マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2016.04.24
XML
カテゴリ: 写真
 4月16日土曜日。私は野草の写真を撮りに、近所の太白山麓へ行きました。そこには「仙台市太白山自然観察の森」があり、生物保護のためのセンターが置かれています。ここでたくさんの野草を撮りながら、ついでに山道を登って頂上へと向かいます。中腹の「生出森八幡神社」からは急で険しい登山道に変わり、チェーンやロープの道が続きます。



山道3登山開始.jpg山道6.jpg

 足元は全て岩場です。


山道7.jpg山道8.jpg

 目の前には絶壁が続きます。


山道4鎖.jpg山道9.jpg

 登山を助けるため、登山道に沿ってチェーンやロープが張られています。

山道5鎖とロープ.jpg

 チェーンの結び目です。



1-15新緑.jpg

            ようやく頂上付近の新緑が見えて来ました。



頂上1鳥居.jpg

 頂上にある貴船神社の鳥居です。



頂上2樹木.jpg

            頂上の樹林がとても神々しく感じます。



頂上3標高.jpg

 頂上の標識です。標高は321mの独立峰。仙台平野からもこの特異な山容が見られ、古代から尊崇の対象だったようです。奈良の飛鳥には霊峰三輪山が見える地に、恭順した東北の蝦夷を接待するための池が設けられていました。陸奥国の国府である多賀城の前身、郡山官衙(かんが=国の建物:仙台市太白区郡山)にも飛鳥と同じ池があり、そこから太白山を望むことが出来ました。恐らくは恭順した蝦夷にも、この山が聖なる山であることを知らしめたのでしょう。


頂上4祠1.jpg

 恐らく京の都から勧請した頂上の貴船神社は、当時の朝廷の権威の象徴だったはずです。こうして仙台平野の独立峰太白山は、さらに聖なる山へと変身して行ったのでしょう。



頂上5祠横.jpg

 南側から観た貴船神社の側面。



頂上6祠鈴.jpg

   祠に奉納された鈴。


頂上9奉納鈴2.jpg頂上7地震で壊れた石碑.jpg

 左はかつて奉納された古い鈴。右は地震のために破壊した「貴船神社の奉納碑」。



頂上11船形山.jpg

 北西の方向には船形山(1500m)の特徴ある山頂が遥かに見えた。



頂上11-2桜坂NT.jpg

 そして南東の眼下には、隣の名取市桜坂ニュータウンの団地が、木々の隙間から見えた。葉が少ない今の季節は、案外下界の様子が遠望出来る。



道標6頂上.jpg

       自然保護を訴える頂上の標識。


頂上12自分.jpg頂上10句碑.jpg

 私は頂上で大福、小さなパン、煎餅、飴などを食べてエネルギーを補給した。他にも登山客が数組おり、私はデジカメのシャッターを押してもらった。

 右は頂上の句碑。「山笑ふ」はちょうど今頃の季語。新緑が溢れる様子を「山笑ふ」と表現したのだ。では私も一句。


           山笑ふ新緑のなほ美しき  マックス爺



1-16新緑.jpgカタ4A.jpg

 この日は良い撮影が出来、思いがけない登山も出来た。帰路はさらに厳しいものとなった。他の登山客は登山靴だが、私は底のすり減ったランニングシューズを履いていたからだ。それでもチェーンやロープのお陰で、何とか下山することが出来、麓に停めていたマウンテンバイクで無事帰宅出来たのだった。次の登山がいつになるかは分からないが、老後の楽しみとして再び挑戦したいと思っている。爽やかな山頂の風に感謝しつつ。<完>





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2016.04.24 06:47:56
コメント(18) | コメントを書く
[写真] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: