マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.01.18
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カテゴリ: 健康
 実験と診断(4) 

書類に必要事項を記入し、新患受付に提出する。ほどなく名前を呼ばれ、院内のルールについて説明された。今後の呼び出しは誕生日と姓の組み合わせになる由。つまり私の場合だと「3の24のAさん」と呼ばれるらしい。出来上がったカルテ一式を持参し、循環器内科の受付に向かう。申し込み用紙の科名で、この病院は内科と外科の組み合わせであることが分かった。

消化器系、呼吸器系、循環器系内科とそれに対応する外科があり、他に放射線科、麻酔科がある。最近の報道によればTF大と組んで医学部を創設する計画があるようだが、基礎医学は全くないし、臨床系もかなりの分野がないため、学生の教育はもちろんのこと、臨床面でもカバーする分野が多くて大変だと感じた。

カルテ一式を受付に出し、待合室のベンチに座る。循環器内科には外来担当のドクターが5人いるようだが、私が受診する「不整脈外来」の患者が一番多いようだ。それは各ドクターの名前の横に、記号や数字が書き出され、現在どこまで進行しているかが待っている人に分かる仕組み。私の担当になるO先生欄は既に「17」だが、多分これは17人ではなく延べ170人なのだろう。

来院してから1時間20分。ずっと本を読んでいるが、まだ何の音沙汰もない。正午も過ぎたためリュックからお握りを取り出し、3個とも平らげる。名前を呼ばれたのは3時間後。ルールに従って看護師に姓プラス「名前」を言って診察室に入る。きっと医療過誤を防ぐためにこの方式を徹底させているのだろう。ドクターは30代後半と見た。きっと昼飯も十分に食べる暇なく、診察を続けているのだと思う。

個人医からの紹介状を観ながら私に症状を説明させ、それを逐次端末から入力するドクター。さらに手首の脈を測って「やはり不整脈が出てますね」と一言。15分ほどで診察は終わり、次は検査に廻ることになった。コースに従って胸部のレントゲン写真撮影、心電図を撮り、最後に心臓のエコー写真。それらが全て終わったのは1時間半後。カルテを持って再び循環器内科の外来窓口へ。

さらに2時間半ほど待つ。こんなに待たされるのは予約してないからだろう。お陰で司馬遼太郎著「故郷忘じがたく候」全1巻を読了。窓の外はいつしか夕闇が迫り、真っ暗になっていた。あれほどいた患者も残り少ない。夕方の6時20分。名前を呼ばれO先生の診察室に入ると、ドクターはデスクの上にどさりと資料を置いた。さて、審判は如何に?<続く>





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Last updated  2012.01.18 17:19:48
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