マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.02.18
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カテゴリ: 健康
 ドクターの話と新しい相棒たち 

深夜も1時間毎の検温があり、30分毎に目が覚める。結局寝返りは禁止で、少しの間姿勢を少し斜めにするくらいだった。2月9日木曜日。入院3日目の朝を迎える。手術後16時間はほぼ同じ体勢でベッドに横たわっていたことになる。6時過ぎに測定した体重は67.5kg。8時尿道から管を抜き、術後初めてのトイレへ。薄い血が混じり、泡立った尿が少量出た。その後は車椅子で腹部と胸部のレントゲン写真に向かう。

病室に帰ると妻がいた。8時15分。9階の食堂で執刀したO医師から、妻と共に話を聞く。手術日ではなく、その翌日に家族が話を聞くケースは滅多にないと思う。ただこの時間までに妻が来院するには、相当の苦労があったと思う。O医師によれば手術後に不整脈は出ていないが、不整脈の期間が長かった患者の場合は再手術を受ける可能性が約7割もある由。

このため当分の間不整脈を抑える薬を服用すること。今後の健診は1ケ月後、3ケ月後、半年後、1年後に行う必要があること。今後心拍数110までの運動は可能だが、出来れば1ヶ月間は運動はしない方が良いことを指示された。1カ月検診の前にはホルター(長時間心電図計)を着けに来院する必要があることも別途聞いた。

妻はアセロラジュースを置き、代わりに洗濯ものを持って帰宅した。病室内で朝食。小さなパンが2個、バナナ、野菜サラダとトマトスープが食べたものの全て。寝てばかりいるため、ボリュームもカロリーもさほど必要ないのだろう。点滴の管を腕から外してもらい、着替えをする。手術着を脱いで驚く。いつの間にかT字帯(ふんどし)が外され、スッポンポン状態だったのだ。

そして両脚には親指の部分だけが開いた白いストッキング。これは脚のむくみを予防するためのものだろう。下着を着けてパジャマを着、再び点滴装置を装着。そのままの姿で荷物を整理した。財布はちゃんと引き出しの中にあった。脱がされたT字帯はビニール袋に入れられ、ロッカー内にあった。折角の「記念品」だがストッキングと合わせてゴミに出した。

4人部屋の1人が、「昨夜は眠れなかったよ」と他の2人に話す。「どうも済みません。私のいびきでご迷惑をかけて」と言うと、「やってましたね」とその人。何せ1時間毎に看護師が入室するし、いびきは聞こえるはで眠れなかったのだろう。今度は私が「加害者側」で、「被害者」は今日が2回目の不整脈手術の当日のようだ。後の2人は10年以上この病院に通院している「ベテラン」のようだ。

H看護師から今日の行動範囲は9階のトイレと食堂のみで、出来るだけ病院で出されたものを食べるよう注意された。外はまたまた小雪。私のベッドは廊下側のため、景色が見え難くなった。10時20分心電図の検査。ホルターを胸部に取り付けられ、「行動表」を手渡される。これは食事、トイレ、起床の行動をした時間と、めまいや動悸や胸痛などを感じた時間をメモするもの。

10時。濡れガーゼで2日ぶりの清拭。蒸しタオルだと気持ちが良いのだが、こんな小さなガーゼでは「気休め」程度だ。カテーテルを挿入した肩の部分は看護師が、股のつけ根部分は自分で清拭。手術時の出血を抑え、管を固定する粘着テープの痕が紫色に変色している。またカテーテル挿入部には、しこりと痛み。無残な姿だが、まあこんなもので済んで良かったと思う。

昨夜眠れなかったXさんは、ストレッチャーに乗せられて手術室へ向かった。傍にはピッタリと奥様が付き添う。一方窓際のベテラン患者YさんとZさんは雑談に花を咲かす。夏はこの病院が花火大会の最大の観覧席になる由。だがZさんは1度も観たことがないと言う。発作で入院するのは、寒さの厳しい冬と言うのがその理由。心臓病の特徴をまた1つ学んだ。<続く> 





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Last updated  2012.02.18 16:01:59
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