マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.09.26
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カテゴリ: 文化論
(お断り)このレポートは崔監督の同名の映画とは全く関係ありません。



月.jpg 十三夜


 東京の主婦で40歳の山本優子さんが代表を務める「なでしこアクション」という団体が最近出来たそうだ。これはいわゆる「従軍慰安婦問題」に関して、日本の女性の視点から反駁を試みるもの。今後は米国下院で可決された「従軍慰安婦対日批判決議」の撤廃要求署名活動や、慰安婦像設置市の議会や地元マスコミへの抗議活動を、ネットを通じて行う予定だそうだ。

 彼女達は「歴史を捏造して日本を貶める暴挙に対し、絶対にウソは許さない」と、堂々と主張するそうだ。この問題を男に任せると、橋下大阪市長のような誤解を招く恐れがあると言うのがその言い分。「戦争と性」と言う難しいテーマだが、より真実を目指して頑張って欲しい。



ススキ.jpg ススキ



 韓国世宗大学の朴裕河教授が『帝国の慰安婦』を8月中旬に出版した。これは「元慰安婦」の証言を基にした本で、その中には「女性達をだまして売り飛ばし、戦場に引っ張って行って虐待と搾取を日常的に行った主体は、大部分は同胞の朝鮮人の民間会社だった」などと書かれ、我々にも責任があるとの内容とのこと。

 ところがこの本が出版されると、朴教授は韓国の世論から袋叩きにあって、表舞台から消されたそうだ。戦時中の「京城新聞」には「従軍慰安婦の募集記事」が載っており、月収は300円だった由。これに対して当時の日本兵士の月給はわずか10円だったそうだ。これを果たして「強制連行」と言うのだろうか。



満月十五夜.jpg 十五夜


 ソウル大学名誉教授の安秉直氏は朝鮮経済近代史が専門だが、約20年前に「韓国挺身隊問題対策協議会」と共同で「慰安婦問題」を調査したそうだ。だが同会の目的が慰安婦問題の本質に迫ることではなく、日本への攻撃にあることが分かり調査団から離れた由。

 この8月、安名誉教授はビルマとシンガポールで慰安婦の施設を運営していた朝鮮人男性の日記を発見し、彼が所属する研究所がその解読と研究を続行中とのこと。同氏は「韓国は植民地時代のすべてを否定すべきでない」とし、「研究者としての私の願いは事実をねじ曲げることではなく、事実は事実として問題が解決されること。そう言う意味でこの日記は役に立つはずだ」と述べている由。韓国にもまだ良心的な研究者がいた訳だ。



ハギ.jpg ハギ



 だが、この問題の責任が韓国だけにあるわけではない。「慰安婦性奴隷説」を最初に唱えたのが日本人だからだ。吉田清治著『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』三一書房 1983年刊がその本。同著によれば日本軍人らが済州島で未婚の女性や若い母親をトラックで連行し、レイプした体験が語られている。だが済州新聞社の女性記者が現地で取材した結果、そのような事実は確認されなかったそうだ。私が読んだ本にも同じことが書かれていた。



十七夜月.jpg 立待月(十七夜)



 1992年2月、戸塚悦朗弁護士がNGO国際教育開発の代表として、国連人権委員会で「従軍慰安婦問題」を初めて提起し、日本政府に責任を取るよう求め、国連の対応を要請した。(『戦争と性』第25号2006年5月)。なぜ確たる証拠もないのにこんなことが起きたのか不思議でならない。またこれに関して、日本政府はどんな反論をしたのだろう。



ホウヅキ.jpg ホオズキ



 馬鹿な日本人がいたものだ。これが日本の知識人の実態だろうか。微妙な問題を事実を確認もせずに提起する無神経ぶり。これは「南京虐殺事件」も同様だ。南京市の博物館建設に際して、日本社会党(当時)が資金援助をしたそうだ。建て物が完成したら、展示が極悪非道の日本軍を弾劾する内容に変わっていた由。

 まさに日本人が「お人好し」である典型。当時の南京市の人口は35万人もいなかった。それなのに35万人を一体どんな方法で虐殺出来るのだろう。日本で研究活動をしている中国人研究者が2人、中国へ帰国中に拘束されて帰って来ない。彼らは祖国を愛するあまり、真実を述べただけなのだ。韓国も中国も今や「日本憎し」の感情論が横行。こんな時にこそ日本人は冷静になりたいものだ。

 歴史の真実はいずれ解明される時が来るが、このまま黙っていたら今まで通り何も変わらない。日本人はもっと事実を確かめ、声を上げるべきだと思う。戦争の悪い面は大いにあるが、なぜ日本人だけが非難されるのだろう。列強の植民地支配、黒人の奴隷化、原爆の投下などがこれまでどれだけ非難されて来たのだろう。私は真実を知りたい。たとえそれが我が国に不利な事態になってもだ。








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Last updated  2013.09.26 10:30:17
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