マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.04.02
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 傍らには美しい妻が眠っている。起きて鏡の前に立つと、まだ若々しい顔が映る。ふふふっ。俺の体は疲れを知らない。ほくそ笑んで男は髭を撫でた。ところがこれは未明の夢。カーテンを開けると、外は薄く雪が積っていた。4月1日。エイプリルフールの日でもあり、新年度が始まる日でもあり、そして私達が結婚式を挙げた日でもあった。

 報道によれば、無職ランナーでロンドンオリンピックへの切符を手にした藤原新と、公務員ランナーの川内が合同練習をしたとか。実業団チームに所属していない異色ランナー同士だけに気が合うだろうし、合同練習は良い刺激になるのではないか。フィギュアスケート世界選手権大会の男子の部では、高橋が銀メダル、若い羽生が銅メダルを獲った。この大会での複数メダル獲得は初の快挙とか。

 朝食を終えて新聞を読んだ後、私はいつもの番組も観ずに走りに出た。前日は近所の坂道を4km走った。約2カ月ぶりのランだったが、筋力の衰えは隠しようもない。筋肉痛は残っているものの、骨や靭帯、腱などに痛みがないのが幸い。走れるのは再入院までの1週間しかない。手術をすればまた1カ月はドクターストップになるはずだ。

 翌日は久しぶりに山越えの帰宅ランを決行する予定。そのため、今日は6kmを走ろうと、私は決めていた。足に痛みが出ないのは厚目のクッションをシューズに入れたせいもあるが、右足首に巻いたサポーターが、アーチの崩れを補っているのだと思う。これは結構効き目がありそうだ。坂道を3往復した所で、信号のところに誰かが立っているのを発見。

 それは後から家を出た妻。私のことを心配し、走りがてら観に来たようだ。さすがにいつも走っている妻は速い。フーフー言いながらついて行ったが、途中で何くそと彼女を抜いた。そこから私は中央分離帯の芝生を走り、先の角から引き返した。妻は手を振りながらそのまま真進。後で聞いたら、山の住宅地を一周したそうだ。

 坂道とは言え、6kmに56分もかかった。今はこんなスピードでしか走れないが、それでも嬉しい。帰宅して着替え、コンビニへお握りを買いに行った。今日は今シーズン初めての野球観戦。楽天は開幕2連敗中だが、今日は移籍後初めて投げる下柳が先発。きっとベテランの意地を見せてくれるのではないか。

 飲みもの、食べ物を巧妙に隠したリュックを背に、Kスタまでペダルを踏む。心配なのは楽天だけで無い。今日は前線が通過するため、午後は強風と雷雨があるとの予報。雨具、傘、厚めのウインドブレーカーなどは持った。靴も水が入らないものにした。9km先のKスタに着き、マウンテンバイクを雨に濡れない場所にしまう。

 「手荷物検査」はいつも通り軽くパス。ただシート(3塁側内野上段)を見つけるのに手間取った。久しぶりに来たせいもあるが、慌てていたのだろう。ようやく自分の席に座り、遅い昼食。お菓子もバナナも食べてエネルギーは補充した。ほとんどが満席だが、バックネット裏と1塁側内野に空席。

 フィールド内での親子キャッチボール、両チームへの花束贈呈などいつも通りの行事の後、中学校の合唱部による国歌斉唱と国旗掲揚、始球式と続きいよいよプレーボールだが、ベテラン下柳が早くも初回から点を取られた。これに対し、千葉ロッテのピッチャーはドラフト1位の藤岡。こんな新人にプロの洗礼を浴びせるのが通常なのだが、どうも我が東北楽天の打線は鳴りを潜めてしまったようで悲しい。<続く>





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Last updated  2012.04.03 11:04:44
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