、こうした風土がどこか薄れたと感じるようになっていた。 今年四月からの新経営体制では、組織を引き締めるため様々な仕掛けを施した。主要役員には販売、生産、技術など複数部門を担当させ、経営者的な視点を養わせるようにした。担当部門で成果をあげられなかった複数の役員は降格させ、信賞必罰を明確にした。全社を自分で掌握するオーナー型経営から集団指導体制への移行に向け、布石は打った格好だ。 約五万の販売委託先を束ねる求心力、大手を相手に一歩も引かない巧みな提携交渉術――。低コスト生産以外にも継承しなければならないノウハウは多い。 慢心をいさめようと、「スズキは自動車業界では中小企業」と常々口にするが、スズキは今や四輪車だけで世界で十六工場を展開し、連結売上高三兆円をうかがう大企業だ。膨れあがった組織をコントロールする集団指導体制に、鈴木会長が体現するスズキのDNAをどう埋め込んでいくか。「鈴木修商店」からどう脱却するかがスズキの運命を決める。 この連載は小口道徳、江村亮一、橋本隆祐が担当しました。【図・写真】ワンマン経営からどう脱却するか(9日、東京都千代田区)
2006年08月26日
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前回の出生数の増加のニュースの日記で、投資ゲーマーさんからコメントをいただきました。ありがとうございます。-----投資ゲーマーさん>はじめまして>もしかしたら、西松屋ではないでしょうか?西松屋の価格競争力に対抗できるところは、少ないと思っています。市場は広がらなくても、当分の間シェアをアップさせることはできると期待しています。私はここ半年ばかり西松屋を監視しており、2000円割れを待っているのですが、なかなか買いタイミングがとれません。(August 24, 2006 11:47:16)-----コメントありがとうございます。自分が思いついたのは、別の会社です。また、ご紹介ありがとうございました。知りませんでした。興味深かったので、同社の直近の1Qを見てみました(6月発表)。自分はベビー用品の業界には全く詳しくないので、ぱっと見の素人の感想になりますが、粗利が改善しているところは評価できるものの、(1)販管費の伸びがなぜ売上以上だったのか(売上前年比+7.5%に対して販管費が+11.7%)、(2)どの程度会社計画に対して進捗が下回ったのか、そして、9月まででそれが回復可能な状況なのか、についてIRの方に確認するんだろうなあ、と思いました(電話のほうがニュアンスが伝わってくるんでよいかと思います)。(1)を聞いて、販管費の伸びの上昇が一時的なものなのかどうかを判断するでしょう(ついでに、通期でどの程度販管費を予定されているのかも聞くかもしれません)。(2)を聞いて、もし計画を大幅にショートする可能性があるようであれば、自分であれば一時的にポジションを外すことを検討するかもしれません(そこは人によってスタンスが違うところでしょう。月次を見ていると、6,7月はそこそこ巻き返している)。間違っているところはあるかもしれませんが、一意見として、ご参考ください。
2006年08月24日
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今朝の日経の記事が、自分の肌感覚にあっていておどろきました。一瞬、恩恵を受けそうな会社が脳裏に浮かんで、四季報をめくった。大型株で、四季報予想ベース10%弱成長で、PER30倍弱。表面的な数字だけだと手が出しにくい(本当はもう少し調べる必要があるんだが、気力なし)・・おやすみなさい。===出生数、6年ぶり増、今年上半期、1万1000人増――人口動態統計速報。2006/08/22, 日本経済新聞 朝刊, 1ページ, , 455文字 婚姻数も1万組 厚生労働省は二十一日、今年上半期(一―六月)の出生数が前年同期を一万一千六百十八人上回り、五十四万九千二百五十五人になったと発表した。半期ベースの出生数増加は六年ぶり。前年同月比では今年二月から五カ月連続で増えた。婚姻数も上半期は一万九百三十六組増えており、二〇〇六年の出生数が前年を上回る可能性もある。(関連記事5面に) 同省の人口動態統計(速報、日本在住の外国人と海外在住の日本人を含む)で明らかになった。出生数から死亡数を引いた自然増加数も六月までの一年間で一万一千八百四十六人とプラスだった。 婚姻数は〇五年六月を底に増加傾向に転じ、ほぼ前年を上回る勢いで伸びている。これが下半期も続けば出生数は前年を上回る。一人の女性が生涯に産む子供の推定数を表す合計特殊出生率は過去最低の一・二五に落ち込んでいるが、これも上昇する可能性がある。 今回の出生増は、人口規模が大きい第二次ベビーブーム世代(一九七一―七四年生まれ)の女性が主導している公算が大きい。この傾向が続くかどうかはなお不透明だ。
2006年08月22日
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親友が上司に「自分の将来の方向性がわからない」と相談したところ、「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ)を勧められたそうです。某著名の経営コンサルタントも勧めているようです。友人の話を聞いて、面白そうなので、読んでみました。夢と運命について書かれた、心の奥がゆさぶられるようなお話です。大人のための童話、という感じで、平易な表現で、読みやすい。筆者のパウロ・コエーリョは、ブラジル人で、世界中を旅した後に、音楽とジャーナリズムの世界にはいった人だとのこと。欧米をはじめベストセラーになった本だそうです。ストーリーは、とても簡単で、スペインのアンダルシアの平原で羊飼いをしていた少年サンチャゴが、エジプトに宝物を探しに行く物語です。様々な人と出会い、人生の知恵を学んでいく、といった趣向の物語です。「神様」に近い概念がでてくるので、人によっては肌に合わない本かもしれません。ただ、年をとっても自分で夢を創ってチャレンジしていこう、という方にはお薦めです。リスクをとった決断するときの恐れなど、的確に表現されていると思いました。話は脱線しますが、恐れなどの対処法として、同書では「自分の心を知ること」と示唆されているように解釈しましたが(P152)、そうだとしたら、やはり日記をつけることは有効だろうとも、思いました。己を知るために日記をつけるとしたら、多忙な毎日、1週間に1回でもよいから、振り返る時間を設定することが重要ではないのかとも思いました。仕事、家庭での些事に流されてしまう傾向にあるからです。長くなりましたが、自分が面白いと思ったところを備忘録として以下メモします。==メモ==P28少年は、人の「運命」がどういうものかわからなかった。「おまえがいつもやりとげたいと思ってきたことだよ。誰でも若いときは自分の運命を知っているものだ。まだ若いころは全てはっきりしていて、全てが可能だ。夢を見ることも、自分の人生に起こって欲しい全てのことにあこがれることも、恐れない。ところが、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、彼らに思い込ませ始めるのだ」(中略)「その力は否定的なもののように見えるが、実際は、運命をどのように実現するべきかおまえに示してくれる。そしておまえの魂と意思を準備させる。この地上には一つの偉大な真実があるからだ。つまり、おまえが誰であろうと、何をしていようと、おまえが何かを本当にやり遂げたいと思うときは、その望みは宇宙の魂から生まれたからなのだ。それが地球におけるおまえの使命だよ」P81少年はまだ自分の決心を少し疑っていた。しかし、一つだけわかったことがあった。それは決心するということは、単に始まりにすぎないということだった。決心するというのは、まるで急流に飛び込んで、そのとき夢にも思わなかった場所につれてゆかれるようなものだ。P88彼もきっと全ての人の過去と現在に関わる「宇宙の言葉」を学んでいるのかもしれなかった。彼の母親はそうしたことを「虫の知らせ」と言っていた。少年は、直感とは、魂が急に宇宙の生命の流れに侵入することだと理解し始めていた。そこでは、全ての人の歴史がつながっていて、全てのことがわかってしまう。そこに全てがかかれているからだ。P91「・・中略・・私たちは、持っているもの、それが命であれ、所有物であれ、土地であれ、それを失うことを恐れています。しかし、自分の人生の物語と世界の歴史が、同じものの手によってかかれていると知ったとき、そんな恐れは消えてしまうのです」P152「どうして僕たちは、自分の心に耳を傾けなければならないのですか?」その日、キャンプの支度をしたあと、少年はたずねた。「おまえの心があるところが、おまえが宝物を見つける場所だからだ」「でも、僕の心は揺れ動いています」と少年は言った。「心は自分の夢を持ち、感情的になり、砂漠の女を思って情熱的になります。そして僕にいろいろなことを質問し、僕が彼女のことを考えると、何日も僕を眠らせてくれません」「おやおや、それは良いことではないか。おまえの心が生きている証拠だ。心が言わねばならないことを聞き続けなさい」(中略)「僕の心は裏切り者です」ウマを休ませるために止まったとき、少年は錬金術師(アルケミスト)に言った。「心は僕に旅を続けて欲しくないのです」「それはそうだ」と錬金術師は答えた。「夢を追求してゆくと、おまえが今までに得たものを全て失うかもしれない、と心は恐れているのだ」「それならば、なぜ、僕の心に耳を傾けなければいけないのですか」「なぜならば、心を黙らせることはできないからだ。たとえおまえが心の言うことを聞かなかったふりをしても、それはおまえの中にいつもいて、おまえが人生や世界をどう考えているか、繰り返し言いつづけるものだ」「たとえ、僕に反逆したとしても、聞かなければならないのですか?」「反逆とは、思いがけずやってくるものだ。もしおまえが自分の心をよく知っていれば、心はおまえに反逆することはできない。なぜならば、おまえは心の夢と望みを知り、それにどう対処すればよいか、知っているからだ。おまえは、自分の心から決して逃げることはできない。だから、心が言わねばならないことを聞いたほうがいい。そうすれば、不意の反逆を恐れずにすむ」(中略)少年は砂漠を横断しながら、自分の心の声を聞きつづけた。(中略)「時々私は不満を言うけれど」と心は言った。「私は人の心ですからね。人の心とはそうしたものです。人は、自分の一番大切な夢を追求するのが怖いのです。自分はそれに値しないと感じているのか、自分はそれを達成できないと感じているからです。永遠に去っていく恋人や、楽しいはずだったのにそうならなかったときのことや、見つかったかもしれないのに永久に砂に埋もれた宝物のことなどを考えただけで、人の心はこわくてたまりません。なぜならこうしたことが本当に起こると、非常に傷つくからです」「僕の心は、傷つくのを恐れています」ある晩、月のない空を眺めているとき、少年は錬金術師に言った。「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心にいってやるがよい。夢を追求しているときは、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」
2006年08月20日
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健全な危機感をもっている企業ほど、優良企業の条件ではないか。仮説的ですが、そんなことを思ったりします。数年単位であがったり下がったりするシクリカル(循環的)なトレンドを描く性格の業界が、今まで低迷していたのが、やっと上昇する傾向がでてきたとします。そうなると、業界の関係者の多くは、「数年前からXXXしていたことがやっと花開いたんですよ」というアピールの発言をされます。ある企業の関係者も同じようなことを言いましたが、「ただ、その取組は昔からやっていたので、もしかしたら、たまたまだったのかもしれません」と一歩立ち止まる一言に付け加えて、「この景気のよさがずっと続くとは思わないので、将来のために人を割いてYYYYのようなことをしています」とおっしゃいました。冷静だと思うのと同時に、この会社は、業界の景気が盛り上がっているときに、そのようなことを積極的に取り組んでいる周到さに驚きを覚えたことがあります。もちろん、いずれも立ち話なので、もしかしたら、私が聞けていなかったのかもしれませんが。ただ、昔、今後確実に到来する変化に対してどう対処しているのかを調べたとき、いわゆるリーディング・カンパニーといったところは、それなりの見解を持ちそれなりの取組を実施しようとしていたことに対して、その他大勢に属する企業は、見解をもっていなかったことがあって、その意識の差に少なからず驚きを覚えたことがあります。自分が知らないところで(あるいはたまたま話した方が知らなかった可能性もあり)、それぞれ将来に対しての取組をされているかと思いますが、リーディング・カンパニーのほうが将来に対しての危機意識の強さがあり、そのための取組に景気が良いときでも多少のリソースを割く傾向にあるのではないのかなあ、というのが個人的に仮説として思っています。その他大勢は、足元の対応で手一杯になっているように見えます。この見解が正しいのかは、わかりません。仮に正しいとすれば、次のようなことは言えるかもしれません。(1) 投資家の立場として業界の先行きを踏まえ課題を明確化させ実行している企業に対して、投資するべし(割安な値段で)。ただし、危機意識の強さ(焦り)から、新規事業に急に莫大な投資(BS上、固定資産が急激に増加)を行い、将来の費用負担が固定する反面、売上がたつのか不安な会社は様子を見るべきか。強振したバットに当たればそれはバンバンザイなのですが、なれないことで外れれば痛々しい。その会社がPERで割安に見えても、分母のEPSが下方修正されたら、どうしようもなし。(2) 一生活者の立場として企業にいえるだろうことが、1生活者としてもいえるかもしれません。自分がどのような意識をもっているかを明らかにして、夢と照らし合わせて自分がどのような意識を持たなければいけないのかを明らかにして、行動するべし!身の丈にあわせて、少しづつ確実に進んでいくこと。自分が企業に対して漠然と感じていたことをはっきりさせるためと、自分が忘れないようにメモとして書きました。真剣に生きるべし!
2006年08月19日
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個人投資家としてスタートしてちょうど3年目に突入しようとしています。2年間企業の財務諸表や説明資料を見ていて(特に中堅・小型の成長企業)、不自然な会計処理や、下方修正の要因に関する変な説明に気が付くことがありました。今まで増収増益基調でいたので、何とか会計上その期の利益をだしているように見せたいと経営者が思っているのか、とかんぐってしまうこともありました。または、自分が実際に投資して失敗したんですが、某N社が5月に下方修正したときは、表向きは、自社で採用がうまくいかなかった、という理由でしたが、個人的には、「赤字プロジェクトで稼動が思ったよりもかかり利益がでなかったというほうが正しいのだろう」と推察したことがあります。正直にそういうと、技術力を売り物にする成長企業としては、かっこ悪いんでしょうが(苦笑)。下方修正だよん♪何らかの意図があって、正直にいわないことがあるだろうと思います。多少の嘘は使うというのは、大人の世界だといえば、そうかもしれません。業績が悪化した企業のいくつかで見られるのは、昨今の個人投資家の広がりがあったからかもしれませんが、それなりの分析の時間・インフラ・能力を持つ機関投資家よりも、個人投資家をもっと優遇しようという姿勢がちらつくように見えることです。もしかしたら、僕の妄想かもしれませんが。いろいろな個人投資家のフェアに参加しだすようになる、など。自社を正しく認識してもらうという観点からすれば、企業にとっても個人投資家にとっても、悪いことだとは思いません。ただ、こういう上場企業の動機が、ちょっとどうかなあ、なんて思ったりしたことがあります。パフォーマンスが厳しく問われるため、投資(候補)企業に対して厳しく業績がぶれた要因を追及する機関投資家ではなく、投資の時間軸が比較的長く、なおかつ投資に関する時間や情報、能力が相対的にないため、多少業績が悪くても、目をつぶってくれそうな個人投資家(ファンになって、永久保有のケースもあります)にすがり、個人投資家としてそれを見逃すのはどうなんだろう、と思ったことがあります。資金の出してである投資家と、資金の使い手である企業家の間で、緊張関係があるからこそ、企業としてもより真剣に事業に取り組むことができるのではと思ったりしました。ある意味、企業のためになることだと思います。私を含めてファンダメンタル重視な投資家には、「信頼できる企業と一緒に歩む」的な応援団の要素をもつ方々が少なくはないと思いますが、その姿勢はその姿勢として、投資先に対して厳しいまなざしで監視することも重要なことではないか、というのが、2年間の投資活動を通じて気が付いたことです。監視をするためには、それなりに知識をつけなければいけないので、自分のようなサラリーマン投資家には難儀なことではありますが、一つの理想的なスタンスとして厳しく対峙することも重要なのかと思いました。まあ、厳しい視線を向けないで、だまされた自分に苦笑しながら、損切りしてバイバイ!というのも、一つのスタンスではあるでしょうが(笑)。それはそれで、お金では買えない時間というリソースを無駄にしなくて、合理的なやり方だと思います。
2006年08月17日
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暑い日が続きますね。汗を書くので、香水(サムライ)を職場に置くようになりました。と、どうでもいい話なんですが、普通のフランチャイズの居酒屋でも、お得感がある場合があることに気づきました。コロワイド(7616)が運営している「北海道」です。実は、東京の恵比寿のガーデンプレイスの最上階に「北海道」が入っているんですが、景色の美しさとビールの美味しさで、お得感があります。特に、エビスの黒、がお薦めです。日本産で唯一まともに飲めると個人的に思った黒ビールですが、ここのやつはすごくフレッシュで、美味しいです。私の気のせいかもしれませんが。恵比寿の「北海道」関係ありませんが、恵比寿のガーデンプレイスには、モルガンスタンレー証券や、バリュー投資家に人気があったタナベ経営(9644)などがテナントとして入っています。
2006年08月16日
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この半年、小型のグロース系の個人投資家としていい経験をさせてもらいました。どんないい銘柄でも、市況によって叩き売られて、上方修正に素直に反応してくれないということを思い知りました。2005年が、市況がよかったことがよくわかりました。そういう経験をした人間が、機関投資家の渡辺幹夫氏が書いた「ファンドマネージャーの株式運用戦略」を読むと、市場にもまれてきた方が身に付けた株式投資に対するスタンスがなんとなくわかる気がします。よく、「総合的に」判断する、といいます。この「総合的」というのは、いわゆるファンダメンタルな投資指標(PER、PBR、PFCR、EV/EVITDA、PEG、配当利回り)だけではないんですね。いわゆる時価総額だとか、上場している市場だとか、どちらかといえばファンダメンタルとは別の指標なども、そのときの市場参加者は考慮して、どんなにいい銘柄でも(そして安いと思われても)売って、シフトしてきます。この半年だったら、新興市場の小型・グロース系よりは、デフェンシブな大型・バリュー系の指標が重要視され、そちらにシフトしていたほうが相対的にアウトパフォームできていたでしょう。ただ背景には、会計基準がより保守的になり新興系企業の財務諸表への信頼性が低下したこともありますが。市場にあわせて、最適な指標を選んで、その指標にあった銘柄にシフトする。「短期というスパンでも」勝ち続けたいのであれば、そのスタンスが重要になると本を読んで思いました。ただ、ある意味、大変な労力を要することなどで、僕のようなあまり時間がとれないサラリーマンには難しいとも。あるいは、ポートフォリオの作り方として、さまざま指標から選んで分散させるやり方でしょうか。以下、心に残ったところを簡単なメモとして記録。=======P114 投資尺度の栄枯盛衰ずばりこれと特定できるような、常に有効である投資尺度は、この世には存在しない。有効な投資尺度というものは、景気、金利、政治など市場を取り巻く環境により、変化していくものであるからである。ただし条件をやや緩和して、「比較的多くの局面で有効な投資判断」ということであれば、話は変わってくる。バリュー系の投資判断がそれに該当する。ただし、イレギュラーでない経済、相場において、ということが大前提になる。バリュー系尺度が有効に機能しない局面は、「買い」で取ることは総じて難しいと考えたほうが件名である。グロース系株投資を、投資尺度から割安と判断し行う手法は有効性が低い。グロース株投資の成否は、ひとえに個別銘柄の利益予測が成功するかどうかにかかっている(marco注: そうなんですよね。努力目標としか思えない数字を高々と掲げる経営者さんもいらっしゃいますから(苦笑)。そういう意味で、経営者の数字の出し方の癖などもひとつの指標になる??)。
2006年08月12日
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Yahooで、おもしろい栽培キットを見つけました。たもぎ茸です。抗がんの作用があるそうです。北海道や東北の山奥でとれるものだそうです。セレクト効用よりも、珍しかったので注文したら、今日、届きました。書斎の机の下で栽培することになりました。奥さんは、呆れ顔ですが(笑)。どんな実がなるのでしょう。フィンテックの成長と同じぐらい(3Q堅調です。いい感じです)、楽しみです。
2006年08月11日
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最近5時の電車に乗って会社に行っていますが、気が付いたことは、そこにいるのは会社員は2割程度で、ご年配の方(会社員ぽくない)が2割、若者が3割ぐらい(感覚ですが)です。若者は朝まで飲んでいたのか、始発で変えるパターンか、あるいは早朝のバイトに行くパターン(?)か、に見えます。恐らく年配の方もアルバイト(ビルの掃除?)で電車に乗っているのでしょうか。今まで、会社が比較的自由だったこともあり(今も比較的自由なんですが)、10時に家をでたこともあるぐらい、遅い生活をしていたのですが、朝の電車の時間を変えると、見える風景も変わってきます。
2006年08月10日
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最近忙しくて、更新が滞っていました。以前、有楽町の駅で、雪苺娘(これで「ゆきいちご」と読む)というシリーズの大福が売っていました。山パンからでています。写真はスタンダードのもので、僕が食べたのは、「雪苺娘プリン」。期待度が低かったからかもしれませんが、後頭部をガーンと殴られるぐらい、意表をついてうまかったです。大福の中に、ホイップクリームとプリンが入っています。甘くて、大福のモチモチ感があって、非常にうまい。惜しむらくは、歩きながら食べると、粉が服につくことぐらい。1つ200円です。巷では見たことないんですが・・もし見つけたらだまされたと思ってお試しください♪
2006年08月03日
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リゾナ―レ小淵沢には、室内プール&スパの設備があります。イルマーレです。コロッセオをイメージした壁、側面は大きな窓ガラス、天井からは複数から採光しているため、開放感が演出されています。波が人工的に作られて、その波の音が室内に響きます。南国のリゾートビーチに似た空間から、窓の外を見ると・・・・松の林と高原の雰囲気で、どこの国にもない独特の世界です。プールでは、遠浅の海のような形で、子供を安心して遊ばせることができるし、サウナや、ラベンダーのジャグジーなど大人も楽しめる仕掛けです。イルマーレで昼間の時間をゆったり過ごして、夜になりました。21:00から音楽会が開かれます。ロビーの側面のガラス戸から、ろうそくに照らされた階段を下りていくと、球形の屋根のホールがあります。このホールでは結婚式もできるそうですが(ここでやってもよかったかも、と本気で思った)、そのホールの入り口では、レモンのお酒レモンチェロと、ぶどうの皮で作られた蒸留酒グラッパが、手渡されます。いずれも、イタリアでは正式なディナーの後に飲まれるお酒で、イタリア風のおもてなしだと思いました。我々が参加した音楽会は、男性二人組みによる、中国の二胡と、電子ピアノの組合せの演奏でした。ポップ音楽(涙ソウソウ、What a wonderful worldなど)と、二胡の演奏者(中国の満州出身)が作曲した故郷への思いの歌が演奏されました。二胡は、過去の思い出をかきたてるような、切なく、甘く、優しい音色でした。演奏の途中では、球形のホールの壁が上へと開いて(!)、演奏者の後ろの芝生から演奏を楽しくことができます。芝生の上にもろうそくが照らされていて、気持ちのいい空間でした。リゾートホテルの条件は、どれだけ日常生活と離れた世界を提供できるのかにあるのかと思いますが、リゾナ-レはその条件を満たしていると思います。高原にある静かでスタイリッシュなホテルに滞在している間思い出したのは、リンドバーグ夫人が書いた「海からの贈り物」でした。一人浜辺の近くで過ごしながら書いた、シンプルで本質的なことを書いた、内省的な本です。良質なリゾート地は、日常生活を忘れさせてくれるというより、日常生活がいかに時間がなく煩雑なものかに気づかせてくれる点にあるのかもしれない、そんなことを帰りの車を運転しながら思いました。皆さんも良い夏休みを!===「海からの贈り物」より引用===私は、何よりも先に、(中略)私自身と調和した状態でいたい。私は今言ったような義務や仕事に私の最善を尽くすためにモノをはっきり見て、邪念に悩まされず、私の生活の中心にあるしっかりした軸があることを望んでいる。(中略)私は簡易な生活を望み、やどかりのようになんでもなく運んでいける殻の中に住みたい。しかしそれは私にはできないことで、私の生活は簡易であることを目指すには向いていない。私の夫も、5人の子供も、この世で銘々の地位を得て生きていかなければならなくて、私が選んだ妻、および母としての生活はおよそいろいろな面倒なことに満たされている。(中略)これは少しも簡易な生活ではなくて、その反対の、私たちよりも賢明な人たちがいさめている煩雑な生活である。それは私たちを統一にではなくて分裂に導き、恩寵を授ける代わりに私たちの魂を死なせる。(中略)瞑想家や、芸術家や、聖者にとっての理想である内的な平静、また曇りのない眼というものは、私たちにいかに望ましくて、そして私たちと遠いことだろうか。(中略)それに対して、どういう答えがあるのだろうか。すぐに思いつく答え、また、完全な答えというものはなくて、私にはただいくつかの手がかりが、浜辺で拾った貝のような手がかりが与えられているだけである。ほら貝の簡素な美しさは私に、一つの答えは、そしてあるいは、問題を解決するための第一歩は、自分の生活を簡易にして、気を散らすことのいくつかを切り捨てることなのだと教えてくれる。しかし、どうすればそれができるのだろうか。今までの生活から完全に離れるというわけにはいかない。私には私なりの責任があって、それを捨てることもできない。無人島に一人で住むことも、家族に囲まれて私だけが尼さんの生活をすることもできない。また、それを私は望んでもいない。私にとっての解決は、この世を完全に捨てることにも、完全に受け入れることにもなくて、その中間のどこかで釣り合いを取り、あるいはその両極端の間を往復する一つの律動を見つけなければいけないのである。孤独と接触、退避と復帰の間に吊るされた振り子にあるのであって、今こうして世間を避けて一人でいる間に、世間での生活で役に立つことが何か学べるかもしれない。
2006年07月30日
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友達からの情報で、焼き鳥がおいしいお店を東京の恵比寿で見つけました。「えびす 今井屋 総本店」 です。今井屋総本店特徴は、焼き鳥がコースとしてサーブされる点でしょう。量も、そして味も、満足できます。自分たちは、6000円の「花」コースを頼みました。メニューは以下のとおり。====お品書き 各1本 ・お飲み物(最初の1杯)・前菜・比内地鶏 むね肉の刺身・むねと皮の抱身・皮・ねぎま・アスパラ 群馬産・レバー串・ささみ 大分県庄内町産ゆずこしょう添え・比内地鶏のにぎり寿司・鶏ガラスープ・椎茸 山形産・軟骨・手ごねつくね・銀杏 愛知県産・ぼんじり・御食事(いずれか一つ) 鶏茶漬け.梅茶漬け.ささみの鉄火丼・本日のデザート=====実際は写真のように大皿に盛り付けられてサーブされるわけではなく、小皿で一品一品でてきます。特にお薦めなのは、「むねと皮の抱身」「手ごねつくね」「ボンジリ」です。焼き鳥がコースになっていると、ゴハンとして食べている実感が湧きます(飲み屋に行くと、どうも値段の割にはゴハンの量が少ないと感じてしまいますが、ここではそんな心配はありません)。食事として焼き鳥を満喫したい場合は、レコメンドできるお店です。
2006年07月29日
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夏休みシリーズ、リゾナ―レ小淵沢の話を続けたいと思います。15:00のチェックインの時間が来ましたので、部屋に入りました。今回、高級ホテルの予約サイトの一休で予約しました。予約プランは、「新客室OPEN!【露天風呂付】メゾネット・スイート カップルプラン(2名利用)」で、2人で42,000円です(1泊朝食付)。部屋はあのストリートの一角の3階にありました。内装はデザイナーズ系ですね。リビングからベランダまで木の板で続いていて、ベランダには檜のお風呂がありました。このお風呂には、ハーブを浮かべました。お風呂からは、南アルプスの山並みが見えます。ただ、ただ、ゆっくりと雲が通り過ぎていくのが、なんとも不思議です。このような感覚になれるのは、リゾート・ホテルとして優れているからなのかもしれません。贅沢な気持ちです。リビングからは階段で2階の寝室につながっています。ヨーロッパのインダストリアル・デザイナーが設計した、モダンな調子の部屋でありながら、檜のお風呂という日本の伝統の要素も混ざっています。半日ごろごろしていても、飽きません。(続く)
2006年07月26日
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週末に、奥さんの実家に法事に行ってきました。奥さんのお父さんのお母さんのお墓が改装されて、その入魂式です。そこで、若いお坊さん(格闘技が趣味だそうで、目が鋭いです!)が言っていたことが面白かったので、メモとして記載します(記載するぐらいだから、私は宗教に詳しくはありません。ご質問されても回答できないのであしからず)。○浄土真宗では、合掌は、魂を清らかにする意味が含まれています。右手は先祖から受け継がれた清らな魂で、左手が現世に生きる我々の煩悩で、右手と左手をあわせることで、煩悩を清らかなものにする意味合いがある。○よくスポーツ選手が右手を胸に当てますが、それは本能的だとはいえ、実は清らかな手で魂を落ち着かせる効果がある。不安なときはぜひやってみてください。○最近、お墓参りにくる若い人が増えてきた。TVに出演している細木カズコの影響は大きい(笑)。
2006年07月24日
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リゾナ―レ小淵沢に到着してしばらくしておなかがすきましたので、レストランで昼食を取りに行きました。「わいわいグリル」です。名前がしめすとおり(?)、カジュアルなレストランです。メインの料理とサラダのビュッフェを食べることができます。まずは、サラダのビュッフェ。都内のサラダビュッフェと違い、野菜の味が濃くてしっかりしている。特に、アスパラ。とても美味しい。しかも野菜も、レタス、カリフラワー、アスパラ、コーン、トマト、玉ねぎなど数の種類が多いと共に、ソースも4-5種類あるし、サラダに振り掛けるチーズ、ベーコンなどと多彩です。減量をしていることを忘れて、お代わりをしてしまいました。続いて、メインの「グリルハンバーグ ポン酢 デミソース」。スープとライスがついています。温泉卵がハンバーグの上に乗っていて、ハワイのロコモコのような感じで、おいしいです。この2品で、1700円ぐらいだったと思います。ちなみに、自分たちは朝食もここで食べたのですが、牛乳が美味しいです。チェックインまでは時間があったので、ストリートの裏側に林があるので、歩いてみました。木の香りはリラックスさせてくれます。(続く)
2006年07月20日
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新興市場はS安のオンパレードですね。しばらく、需給で動く相場が続くのでしょうか。さて、リゾナ―レ小淵沢の話を続けたいと思います。前回はリゾナーレ小淵沢のストリートについてお話しましたが、その一本道の突き当たりには、レストランやホール、ロビーなどの施設のある建物があります。コンクリートの柱がオブジェとして道に対して斜めの角度で取り付けられています。面白いセンスです。この角度は、先ほど通ってきたストリートと平行になっています。この瞬間は曇っていて向こう側の南アルプスを見ることはできませんでした。ロビーに入ってみましょう。ロビーは、ピアノが演奏できるようなバーのような造りになっています。椅子がオレンジの薄い革張りです。大きなガラスであるため、日差しが入ってくるようになります。ガラスの向こう側には何があるのかというと、写真右に球体のものが見えますが、ちょうど写真右側にドアがあり、そこから芝生の庭の中に球体のドームに降りることができます。ここで結婚式やイベントなどが行われます。私たちが宿泊したときにも、夜にイベントがありましたが、それはあとで報告します。(続く)
2006年07月18日
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奥さんと八ヶ岳周辺をドライブ旅行して宿泊したのが、リゾナーレ小淵沢です。リゾナーレ小淵沢のHP一言で言えば、ヨーロッパのテイストを感じさせる、スタイリッシュなモダンさと伝統が共存していた、非常に気持ちのよいホテルでした。しかも、ホテルのサービスもホスピタリティに満ちていてよかったです。リゾートホテルの条件である、「日常の些事を一切忘れることができる」素晴らしい空間だと思います。ここだったら、東京からそんな遠くないので(特急で3時間程度、車でも空いていれば高速で3時間)、子供や自分の親族を連れてまた来たいと思いました。自分の至福の時間を記録したいので、何回かに分けて旅行記風に報告したいと思います。門をくぐると、イタリアなどヨーロッパの小さな街並みを想起させるようなストリートにでます。ホテルというよりも、ヨーロッパの一つの町とか村にきたような印象を受けます。面白いコンセプトです。石畳やその通りに並んでいるカフェやハムなどのお店によって、ヨーロッパの伝統的な街並みを想起させる一方、建物そのものがイタリア人のデザイナーによって手がけられモダンなテイストを感じさせます。この通りの1階がお店で、そして2階、3階が客室になっています。歩いていると、道端に花が飾られています。コンクリートとの調和がとてもステキだ。ちなみに、我々は車で行ったのですが、その駐車場から見ると、リゾナーレ小淵沢の建物のモダンなテイストがより感じられるかと思います。次回はストリートを抜けてみましょう。(続く)
2006年07月16日
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「巨人軍論」(野村克也著)を読みました。「永続的に勝てる組織をつくるためにはどうしたらいいのか?その答えは、V9時代の巨人にある」というのが、この本の大きなメッセージです。野村監督が、水原監督や川上監督の時代のジャイアンツ(アメリカの技術を日本に導入したり、画期的な組織運営するなど、業界のパイオニアとして存在していた)を手本に監督業をしてきたことがサプライズでした。野球だけにはとどまらない、組織論としても含蓄のある本です。また、プロ野球の歴史という観点からも面白いです。具体的な話は直接読んでいただくとして、簡単に自分が感銘を受けたところをメモとして記載します。○監督の仕事は、「人づくり」「チームづくり」「試合づくり」。何よりも大切なのは「人づくり」で、だからこそ川上監督が実践していたように人間教育が重要。「人間学なき者にリーダーの資格なし」○データの収集とクセの探求。そういう無形の力で、私は、技術という有形の力の不足をカバーしてきた。努力は大切であるが、肝心なのは、努力の方向性と方法論である。それが天性で劣る部分をカバーしてきた。○データによって自分に気づき、感動する。そうなれば選手の意識はおのずと変わってくる。感動ほど人間を変えるものはないのだ。これが私が長年の監督生活で得た真理である。○弱者が強者を倒すためには強者と同じことをやっていてはダメだ。弱者には弱者の戦略がある。その大原則は、「戦力の集中」。そのためには、(1)適材適所と意思統一によるまとまり、(2)知力・体力・気力のバランス、(3)相手の弱点をつく、(4)選手に優越感を植え付けること○チームは生き物である。日々変わっていくチームの未来をいかにイメージし、実際に作り上げていくのか。そういう未来創造能力こそがチームを長らえさせる秘訣であり、それが失われたときがチームが崩壊に向かうときである
2006年07月15日
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長野県の白樺湖から上田へ抜ける道路に、利休庵というお蕎麦屋さんがあります。外観は味がある萱葺屋根のお店です。利休庵人里はなれた山の中の道路にあるんですが、混んでいました。ここの蕎麦の特色は、天ぷらにあります。私がかき揚げ天ぷら蕎麦、奥さんが黒天ざる蕎麦を頼みました。自分が頼んだかき揚げ天ぷらざる蕎麦は、まず量に圧倒されました!!かき揚げが平らではなく、山のように盛り上がっています。これで一つです。ごぼうやにんじんが微妙に絡み合っていて、かき揚げを食べるのに大変な思いをしたのは初めてです(笑)。11種類の野菜(ごぼう、たまねぎ、カリフラワー、かぼちゃ、春菊など)のかき揚げをくずして、つゆに入れて、蕎麦と一緒に食べると最高です。野菜の味がしっかりしているので、塩をつけて、かき揚げだけで食べても美味しいです。昔、山梨の大菩薩峠をハイキングしていると、地元の人が山菜を天ぷらにして食べていて、ご馳走になったことがありますが、そのときの素朴な美味しさを思い出しました。蕎麦は、十割蕎麦といって(+300円で可能)、つなぎを一切使っていないものでした。ベビースターラーメンのように細切れになってぷつりぷつり切れます。後味がほんのりとした苦さがあって美味しいです。奥さんが頼んだ、黒天ざる蕎麦は、天ぷらの衣にそば粉を入れていてほんのり黒いのですが、さくさく感があります。奥さんは、2割つなぎをいれている蕎麦でしたが、こちらは腰があって、これはこれで美味しいものでした。PS:今日のダヴィンチの急落には、たまげました。何かあったのか。
2006年07月11日
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個人的な備忘録です。時間があったので、古今和歌集と新古今和歌集をパラパラめくりましたが(高校の古典以来なので、全くの素人です)、その中で印象に残った歌を記載します。<古今和歌集>(1) 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行朝臣(「ああ秋がきたな」と景色を目で見たところでははっきりとはわからないが、風の音を耳にすれば、おのずからはっとして秋の夕暮れを感知する)景色に先行して秋の気配を漂わせる風の音から、秋を感知する感性がステキだ。<新古今和歌集>(2) 常盤(ときは)なる松井の水を結ぶ手の雫ごとにぞ千代は見えける 権中納言資実(すけざね)(常緑の松井の水をすくう手の雫ごとに、わが君の千年のお栄えが見えることだ)映像的にとてもきれいだ。結んだ手から滴り落ちる雫に光が反射して、その雫の輝きに当時の天皇の世がずっと栄える願望を託していて(個人的にはそう理解しているが)、とてもおめでたい歌でもある。(3) 曇りなく千年に澄める水の面に宿れる月の影ものどけし 紫式部(にごりなく永久に澄んでいる水の面に曇りなく永久に澄んで映っている月の光ものどかだ)静かで、永劫に続く印象を受ける。いずれも、作者が自然を愛したゆえに感じることができる味わいが表現されている。たまに古人の言葉を読むのも面白いと思った。
2006年07月03日
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<中国株>投資勘定に投入した資金に対して、現在1.17倍になっています。年間の利回りは、12%です。4月から調整局面に入っていますが、やっと底打ちをした感じがしています。引き続き、アホールド。もしかしたら、来週1社買いに行くかもしれません。<ベトナム株>投入した資金に対して、現在1.45倍になっています。年間の利回りは、89%です。来週、買い増しを検討中。日本株については、明日報告します。恐らく、前月とほぼ同じぐらいでしょう(ということは利回りは下がっている)。新興市場は、上値が重いです。ところで・・おとといから、有給を消化していて、サラリーマンではない生活をしています。朝、妊娠している奥さんを会社に送って、そのまま市民が利用できる体育館へ直行。エアロバイクをこいだり、散歩をしたりしています。見える風景がサラリーマンのものと違います。子供が遊んでいます。シニアが、バイクをこいでいます。主婦がヨガをしています。サラリーマンだとほとんどの人が、会社で作業する以外は、サラリーマン同士の付き合いをしているかと思います(小売で働いている方は違うかもしれません)。立場が違うと見える風景が違い、新鮮です。
2006年07月01日
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