マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2015.03.14
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カテゴリ: 文化論
<斎理屋敷が栄えていた時代>


 146年間続いた宮城県丸森町の豪商斎藤家。その屋敷跡が博物館になった斎理屋敷の本屋敷には、たくさんの品物が展示してありました。当時使用した民俗具、お雛様、創作人形、各種の飾り物などです。その中に一風変わった雰囲気の人形が、ケースの中に飾られていました。

 さて、これは一体何だろう。創作人形には違いないけど、何だか他の人形とは様子が違うぞ。それでふと思いついたのです。これはひょっとして、まだ斎理屋敷が栄えていた頃を表現した特製の人形ではないかと。そう考えたら少し納得出来たのです。今回は私が不思議に感じた人形をご紹介しますね。


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 これはご主人と奉公人達が働いている様子でしょうか。斎理屋敷では質屋をやっていたので、ひょっとしたらその様子なのかも知れません。


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 蔵の中での整理作業。何だかとっても忙しそうですね。


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 うい~っ。お酒は美味しいねえ。今日は何かお目出度いことでもあったのでしょうか。それともいつもの晩酌かな?


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 これも何だか良く分からないのです。長い竹竿を持って、水路の掃除でもしてるのかな?しょんぼり


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 屋敷の女将さんが外出から戻って来たところでしょうか。大勢の奉公人が迎えています。


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           本屋敷の2階に展示されていた獅子頭です。


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 失敗、失敗。積荷の醤油が道路にこぼれたようです。斎理屋敷では、当時醸造業も営んでいました。


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 これは女性達の仕事。秋になるとたくさん採れる柿の皮を剥き、干し柿を作ります。今でも丸森町の名産です。


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 これも良く分からない一つ。屋敷の女将さんが薬か暖かい飲み物でも作っているようですが。


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 年末、近所の神社へ新しい注連縄(しめなわ)を奉納するところでしょうか。


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 寝る前に、女の子たちが何か注意されてるようです。


民俗6小屋模型.jpg

           作業小屋の模型です。奉公人の一部はここで寝泊まりしてたのかもね。


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 屋敷のお婆様に頼まれて盆栽への水やり。これは仕事外なので、時々3日分の給金に当たるお小遣いがもらえたそうです。


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 幼い奉公人(丁稚さん)達の食事風景です。彼らにとって食事の時間は、何よりの楽しみだったことでしょう。


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 長い竹竿を持ってる男の子たち。仕事なのかそれとも遊びなのか分かりません。


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 小さな山から滑って遊ぶ丁稚さん。この小山は今でも裏庭に残っています。


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 「かごめかごめ」に興じる子供たち。今はもう見られないこんな風景が懐かしいですね。


    斎理屋敷の嫁蔵 建物23.jpg


人形16.jpg

 ひょっとしてこの火鉢かな? 民俗20火鉢.jpg

 火鉢で焼き芋を焼く屋敷のご主人。大金持ちが普段こんな物を食べていたとは、何だか微笑ましい光景ですね。手書きハート大笑いこれらの創作人形はまとまって置かれていたのではなく、広い広い展示場にポツンポツンと置かれていました。それを一つ一つカメラで収め、後で見たら物語性があることに気付いたのです。あの時代を表わす、なかなか優れた作品だと私は感じました。<続く>





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Last updated  2015.03.14 05:24:44
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