マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2016.08.24
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カテゴリ: スポーツ関係


 17日間に亘って繰り広げられたリオデジャネイロオリンピックが終わった。日本選手の活躍で大興奮し、寝不足になった期間でもあった。しかし4年に1度のこの祭典は、なかなか人を魅了してやまないものがある。世界の一流選手たちがメダルをかけて戦う姿は実に爽やかで、スポーツの素晴らしさを改めて私たちに教えてくれたように思う。




 今回ほどTVに釘付けになったことはない。それだけ日本選手が連日活躍したからであり、観客を興奮させたからだろう。金銀銅合わせて41個のメダル獲得はこれまでの新記録となった。中でもテニスの錦織選手が取った銀メダルは、96年ぶりの快挙だったとか。日本にとっても、まさに歴史的な勝利だった訳だ。実質初日の水泳や女子レスリングから金メダルの連発で、素晴らしい連鎖となって連日観客を喜ばせた。




 それにしても今回の見どころは多かった。圧巻は何といっても男子陸上の400mリレーだった。9秒台が一人もいない日本がバトンタッチの技術だけで、世界の強豪ジャマイカに続いて銀メダルになるとは、一体誰が予想しただろう。本番前のギリギリまでバトン受け渡しの場所を微妙に変更した熱意が、あの栄光に結びついたのだ。ジャマイカのボルト選手が驚いて祝福にやって来たほど、画期的な出来事だった。




 今回の日本チームほどベテランと若手の協力が上手く行った大会はなかったのではないか。ベテランはここぞと言う時に精神的な支柱になり、若手は相手のランキングに恐れることなく、果敢に挑戦した。そして種目を超えた「チームジャパン」の力も大きかった。初日のメダル獲得が、素晴らしい連鎖となって、最後まで良い影響をもたらした。特にバトミントンや卓球の起死回生の逆転劇には手に汗を握った。




 その一方で、女子レスリングの吉田選手や女子重量挙げの三宅選手など、年齢との過酷な戦いを強いられた選手もいたように思う。体を壊すギリギリまでの練習。卓球やシンクロは1日12時間も練習したとか。限界までの猛練習によって、勝ち得たメダル。負けを覚悟した逆転劇に、彼らアスリートの心の強さを感じた。そして最後まで諦めない姿が、きっと私達を感動させたのだと思う。




 メダルにこそ手は届かなかったけど、選手たちは誰もが最善を尽くしたはず。女子マラソンの福士選手はレース後悪びれもせず、明るい笑顔でインタビューに応えた。女子陸上100mの福島選手は体調不良で100mを棄権し、200m予選でも早々に敗れた。恐らく心の中は無念さと申し訳なさで溢れていあことだろう。不十分な体調で臨み、そして無残な結果で終わった大会。だがそれもまたオリンピックの一面でもある。




 地球の裏側のリオの日本との時差は12時間。そんな過酷な条件下で、連日世界の強豪たちが戦う姿を観た。そして日頃はあまり接しない色んな競技を目の当たりにした。一流選手たちが競うその姿は、本当に美しく、感動を覚えるほどだった。この日の活躍を目指して、4年間練習と試合を重ねて来た選手達。まさに「栄光への架け橋」がオリンピックの祭典なのだろう。世界は広く、スポーツの力は偉大だ。




 ロシアの国家的な規模でのドーピング違反。不安定なブラジルの政権。競技施設はギリギリになってようやく完成したものの、選手村では温水が出ないシャワーや、リモコンのないクーラーが苦情の対象になった。テロやジカ熱の恐れもあった。運営が危ぶまれた今回のリオデジャネイロオリンピックだったが、それでも大過なく会期を終えることが出来た。

 アメリカの水泳メダリストロクテ選手らの狂言犯罪には驚いた。早速スポンサーは重大な違反として契約を破棄したそうだ。オーストラリアの選手たちの身分証明書偽造事件も話題になった。そんな中で日本の安倍総理がマリオの扮装で閉会式会場に出現したのには驚いた。まさにサプライズだった。また小池都知事は着物姿で、次期開催都市として無事五輪旗を受け取った。




 さて4年後の東京オリンピックはどうなるのだろう。開催前から既に色んなゴタゴタが露見した。デザイン、経費、競技場建設、大会の組織と運営などなどだ。選手の強化対策も重要だろう。それらが全て間に合うよう、関係者は力を合わせて欲しいものだ。

 テロ対策も環境対策もまだまだ心配。不透明な資金運営がもっと心配。猛暑の東京で本当にフルマラソンが走れるのかが憂慮される。そして最大の心配は、その年まで私が生きていられるかと言う問題。笑い話みたいだが、私にとっては切実な話だ。大笑い




 17日間に亘ったリオオリンピックは終了した。だが終わってないのが9月7日から開催されるパラリンピック。リオ五輪ではこれまでで初めて「難民選手団」が結成された。新しい試みは、人類に新たな希望を与えたに違いない。

 障害者のスポーツの頂点にあるパラリンピックでは、世界の障害者が国の名誉をかけて体力の限界に挑戦する。その熱気に水を差した感があるのが、ロシアチームの出場停止措置。これはIPCが下した裁定で覆ることはなさそうだが、出だしから厳しいスタートになった。やはりスポーツには「正々堂々」が一番相応しい言葉だ。選手たちの大いなる発奮を期待している。手書きハート





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Last updated  2016.08.24 09:08:11
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