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魅惑の渚 (2)
佑は非日常的な状況にあることに気付いた。
マキは佑の腕の中で、かなり小さな面積の水着に覆われているだけの
殆ど裸に近い状態にあり、佑もトランクス系の水着1枚
身につけただけ・・・おまけに太陽は真上にある。
それはつまり、日中の野外にいるということだ。
二人は浜辺の人々の視線さえ忘れ、視覚と触覚によって呼び起こされた
本能的な欲求に流されつつあった!
そこに佑が気付いたのは、大脳新皮質が扁桃核や大脳辺緑系の情動を制御し、
感情の暴走を止めようと働いたから?
難しい理屈はどうであれ、佑は蕩けそうになっていたマキの唇を開放し、
彼女を抱きしめていた腕の力を抜き解いた。
マキはやや不満気味だったが、彼女の性格上、甘い言葉を吐くことは無く
「あたし、まだ日焼け止塗ってなかった。佑ちゃん塗ってちょうだいね」
「佑ちゃんって、俺のほうが年上だって・・・」
佑の言葉は、マキの笑い声にかき消されてしまった。
軽く舌打ちした佑をしり目に、マキは砂浜へ向けて泳いでゆく
「あいつめ・・・」
口ではそう言いながら、マキを追って泳ぎだした佑は、
何だか楽しそうにみえる。
マキと二人でいる時間は、佑にとって贅沢なひとときです。
そんなとき、彼はまるで「勝利者」の気分を味わう。
応援ぽち宜しくお願いします。
Dear昭和 二人だけの国で 2014.07.10 コメント(1)
Dear 昭和 的中以上の展開 2014.06.25 コメント(27)
Dear昭和 話の中身は・・・ 2014.06.19 コメント(14)