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マックス爺のエッセイ風日記
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2011.01.19
南島の話(4)
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琉球王国の光と闇
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先週の「世界ふしぎ発見」の第1問は、「琉球王の威厳を表わす描き方は何か」だった。答えは王を大きく描き、臣下を小さく描くこと。不正解には「後光を描く」や「髭を描く」などがあったが、後になればなるほど臣下は小さく描かれたみたいだ。
沖縄の歴史は日本と大きく異なる。日本の縄文時代に当たる沖縄石器時代が10世紀頃まで続く。日本の歴史書に登場した「阿児奈波」(あじなは)は恐らく沖縄のことで、久美(くみ)は久米島と考えられている。そして遣唐使船が沖縄近辺を通ったことがあった。だが、それは極めて短い期間だったようだ。数多く台風が来襲する沖縄近辺は、当時の船には危険だったのだろう。
沖縄の歴史が急に彩りを増すのは12世紀頃から。不思議な話だが、文字や金属や仏教の伝来もそれ以降と考えられるようだ。神話時代を除けば、権力が造成され王統が芽生えるのが舜天王統(1187年~)の3代73年で、以下英祖王統の5代90年、察度王統の2代56年と続く。当時の王都は良港のある浦添に置かれた。
この後沖縄を統一したのが第一尚氏王統で、15世紀ころの話。当時沖縄本島には北部の北山、中部の中山、南部の南山が鼎立し、それぞれ中国に使者を送り貿易していた。北山は酒盛の宴に女装で紛れて倒し、南部南山は王に美女を贈って住民の不満を誘って倒したと伝えられている。まさに戦国時代であり、統一後王府は首里に移され、那覇は中国をはじめ東南アジアとの貿易港となった。
中国との関係は冊封体制。つまり他のアジア諸国同様、形式的に中国の臣下となることで貿易を許されたのだ。進貢船は中国で建造され、通訳は当初中国人が行った。沖縄の帆船では外洋に乗り出すことが出来なかったためだ。その王統も尚円を始祖とする第二尚氏王統に王位を奪われる。第二王統は1470~1879年(明治19年)までの19代410年に及んだ。
王朝の最大の版図は奄美大島から八重山諸島までであり、八重山は同じ先島の宮古島の豪族に攻めさせた。また最大の貿易圏は日本からタイ周辺に及び、まさに沖縄の大航海時代だった。東南アジアの産物を朝鮮や日本に輸出し、日本や中国の産物を東南アジアに運んで巨利を得たのだ。
だが豊かな琉球王国は日本にとって羨望の的となり、ついに1609年(慶長14年)に島津藩の侵攻を受け、わずか3日間でその支配下に置かれた。平和な島では100年前以上も前に武器が捨てられ、鉄砲などの近代兵器を備えた島津藩にはとても歯が立たなかったためだ。
この結果、奄美大島から与論島までの7島を薩摩領として取り上げられ、以後王国の富の大部分は島津へ納めることになった。また、これよって否応なく幕藩体制に組み込まれ、事あるごとに江戸まで上って将軍に挨拶する義務が生じた。益々琉球の富は減ったが、伝わった踊りなど日本の文化が王国にも取り入れられることになった。
それらの事実を隠したままで中国との関係が以降も続いた。中国の使者が琉球を訪れた際は、薩摩の役人は目の届かない地方へ隠れ、琉球が島国であることを知られないために、わざわざ遠回りして中国の使者を首里城へ案内した。この2重帰属が悲劇の始まりであり、中国が琉球を支配したと錯覚する原因になったのではないか。
<続く>
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Last updated 2011.01.19 20:32:59
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