マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2015.12.14
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カテゴリ: 健康
<12月10日(木)入院1日目>

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 午後1時の入院に合わせてバスで向かう。この日は朝から服薬を中止した。翌日の手術への影響を防ぐためで、入院後の検査のため昼食も禁止となっていた。病院へは妻も同行した。窓口で入院手続きを済ませ、10階病棟に赴く。これでK病院へは3回目の入院。3年前循環器内科の病棟は5階だったのだが、その後院内を模様替えしたようだ。

 ナースステーションに書類を提出し、食堂で担当者に手術時に敷くバスタオルなどを渡す。病室は6号室で4人部屋だった。食堂に戻ってガイダンスが始まる。妻はここで帰宅した。もう3度目の手術なので一連の流れは頭に入っている。病室に戻って他の患者に挨拶し、病院着に着替え。不整脈と診断されてから5年目。もう長い付き合いだ。


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       意気込みも望みも何もなきままに ドクター信じ入院したり
       「不整脈」人は簡単に言ふけれど その苦しみをどれだけ知るか
       入院着着替へたれども心まで 病人にならじと誓いは堅く

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 病室で体温と血圧を測定。引き続きナースステーション前で、体重と身長を測定。14時30分検査室へ移動し、造影剤を用いての心臓と血管のCT(断層写真)撮影。これは勿論翌日の手術で、どの血管からカテーテルを心臓に送るかを決定するためのもの。装置に入って動脈に造影剤が注入された途端、頭部から足の爪先まで全身が火のように熱くなった。吐き気が治まってから撮影開始し、15分ほどで終了。

       造影剤動脈ははや龍のごと 炎と燃へて全身巡る


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 検査技師に尋ねたら、体が燃えるように感じるのは動脈に異物が入ったための防衛本能とのこと。再び病室に戻り、血液検査のための採血。その後右腕に点滴のための注入口を処置し、生理食塩水の点滴が開始。15時30分から経食道の心臓エコー撮影を行う。これは胃カメラに似ていてとても苦しい。予め喉に麻酔液を含ませてあるが、装置を飲み込むのが辛い。この後通常型の心電図撮影を行い、病室に戻る。

 売店でコップ、ストロー、スポーツドリンクを購入。自室に戻って下半身の剃毛。これは脚の付け根から片方のカテーテルを動脈に挿入する際、感染源になるのを防止するための措置。この後も何度か下半身をナースの目に曝すことになる。両方の足首と足の甲に、動脈静脈の位置を示す×印がマジックペンで記される。これは手術後の脚のむくみをチェックするため。

       下半身露わにしたるその様も 慣れざるを得ず病人なれば


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 胸にモニター用の心電図を装着。これは心臓の動きがリアルタイムでナースステーションに送られる装置。つまり入院中私の心臓は常にこの小さな機械で監視されている訳だ。18時50分血圧測定。120/73と非常に安定した数値。脈拍も53と良好。18時夕食。点滴装置があるため病室で摂る。心臓食は薄味だが美味しい。量も過不足なし。野菜中心のおかず。翌日は手術のため、これ以降24時間の絶食に入るため、貴重なエネルギー源だ。

       薄味の心臓食は美味しかり 量もほど良く完食のわれ


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 夜勤担当はT市出身のナース。岩手県で資格を取った由。なまりがある目の大きな人だった。初日の夜は次第に更けて行った。遠くの病室からお婆さんの叫び声が聞こえる。宮城の方言で「痛いよ、痛いよ」を連発。相部屋の同僚も一人二人と眠りに就く。23時55分小便のためトイレへ。ナースステーションにはまだ半分ほど灯りが点っている。私達患者を見守る不夜城のように。<続く>

       「いでや、いで」叫びし老婆病室の 声も止みたり深夜となりて
       煌煌とナースステーションは不夜城のごと 眠らずに患者見守る
       各々のいびき寝息を聴きながら 四人病室我も眠りし












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Last updated  2015.12.14 15:06:55
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