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2018.01.10
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カテゴリ: SF小説
​​​​​​​​​  奇跡の4B   モーツァルト侍従長の答え



「生まれる所は叶えられる。時は・・・」

(時は・・どうなのでしょう。モーツァルト様、お教えを!)

ベートーヴェンはモーツァルトの前に跪いて、次の言葉を待った。

「下界再誕の願いは、年に5人までというのは知っているだろうが、毎年必ず5人許されるという訳ではない。これがどういう意味か、わかるかな?」

ベートーヴェンは、必死に頭を働かせた。

「その年によって、王様のお許しが何人に与えられるか? 1人なのか5人なのか、それはその年によって差が生じる。そういう事でございますか?」

モーツァルトは、満足げに大きく頷くと

​「その通りじゃ。例え5人許されたとして、君たちが、その5人の内に含まれるかどうか、それは私にもわからない。王様のお決めになること故な・・だが、王様は常に公平でいらっしゃる。それを疑わないこと。いいかな、ベートーヴェン君」​

モーツァルトの役職を正確に言うと、α中天界ウェ-ルズ国王側近、執政官兼侍従長である。
王国の全てを掌握し、王様の意思を国土の津々浦々に行き渡らせる、大変な激務を担っているが、王様に似て、知的でありながら政治的実務を施行するにあたっては、国民に対して温情豊かに接し、且つ公平である。と国民の評判は上々である。
ウェ-ルズ国王の彼に対する信頼は揺るぎないものとなっている。

​ベートーヴェンは、絶えず笑みを崩さず、噛んで含めるように優しく答えてくれたモーツァルト侍従長に対し、心から敬意を込めて感謝の言葉を述べ、退室前には頭を垂れ、扉を閉めると宮殿をあとにした。​

週の始まりの月曜日。仕事を終えた4人は、行きつけのコーヒーショップ・SIGH に集まった。

それぞれが挨拶を交わしながら席に着く。バッハ、ブラームス、ブルックナーたちの視線は、当然のごとくベートーヴェンに集まる。彼が知らせてくれるはずの、モーツァルト侍従長の答えを知りたい。早く聞かせてくれ!と3人の顔に書いてある。

ベートーヴェンは、モーツァルト侍従長の答えを3人の前で伝えた。
3人は、うん、うん、と頷きながらベートーヴェンの言葉に耳を傾ける。全てを伝え終えたベートーヴェンは、かなりぬるくなったコーヒーを一口だけ飲むと、僅かに顔をしかめてカップをソーサーに戻し、テーブルの上に置いた。

​3人は、各々が心中に生じた不安を口にしようとしたが、バッハが重々しく咳払いをしたので、ブラームスもブルックナーも彼に一任しようと考えが一致したらしく、お互いに顔を見合わせると、バッハに向き直って言った。​

​「君に任せる」​

​するとバッハは、再び重々しく1度だけ咳払いをしておいて、ベートーヴェンに対し言質を取るかのように言った。​

「我々は理解したつもりだが、大事なことなので確認させてもらうよベートーヴェン。いいいかね?」

「勿論、構わないよバッハ」

「下界再誕の生まれる場所を選ぶことは叶えられる。そしてその権利は1年に5人にまで与えられる。だが、必ずしも毎年5人に与えられるとは限らない。つまり、4人が同じ年に王様のお心に叶った働きを成し遂げなければ、生まれる年齢に差が生じる場合もあり得る。そう理解したが、正しいかな?」


「その通り、間違いなく、その通りだよバッハ」

ベートーヴェンは、そう答えながら先ずバッハに頷き、次いでブラームス、ブルックナーにも頷いて見せた。





今日の好きな曲は、
The Beatles-Hello,Goodbyeです。

Thank you TheBeatlesVEVO for uploading this song. 



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最終更新日  2018.01.10 16:52:09
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