マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.01.19
XML
カテゴリ: 健康
 実験と診断(5) 

ドクターは検査結果を基に、私の病状について説明した。そして私の不整脈がいつごろから発生したのかを知りたがった。不整脈の指摘を受けたのは昨年の5月だが、3年ほど前の健康診断で心電図を撮った時にも首を傾げられたことを伝えた。そして不整脈を抑えるための薬を服用した際の症状は、やはり副作用だったようだ。

ドクターの診断は「やや慢性化した不整脈」。ただ、思ったほど左心房の肥大は進んでおらず、手術をすれば不快な症状は一掃される由。どれくらいまで手術を遅らせることが出来るか尋ねたら、「そんなことを言ってる場合じゃないですよ」と一蹴。寒い時期の入院は妻が嫌っていたし、職場から休暇がもらえるかどうかの心配があったからだ。だが4泊5日の入院で済むとの話に、手術することを承諾。こうなったらまな板の上の鯉だ。

手術は肩と太股の付け根の2か所から血管にカテーテルを通し、心筋の一部を焼灼するもので、成功率は90%以上とのこと。ドイツで最新の技術を学んだばかりのドクターは、かなり自信を持っているようだ。入院に先だって造影剤を用いての胸部血管撮影、入院後は手術前に食道を経由した「心エコー検査」を行う由。直ちに入院日を指定され、3種類の同意書への署名を求められた。

「どうぞよろしくお願いします」。ドクターに丁重に頭を下げ、診察室を出た。その後、看護師から入院の際の説明。持参品一覧の中にある「T字帯」とは何かと聞いたら「ふんどし」とのこと。太股の付け根からカテーテルを挿入する際に有効なのだろう。会計でこの日の診療費を支払い、血管造影と入院の費用を尋ねた。

全てが終わった時には6時半を過ぎていた。病院内には約8時間滞在したことになる。椅子に座って服とズボンを脱ぎ、リュックへ入れる。これから夜道を走って帰るのだ。入院決定記念の帰宅ランも悪くはない。何も知らない頃は1カ月ほど入院すると考えていたのだが、開業医に聞いたら1週間で済みそうと言われ、最終的には5日間になった。そのうち職場を休むのは4日間だけなので、何とかなると思う。後は女房にどう説明するかだ。

暗い道を慎重に走る。入院前の大事な体が怪我でもしたら大変だ。青葉城への坂道がすっかり凍っていて、ツルツル滑る。手をついて何とか道の端に移動し、どうにか登ることが出来た。動物公園への坂道は歩道に雪が残っていたため、車道の隅を走った。無事帰宅したが、手が冷たくて苦しい。妻には入院と手術が決まったことを告げる。急な展開に少し戸惑っていたようだ。

さて、今は症状が進んだため、とても疲れ易い。そしてレース直前に血管撮影があるため、今月末の「勝田マラソン」への参加は無理だと思う。来月の「いわきサンシャイン」は退院日がレース前日なので、こちらも完全に無理。全ては退院してからの再スタートになるだろう。幸い3月と4月はレースへエントリーしていない。この際じっくりと体を治し、徐々に体調を整えたいと思っている。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.01.19 17:12:53
コメント(10) | コメントを書く
[健康] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: