マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2011.07.13
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カテゴリ: 人生論
 九州に住む弟から初めてのお中元が届いたのが一昨日のこと。「これはどうした風の吹き回しだろう」。そう思っているうち、昨日は兄嫁から電話があった。何と弟が「彼女」を連れて東北を観光旅行中とのこと。そして今日、仙台に来るとの話だった。「へえ~っ、それでお中元をねえ」と思って電話を切ったのだが、思い立って兄嫁へ電話をかけ直した。

 高校卒業後直ぐに東京へ出た弟。あれから弟と会ったのは、お互いの結婚式や母の葬儀など、今まで10回も無い。最後に会ったのは5年前。奥さんのお葬式が最後だった。私は31年間もの間転勤を重ねて来たし、彼も東京の本社勤務の他、北海道、茨城、宮崎へ転勤していた。彼の妻が亡くなったのも、最後の勤務地である宮崎でのことだった。

 定年となった後も弟はそのまま宮崎に住み続けていた。のんびりとした土地柄が気に入ったようだった。奥様の希望通り遺灰の一部を沖縄の海に流した後は、地元のテレビ局に時たまゲストで出たり、ゴルフを楽しむ毎日だったみたい。「誰か良い人が出来たら結婚するかも」と言っていたが、あまり本気にはしてなかった。

 兄嫁は車で弟達を仙台駅まで迎えに行き、私は途中で拾ってもらった。行き先は父母が眠る墓地。車から下りた時に初めて弟の「彼女」を見た。清楚な人だった。49歳の看護師さん。20代のお子さんが2人居られるとのこと。そして看護師の資格を取ったのが42歳と言う話に驚いた。深い志がなければその歳で看護師を目指すことはないはず。

 夫君とは死別なのか離別だったのかは聞かなかったが、墓前の草を抜き、墓碑に水をかけ、線香を上げて手を合わせる姿を見ていたら、それぞれの第2の人生を幸せに過ごして欲しいとの思いが強まった。兄宅へ挨拶に行き、そこからは従弟のタクシーで市内見物しながら我が家へも寄ってもらった。

 生憎妻は仕事で留守だったが、花壇のカサブランカと老犬マックスが迎えてくれた。従弟が我が家へ来たのは初めて。私達兄弟と従弟の3人が会ったのはきっと50年ぶりくらいのこと。弟も従弟も妻をがんで亡くしている。なんだか運命の悪戯を感じてならないが、次に会えるのは果たして何時になるか。

 元気なうちに、是非弟達の所を訪ねてみたい。観光も楽しみだが、妻にも弟の彼女を見せたいからだ。そのためにもしっかり足を治さないとね。今日も30度を超える暑い一日だった。そしてこの暑さはまだまだ当分続くらしい。





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Last updated  2011.07.13 17:36:54
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