マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.02.23
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カテゴリ: 人生論


 予告編は観なかった。ただ、映画の粗筋を読んで、これは良さそうだと思っただけだ。映画の舞台は三重県度会郡南伊勢町と言うところ。若い小説家夫婦の役が向井理と宮崎あおい。近所に住む中年の夫婦役が柄本明と松原智恵子。東京の画家夫妻役の名前は知らない。小説家の夫は妻に「ムコさん」と呼ばれ、夫は彼女を「ツマ」と呼ぶ。この辺は「ツレがうつになりまして」と似たような雰囲気だ。

 2組の夫婦の会話は三重の言葉。なんだか四国の言葉にも似ている感じ。東北弁にはない柔らかな響きが、不思議な世界にはとても良く似合っていた。こころを病む3人の妻と、それを見守る3人の夫。どんな風にストーリーが展開するかは書かないことにする。ただ、この映画で思いがけないものを観た。宮崎あおいのヌードだ。まあ、若い夫婦だから愛し合うのが自然なのではあるが。

 こころを病んだ妻が裸になる映画は、23年前に沖縄で観た『死の棘』。当時話題になったこの映画は、確か白黒だったはず。松坂慶子が入浴するシーンには圧倒された。実にナイスバデーなのだ。あおいちゃんの薄っぺらいものと違って、堂々たる肉体。あれはまさに見ものだった。だが、本当の見ものは、悩める女のこころの闇なのだ。

 女とは不思議な生き物。妻を見ていても、つくづくそう思う。50年近く前の、まだ付き合っていた頃の小さなことに拘り、夫の行動に不信感を抱き、いつまでも「根」に持つ執念深さ。あまり小さなことに拘らず、過去のことはあっさりと忘れ、「根」に持たない男からすれば、不可解と言うしかない存在だ。それが夫婦ともなれば一筋縄では行かず、生涯その「怨念」と付き合うことになる。

 幸いにして3組の夫婦は全てハッピーエンドで終わる。ところでタイトルの『きいろいゾウ』だが、これは映画の中に出て来る童話の題。不思議な映画にふさわしい、不思議な童話だった。さて、明日は早朝から妻とバスツアーに出かける。帰宅は月曜日の深夜。まる2日留守にするので、その間のブログはお休みになる。伊豆箱根の風景が楽しみだ。はたして河津桜って、どんな花なのだろう。





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Last updated  2013.02.23 04:53:50
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