マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.10.26
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カテゴリ: ランニング全般
 もう少し若い頃、私は不思議に思ったものだ。何故強いウルトラランナーだった人が、65歳を過ぎた辺りから急に長い距離が走れなくなるのかと。それが自分がその年齢に達してみると良く分かる。目は霞み、耳は遠くなり、ちょっとした段差にも躓く。人間商売が長くなるとそれまで使い続けて来たあちこちの「部品」が、きっと「勤続疲労」を起こすのだろう。

 ランナーならば誰だって速く走りたいし、より遠くまで走りたい。そして歳を取っても出来るだけ長い間走り続けたいと願うものだ。人によって限界は違うだろうが、それでもいつかは走れなくなる時が必ず来る。それを出来る限り「先延ばし」するのが熟年ランナーの任務かも知れない。しかし「トランスヨーロッパ」を完走した走友達は凄い。私が1年かかって走り、歩く距離を、彼らは64日間で走破したのだから。

 私は68歳になる今年までせっせと働いて来た。ハローワークで見つけた仕事は、パートの肉体労働。清掃に警備、そして機密文書の裁断。今考えるとどれもきつい内容だった。だが、60過ぎの人間には仕事を選ぶ余地はない。その厳しさに耐えながら頑張って来たのは、マラソンの経費をねん出するため。週末にはクタクタになるほどの疲労を、レースが始まるまでのわずかな間に回復させるのが常だった。

 8月初めにあった宮城UMCの合同練習会「薬莱山とお足マラニック」の打ち上げで、私は仲間の前で宣言した。「来年はウルトラに復帰します」と。あれはその場の勢いで出た言葉で、本心では復帰出来るとは考えてもいなかった。あれから3か月。今もリハビリは続いているが、走れなかった約半年の間に失った筋力を取り戻すのは容易ではない。走れる距離はかなり延びたが、スピードが全く出ないのだ。

 目下行っている「強化メニュー」は以下の通り。1)ランまたはウォーク 2)ラジオ体操 3)ストレッチ体操 4)青竹踏み 5)貝殻踏み(共に20回程度) 6)ぶら下がり(柵に30秒程度) 7)爪先立ち 8)スクワット 9)タオルギャザリング(いずれも50回程度) 10)腹筋(20回程度) 11)壁押し(適宜) さほどの強度ではないが、それでもかなりの効果があったと思う。

 来年からのレース復帰を目指して鋭意トレーニング中だが、一進一退。「おお、これは行けそうだ」と思うこともあれば、「やはり無理みたい」と感じることもしばしば。今年の2月と4月の2回不整脈の手術を行い、長年のランの結果、両足には腱鞘炎や筋膜炎という爆弾を抱えているため、あまり無理が出来ない。それを「騙し騙し」訓練しているのが実態なのだ。

 「地球3周走破」は多分夢に終わるだろう。これからは老化との戦いがさらに激しくなるからだ。それでも一歩踏み出せばその分だけ夢に近づく。100kmや200km先の遥かなゴールも、頑張っているうちに徐々に近づくのと一緒。老化や死と言う未知の世界を意識しながら、走り歩くのも一興ではないか。そのためにも出来るだけ心身を健康に保ちたいと願う昨今だ。<続く>


 明日10月27日(土)は、早朝から鎌倉へ向かい、帰宅は夜遅くなります。このためブログはお休みになりますのでご了承ください。





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Last updated  2012.10.26 08:51:50
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