マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.11.09
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4マウンド田中.jpg


 第6戦の田中の敗因について、あるスポーツ紙が書いている。それはポスティング制が破たんしたのが原因と言う。田中がシーズン後メジャーに行くには、この制度が改正されている必要があるが、それがうまく行かなかったため田中が落胆したとの推測だ。メジャーと日本プロ野球機構の間では合意に達したが、選手会の反対で再交渉することになったことは事実。でもあの日田中は本当に腐っていたのだろうか。



18田中と風船.jpg

 日本シリーズ第7戦9回表 勝利のジェット風船を背にした田中


 第7戦で田中が9回に登板したことについても、色んな見方がある。田中自らが監督に申し出たとする他に、CSで同じ作戦で成功したため、監督が田中に頼んだとする説だ。真相は分からないが、あの日の楽天は好投した美馬から則本と繋ぎ、最後は前日160球を投げた田中まで出した。疲労のどん底で腕や肩の筋肉はパンパンになっていたはずだが、それでも田中はマウンドに向かった。

 その場面を見て、楽天が負けると感じた人もいたようだ。私はそうは思わず、ただただ勝利を信じ、田中を信じていた。田中にも意地がある。あの日投げた15球は田中の精神力の強さを証明し、そのお陰で楽天は日本一の座を手にした。だがメジャーの見方は違う。前日の160球もクレージーだが、第7戦の登板はさらに体調を悪化させたとして、逆に田中の評価を低めたようだ。


すっきりマー君.jpg

 第7戦後に優秀選手としてインタビューを受ける田中


 ともあれ今季の国内戦は全て終わった。田中が手にした勲章は、最多勝利(24勝)、最高勝率(10割)、最高防御率(1.27)の3つ。これに嶋捕手とのバッテリー賞、澤村賞、3年連続のゴールデングローブ賞が加わった。ゴールデングローブ賞は嶋捕手と藤田内野手も同時に受賞し、楽天から3人も選ばれたのは球団初の快挙だった。



22万歳.jpg 日本一の歓喜



 日本一になった東北楽天と田中投手に対して、宮城県から県民栄誉賞が授与され、星野監督に対しては感謝状が贈られる。また同監督に対しては、岡山県知事特別表彰と出身地の倉敷市民栄誉賞(2度目)が授賞される。今後も各種の表彰が続きそうだ。なお仙台市では、今月24日(日)の午前11時から、東北楽天日本一の凱旋祝賀パレードが、市内二番町通りで開催される。


20優勝の瞬間.jpg 日本一の瞬間


 その後の行事などについても触れておこう。日本一になった楽天は、秋季キャンプを監督の故郷である岡山県倉敷市で行っている。既に帰国した外人やベテランの松井、田中、美馬、則本の3投手は参加しなかった。WBC「侍ジャパン」メンバーには嶋、岡島、銀次の3選手が選ばれた。昨夜から台湾で強化試合が始まり、緒戦は嶋のタイムリーなどで日本が4対2で勝った。


5楽天先発メンバー.jpg 第7戦 楽天の先発メンバー


 来週15日からは同じく台湾で「アジアシリーズ」が開催される。参加するのは台湾(2チーム)、日本(東北楽天)、韓国、オーストラリア、イタリアの6チーム。当初は参加しない予定だった田中、美馬、則本も急遽帯同されることになった。ただしベンチ入りはするものの、登板はしない。どうやら24連勝を果たした田中の姿をぜひ見たいと、台湾側から熱望されたのが真相みたい。田中の人気は台湾でも高いようだ。<続く>





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Last updated  2013.11.09 14:44:51
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