マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.08.24
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カテゴリ: 人生論


 映画「The Gray ~凍える太陽~」を観た。アラスカで飛行機事故に遭って助かった8人が、厳しい寒さと戦いながら何とか生き延びようとする話だ。新田次郎の「アラスカ物語」を思い出したが、こちらは船での遭難。宮城県出身の日本人フランク安田が、最後には飢餓に苦しむエスキモーを率いて、500kmも先の地に移動し、新しい町を作る実話だ。

 どちらの話にも獰猛なオオカミが出現する。「アラスカ物語」では確か2種類のオオカミがいたと思うが、エスキモー達の知恵で、彼らの餌食にならずに済んだ。ところが「凍える太陽」に出て来るオオカミは体重が70kg以上もある巨大なもの。8人の仲間は次々に彼らに食い殺されて行く。最後に残った1人が雪原で観たのは、優しい家族の幻影だった。

 「薬莱山とお足マラニック」があった夜、関西から戻った妻から何通かの手紙を受け取った。それは旅先で預かった2人の孫からのもの。いつものように「ワンワンじいちゃんへ」と書かれた他愛もない内容だが、小学6年生の孫娘が別便で書いた手紙は、それらとは全く違って具体的だった。

 書かれていたのは古墳に関すること。私も四国の孫に、古墳に関する手紙と3冊の本を事前に送っていた。古墳の調査は夏休みの「自由研究」の課題だが、孫の手紙で間違いに気づいた。私が例として上げた「前方後方墳」は、「双方中円墳」が正しかった。その形の古墳を知らない私に対し、彼女はその古墳を実際に観ている。真実の厳しさを幼い孫から教わった形だが、私にとっては却って嬉しい出来ごとでもあった。

 お盆には我家のと妻方の2か所の墓参りをした。妻方の墓石は昨年の大震災で倒れ、大きな傷が残ったままだ。我家の方は墓石が倒れることはなかったが、花立ての金属が腐って底が抜けていた。やがて私もそこへ入る。そんなことへの抵抗感は、ほとんど無くなった。別の日に兄宅を訪れた、父母の位牌に線香を上げるためだが、兄はデーサービスで留守だった。

 義姉に自家製の野菜やお中元代わりのお土産を手渡す。私が作った完熟の立派なトマトに、彼女は驚いていた。私が2度不整脈手術を受けたことは、九州に住む弟から電話で聞いた由。そして義姉が病気の原因を正しく言い当てたのには驚いた。彼女も8年ほど前に、同じ手術を受けたそうだ。兄の長い病気で相当に苦労を重ねて来た義姉。良くここまで頑張ってくれたと、心から感謝している。

 お盆休みで帰省していた長男が東京へ帰った。交通事故の影響で、まだ本調子ではないようだ。折角の休暇も部屋に閉じこもってゲームに興じている息子。少しは成長したかと期待していたのだが、相変わらずだ。それでも何とか1人で生きて行けるのがありがたい。次男も含め、早く家庭をと願っているが、親の夢に終わりそうなのが淋しい。再び妻と2人の暮らしに戻った。まだまだ厳しい残暑が続きそうだ。





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Last updated  2012.08.24 11:23:21
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