マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2016.02.07
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カテゴリ: 写真
<宝華殿から青龍殿(宝物館)へ>


愛6左斜め.jpg

 愛姫と書いて「めごひめ」と読みます。愛らしい娘と言う意味で、「めご」は東北弁の「めんこい」の語源でしょう。政宗の正室だった彼女は、政宗の死後この瑞巌寺で夫の菩提を弔い、死んだ後は境内の一角に埋葬されました。その霊廟がこの宝華殿。宝華殿はつい最近補修工事を終えて、重要文化財に指定されたばかりです。


愛5軒下.jpg

    逆光気味ですが、華麗な軒下が見事ですね。


愛8裏面.jpg

  まるで左右に翼を広げたような、屋根の形ですね。


愛9軒下.jpg

     軒下の桟をアップして見ました。


愛10正面軒上部.jpg

   正面軒先の上部です。


愛11正面細部.jpg

     その細部です。


愛11正面細部A.jpg

   さらにそれをアップしてみました。


境内21愛裏.jpg

 宝華殿の直ぐ裏にある洞窟です。鎌倉時代まで修行僧達がここに籠って、日夜修業していたのでしょうね。


宝1正面.jpg

 宝華殿から再び雪道を歩いて戻り、最後の青龍殿(宝物館)に向かいます。この建物は瑞巌寺の寺務所でもあります。


宝2鬼瓦1.jpg

         ロビーに置かれた鬼瓦(左奥)と龍の彫刻です。


宝3鬼瓦2.jpg

 本堂の屋根に乗っていた鬼瓦で120kgあり、あまり重たいため修復工事後は、もっと軽い瓦に替えるそうです。


宝5襖絵複製.jpg

 ロビーに陳列された本堂の襖絵の複製です。撮影して良いのはここまで。地下の宝物館内は撮影禁止です。


5政宗椅像.jpg

 仙台藩祖伊達政宗の椅像です。政宗は現在の瑞巌寺を建立した人。彼は幼小時の天然痘で片方の目が見えませんでした。政宗の遺言で画像や彫刻には両目を入れるのが普通ですが、この木像は正室の愛姫が政宗を偲ぶために造らせたもので、隻眼(片目)のままの姿になっています。パンフレットから借用した写真です。


6大脇差(宝物館).jpg

      パンフレットから借用した大脇差です。


7水晶製舎利容器宝物館.jpg

 パンフレットから借用した水晶製の舎利容器です。このほかにもたくさんの宝物が展示されていましたが、紹介出来ないのが残念です。珍しい円空仏も初めて見ました。全国を流浪しながら鉈で仏像を彫った円空。くっきりと彫り痕が残る素朴な仏像が特徴ですが、瑞巌寺のものは堂々たる姿でした。ただ長年の虫害で、折角の姿が一部朽ちていたのが惜しまれます。


境内24塀.jpg

  雪の境内と塀。後には鬱蒼とした杉の木立が見えます。これで瑞巌寺の見学は全て終了です。

2本堂国宝.jpg

 今回は解体修復工事中で見学出来なかった本堂の姿です。これも政宗が建立させたもので、国宝に指定されています。パンフレットから借用しました。ここから歩いてJRの駅に向かいます。


村山和尚.jpg

 何気なく裏道で雪かきしている人を見たら、高校時代の同級生Mでした。彼は瑞巌寺の付属寺院の一つであるT院(政宗の長女、五郎八=いろは姫の菩提寺)の住職をしています。思いがけない出会いでしたが、これも何かの縁でしょうね。

 何年か前、彼の寺を訪ねたことがありました。その時五郎八姫の厨子を開帳して、中を見せてもらいました。その扉の内側には、当時はとても珍しいバラの模様と十字架が描かれていました。五郎八姫は隠れキリシタンだったのです。夫であった松平忠輝は父家康の不興を買って、越後高田100万石から国替され、五郎八姫も離縁されたのです。きっとその苦しみを、この松島で癒していたのではないでしょうか。

 8回に亘って紹介した「雪の松島を訪ねて」シリーズも、これで終了です。最後までお付き合いいただき、心から感謝しています。<完>





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Last updated  2016.02.08 07:04:05
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