マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.01.06
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カテゴリ: ランニング全般
 次男が居なくなった部屋に掃除機をかけ、ゴミを出し、ストーブの灯油を抜き、そして植木鉢を運び込む。別の部屋に移されていた植物達は、寒さで凍えているようだ。乾いた土に水を注ぐ。そのうちまた元気になるだろう。妻は次男が使ったシーツやパジャマなどを洗濯。我が家はまた夫婦2人だけの静かな生活に戻った。

 小学生の頃は少年野球をしていた次男は人の言うことも良く聞いた。それが高校時代を1人で過ごしてから、自堕落になったようだ。進んだのが私立高校だったため、私の転勤先へ一緒に行けなかったのだ。東京に進学してからも借金してアメリカに遊びに行ったりの自由奔放な行動。彼の腰痛も人生を甘く考えている罰のような気がしてならない。早く精神的な自立をしてくれたら、親としては嬉しいのだが。

 雪山での遭難が続いている。冬山登山の人が圧倒的に多い。それも中高年だ。天候が大荒れになれば冬山では事故につながる。それでも出かけて行き、中には尊い生命を落とす人もいる。自分の技術や体力には自信があるのだろうが、天候の変化に対応し切れなかったのだろうか。残された家族の不安はどんなだろう。それにヘリコプターが出動すれば、請求額も巨大ななものになるはずだ。

 さて、風が治まった昨日、私は走りに行った。幾つかのことを試すためだ。実験の第1は距離。昨年末から強風と寒さが続き、走ったのは12kmくらいが多かった。今月末のマラニックは44kmなので、23kmのコースを選んだ。実験の第2はシューズ。レース用に買ったシューズを最初に履いた時は肉刺(まめ)が出来た。それで今回はインソールを2重にし、「隙間」を減らしてみたのだ。

 実験の3つ目は呼吸。走る時は「口呼吸」が常だが、冬は空気が冷たく乾燥しているため口が乾き易く、また肺への負担が大きくなる。それで極力「鼻呼吸」をして見ようと思ったのだ。手には水が入ったペットボトルを持った。12kmなら給水が無くても済むが23kmだとそうは行かない。走り出すと足底への衝撃が強いのを感じた。シューズによって感覚が違うため、長距離のレースで履くためには実験が欠かせないのだ。

 早速体が冷え、公衆トイレに飛び込む。気温は2度ほどだが日差しがあれば長袖Tシャツとロングタイツで大丈夫なはず。その服装も実験のうち。坂道や山に雪はなかった。それに道路が凍結していないのが助かる。最高部まで登ると標高は200mほど。遥か彼方に牡鹿半島が見えた。

 そこから名取川へと向かう。途中の神社に参拝客は見えない。年末年始は多分混んだはず。堤防の上はさすがに寒い。用水濠に流れ込む小川がバリバリ凍っている。木々はすっかり葉を落として丸裸。右岸から左岸に移った辺りから日が翳り、急激に気温が下がった。膝周辺に違和感。きっと冷えたせいだろう。

 長い堤防の前方からランナー。下は半ズボンだが上は長袖と半袖の重ね着。お互いに手を挙げて挨拶。暫くすると後ろからロードレーサーが追い抜いて行った。こちらも冬用の装備。風をもろに受ける自転車は、十分な寒さ対策が必要だ。いつもの個所から折り返し、ザル川に沿って西行。雪を戴いた奥羽山脈がちらっと見えた。手がかじかむ。スピードも出ず、走るのが辛い。

 国道を横切って路地に入ると、体がふらついて来た。低体温の影響だろう。おまけにガス欠。やはり2か月ほど20kmを越える距離を走っておらず、スタミナ不足。早く家に帰って、甘いものや暖かいものが食べたい。その一心で最後の頑張り。自分では楽々走れると思っていたが、過信だった。だが、2重のインソールにしたシューズは合格。

 2時間44分かかって帰宅。着替えを済ませて遅い昼食。作ったのは生ソバと餡子餅。丼で手を温め、汁を飲んで塩分の補給。少し伸び切った餡子餅も美味い。月末の「寅さん詣り」は今日よリ距離が20km以上長い。長時間江戸川の寒風に曝されるため、その対策を練る必要がある。自信は大切だが過信は禁物。まして慢心など事故の元。何事も「備えあれば憂いなし」だ。





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Last updated  2013.01.06 09:34:40
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