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~スポーツと政治の間で~ 記事と写真に直積的な関係はありません。 17日間に及ぶ「北京冬季五輪」が終わった。これほどまでに話題になった大会も少ないのではないか。開催国内の人権侵害問題に抗議して「外交的ボイコット」を表明した国もあったが、追随した国はさほど多くはなかった。 しかし中国も相変わらず汚いねえ。聖火の最終ランナーをウイグル人にして、いかにも「我が国は公平で少数民族を尊重してますよ」とでも言いたげな態度。 その一方で台湾の防衛識別圏に自国の最新鋭機を侵入させ、真珠海では自国の艦隊がオーストラリアの哨戒機にレーザーを発射した。平和の祭典中の危険行為。そんな国に五輪開催の資格なんてあるんだろうか。 そんな国に「よいしょ」されて、精いっぱいのサービス精神を発揮したバッハ会長。ワリエワ選手問題と言い、もっと明確な裁定は出来なかったんだろうか。中国は何とかボロを出さずに済んだと安堵してるだろうけど。 しかしロシアとウクライナの緊迫した状態には冷や冷やしたね。しかしロシアは相当の悪。よりによってオリンピック期間中に「合同演習」と称する軍事訓練をするなんて悪質。全国の兵士をウクライナ国境に招集し、黒海にはバルチック艦隊と黒海艦隊を配備させたんだよ。 しかしそのことがあって、私は過去の歴史を知った。第二次世界大戦中にナチスドイツが侵略した地域を、戦後どう帰属させるかがそもそもの発端。ウクライナとロシアでは民族も宗教も違っていた。だが、「線引き」が上手く行かず両民族が交じり合う地区が出来たんだね。それがウクライナ東部の2州。 ロシアは8年前にウクライナからクリミア半島を奪った時と同じ手を今回も使おうとした。あの時ロシアに強く抗議出来なかったオバマ政権の副大統領がバイデンさん。バイデン氏が先の選挙で勝った際、プーチンは「あんな爺は簡単にひねり潰してやる」と豪語していたね。 バイデン氏にはさらに弱みがある。トランプ氏がヒラリーを破って大統領になった際、「ロシアゲート事件」をでっち上げたのが当時の民主党。さらに息子の「ウクライナ疑惑」を自分が大統領になってから闇に葬り、そのことで当時のウクライナ政府を脅した。 そんな薄汚れた同士が、互いに正義ぶって相手をやり込めているのが舞台裏の話。どっちもどっちだけど、そんなことを互いの国民は知らない。まあ抑圧よりは自由である方が、戦争よりは平和である方が良いのは当然だ。 しかし去年の東京大会同様、今回も世界的なパンデミックの中でのオリンピックだった。選手たちは自由な練習や試合が出来ず、コンディションをピークに持って来るのも大変だったはず。その中で良く健闘したと思うよ。中には中国に着いてから陽性が判明して、隔離された選手もいたよね。 驚いたのは冬季五輪に今回で8回目の参加と言うレジェンドがいたことだ。年齢は50歳とのこと。そんな年齢になるまで自らの体を鍛え、精神をコントロールするのは並大抵の努力ではなかったはず。 そして今回も新しい種目が加わり、若い選手の活躍が目立った。しかし空中に高く飛び出して体を何回の回転させたりひねったりするのは怖いだろうね。彼らはきっとその恐怖心に打ち勝って出場したんだね。 羽生選手(1) 残念ながら女子フィギュアスケートではドーピング問題が出たね。ロシアの国家ぐるみの犯罪行為が、未だに続いていることに呆れる。「選手は原材料」で「スケートリンクは工場」だそうだ。国を挙げてエリートを育成し、体が身軽な15歳までに高い技術力を身につけさせられる。 羽生選手(2) 結局あのワリエワ選手も犠牲者なのだろう。心も体も深く傷ついたと思うけど、母国の人たちは帰国した彼女を空港で出迎え、彼女は別の出口から帰ったみたい。そして、もう早練習を開始したみたいだよ。今後あの鉄の女コーチが、そしてドーピング大国のロシアが果たしてどんな対応をするんだろうね。 世界の仲間に担ぎ上げられる羽生結弦選手 出来れば努力した選手が報われるスポーツ界であってほしいね。今回も北京に来るために、様々な困難を乗り越えて来た各種競技の選手のエピソードを聞いた。流した汗と涙がメダルに結び付いた人もいれば、緒戦で敗れ去った人もいた。勝敗は時の運。きっと敗者も誇りを持って帰国したことだろう。 次の冬季五輪会場はイタリアのミラノ。もうその4年後に向けて決意を表明した日本の選手もいたね。さらなる高みを目指して、これからも精進してほしいものだ。 中にはこの北京冬季五輪を最後に引退する選手もいることだろう。「本当に長い間お疲れさまでした」と労いたいね。自分の名誉と母国の誇りのために、良く頑張って来ましたね。いろんなことがあった「北京冬季オリンピック」だったけど、やっぱりスポーツは良いよね。それも世界の一流の選手が競い合うオリンピックは最高だ。 ありがとう選手たち。あなたたちの姿を見て、私たちがどれだけ楽しみ、そして勇気づけられたことか。ゆっくり体を休めて、また始動してくださいね。私たちはこれからもあなたたちを誇りに思い、応援し続けたいと願っています。心からの愛を込めて。外は小雪舞う仙台です。 とここまは少しのんきなことを書きましたが、ウクライナ情勢がかなり怪しくなって来ましたね。ウクライナ国境のロシア軍は依然として留まり、既に出撃命令が出されているとも聞きます。まさに狂気の沙汰。一方中国もインド、ネパール、ブータンの領土への侵略をじわじわと進めているのです。やっぱり、あの両国は似たもの同士。それに北朝鮮を交えた「団子3兄弟」は世界の脅威です。
2022.02.22
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~ある疑念~ 水曜日の夕方散歩に出かけた後の夕食時。食べ物の味がおかしい。渋み、えぐみ、苦味。これはコロナに罹ったかと呆然。バス停で時刻を確かめようとした際、高校生3人が立っていた。会話はしなかったものの、私は一人でつぶやいた。それもご丁寧に2度の確認。焼酎もいつもの味ではない。だが口をゆすぎ歯を磨いてコーヒーを飲んだところ美味しく飲めたが、明日は病院に行こうと決めた。 翌朝の朝食後完全武装し、自転車で出かけた。開院前の玄関で待つこと30分。受付1番乗り。先ず採血。次いで診察。血糖値は徐々に下がって来ている。ドクターに味覚異常のこと、白いウンチのこと、最近の体調、3度目のワクチン接種予定、先月初めに薬を1種類減らしたことなど全て話した。味覚異常はオミクロンではない旨、白い便も連続でなければOK。念のため腹部のエコー検査をした。 隣の薬局で薬をもらおうと外に出ると、既に雪が降り始めていた。夜は大雪になるとの予報だったが、早くも来たか。薬を受理し車道の坂道を下った。歩道は雪があるし、視覚障碍者用の点字ブロックが滑るためだ。慎重に坂を下って帰宅し、荷物を片付けた後TVを点けた。いよいよ男子フィギュアスケートのフリーが始まる。だがまだ日本人選手は出てない。その間におやつを食べ昼食を摂る。 日本人トップバッターはSPで8位に終わった羽生から。まあどこまで順位を上げられるか。私の予想は兎も角として、羽生は最善を尽くし4回転半ジャンプにも挑戦した。転倒はしたものの得点は入り、国際フィギュアスケート協会で初めて4回転半が認められ「回転不足」のコメントが付いた。無難に4回転を何種類か跳べばもっと点は取れたかも知れないが、羽生はその選択をしなかった。 試合後インタビューに答えて羽生は言った。「あれが精いっぱいでした」と。ここ1年間近く、彼は怪我の影響で満足な練習が出来なかった。その中で3人目の日本人選手として北京冬季五輪への参加資格を取った。立派だったと思う。SPの際の「穴での躓き」が痛かった。そして暫くの間TV画面では暫定1位を保ったままだった。 日本人選手2番目の登場は宇野昌磨選手。団体で見せた時、そしてSPの際も安定した演技だった。フリーでも高得点を挙げ、羽生を抜いた。「選手控えコーナー」で申し訳なさそうに羽生に何事か話しかける宇野。それを「気にすることないよ」と逆に労わる羽生。まるで新旧交代のように私は感じた。 鍵山優真選手も宇野に負けないほどの安定感を見せた。今回が初めてのオリンピックと言うのに、18歳でこの落ち着きは何だろう。ほぼノーミスで演技を終え、審査結果を待った。羽生、宇野を抜いて1位に躍り出た。これで日本人選手2人のメダルが確定。最後の演技者ネーサン・チェンはやはり強かった。平昌冬季五輪でメダルを獲れなかった悔しさを、4年間の精進で見事晴らしたのだ。 鍵山が銀メダル、宇野が銅メダル、そして羽生は4位入賞。私の予想は当たった。上位の3人は揺るぎがなかった。悔やまれるのは羽生のSP。「魔の穴ぼこ」さえなかったら。でもネーサン・チェンの金が動かないとなれば、後は誰か1人がメダルなしに終わる公算。羽生に続く若武者が見事に育って来たと思うことにしよう。これで男子フィギュアスケートは終わったが、これからの女子にも期待したい。 不思議なことに「フィギュアスケート団体」のメダル授与式が中止されている。理由のその1)はROCにドーピング疑惑があること理由その2)はSPで羽生の前に競技したROCの選手に対して「殺害予告」をした者がいるとロシアの「スポーツエキスプレス」が伝えているようだ。つまり羽生の直前に、羽生が4回転半のジャンプ地点に故意に穴を開けたとの理由で。ただしこれは今大会を混乱させようとする策謀との考え方も出来る。五輪への妨害は中国はあり得ない。あるとすれば先ず疑われるのはロシアだ。 疑惑関係でもう一つ。ジャンプ混合団体で「スーツ規定違反」で5人が失格した問題。あの時選手をチェックをする国際スキー連盟の検査官は、ポーランド出身の女性でジャンプの経験は全くない。検査官は日本人だったとの説もあり、氏名とその発言までネットに上がったが、結局それはガセネタだったようだ。それにしても今大会の運営は酷いね。中国から賄賂でも渡っているのかとさえ感じる。 こんな見方もある由。ジャンプの混合団体は今回が初めての採用だったため、スキー連盟に対して極力「ジャンプ強豪国」以外の国がメダルを獲れるよう要請があったと。卓球の強豪国の中国が上位を独占しないよう、出場選手を1か国3人から2人に減らした例もある。それにしても1度に5人の失格者を出したのは異常。人間の世界に不正は付き物だが、検査官が素人とは呆れて物が言えない。<続く>
2022.02.11
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~パラリンピックが終わっても・・~ 本文とは直接関係ない写真が一部含まれています。 パラリンピックが終わってから10日も経つが、なかなかブログに書くことが出来なかった。その理由については述べないでおこう。さて、パラリンピックのシンボル「スリーアギトス」(上)だが、なぜか私には「心」という字に見えてしょうがない。ラテン語で困難に打ち克って前進すると言うのが本来の意味だが、それが「心」と通じるようにも思える。 正直言ってパラリンピアンたちの勇気に感心した。重度の障害を持つ選手が少なくなかったからだ。先天性の障害を持つ選手、事故で不自由な肢体となった選手。視覚を失った選手。義手や義足を装着した選手。その姿をテレビで観、声を失うこともしばしばだった。パラリンピックに出場するまでの間に、彼らは一体どれほどの困難と闘って来たのか。考えただけでも気が遠くなるほどだ。 意地悪や嘲笑や無視などは日常茶飯事だったことだろう。そんな中でも生きる意欲を失わず、スポーツを通じて秘められた各自の運動能力が少しずつ開花して行ったのだろう。今回の東京大会は新型コロナウイルス感染症のパンデミックと相まって、障害のクラス分けの審査会への参加すら困難だったに違いない。事実感染の怖れがある障がい者の中には、審査会をパスせざるを得なかった方もいたと聞く。 本来はもっと重い障害のクラスなのに、軽いクラスで出場した選手。祖国の政治情勢悪化のため一時は出場を諦めたアフガニスタンの選手が、その後何とか遅れて参加出来たことも。来日後に不祥事を起こして、参加資格をはく奪された選手、新型コロナに感染した選手や関係者。多くの困難の中にあっても、滞ることなくゲームが進行し、無事最終日を迎えることが出来たのは幸いだった。 競泳や陸上競技では、オリンピック同様に男女混合の種目が今大会から採用された。男女の選手が協力し合うゲームは、困難に負けずに前進するというパラリンピック精神に相応しいと思う。ただ障害のクラス分けの中で「知的障害」と分類され表示されるのはいかがなものか。ただ救いはそれらの選手がインタビューに対して明るく答えていたことだ。 さて今大会で特に印象に残ったことを幾つか記したい。一つ目は自転車競技の杉浦佳子選手(上50歳)。彼女はまだ健常者であったころバイクレースで転倒し、落車の際に重傷を負った。右半身の麻痺と記憶障害と言う高次脳機能障害。それでも負けん気が強い彼女はパラリンピックに出ようと気持ちを切り替え、今大会では女子個人ロードタイムトライアル(16km)で銀、40kmのロードレースで金と2個のメダルを手にした。確かに上の写真でも足が細く、障害の重さが分かる。 女子フルマラソン視覚障害の部では、道下美里さんが優勝した。全盲の彼女は確か20代からフルマラソンに挑戦し始めたはず。視覚障碍者には伴走するランナーが必要だ。徐々に実力が上がる彼女を今回サポートした伴走者は2人。前半の20kmは女性の伴走者が、後半はフルを2時間10分台で走る実業団レベルの男性市民ランナーが担当。 30km過ぎで2位の選手が給水したタイミングで、彼が「行けるか」と聞き、彼女が「行ける」と答えてスパート。3分差をつける堂々の金メダルだった。道下さんは2時間台の世界記録を持ち、今回は3時間ちょっとだった。障がい者と伴走者を繋ぐロープは「絆」(きずな)と呼ばれ、文字通り2人を結ぶきずなだ。 パラ陸上女子200m視覚障害T11の予選終了後にハプニングが起きた。30歳の伴走者が大会スタッフに預けていた小箱から指輪を取り出し、ペイラセメド選手(32歳)にプロポーズしたのだ。彼女は喜んでこれを受け、周囲の選手たちも気づいて祝福した由。彼女は4組の4着で準々決勝には進めなかったが、もっと大切なものを得た。2人の祖国は西アフリカ沖にある大西洋の島嶼国家カーボベルデ。 車いすテニスの国枝慎吾選手(上37歳)はグランドスラム車いす部門ではシングルスとダブルスで合計45回の優勝を果たし、史上最多記録を持っている。今大会でも金メダルを取り、パラリンピックで金5(シングルス4,ダブルス1)となった。大会後所属のユニクロから報奨金1億円が贈られた。 その後全米オープンの車いすの部に出場し、こちらでも優勝した。その渡米の際に乗った全日空機では、パラリンピックでの活躍を祝ってファーストクラスをプレゼントされた由。 その他、車いすバスケットやボッチャでも日本チームの活躍が光りましたね。本当に勇気をもらえたパラリンピックでした。批判もありましたが、私は東京で開催出来て良かったと思っています。批判するのは簡単だし自由。だが困難に打ち克った時、本当の喜びが得られるように思う。ありがとうパラリンピック。そして世界から集まったパラオリンピアンたちよ。次のパリ大会でも頑張ってね。
2021.09.15
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~開会式セレモニー・厳かな中にも~ オリンピックとは一味違ったパラリンピックの開会式だった。あんなに金をかけた派手なものでなく、障害を持ったアスリートの祭典パラリンピックに相応しい静謐と尊厳を秘めていたように思う。 国旗が静かに入場して来た。国旗を持つのはパラアスリート、ドクターや看護師さん、ボランティアの方々。無観客での開会式だが、それだけ荘厳さを感じる。 国歌「君が代」を斉唱する女性歌手は、全盲の方。良く透き通る声だった♬ ショータイムに出られたミュージシャンも、何らかの障害を持たれた方が大勢おられた。例えばピアニストは左右どちらかの手の指1本だけで鍵盤を叩いていた。この日のために特別に編成したチームとのことだが、彼らがこれまでの人生の中でどれだけ厳しい日々を過ごして来たのだろうか。 大スクリーンにパラスポーツの映像が写された。これはテコンドーだろうか。ちょっと見ただけでは、どんな障害があるのかは不明だったが。 日本チームの旗手(今回から男女が一緒に持って入場することになった)、館内放送で案内があったが、右側の女性が谷真海さんだと直ぐに分かった。「お帰りモネ」百音と同じ宮城県気仙沼市の出身の彼女は、大学在学中に骨肉腫を発症して片側の足の膝から下を切断した。それから競技用の義足をつけて、陸上競技に挑んだ。あの頃は走り幅跳びの選手で、若くてきれいな女性との印象だった。 当時の姓は佐藤さん。その後結婚されて谷姓になった。現在39歳で一児の母。そして今はトライアスロンに挑戦している。障がい者だって恋もすれば結婚もする。そして母になってもアスリートであり続ける。何ら健常者と変わらない。常に何かに挑戦し続ける姿は、輝くばかりだ。 色鮮やかな光が投影された。それが形も色も様々に変化して行く。そこへ車いすに乗った一人の少女が、青いコスチュームの人に押されてやって来た。どうもショータイムが始まるみたいだ。でもそれは明日のお楽しみに。 スクリーンにヘジャブを被った婦人の姿が映った。彼女は手を合わせて神に祈る。国の治安を、暮らしの安定を、家族の安寧を、ひたすらに世の平和を。平和のないところに治安はない。暮らしの安定も家族の安寧も平和があればこそ。オリンピック開催期間中は戦いを中止する。それが太古からの約束事だった。今、世界は平和だろうか。障がい者や国を追われた難民が心からスポーツを楽しめているだろうか。 2つの旗が掲揚された。一つはわが日本の国旗である日の丸。そしてもう一つはパラリンピック旗で「スリーアギトス」と呼ばれる。ラテン語で「私は動く」の意味。困難なことがあっても挑戦し続けるパラリタリアンを表現した。パラリンピックの崇高な理念の象徴だ。五輪の輪が壊れたわけではない。 第二次世界大戦が終わって間もなく、ロンドン郊外にあるストーク・マンデヴィル病院の医師ルードウィッヒ・グッドマン博士は、杖を使ってホッケーに夢中になっている入院中の障碍者たちを見た。そこで博士は考えた。「障碍者たちに必要なのは保護ではなく、ひょっとしてスポーツなのではないか」と。 その後病院の庭でひっそりと競技会が開かれるようになった。最初に集まったのは16人。回を重ねるごとに参加者が増え、1953年に開かれた競技会の陸上競技、やり投げの様子が上の写真。これが障がい者を保護すべき人から、「自分で人生を切り開く人」に変換させ、その後「パラリンピック」と呼ばれる国際的な活動の黎明期の姿だ。<続く>
2021.08.29
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~開会式の映像からその1~ 8月24日の夕食後、私はTVの前に陣取りデジカメを構えて待っていた。無論夜8時から始まるパラリンピックの開会式を撮るためだ。既に終了したオリンピックの時は失敗した。テレビの画面に居間の照明が写り込むのだ。それでTV前の照明を消し、キッチン周辺の照明だけにした。それだと割ときれいに撮れる。これは良いと、2時間半ほど頑張ったが、それが体力と気力の限界だった。 オリンピック期間中もそしてそれ以降も、庭仕事と畑仕事はまだ続いていた。それに家事と日課のブログを仕上げるだけで私はクタクタになっていたのだ。一応開会式の写真は撮ったが、翌日からの競技そのものはほとんど観ていない。甲子園の高校野球やプロ野球も見る暇はなく、たまたま食事中に点けるのと、ニュースで結果を知るくらいのもの。そして夜もグッスリと眠れた日は少なかった。 そんな訳で、このシリーズでも競技の模様や結果について詳細に記すことはしない。せいぜい私が受けた印象を記す程度。それでも閉会式当日の写真を楽しむことは出来るのではないか。とまあ、そんな感じで気楽に眺めていただけたら嬉しい。新国立競技場上空に上がった花火。本当にきれいでしたね。 さあ、いよいよ各国の選手たちの入場です。はるばる遠い東京へようこそ。新型コロナで大変な中を、良くぞたくさん来てくださいましたね。わたしたちは心から熱烈歓迎で~す。 どうやら「難民団」のみなさんみたいですね。残念ながら参加予定だったアフガニスタンからの難民のみなさんは、お国の事情で急遽参加を見合わせたようです。アフガンの治安が早く復旧しますよう。 たとえ生まれた国や住んでる国は違っていても。 たとえ信じる宗教や文化が違っていても。 たとえ話す言葉や食べるものがちがっていても。 たとえおかれている政治体制がちがっていても。 たとえ肌の色や服装がちがっていても。 たとえ性やどんな性差があったとしても たとえどんな障害があったとしても わたしたちは誰もがアスリートなのです だから東京へやって来ました。世界中の仲間と共に競技するために わたしたちに競技する機会を与えてくださった日本のみなさま。 そして東京のみなさま。私たちはあなたたちの勇気に心から敬意を表し わたしたちを暖かく迎えてくださったことに 心から感謝しています。ドウモアリガトウ。 わたしたちは皆さんを歓迎し、全力でサポートすることを誓います わたしたちは全力で競技し、これまでの成果を披露します わたしたちは力の限り戦い、そして大会を楽しみます わたしたちはこの日が来るのをずっと待っていました 世界中のパラアスリートのみなさんこんにちは。ようこそ日本へ。ようこそ東京へ。明日から戦いが始まりますが、今夜は十分に開会式を楽しんでくださいね。 <続く>
2021.08.28
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~東京からパリへ~ NHKのオリンピックス報道番組のスペシャルナビゲーターを勤めたのが、この人。名前は櫻井翔。嵐のメンバーだったが、嵐は2020年末で活動を停止したらしい。歳は39歳。彼が18歳の時にグループはハワイのクルーズ船の中でデビューしたのだそうだ。そんなことは一切知らず、ただただあのオリンピック番組を観ていた。彼はネットから借りたこの写真よりもっと生き生きとし、連日猛烈かつ爽やかにに働いていた。そして番組のテーマ曲になった「カイト」も彼ら嵐が歌った由。あの曲を思い出しながら、既に閉会した東京オリンピックの幾つかの場面を振り返ってみたい。 13年ぶりの復活で、見事金メダルを獲った野球の「侍ジャパン」。事前の評価があまり高くなかった稲葉監督の意地が光った。きっと若手選手も自信をつけたことだろう。稲葉氏は今シーズン後、日ハムの新監督に就任するとの噂がある。 男子サッカーの「森保ジャパン」は予選で全勝しながら、決勝トーナメントでは苦杯を飲んだ。銅メダルをかけたメキシコとの3位決定戦はメキシコの老獪さに敗れた。泣き崩れる白のジャパンに対して、緑のメキシコは自信たっぷりで喜びに満ち溢れていた。明暗が分かれたあの厳しい戦い。あの時の口惜しさを糧とし、次の世代を背負う選手がきっと強くなってパリに向かうはずだ。 最高齢はオーストラリアの馬術の選手で62歳。以前には日本にも古希(70歳)を超えた選手がいたと記憶している。やはり馬術の選手だった。きっと経験がものを言う競技なのだろう。 無観客の競技場での静かな閉会式。あのコロナ禍の中で、よくも最後までやり遂げたもの。日本はもっと誇っても良いと、私は思っている。 表彰式での選手同士での「メダル掛け」。今大会のシンボルとも言えますね。 17日間灯し続けた聖火。国内の聖火リレーがちょっぴり寂しかったですね。でもありがとう。この後「オリンピック旗」は東京を離れ、IOCを経てパリ市長の手に渡った。 ここからは次回「パリ大会」のデモンストレーション画像。とあるホールでのクラシック演奏で始まった画面だが、いつしか演奏はセーヌ河畔に飛んだり、ホールに戻ったり、また市内へと飛び出し、その後で何と宇宙船の中での楽器演奏となったのにはビックリ。窓の外は海ではなく宇宙。 宇宙船からはこんな美しい地球の姿を見せてくれた。地上では新型コロナ感染症が蔓延し、アフガニスタンでは過激派が政府を倒したり、大会後の日本では大雨に苦しんだり、異常気象によりアフリカ北部などで山火事が発生したりと、人々の悲痛な叫び声が聞こえるのに、何事もないように宇宙は静まり返ってている。私はこの映像をパソコンのデスクトップにした。 大聖堂の屋根の上でも、アスリートが何かデモンストレーションをしていたが、一般の選手がこんな場所で競技することはない。ただし、会場が競技場からパリ市内へ飛び出して行くことは確かみたい。 エッフェル塔にはためく巨大な五輪旗。もちろんCGによる合成なのだろうが。 熱狂するパリ市民。おうおう。ちゃんとマスクしてるね君たちも。さてヨーロッパの異常気象は2024年までには果たして落ち着いてくれてるんだろうか。 優秀なフランス空軍機が、エッフェル塔を5つの色で包んだ。見事な連携だ。 エマニュエル・マクロン大統領も画面に登場。日本の政治家と違って若くて良いねえ、何と言っても43歳だもの。だから3年後だってまだ46ダヨ~ン。 最後に誰かが近づき、テレビカメラに何かを描いた。「paris 2024」か。ふむふむなるほど。よろしく頼んだよフランスの皆さま。そしてパリ市民の皆さまたち。これで俺も渋沢栄一たちが明治初期に「パリ万博」へ行ったような気分になったぞ、おっほん。長いシリーズに付き合ってくれてどうもありがとうね。メルシーボーク。これでさらばじゃ。<おしまい>
2021.08.18
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~いくつかの視点 その3~<復活した種目> 金メダルの侍ジャパン 野球は2008年の北京大会以来のオリンピック種目となった。ソフトボールも同様だ。競技人口が少ないと言うのがIOCの考え方だろう。そこで東京大会で復活させるため、2つの競技団体を統一させた。そんな苦労の末の「侍ジャパン」の優勝と金メダル獲得だった。稲葉監督を中心にまとまり、際どい戦いながらも5連勝で終わった。主将もおかず、選手の自主性を重んじた監督の目に光るものがあった。 上野由岐子投手 モニカ・アボット投手 WBCと言う国際大会がある野球に対して、ソフトボールは日本国内でのリーグのみ。オリンピック種目から外れたことで、日本の中心だった上野投手とアメリカのアボット投手は心が折れた。だが再び東京で復活すると聞いた2人は日本国内のリーグに戻った。2人は高崎のビッグカメラチームの同僚。2人とも最後の力を振り絞って東京大会で戦った。決勝戦で敗れたアメリカのアボット投手は、ゲーム後上野の傍に近づき、心から祝福し肩を抱いた。上野由岐子、39歳のソフトボールに懸けた執念だった。<2つの祖国> 陸上男子100m及び4×100mリレーの2種目で金メダルを獲ったイタリアのラモントマルチェル・ヤコブス選手はアメリカのテキサス州生まれ。アフリカ系アメリカ人の父は軍人で、彼が幼い頃に韓国に転勤。イタリア人の母はそのことで離婚し、母国へ帰国した。ヤコブスはかなり遅れて陸上競技に取り組み始めた。その彼が、新しい祖国に栄誉と金メダルをもたらした。妻はイタリア美人らしい。<親をコーチとして育った選手> 女子陸上の田中希実選手(21同志社大)は、東京大会の準決勝で3分台の日本新記録を出し、決勝でも3’59”95と好記録を出して8位入賞した。日本の女子陸上選手がオリンピックのファイナリストとなることは稀。左はレース後座り込む彼女。右は日の丸を背負ってインタビューに答える彼女。日の丸はコーチである父が手渡したもの。娘は元陸上選手の父の下に育った。若いので記録はまだ伸びるだろう。 大会終了後の特別番組で、幼少期の選手の姿を見た。何と卓球の伊藤美誠選手の子供の頃の写真があの卓球少女「愛ちゃん」そっくりだった。髪の結い方もラケットを持つ姿も、すぐにも泣き出しそうな雰囲気も。愛ちゃん同様にお母さんが元卓球選手だった由。きっと全国的に有名だった愛ちゃんの姿を見て、母親が幼い美誠ちゃんをあのように育てたいと思ったのかもと。そして水谷隼選手も同じ教室にいたそうだ。12歳年上の水谷選手は、目の不調で現役から退くことを表明。最後に2人の良い思い出が出来ましたね。 大会後引退表明した女子ウエイトリフティングの三宅宏美選手も、中学生の頃から父義行氏の指導を受けていたし、女子レスリングの伊調馨選手も実家が八戸市でレスリング教室を開いていて、父親に幼いころから鍛えられた。浜口京子選手が元プロレスラーの父アニマル浜口氏の猛練習で鍛えられたことを思い出す。一流のアスリートは幼少時からエリート教育を受けて来たのだろう。現在では各競技団体が全国から隠れた素材を探し出し、「英才アカデミー」で育成している。<オリンピックと社会性> コロナ禍の中でのオリンピック開催には批判もあったが、色んなボランティアがその運営を支えた。医師団は報酬なしで検診に協力し、登録した看護師は500名に及んだと言う。今大会に参加した選手や関係者のコロナ感染者(陽性者を含む)は、150名だったと聞くが実態はどうか。 BMX会場付近で 閉会式会場周辺 連日の日本人選手の活躍に刺激されてか、「無観客」の会場に入場出来なかった観客が、会場付近の陸橋から(上)「ただ」で見物したり、閉会式会場の新国立競技場付近に出向いて打ち上げられる「豪華な花火」を楽しむ人が多かったようだ(下)。私はずっと家のTVで観戦したが、「コロナ自粛」に飽き飽きした若者が街中へ繰り出すのを、果たして非難出来るだろうか。そしてあれほど盛り上がった「東京オリンピック」をコロナ大感染の原因として、非難出来るだろうか。良い時は褒めそやし、状況が悪化したらくそみそにけなす。マスコミや野党の悪い癖だ。 国内ではコロナ感染者数激増の原因としてさほど評価されていない今大会だが、アメリカワシントンの通信大手は、「こんな時期に良く東京はオリンピックを開催してくれた」と評価している由。私も同感だ。スペイン風邪大流行時の「アントワープ大会」。あれは第一次世界大戦直後で、オリンピックどころではなかったはず。 新たなウイルスの出現とパンデミックは、世界的な人流が普通の今日では、避けることが出来ない事象ではないかと思う。未知の恐怖との遭遇とそれへの対応は一個の生命体である人類の運命とも言える。地球人は英知を振るって今後も未知の危険と戦わざるを得ない。世界のアスリートは良くぞ体調を整えて東京に来てくれたものだ。彼らアスリートたちの優れたパフォーマンスを目の当たりに出来たことは、単なる暇潰しでも、「コロナ自粛」でもなかった。人類の歩むべき一つの方向性を示したように私は感じた。 IOCのバッハ会長が広島へ行った経費を誰が支払うかでもめていると聞いて驚いた。実態はバッハ会長訪問時の警備費用の負担で、結局広島県と広島市で折半する由。名古屋市の河村市長が表敬訪問した女子選手の金メダルを噛んだ事件。IOCが新品と交換するようだが、経費は約9万円。素材は古い携帯電話などいわゆる「都市鉱山」から回収した貴金属。河村氏は自分の給与3か月分を返上する予定とのこと。どうも筋違いな謝罪のように感じるのだが。「あの人はお子ちゃま」。大阪の松井市長の河村名古屋市長への一言だ。 「サンモニ」での張本氏の発言に怒った日本ボクシング協会が、TBSに抗議した問題。翌週の「サンモニ」でMCの関口氏と張本人の張本氏、女性キャスターがそれぞれ謝罪したそうだが、張さんの謝罪は意味が通じないものだったとか。それとは別にTBSの社長が改めて記者会見するそうだ。あの番組自体が「上から目線」で大嫌い。勘違いした変な「進歩人」が多いんだよなあ。喝~っ!! 東京オリンピックの開催以前から何かとイチャモンをつけっ放しだったお隣の韓国。「防護服」を着たランナーのポスター、竹島が入った大会ポスターに対する抗議、選手村での不適切な垂れ幕の除去騒動。選手村食堂の食材に「放射能汚染された」福島県産品が使われているとして、近隣のホテル内に韓国専用の食堂を作ったり、「韓国人選手」用の弁当を作って選手に届けたり、ビクトリーブーケに福島県の花が使用されているとして拒否したりと傍若無人の連続だった。 ビクトリーブーケ 表彰台でメダルと共に選手に手渡された「ビクトリーブーケ」(左)には、岩手県のリンドウ、宮城県のヒマワリ、そして福島県のトルコ桔梗が使われている。もちろん「東日本大震災からの復興」のシンボルだ。その崇高な精神を理解出来ない三流国家。彼の国の原発の方が、日本よりもかなり高い濃度の排水を日本海に垂れ流しておきながら。いつまで経っても馬鹿な国、馬鹿な民族だ。 東京大会終了と同時に、韓国がまた新たな嘘を世界に広めた。IOCが「旭日旗」の使用を禁止したと発表。日本政府は直ちに事実無根と抗議した。無観客なので旭日旗の出番はないし、IOCも「これまでと変わらない」と表明。つまり「旭日旗」に政治性は全くないとの判断だ。「反日」のためなら、どんな策謀も許される隣国。メダル獲得数でも相当悔しがったそうだ。まあお気の毒に。こちらは全然気になんかしてないのにねえ。何でだろ。何でだろ。 <スポーツと不正> 男子100×4リレーで銀メダルを獲った某国の選手の尿から、禁止薬物が出て同選手は目下暫定的な出場停止処分を受けている。他にも3か国の3選手が同容疑で検証中。もし疑惑が確定すれば銀メダルは没収され、銅の国が銀に、4位の中国が銅メダル獲得となる。以前から国家自体がドーピングに関与しているロシアは問題外。不満なロシアは、オリンピック開催国をサイバー攻撃する由。<ホットな話題> 男子フェンシングのエペ団体戦で金メダルを獲った日本チーム(左)のメンバーは、自らを「エペジーン」と呼称していたそうな。「ジーン」は人でもあり、陣でもあろうか。さて優勝の立役者である身延和靖選手(右35歳)が所属するネクサスのメダル報告会に参加したところ、太っ腹の社長さんが「夢のある報奨金」と称して1億円支給のサプライズ。良い社長だねえ。銀メダルの女子バスケットも協会が1人に付き500万円の報奨金を出す由。ひょっとして、他にもあるかもね。 全仏オープンも東京オリンピックも2回戦で棄権した大坂なおみ選手。彼女が告白したとおり、心の不調は誰の目にも明らかだった。だが彼女は最近以下の宣言をした。「今週開催されるアメリカの大会で得た賞金の全てをハイチに寄付すると」。父親の出身国であるハイチでは、ごく最近大地震が発生して大きな災害が起きた。それで彼女は一大決心をしたのだろう。 自分の身にも半分流れているハイチ人の血。そのハイチが危機に陥っているのに、心の不調を理由に閉じ籠っていることは出来ない。彼女はきっとそう感じたのではないか。もしそれが事実だとしたら、今度の災難が彼女にとって大きな転機になるような気がする。きっと神様に、良い復活のチャンスをもらったんじゃないのかな。また以前のように挑戦し前進する大坂選手であって欲しいと祈って止まない。<続く>
2021.08.17
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~いくつかの視点・その2~<女性アスリートの活躍> 女子マラソン表彰式 皆さんはどう思われただろうか。今大会での女性の活躍が目についたことを。一つのデータを示そう。1964年(昭和39年)の東京大会での女性アスリートの比率は全体の13.2%だったそうだ。それから57年経った今大会での女性アスリートの比率は48.8%。前回東京の3.7倍。何と全体の半分近くまで増えている。それほどジェンダー(性差)の解消が進んだことになる。<参加者の低年齢化> スケボーの開心那選手 スケートボード「パーク」の開心那選手(日本)は12歳。恐らくこの12歳が最少年齢だろう。外国の女子卓球選手も12歳だった。1992年のバルセロナ大会で日本の岩崎恭子選手が金メダルを獲った。その時インタビューで「今までの人生で一番嬉しかった」と言ったのが記憶に新しい。あの時の彼女の年齢は13歳だった。さて、今大会で男子の12歳はいたのだろうか。<日本選手の名前> 若いから「キラキラネーム」の多いこと。今大会のブログを書いていて、選手名の文字変換に苦労した所以だ。日本選手の大部分は平成生まれで、昭和生まれの選手は少なくなったのではないか。また、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィン、空手の新種目が珍しくて目に焼き付いた。 柔道のウルフ・アロン選手 カタカナ名の日本選手が増えたのも今大会の特徴のように思う。柔道のウルフ・アロン選手や陸上のサニー・ブラウン選手、女子バスケットのオコエ桃仁花(もにか)選手。他にもいたと思う。これは国際結婚が増えた証拠。でも大抵日本人は母親のケース。そのうち父親が日本人で母親が外国人のアスリートや、両親とも外国人で日本に帰化するケースも増えると思う。変化はLGBTだけではない。 <ママさん選手の活躍> アメリカのママさんアスリート アメリカのママさんアスリートの写真が新聞に載っていた。何でも出産後に東京大会出場を目指して再びトレーニングを開始し、めでたくメダルを獲ったとか。かつての柔道の谷亮子さんも「谷でも金」、「ママでも金」と張り切っていたのを思い出す。今大会女子陸上100mハードルの予選に出た選手も確かママさん選手だった。日本でも今後は普通になるかも知れない。 <お疲れ様でした> 三宅宏美選手と父義行氏 女子ウエイトリフティングの三宅宏美が引退を発表した。まだ35歳と若い彼女だが、父義行氏は前の東京大会重量挙げの銅メダリスト、伯父義信氏は金メダリストだった。その期待から彼女も14歳ころから競技を始め、今回が5回目のオリンピックだった。20年以上の競技生活で、きっと腰や膝や肩などに痛みが出ていたはず。今大会は記録なしに終わった彼女だが、「やりつくしたので悔いはない」と話していたのがとても印象的だった。「長い間重たい物を持ち上げて、お疲れ様でしたね」。 体操の内村航平選手 内村浩平選手もまだ32歳の若さだが、今大会後の現役引退を表明した。本人曰く「体力の限界」の由。北京、ロンドン、リオ、東京大会に出場。個人総合2連覇を達成し、団体や種目別を含め、金3,銀4を獲得。世界体操選手権個人総合6連覇など金10,銀4,銅4獲得。リオ大会後は肩の怪我で苦しんでいた。彼が引っ張ってくれた間に若手も育って来た。長い間、体操日本のためにありがとうね。<病気やケガからのカムバック> 池江瑠花子選手 水泳の池江璃花子選手。この人の名前と涙ぐましい闘病生活を知らない人はいないだろう。2年前に白血病を発症し、抗がん剤治療などで長い入院生活を送った。髪の毛は抜け落ち、体重は15kgも減少しして、「死にたいと思った時もあった」と言う。そこからオリンピック出場までの苦労は並大抵ではなかったはずだ、でも彼女は再び競泳プールへと戻って来た。 今大会メダルを手にすることは出来なかったが、リレーに出場して活躍した。かつては世界一の実力者。彼女の再起のために、世界の仲間がカムバックを祈ってくれた。「大会は中止すべき」。そんな声が強かったが、もしも中止したら彼女だけでなく世界のアスリートが東京に来れなかったのだ。1年間大会が延期されたお陰で、彼女は地元開催のオリンピックの場に立てたのだ。 福廣ペア 女子バトミントンダブルスの福島(右)廣末(左)ペア。2人は熊本県出身の幼馴染で、子供の時からのバトミントン仲間。福島選手が1学年上だが、社会人チームで一緒になったことからペアを組んだ由。ダブルスの実力をつけ、見事世界ランキング1位にまで上り詰めた。ところが今年の6月に廣末選手が右膝の「前十字じん帯」を損傷。お先真っ暗になったものの一念発起して治療に専念し、出場を果たす。 右膝に「ギブス様の黒いサポーター」を着けた末広選手が入場した際、会場がどよめいた。それほど異様な出で立ちだった。ペアは頑張ったが、世界一の実力は発揮出来なかった。当然のことだ。それでも準々決勝までは行ったが、相手に弱みを衝かれメダルは獲れなかった。それでも凄い執念。事故から2か月未満でオリンピックに出たとは。無理した痛みが出ないことと、2人の前途を祈る。本当にお疲れ様。 イギリスのトム・ディーンさんは水泳の選手。彼は2度新型コロナ感染症にり患したが、完治して東京オリンピックに参加し、2つの金メダルを獲った。何と言う執念だろう。その強い意志が、きっと奇跡をもたらしたのだろう。 ところが世界ランク1位のバトミントン選手が勝てなかった。金メダルが期待されたトランポリンの選手が、大会の1か月前から高く飛べなくなった。どちらも日本の選手だ。一人は慢心から、もう一人は過度の期待と緊張から、本番でその実力を発揮出来なかったのだ。自分自身を律し、あるいは極度の緊張から自らを解き放つ心の余裕。栄光と同時に魔物も棲むオリンピックは、何と厳しいのだろう。<続く>
2021.08.16
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~オリンピックの文化プログラムと閉会式における「鎮魂」~ オリンピックの大会において「文化プログラム」を複数企画すること、及び閉会式において様々な理由で亡くなった全ての人の追悼する時間を設定することがオリンピック憲章に定められている。鎮魂と追悼は前リオデジャネイロ大会から始まり、東京大会でも引き継がれた。小池都知事は明るい着物姿で登場したが、次回開催地のパリ市長が黒いスーツ姿だったのはきっと彼女がそれを意識していたのだろう。 閉会式が華やかさだけでなかった裏に、そのような意味が込められていたことを今回初めて知った。それもブログを書くために調査して。「文化プログラム」は多様性の象徴でもある。そうか。オリンピックとは単なるアスリートの戦いの場ではなかったのだ。オリンピック開催の意義について、認識を新たにした私だった。文化プログラムと鎮魂・追悼の内容はIOCの関係委員会に前もって提示され、理事会において承認される必要がある由。 男女のフルマラソン及び競歩の会場となった札幌市の大通公園付近では、文化プログラムの一環としてアイヌの人たちなどからアイヌ文化にまつわる舞踊が披露された。時あたかも北海道の白老町にアイヌ文化創生空間としての国立施設「ウポポイ」が昨年完成したばかりだ。それも日本が単一民族国家ではないことを示す一助なのであろう。 鎮魂・追悼の一環として佐藤健作氏による和太鼓の演奏があった。同氏はサッカーワールドカップ大会のセレモニーなどでも、和太鼓を演奏している。文化プログラムを兼ねているとも言えよう。 樹木をイメージした衣装で「鎮魂の魂の舞い」を閉会式会場で踊ったのは、ダンサーのアオイヤマダ氏。死と再生を感じさせる踊りのように私は想った。以下は会場内の巨大なスクリーンに映し出された日本各地の踊り。踊りは死者を慰めるものである。盆踊りなどはその典型と言えよう。 白老のウポポイの湖畔で(?)の、神秘的なアイヌの踊り。 沖縄のエイサーは形こそ異なるが、日本の盆踊りに相当する。お盆の時期には各地で独自のエイサーが踊られる。平成元年沖縄に赴任した私は、その夏家族を連れて沖縄市で開催された「全島エイサー大会」を観覧した。太鼓や鉦や棒を持った独特の踊りと、南国の雰囲気に圧倒されたものだ。中には「キョンダラー」(京太郎)と呼ばれるおどけた動作をする役割の人や、棒を持って戦うしぐさなどは内地ではなかなか見られない。 西馬音内(にしもない=秋田県)の盆踊り。<地名の末尾の「内ないは」アイヌ語の「沢」の意味>鳥追笠を目深に被って顔は見せない。手振りの美しい踊りはとても魅惑的だ。と言っても私は実際に観たことはないのだが。所作は富山市八尾町の「おわら風の盆」に似ているように感じる。(こちらも実際に見てはいないが)。風の盆の「胡弓」には独特の哀愁が漂う。 岐阜県郡上市八幡町(旧郡上八幡町)の「郡上(ぐじょう)おどり」は、秋田県の「西馬音内盆踊り」、徳島県の「阿波踊り」と共に「三大盆踊り」の一つと言われています。また「郡上節」は三大民謡の一つと言われている由。私もその一節は知っています。また徳島県に勤務したため、阿波踊りは実際に自分でも踊りに参加しており、浴衣も残っています。あの練習が嫌いでした。地元とよそ者じゃ年季が違います。徳島県では小学生の時から学校で踊っており、腰つき手つきが全く違います。思い出してもああ恥ずかしい。 踊りの「トリ」は地元の東京音頭。こちらは「スクリーン」の映像ではなく、民謡歌手も含めて大勢の踊り手が会場で踊りを披露しました。中には飛び入りで参加した外国人の選手もいたようです。ただし東京音頭は賑やか過ぎて。鎮魂・追悼に相応しかったかどうか。でも、「ヤクルトスワローズファン」には嬉しいプレゼントだったことでしょう。 閉会式が終わりに近づくころ、この方が舞台に現れました。物凄い巨体で、一瞬ギョッとしたのが本当のところ。歌手の岡本知高さんは、世界に3人しかいない「ソプラニスタ」の1人。男性でありながら女声の一番高いパートであるソプラノの音域を完璧に歌えるのです。その声量にも驚きました。何せあの天井が抜けた新国立競技場の真ん中で、マイクなしで歌うのです。英語で歌ったオリンピック賛歌のド迫力。 なお青の衣装は彼の故郷である、高知県の仁淀川の水の色だそうです。私はその川を知ってます。知ってるどころかその川の源流から河口まで原付で走りました。実際は愛媛県松山市から国道33号線を通って仁淀川から高知に出、さらに徳島県境の馬路村まで行ったのです。目的は「おらが村心臓破りフルマラソン」への参加。一泊して翌日フルマラソンを走り、また原付で松山へ帰ります。往復で400kmはあったでしょう。 そのレースを走ったお陰で、翌月の「第1回四万十川100kmマラソン」を完走出来たのです。9月のフルは翌月の100kmの練習台。お陰で初100kmを見事に完走。一緒に参加した仲間のランナー8人のうち完走出来たのは2人だけ。あれが私のウルトラマラソンの初レースでした。50歳だったから27年前になりました。こんな風にして私は47都道府県を全て走り、キャンベラ、メルボルン、シドニーでも走り、10万kmをかなり前に突破。目下地球を3周目です。と言っても今では歩くようなものですがね。(;^_^A 17日間の「東京オリンピック」に世界中からやって来たアスリートたち。夢と希望をありがとうね。では3年後にパリで。まあその前に今日からパラリンピックの選手村が開村するよ。ではまたね。 <続く>
2021.08.15
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~いくつかの視点・その1~ これが今回の「東京オリンピック」に参加した難民団。総勢29名だ。難民になった理由は自国の内乱や、隣国との政争、経済的困窮などか。何とか競技したいが不可能なアスリートをIOCが救った。この数はさほど多くはないが、回を増すごとに増え、今後も増え続けると思う。新型コロナのパンデミックもオリンピックに出られない大きな理由となるだろう。平和で豊かな日本ではなかなか理解出来ないが。 新聞に載っていた写真。12歳のヘンド・ザサ選手は今回卓球に出場した。「内戦を乗り越えて参加したシリアの少女」とあるので、ひょっとしたら彼女も難民団の一員だったのかも。アフガニスタンもタリバンの侵攻で、ほぼ全土が政府の力が及ばなくなった。日本から逃げた元日産のカルロス・ゴーン氏の祖国レバノンも悲惨な状況で、国土はボロボロ。だが大金持ちの彼は、郊外の別荘暮らしとか。 抱き合う高飛び込みの男性2人 IOCは「LGBT」への理解を示している。今大会の参加者で「LGBT」であることを告知した選手は250名だったとか。Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシャルつまり両性愛者、Tはトランスジェンダー=うまれついての性が自分の認識と異なること。LGBTの結婚はもとより、スポーツへの参加に関する世界の認識は変わりつつあつようだ。 新聞に写真が載った女子ボクシングフェザー級銀メダリストのネスティ・ペテン選手。どうやら性的マイノリティ(少数者)みたいだが、LGBTの定義と何が異なるのか。ネット検索しても彼女の故国は不明だった。かつてのオリンピックでは女子選手の性別チェックが女医によって行われた時代があった。実際に下着を下げて確認するのだ。ただ先天的な「両性具有」の人も稀にいる。現在では「男性ホルモン」のパーセンテージを一定の割合まで下げることが参加資格として求められていると聞いた。 「サンデーモーニング」でこの人が言ったそうだ。「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合うスポーツってどうなんだろうね」。日体大の女子選手が金メダルを獲ったことへのコメントだ。早速日本ボクシング協会から、TBSに対して抗議の文書が送付された由。柔道、空手、重量挙げ。女子選手にとってある意味で過酷なスポーツは他にもある。時代は変わって行くんだよ。なあ張さんや。 あるブログに「男子選手にはコンドームを配るのに、女子選手にピルを配らないのは云々」とあった。呆れたねえ全く。IOCは別に選手同士の結合を推奨してるわけじゃないの。以前からの慣行で念のため。女子選手は競技時期と生理が重ならないようピルで調整してるのは当然。かつて私はトラックを走る日本の女子選手の足から赤い物が流れるのを観た。それでも彼女はゴールまで走った。立派だった。 ドイツの女子体操チームが全身を覆う「ユニタード」姿で現れた時、一瞬会場がざわついたとか。体操や新体操など肌の露出度がますます過激になるレオタード。ドイツではどちらを着用するかは選手の判断に委ねたようだが、協会としては選手を護る意識があったのだと思う。最近は女子アスリートの下半身ばかりを狙って撮影し、合成した画像を売る不届きな輩も多いと聞く。卑怯な男だ。 米国女子体操チームのエース、シモーネ・バイルス選手が個人総合の決勝を棄権した。理由は「心の健康を保つため」の由。実はチームドクターから性的虐待を受けていたそうだ。そのドクターは児童ポルノの所持容疑で禁固60年の判決を受けた。光り輝く舞台の陰に、そんな暗く汚れた世界があったとは。日本でも何年か前、女子選手に対するコーチのパワハラが問題になったなあ。まさかあの米国でねえ。 聖火の点火者として大坂なおみ選手を指名したのは、IOCの意向だったとか。彼女は「うつ病」を理由に全仏オープンを途中棄権し、話題になった。その彼女をこともあろうに最も緊張度の高い開会式の点火役に指名するとは。有名なアスリートを使えば開会式が盛り上がると考えたのだろうが、長時間の拘束は彼女の精神を疲弊させ、本職のテニスのシングルスは2回戦までで棄権となった。嗚呼無情。 札幌で開催された男子のフルマラソン。28km地点の給水所のミネラルウオーターのボトルを手で払ってテーブルから落としたのが、フランスのこの男。本人は手が滑っただけと弁解していたが、自分用の1本はしっかり握っていた。個人の「スペシャルドリンク」は国別のコーナーで直接係員から手渡される。だが誰でも自由に取れる「ゼネラル」は飲むためにも、体にかけて冷やすためにも重要。それを知りつつ他の選手の給水を妨害したのだ。あの猛暑のレース中に。何と言う腐った精神だろう。 その「現場」はバッチリ動画に撮られて、世界に発信された。さすがのフランスの報道社もこの不正行為を猛烈に詰った。次回はパリ大会。それなのに自国の選手がこのような恥ずべき姿を世界に曝したのだ。不正は必ずバレるし、そんなことをして勝っても嬉しくはないだろう。もっともそんな腐った精神のアスリートが上位に入る訳はないが。 表彰台での政治的な抗議行為は禁止されているが、競技開始前の抗議活動は今回から許されることとなった。写真は女子サッカーの日本と英国の戦い。試合前にイギリスの選手(白のウェア)、なでしこジャパン(青のウェア)、審判(黄色のウェア)が揃ってグランドに膝をついて「人種差別」に抗議の意思を示している。世の動きと共にスポーツの世界も変わり行く。3年後のパリではどう変わるか。<続く>
2021.08.13
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~わたしなりの総括~ 私ごときにオリンピックの総括など出来るわけがないし、第一する必要がない。ただ今回「東京オリンピック」を観て感じたことぐらいなら書くことは可能。それに年老いた一ブロガーとして、書いておきたいこともある。ただし上げたデータの正確性については保証の限りではない。オリンピックの正確な記録は私の仕事ではない。ぼうっとした印象を、徒然なるまま気楽に書こうと思う。 広島でのバッハ会長 今更だが、開会式のバッハ会長と橋本聖子さんの挨拶が長かったねえ。当初の予定では6分のところ、20分にもなって退屈。もっとも通訳の時間も含まれていたが。そのバッハさんが広島を訪れた。あれはノーベル平和賞受賞のためとかの声も聞くが、行かないよりは行った方が良い。人類が起こした残虐な事件の現場なのだから。ドイツ人の彼なら戦争の愚かさと悲惨さとを、より深く理解出来るはずだ。 8月9日長崎の平和祈念式典には、オリンピックのため来日された外国人の方もかなり参列された模様。きっとバッハさんよりは純粋な気持ちからだろうと思う。だが日本政府代表の菅総理は、式典に4分遅刻した由。何と公園内の「トイレ」が思ったよりも遠かったのが遅刻の原因とか。ははは。大衆の面前で「お漏らし」するよりは良いじゃないの。プーチンさんなら30分遅れても平気の平左だもんね。 大河ドラマ「いだてん」 中村勘九郎がマラソンランナー金栗四三(かなくりしそう)役を演じたのは、何年前だったか。彼は日本初の五輪参加者の一人として1912年のストックホルム(スエーデン)大会に参加した。何と「シベリア鉄道」に乗って行ったんだよ。レースでは外国選手の速さについて行けなくなり、熱中症のため途中で倒れた。その50年後に現地を訪れ、書状をもらった。完走タイムは50年〇月〇日〇時間〇分。嘘みたいな本当の話。 アントワープ大会のポスター 1920年のアントワープ大会(ベルギー)。同地は第一次世界大戦の戦場であり、焼け跡を整備して競技場を造るのに苦労した由。敗戦国のドイツなど5か国は参加が認められなかった。当時のヨーロッパは「スペイン風邪」の流行中で、数十万人の人が亡くなっている。今から100年前の史実。疫病下での大会開催は東京が初めてではなかった。日本の銀メダリストは確かテニスの清水選手だったはず。 「幻の東京大会」ポスター その20年後の1940年には東京でオリンピックが開催されるはずだった。だが第一次戦争後、世界の情勢が変化。軍事大国となった日本を警戒する大国から経済的に追い込まれたわが国は、「国際連盟」から脱退し、戦争のための準備に取り掛かる。昭和15年。日本政府はついに「東京オリンピック」の返上に踏み切る。「幻の大会」のポスターには、力強い仁王像が写っているのだが。 1964年(昭和39年)24年前幻と終わった「東京大会」が実現。バレーボールの「東洋の魔女」と大松監督。私も夢中になって応援したものだ。終戦の混乱から復興し、「朝鮮戦争景気」で立ち直った日本経済。東京では濠の上を高速道路が走り、東京から新大阪までの東海道新幹線が走った。「新横浜」の駅裏には田んぼが残り、「岐阜羽島」駅前には何の建物もなかった。その57年後の今回で2度目の「東京オリンピック」。所要経費は当初予定の2倍に膨れ上がったと言う。 IOCの「商業主義」に関する批判があるのを知らなくもない。ただ「コロナ」や「ワクチン接種」に関するデマが横行しているように、一方的な情報をそのまま鵜呑みにしないのが私の主義。例えばIOCが得た巨額な資金で、脆弱な種目のスポーツを援助したり、年々厳しくなる社会情勢から「難民団」のオリンピック派遣を援助したり、性的マイノリティに対する理解や、人種差別に対する抗議姿勢に関してもこれまでとはスタンスを変えつつあると、今大会を通じて私は感じた。 パリ大会のデモ映像から パリ大会は3年後だ。その前に来年は「北京冬季五輪」がある。中国の人権侵害を危惧して世界はボイコットに動くのか。ロシアの組織的ドーピング問題は解消するのか、そしてアフガニスタンやシリアの内戦は果たして治まるのか。ヨーロッパの異常気象とコロナのパンデミックが落ち着き、パリ大会が無事開催出来るのか。だが温室効果ガスの低減はかなり先と思える。オリンピックは社会や時代と共にある。安全安心な大会を心から願っている。<続く>
2021.08.12
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~台風9号の余波、そして祭りは終わった~ 仙台は大雨が降っている。そして時々強い風が吹き抜ける。台風9号の影響だ。国内各地での災害が心配だ。しかし良くもオリンピック期間中に台風が直撃しなかったものだ。それだけでも奇跡的と私には思える。各国の選手や役員たちはもう帰国したのだろうか。それともこの大雨の中、日本に滞在してるのだろうか。ニュースによれば9日中に4500人が帰国予定らしい。どうもお疲れさまでしたね。 しかし新型コロナ感染症パンデミックのさ中に、良くも251か国・地域と難民団が参加出来たものだ。私はアフリカ諸国やインド、南アメリカ大陸の諸国などは参加できないのではと危惧していた。それが1年の順延で開催され、大きな事故もなく「無事」に閉会出来たと思う。欲を言えばきりがないし、事実問題点も幾つかあった。それを今さら声高に叫んで、一体何になると言うのだろう。 マスコミや野党が騒ぎ立てるものだから、国民の多くがビビッてしまい、聖火ランナーやボランティア予定者の辞退が相次いだ、確かにコロナ対応も含めてお粗末なのは確かだが、他に名案や代案があったとは思えない。オリンピックが終わって国内の「大新聞」はアンケート活動開始。「オリンピックは成功だったか、それとも失敗だったか」の設問。「失敗」と答えた人が多かった由。そんな設問で「誘導」すれば素直な日本人は、直ぐにその「誘導」に乗ってしまうのだ。 しかし外国の通信各社の反応は概ね良好だった由。あの状況下で「無観客」は止むを得ない措置だったし、記者たちにとっても多くの制約がある中で、日本人は温かい応対をし、各国の選手や関係者に良い印象を与えたとの評価。それは事前合宿地として対応した地方の市町村に対しても感謝が述べられているそうだ。それが外国人から見た「東京オリンピック」の評価。この状況下で開催出来たのは、日本だからこそだそうだ。それを国内では「政争の具」にする。毎度のことだ。 各国の選手や関係者に問題がなかった訳ではない。選手村を抜け出して観光に行ったり、選手村の食堂で飲酒し「どんちゃん騒ぎ」をしたり、ホテルの女性作業員に抱きついた乱行もあったと聞く。選手村の部屋の壁を壊したり、閉会式で喫煙した選手の存在。中には来日中にコロナに感染したり、逃走した選手や、生命の危機を感じて滞在中に亡命した選手も出た。そんなことが果たして最初から想定出来るだろうか。多少の瑕疵は起きるもの。問題はその対応力だ。「結果良し」で良いではないか。私は日本のそして日本人の底力を信じたい。 しかし、コロナパンデミックによるオリンピックの順延で、選手たちが受けた影響は大きかったに違いない。出場資格を得るための予選がなくなったり、試合がないことによる調整不足など、国や競技種目を超えた苦痛を味わい、そのことに基づくストレスや心身の不調を味わったアスリートも少なからずいたことは、開催された後に現実のものとなって現れた。それを一体誰のせいだと言うのだろう。 それでもアスリートたちは全力を尽くしてオリンピックに臨み、緊張や興奮にも打ち克って競技した。私が感動したのは彼らの真剣な姿だ。順延はわずか1年だが、その期間中に最盛期を失ったアスリートも多かったはずだ。失敗を犯したり敗者となった選手を誰が責められるだろうか。そして最後まで諦めずに自分を追い込み鍛錬を重ねた者が真の勇者となったのだろう。敗者と勝者は紙一重。真実は神のみぞ知る。 何はともあれ、17日間に及ぶ祭りは終わった。己の限界を知り引退を決意したアスリートたち。さらなる高みを求めて3年後のパリを目指す者。現役のアスリートから指導者に転身する者。これまでと全く異なる世界に踏み出す者。長年の鍛錬と過度のストレスから病んだメンタルを癒す者。競技中心の生活から解き放たれて家庭へ帰る者など行く手は様々だ。心から言おう。「17日間の感動と勇気をありがとう。そして大変お疲れ様でした」と。<続く>
2021.08.10
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~スポーツの力~ 東京オリンピックの最終日には「男子のフルマラソン」がある。だが、疲労が出て観戦中に眠ってしまった。後半は起きて写真を撮ったが、どうしても辻妻が合わない。そこで再放送を観て、目ぼしい場面を撮って合成。話の内容がちぐはぐなのはそのせいだ。どうもスミマセンね。 スタート後の選手たち 北海道旧赤レンガ庁舎 それでも都合が良いのは、札幌のコースは同じ個所を複数回回ること。それに再放送も観て何とか「辻褄」を合わせた次第。だから選手の数が多かったり、少なかったりする。女子のフルや競歩の50kmでも相当リタイヤが出たが、この日の札幌も暑さが厳しかった。 日本の3選手。大迫傑は2度日本新を出して賞金2億円を稼いだ男。今回が最後のレースと決めている。服部勇馬は仙台育英から東洋大に進み、マラソンに目覚めた。東京オリンピックの選考レースで好記録を出し、札幌に来た。中村匠吾は富士通のエース。服装がそれぞれ異なるのは、他のレースの映像を放送局が使ったのだろう。 大迫はトップ集団に食らい付いた。アフリカ勢のスピードは格別で、しかも30度以上の気温の中で全力を上げて走ると体内温度も上がる。そこで各国は様々な「暑さ対策」をしていた。大迫はしょっちゅう帽子を替えた。帽子の中の氷が直ぐに解けてしまうからだ。中村と服部は次第に置いて行かれ、トップ集団から離れてゆく。 左はレースの途中痙攣で走れなくなったエチオピアの選手。20名以上体調不良で棄権したと聞いた。右は日本の服部選手。ゴール後立ち上がれなくなり、車いすで救護された。 ケニアのキプチュゲが悠々ゴール。オリンピックで2連覇だ。彼は非公式だが1時間59分でフルを走っている。2位のナゲーエ(オランダ)と3位のアブディ(ベルギー)は共にアフリカのソマリアからの難民で家族同士も知り合い。国は異なるが練習を一緒にしている仲、再放送や表彰式の解説で知った。日本人にとっては不思議な話だが。「難民団」としての参加でなくて幸せだったかも。 大迫は39km地点まで2位グループにいたが、「アフリカ勢」のスピードに付いて行けなくなる。41km地点の8位から最後の力を振り絞って2人を抜き、6位になった。左はゴール直前の彼だが。かなり苦し気な足取りだ、タイムはトップから2分03秒遅れの2時間11分26秒みたい。自己ベストより6分ほど遅いが、この気温では仕方ないだろう。 ゴール後のインタビューでも、まだ大迫は疲れた様子。だが耳の金のピアスがいかにも彼らしいと感じた。メダルは獲れなかったが、ピアスだけは本物の金だ。今後について聞かれると、後輩に託したいと答えていた。東京オリンピックを目指して3年間も頑張って来たランナーには、やはり休養が必要と感じた。 今大会で感じた「不思議さ」の一つが女子バスケットボールの活躍。何と準決勝でフランスを下して決勝戦に出たことだ。だが対戦相手が常勝アメリカと聞いて、正直これは惨敗だろうと思っていた。確かにスタート直後から点を取られた。何せアメリカの女子は身長2mの選手もいるのだ。それをスピードと得意の「3ポイントシュート」で立ち向かう。 途中で買い物に行ったため、結果は知らないままだった。 試合後インタビューを受ける中心選手。てっきり惨敗だと持ったらトンデモナイ。何と75-90。負けは負けだが、大健闘と言っても良いのではないか。 世界を相手のバスケットボールで銀メダルは立派なもの。誇っても良いくらいだ。今大会では、オリンピックで初めて勝利した競技が結構あった。そして初めてオリンピック種目になったゲームでもかなりメダルを獲った。コロナ禍におけるオリンピック開催に抗議するマスコミや野党の影響を受けてか、反対する国民の声もあったが、私は「日本だから開催出来た」と思っている。 オリンピックの最終日もまだ日本チームは頑張っていた。そして最後の閉会式を私も観たが、写真の整理が全く出来ていないため載せられない。正直な感想は「開会式よりずっと良かった」だ。オリンピック旗は東京都からIOCに返され、次回開催地パリ市長の手に渡された。パリ市長も女性だった。 国立競技場の大スクリーンには、早速パリからの歓迎映像が映った。実に素晴らしい映像。パリの新種目はブレークダンス。「ブレーキー」と呼ぶらしい。そしてパリ市内の観光名所が、競技会場にもなるみたいだ。後3年間生き延びて、「パリオリンピック」も観戦したいものだ。ではまたね。
2021.08.09
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~アスリート魂は永遠に~ 私を大興奮させてくれた「東京オリンピック2020」もいよいよゴールに近づいて来た、台風が来ているみたいだが、なんとか各国のアスリートたちがこのまま最後まで戦えることを願っている。私のブログはこのところオリンピック一色になっている、だが日々の競技結果を載せることが目的ではなく、私の心に響いたことを中心に書いているに過ぎない。今日は新たな観点からのメモを。 気になっていた競技の一つが「スポーツクライミング」。中でも日本の女子選手の戦いぶりが脳裏に残った。3種を合わせた「複合」の最終成績が上。結果は野中が銀、野口が銅メダルを獲った。しかし急な壁面を、どうしたらあんな風に登れるのだろう。執念と訓練とは恐ろしいものだ。 競技中の野中生萌選手(左)と銀メダル後のインタビューに答える彼女。 競技中の野口啓代選手(左)と銅メダル後のインタビューに答える彼女。各国の選手たちが美しく化粧やマニキュアをした姿で信じられない身体能力を発揮するそのギャップに、驚かされたのだ。新しいこのスポーツを引っ張って来た彼女。オリンピックの種目になり、しかも地元開催で遺憾なく実力を発揮した。野口はこの大会を最後に引退する由。おめでとう。そして長い間お疲れ様でした。 女子バスケットの日本チームが準決勝戦でフランスを下したと聞いて驚いた。体格的に劣る日本女子が、次々に3点シュートを決める様子や、鋭くゴール下に切れ込む姿の恰好良さ。オコエ選手は東北楽天のオコエの妹だろうか。決勝は世界一の強豪アメリカ。まさに夢のような対決だ。 女子レスリング53kg級で向田真優選手が金メダルを獲った。このクラスには世界的にも強い選手が君臨していたので、彼女にもきっと長い臥薪嘗胆の日があったことだろう。コーチを務めてくれたのが現在のご主人と聞いた。夫唱婦随かそれとも「婦唱夫随」か。これからもどうぞ仲良くね。 女子ゴルフの最終日(7日)はプレー中の雷で2時間中断したようだ。上位には日本人の名も残っている。優勝はアメリカのコルダ選手。これでゴルフは男女ともアメリカが金メダルを独占した。右はコルダ選手と、祝福するお姉さん。日本の稲見とニュージーランドのリディア・コー選手が同スコアで並んだ。この結果銀メダルを決定するプレーオフが18番ホールで始まった。 プレイオフの第1打。稲見選手(左)はフェアウエーを確保したのに対して、コー選手(右)の第1打は傾斜地に落ちた。この結果ボギーを叩いたコー選手に対して、稲見選手は難なくパーセーブ。これで日本の銀、ニュージーランドの銅が決まった。さすがは最後まで冷静な稲見選手のプレーだった。なお畑岡奈紗選手はあまりスコアが伸びず、9位に終わった。両選手どうもお疲れ様でしたね。 スポーツニュースで面白い記事を見つけた。ウズベキスタンの新体操チームのコスチュームは、何と「セーラームーン」。これは開催国日本に対するリスペクトを表すものだと聞いた。新型コロナ感染症のパンデミックで殺伐した世の中に、嬉しい話題だ。 卓球男子個人戦、同団体戦、混合ミックスで大活躍した水谷隼選手。全試合終了後に引退を示唆した模様。後輩の張本選手が「絶対に水谷さんを引退させません」と言っていたが、引退の理由は以前から治療中の目の異常んためとか。長い間日本卓球界を引っ張ってくれてありがとうね。これからもコーチとして残り、後輩の指導に当たって欲しいな。 さてこれまでの五輪では煮え湯を飲まされ続けた侍ジャパンですが、今回はとうとうやりました。アメリカを相手の決勝戦では、見事2-0での完封勝ち。これで今大会では5戦全勝での金メダルでした。まず3回の裏に村上のソロホームランで先制し、8回裏にはヒットと敵失で1点を加算。9回からは2勝3セーブの栗林がアメリカを力でねじ伏せましたよ。 左上は銅上げされる稲葉監督。これまで散々辛酸をなめ続けて来た稲葉監督が、今回の優勝でようやく男になりました。 日本の優勝で盛り上がる応援席(左)とインタビューで涙をこらえる稲葉監督(右) ゲーム後横浜球場で表彰を受ける日本チーム。銀メダルはアメリカ、銅メダルはドミニカでした。サッカーで苦杯をなめただけに、野球の優勝で胸の閊えが取れました。 このほか7日はレスリング、空手での優勝や銅メダルの獲得が続いたようですが、紹介だけにしておきます。今朝も早朝6時半から男子マラソンが開催されるため、一旦ここまでで予約し、詳細は明日以降に掲載することにします。では、お休みなさ~い。
2021.08.08
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<注意>このブログは本日(7日分)2度目の更新です。前日中に「予約機能」で書いた「悲喜こもごも」は別にあります。2つ分だとかなりの分量ですが、お読みいただければ幸いです。 木瓜の実 6日のオリンピックは悔しいことが重なった。疲労のあまり頭痛がしていたほど。それで書きたいことの全てえは書けず、そのまま更新した。これは言って見ればその「続編」みたいなものだ。 男子サッカー。メキシコとの3位決決定戦は、メキシコの「作戦」が優った。今回の強行スケジュールで、両チームの疲労は限界に達していた。森保ジャパンは最後まで頑張ったが、敗戦は「作戦の優劣だ。「東京」での組み合わせが判明した時点で、メキシコは日本人コーチと契約し、日本側の戦略とその対策などを徹底的に検討して来たようだ。 そして3位決定戦の対策は「先制点」を獲って心理的優位に立つこと。そのためにレフェリーとのコンタクトに努め、自国に有利なジャッジを得るよう努めた。それで相手ペナルティーエリア付近で「故意にファールを受けたポーズ」を取り、それがPKにつながった。昔なら「シュミレーション」で逆にメキシコが反則を取られたケース。だがレフェリーはビデオでの確認もしなかった。日本の敗戦は結局そこから始まった。 「紳士的」な日本に対してメキシコは「点を獲るためには何でもする」方針。その精神的なタフさに敗れたと言っても過言ではない。 それなら男子100×4リレーの敗因は何か。第1中継点でバトンが繋がらなかったのが理由だが、日本の精緻なバトンリレーは研究され尽くされていた。そして選手個人のレベルが外国チームに比べて劣っていた。 TVの画面にこんなテロップが出たが、「過去の栄光」など何の値打ちもない。国内では4人のランナーが9秒台を実現した。恐らくはそれが油断の元だろう。選手個々人のレベルを上げ、大会の花形である男子リレーでの勝利を目指して各国は相当早めに対策を練り、練習して来たはずだ。だが日本の場合はリレーの出場メンバーの選定に、陸連の誤算があったのではないか。過去の栄光と高いバトンリレー技術と選手個人の経験をあまりにも信用し過ぎた。 準決勝ではギリギリのタイムで決勝進出を決めた。その動揺がメンバーにあり、急遽立てた「対策」がやはり「付け焼刃」だったのだろう。中国は準決勝で好タイムを出した。アメリカは失格し、ジャマイカも順位を落とした。長期的な対策をしっかり立て、地道に厳しい練習を重ねた国が結局は勝利したのだ。 結果は1位のイタリアが37秒50.2位イギリス。3位カナダ、5位中国、6位ジャマイカ、6位ドイツ。メダルを熱望した日本は途中棄権。やはり油断があったのだろう。開催国としての意識も苦しめたし、コロナで国際的なレースがなかったことも大きい。それはどの国も同様だが。そして日本にはコロナ下での「オリンピック開催」に対する厳しい批判もあった。 彼らは語らないが、「オリンピック」の象徴とも言える男子100×4リレーメンバーの彼らに対しても、「オリンピックに反対」とか「出場を辞退せよ」との抗議がSNSであったとも聞く。今回は補助に回ったサニーブラウン選手やモーモー選手ら若手のさらなる育成が必要だし、そのためにも陸連の強化体制整備が望まれる。それは今回初の「新種目」の活躍ぶりを観れば明らかだ。 女子陸上1500mの田中希実選手の活躍についても触れたい。彼女のコーチは実父。この華奢な体で、レースではいつも全力を尽くしスピードのある外国選手に最初から食らい付いている。準決勝でも国内初の39秒台を出して決勝に進出し、決勝でも全く同様スタート直後から電力で外国選手を追い続けた。その積極性が8位入賞をもたらした。 彼女は決勝でも再び3分台の好記録を出した。レースを終えた彼女に、コーチである父親がそっと「日の丸」を手渡した由。「8位入賞で荷の丸なんて」と尻ごむ彼女もそれを肩にかけて報道陣に向かった。確かまだ21歳と和解田中。あんな華奢な体で世界の強豪に何とか食らい付こうとする姿は、観ていても清々しい。オリンピックの陸上競技でファイナリストになる名誉。彼女にはまだまだ飛躍して欲しい。 寝不足のまま早朝に目覚め、早速新聞でその日の木競技種目と放送時間を確認。何気なく教育テレビを点けると、何と女子マラソンが始まっていた。新聞では7時から実況放送のようだが、何と1時間繰り上がって6時スタートに変更したようだ。出場予定選手には前夜遅く連絡があったと言うが、日本の一山は既に就寝後だったとゴール後話したようだ。急な変更は暑さ対策のためだが、選手は困惑したことだろう。 TVでは相変わらず景気の良い「テロップ」を流すが、実際に戦うのは選手だ。前田と鈴木は最初から先頭集団に着いて行ったようだが、一山は慎重に周囲の状況を確認し少し後方にいたようだ。 北大構内が画面に写った。私も仕事で何度か北大に行ったし、観光でもポプラ並木などに寄ったことがある。またかつての「北海道マラソン」(フル)のコースも北大構内付近を通るので、私には懐かしい風景だ。 目が覚めた時は金銀銅メダルが決まっていた、前夜4時間ほど下眠ってなかったため、TV観戦中に眠ってしまったのだ。それが良い睡眠不足解消に繋がった。 タイムは良くないが、地元オリンピックでの8位入賞は立派だ。きっと前半自重したのが順位に繋がったのだろう。因みに積極的にトップグループに着いていった鈴木は19位、前田は33位に終わった。勝つためには練習もさることながら、レベルの高いレースで経験を積み勝てる技術を自ら学び取ることだ。今日7日も色んな競技があり、日本選手の活躍が期待される。<以上、本日2本目のブログでした。>
2021.08.07
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本日のブログは2本立てです。こちらは前日に予約した分ですが、別途「敗因と希望」を改めて7日に挿入しました。大変お手間をかけますが、そちらもお読みいただけたら幸いです。~何より嬉しい日本選手の活躍~ 早朝から庭仕事。その後水シャワーと洗濯、そして朝食を終えてTVを点けた時は、既に男子競歩50kmは中盤に入っていた。スタート時に24度だった気温が8時には29度に、9時には30度になった。フランスのベテラン選手が途中棄権。イタリアの有力選手2名もリタイヤ。暑さと疲労のために失格する選手も出だした、30km過ぎポーランドのトマス選手が1人抜け出す。 25周目。(28~30km)トップに立つポーランド選手。2位集団の中に日本の川野将虎選手(左手の選手)も見えるが、彼はこの後42km地点で倒れ、道路端で嘔吐するアクシデント。50kmは4回目だが、国際大会も暑い中での競歩も初めて。だが、前日20kmで練習仲間が銀メダル獲ったことを励みに頑張ったのだが。恐らくは猛暑で水分を摂り過ぎ、胃に負担をかけたのだと思う。 2位集団。この後でドイツとスペインの選手がトップのポーランドを猛然と追撃開始。みるみる離されて4位集団となる。 40km地点の順位。日本の川野はこの後、前述のとおりアクシデント発生。丸岡、勝木も順位を落とした。 左は金メダルのトマラ選手(ポーランド)。やはりヨーロッパは競歩が強い。日本の川野選手(右)はアクシデントの後復活し、6位入賞を果たした。オリンピックでの競歩50kmの部は、今大会で最後になる。それだけ選手の体に負担がかかり、かつ運営が難しいのだろう。 畑岡奈紗選手 稲見萌寧選手 女子ゴルフはこの日が3日目。どうやら転向不順で1日遅れたようだ。第3ラウンドを終えて、日本の稲見が3位につけ、畑岡も7位につけている。今日は最終日。2人ともスコアが上がって来ただけに期待が持てる。台風が接近中なので、風の具合が心配だ。 男子卓球の団体戦は、韓国との3位決定戦。水谷・丹羽の左ペアがダブルスでまず1勝したところまでは見た。エースの張本も実力を発揮したことだろう。その後のニュースで3-1で韓国を下したことを知った。女子団体の銀に続く、男子団体の銅。世界の強豪と戦うためにも、若手が育つことを願う。 空手男子「形」の喜友名諒(きゆなりょう・沖縄31歳)の準決勝を観た。彼は世界空手選手権3連覇など連破記録の「ギネス記録」保持者。決勝ではスペインのキンテロ選手(37歳)と対戦し、圧勝して金メダルを獲った。オリンピックで形の最初の金であり沖縄県にとっても初の金になった。やっぱり強かったね。 いやはや驚いた。たまたまNHK教育を観たら、突然サッカーの3位決定戦だった。それも前半に2点も取られていた。理由は分かったが書かない。最初の1点はPKで獲られ、2点目はフリーキックから。日本の動きが重い。暑い中で5戦もして来たのだから当然だが、メキシコは2点を先制したせいか、動きが良い。それにファールのもらい方やレフェリーへのアピールが上手い。 それもそのはず。メキシコはほぼフルメンバーらしい。スペイン同様に技術が高い。過去のオリンピックでもメキシコと日本には因縁めいた話が多いようだが、力の差は確実にあった。 円陣を組んで後半戦をスタートした日本だったが、コーナーキックで3点目を奪われた。メキシコも疲れているのだろうがもう安全圏に入ったと判断して勢いがある。後半の32分、三笘が突破して放ったシュートが相手のゴールネットに突き刺さった。見事な一撃だった。 憔悴しきった吉田(左)の顏と、グランドに倒れて号泣する久保建英。ベテランの吉田の口惜しさと、まだ若い久保の口惜しさには相通じるものがあったのだろう。しかし世界は強い。フィジカルもメンタルもテクニックも、個々人の判断力も段違いだった。それでも森保ジャパンは最後まで良く頑張ったね。みんな夢をありがとうね。その悔しさを忘れずに、前へ進んでくれ。
2021.08.07
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~陸上男子100×4リレー日本決勝へ~ 草の陰からカボチャを見つけたよ 睡眠不足と猛暑の日々だが、早朝の庭仕事はまだ続いている。庭と畑と通路の草取り。畑の始末、植木の剪定、秋冬野菜の準備など、やりたい仕事はまだ山のように残っている。あれだけむさ苦しかった敷地内が、徐々に美しくなるのを観るのは楽しい。そして何とかきれいにしようとする意欲と体力が残されていることにも感謝したい。 5日(木)に観たオリンピックの競技は、まず陸上の男子100×4リレーの準決勝。日本のメンバーは多田。山県、桐生、小池の4人。1組3位で何とか決勝進出。決勝は6日(金)の22時50分から。またまた興奮して寝不足になることだろう。中国も100mで9秒84を出した素選手がいるので、良いライバルとなるだろう。アメリカは決勝に残れなかった。時代は変わったのだ。 女子ゴルフもちょっとだけ観た。5日は第3ラウンド(3日目)。日本の稲見と畑岡も上位に食らい付いている。6日は最終日。男子の松山選手同様、最後までメダルに迫って欲しいものだ。ゴルフがオリンピックの虚偽種目になったのは今回が初めてかと思ったら、1900年のパリ大会。1904年のセントルイス大会。そして前回のリオ大会で112年ぶりに復活したようだ。 因みに東京大会では50競技で戦われている。今大会からの新種目は空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの4競技16種目。新たな4競技は全てTVで観戦出来たのでラッキーだったと思う。ところで空手には構えの美しさや正確さを競う「形」と、実際に相手と戦う「組手」の2種目がある。そこでテコンドウとどう違うのか見てみよう。 テコンドウ(左)と空手の組手(右)。テコンドウはヘッドギアと胴を付けている。手には手袋をし、シューズを履いている。空手の組手はヘッドギアなしで手にはグローブをはめている。打つのも、蹴るのも寸止め(すんどめ)と言って相手の体の直前で動作を止める(あるいはその意識を持つ)のが原則。そして「投げ」も有効。蹴りのポイント確認のため、シューズの色も帯の色と合わせている。 「形」ではいくつもある形の中から何種類か選んでその動作をする。その前に「形の名」を申告するのがルール。それぞれの形の正確さ、攻撃と防御の姿勢と気合を相手と競う。日本の清水希容(上27歳)はスペインの選手に準決勝戦で勝ち、決勝の結果は銀メダルだった。男子の形の喜友名選手も、国際大会で常勝しておりメダルが有望だ。 男子ボクシングフライ級の田中亮明選手(左)が、どうやら銅メダルをゲットしたみたいです。「銅」もオメデエトウゴザイマス。 順番がバラバラだけど、女子レスリング57kg級で川井梨紗子選手が金メダルを獲っていたんですねえ。既に妹の友香子選手が62kg級で金メダルを獲っていたので、姉妹そろっての金メダルゲットは史上初。そしてお姉ちゃんはリオ大会からの2連覇なんですねえ。しかし忙し過ぎて、ご飯を焦がしてしまいましたよ。IHクッキングヒーターと圧力鍋、大丈夫かなあ。 陸上競技の競歩とマラソンは札幌で開催される。最初は男子競歩の20kmだった。だが夕方4時の札幌はまだ31度もある暑さだった。 日本の3選手は若いけどそれぞれかなりの実績がある。特に山西は世界からマークされる存在だ。そして各国の暑さ対策も山西を真似ていた。 飛び出した中国の王選手。だが、日本の山西と池田は追いかけず第2集団で様子を窺う作戦に出た。あまりの暑さと急カーブ(500mの折り返しを10周)にバテたり、失格になる選手が増え出す。警告を3回受けると2分間の「休憩」を取らされ、警告4回で失格する。急カーブでフォームが乱れ、審判も厳しく警告を出す。 満を持して日本の2選手がトップの中国王選手を追い、ついにトップに躍り出る。後ろのイタリアの選手と3人でのメダル争いが始まった。 ラスト1風の鐘(左)が鳴る。残り200mでイタリアのスタノ選手が飛び出した。警告を2回受けた池田選手はそれでも後を追ったが、スパートが早過ぎて疲れた山西は追えなかった。そのままイタリアが金。2位と3位は日本選手。池田が銀、山西は銅を獲った。 ゴール後の2人。誰かがちゃんと日の丸を準備してくれていたんだねえ。 メダル授与は翌日に東京であるが、札幌の街中のコースに設置された表彰台で、ビクトリーブーケの授与があった。これも良い記念だね。山西が「お盆」ごと受け取ろうとしたのが笑えた。この日の複数のメダル獲得で、日本メダル獲得数は過去最高になった。 女子卓球団体決勝対中国戦は残念だったね。でも最後まで良く頑張ったと思うよ。あの強豪国と戦っての銀メダルは立派の一語。これからもさらに上を目指してほしいな。さて、男子サッカーの3位決定戦は今日メキシコと。ガンバレ森保ジャパン。そして早朝から男子競歩50kmなどがある。果たして今日も体が持つかどうか。暑さと寝不足に負けず、無理せず過ごそうね。
2021.08.06
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~一流の技術と精神を観る日々~ 4日。新たな競技を観た。女子スケボーの「パーク」。「ストリート」は街中の「階段や手すり」を模したセットだったが、パークはスノーボードの「ハーフパイプ」よりももっと複雑でもっと危険な構造。よくも恐怖心を抱かずにあれに挑戦するものと、「女の子たち」の勇気に痛く感心し爺であった。 「急な崖」のへりに立つのはおろか、スピードをつけて崖を登り、「へり」の上で540度回転する大技を刳り出す強者もいる。これまでになかった全く新しいスポーツ。そんな世界にいち早く飛び込んで技術を磨き、オリンピックの新種目になったのだから、世界的に支持されているのだろう。 上位を日本選手が独占した。四十住選手(19歳)、開選手12歳)。イギリスのブラウン選手(銀)は13歳でお母さんが日本人。4位の岡本選手。最後に大技に挑戦して失敗したが、そんな決意を15歳でなかなか出来るものではない。 金メダルの四十住選手 銅メダルの開選手 日本選手の活躍を目の当たりにした江東区長は、このリンクを「恒久施設」として五輪後も残すことを都知事に要望する由。そうなれば、きっと日本の若者たちの「聖地」になるはずだ。 <スペイン国旗と公認球> スペインのサッカーは強かった。強化試合では1-1の引き分けだったが、本番では目の色を変えて日本に向かって来た。ヨーロッパの強豪チームに所属する選手を「国の命令」で招集し、フルメンバーも6名いた由。彼らのテクニックが凄い。ボールの保持力、パスの精度、状況認識の正確性。強い体力。前半からボールはスペインが70%近くを支配していた。 森保ジャパンも必死に食らいついた。シュート数はスペインが優ったが、ジャパンがスペインのゴールを脅かした場面も何度かあった。0-0のまま前後半90分が終了。延長戦の前半も0-0のまま。それでジャパンのメンバーは体力の限界に来ていた。だが、スペインにはまだ余力があったのだ。 延長戦後半10分。残り時間5分でスペインは温存していたフルメンバーを交代要員として出場させた、その彼があっという間ににジャパンのゴールに迫り、絶妙な角度からシュートを放った。強くて正確なシュート。何度も危機を救ったキーパーの谷が反応したものの、ボールは森の手の先をするりと抜けてゴールネットに突き刺さった。 最後の最後で勝利の女神は森保ジャパンを見捨てた。きっとあれが心身の限界だったろう。ベンチに下がった久保も疲労の色が濃かった。日本の課題は多いだろう。メンバー全員が外国の一流チームに所属するほどまで技術が上がらないと世界一は無理なのだろう。まだ道は遠いが、実力は確実に増している。メキシコとの3位決定戦も、きっと苦戦の連続だろうが、耐え抜いて銅を獲れ!! 4日からスポーツクライミング女子予選が始まった。これもスケートボード同様、観ていて楽しい。以前は確か「ボルダリング」と呼ばれていたが、現在では〇登るスピードを競う「スピード」、〇登った壁の数を競う「ボルダリング」、〇登った壁の高さを競う「リード」の3部門から構成される新たなスポーツに生まれ変わった。コースごとの攻略法と体の使い方など、見所がたくさんだ。 さてオリンピック開催中の日本に朗報。IOCのアスリート委員に太田雄貴氏(同志社大卒35歳。北京オリンピックのフェンシングフルーレ個人の銀メダリスト)が当選しました、明朗なIOCを実現して欲しいですね。 めでたいことはまだ続く。女子レスリング52kg級の川井友香子選手が、見事金メダルゲットです。確かクラスが違う彼女のお姉さんも出場してたけど、お姉ちゃんの方はどこまで進んだかな。 めでたいことはまだまだ続くよ。野球の準決勝は対韓国戦。まさに因縁の試合ですが、5対2で見事に勝ちました。決勝戦は7日(土曜日)で、韓国とアメリカの勝者ともう一度戦います。だから銀メダル以上は決まったのですが、是が非でも優勝したいですよね。以下、写真をご覧くださいませ。 8回裏。日本は2アウト満塁の好機に山田が走者一掃の3点タイムリー2塁打を放って、膠着した試合に決着をつけたのです。9回表もハラハラでしたが、見事抑えの栗林が見事に韓国を0封でした。 侍ジャパンの鮮やかな勝利。こうなったら決勝でも勝ちたいね。アメリカにも韓国にも本番で勝ってるのに、敗者復活で決勝へ上がった相手に負けたら悔しいもんなあ。 侍ジャパンは最後まで整然と韓国側にも挨拶しましたよ。ではまたね。
2021.08.05
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~わたしなりの戦い~ 市内の「シルバー人材センター」にメールした。庭の雑草が物凄いのに加えて、植木の枝がかなり茂ったので、剪定と草取りをしてくれる人の派遣を依頼したのだ。夕刻に電話があり、植木の剪定は来年3月まで予約が塞がっている由。仙台も高齢者が増えて困っているのだろうし、加えてコロナ感染もあって希望者が多いのだろうと妙に納得してしまった。 2日の朝、3日の朝と2日続けて早朝に草取りをした。そして紫陽花、シュウメイギクを剪定し、ワレモコウやハーブを抜く。ついでにキュウリの苗を処理。1時間半も動けば汗だくだ。それに蚊も寄って来る。その辛さに耐えながらの作業。一人で生きるためには欠かせない仕事。覚悟を決めたら後はやるだけだ。ゴミ出しをして水風呂に入り、着替えをして朝食の準備にかかる。 エンゼルスの大谷翔平選手が6月に続いて7月も月間MVPに選定された由。7月に打ったホームランは7本。それに15の盗塁を決め、オールスターでも活躍した。もう投手としてだけでなく、打者としての評価も超一流となった。メジャーで活躍する日本の若者。オリンピックには出てないけれど、彼は彼が置かれた環境の中で、精いっぱいプレーしている。実に爽やかで頼もしい日本男児だ。 急遽帰国を命じられたベラルーシの女子陸上競技の選手が、在日ポーランド大使館に飛び込み、「人道ビザ」の発行を受けてポーランドに亡命することが出来た。独裁国家のベラルーシでは大統領が強大な権力を持っている。今回はコーチからこれまでやったことの無い種目への転向を言い渡され、抗議したところ本国に伝わって「帰国命令」が出た模様。帰国すれば拘束されると感じた彼女は、派遣された東京で亡命を決断したわけだ。世界にはこんな国もあるんだねえ。それに比べたら日本は本当に平和だ。 アメリカの女子砲丸投げの選手が表彰式で、抗議のポーズを示した。彼女が信じるLGBTの意思表示とのこと。今大会からIOCは競技前に政治、宗教、人種の観点からの抗議は認めているが、表彰の際の抗議は認めていない。さて、この意思表示に対して果たしてどの様な裁断が下るのだろう。 またまたお騒がせ男白鵬の登場である。モンゴルの「民間大使」のような立場の彼は、故国にマスク5千枚を贈った奇特な男でもある。だがそれが度を過ごすともめごとの元になる。今回は「魏出禁止」のさ中、東京オリンピックに参加したモンゴルの柔道選手を激励するため「日本武道館」に出向いて歓談して姿がSNSで判明。日本相撲協会は外出許可の申請は出てないと、またもやお冠の態であるそうな。 台湾のない中国地図 さて、米国議会の下院において、台湾を中国の一部とする地図を禁止する法案が提案され、決議される模様。上の地図にも福建省(青)の沖にあるはずの台湾の位置には「グレーの痕跡」があるだけだ。オリンピック期間中に、極めて政治的な行動を示したバイデン政権。全体主義国家中国を非難する動きは、日に日に増強しているように私には見えるのだが。 連日連夜、東京オリンピックの熱戦を堪能させてもらっている。2日の夜は「侍ジャパン」とアメリカの戦いにハラハラさせられた。3日の夜はサッカー「森保ジャパン」とスペインの準決勝に痺れるだろう。そして男女の卓球団体戦も。日中の暑さとは異なる観戦の「熱さ」。早朝の草取り作業共々、体調を崩さないよう注意しながら、一流のアスリートたちが繰り広げる世界の戦いを楽しませてもらおうと思っている。そして今日4日は、因縁の韓国戦。負けたくないね「侍ジャパン」と稲葉監督。 さて、数日前から名前が挙がっていた女子ボクシングフェザー級の入江聖奈選手(20歳日体大、鳥取県出身)が決勝でフィリピン選手に5-0の判定勝ちを収め、見事金メダルを獲得しました。オリンピック女子ボクシングで初めての金。鳥取県出身者としても初の金メダル。きっと今頃故郷では大騒ぎをしてるでしょうね。彼女はとてもカエルが好きなことで有名です。 男子体操種目別「鉄棒」でもやりました。橋本大輝選手が金メダルゲット。これで個人総合と合わせて2つ目の金メダル。末恐ろしい選手が現われましたね。19歳の若きリーダーの誕生です。オメデトウ橋本選手。こえからも日本の体操界をよろしくね。 女子卓球団体対香港戦は3-0の圧勝。これで決勝戦進出。金か銀が確定です。相手は中国かな。頑張って欲しいですね。 男子レスリンググレコローマンスタイル77kg級の屋比久翔平選手は沖縄県出身。見事銅メダルゲットでした。レスリングでのメダルは久しぶりですね。おめでとうございます!! 男子サッカーは準決勝で対スペイン戦。スペインにボールを支配されながら、頑張って0-0のまま延長戦に突入。 延長戦の後半。ついに強豪スペインに得点を許し、0-1で敗退しました。 次はブラジルに敗れたメキシコとの3位決定戦があります。「メキシコオリンピック」以来の銅メダルを何とか獲って欲しいですね。 そして今日の侍ジャパンは対韓国戦。勝てば優勝で金メダルです。頑張って欲しいですね。 ではでは。良い報告が出来ますよう。
2021.08.04
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~苛烈な戦いの中で~ 新型コロナウイルスパンデミックの中で「緊急事態宣言」の対象となる都府県が増えている。どこかに油断があるのだ。特にテーゲー(良い加減)な沖縄では、地元の浜辺でどんちゃん騒ぎをしたり、東京では仕事にならない夜のお仕事の女性が沖縄で稼いでると言う噂。私はドンドン送られて来るツーリストのパンフを片っ端から「古新聞」入れに放り込んでいる。 日本滞在中に違法行為があったとして、関係委員会から「IDカード」の取り上げや注意喚起を受けたオリンピック関係者がかなりに上ると言う。自分が「ゲイ」であることをカミングアウトしたイギリスの水泳選手。コーチを批判したため帰国するよう命令を受けたベラルーシの選手。だが彼女は空港で警官に事情を話し、日本に留まる意志を伝えた由。それらに比べたら日本はまだ平和だ。 陸上男子100m決勝には痺れた。ファイナリストは全員9秒台の選手ばかり。その中には準決勝で9秒84のアジア新記録を出したばかりの中国の素選手もいた。これでは期待された日本選手が決勝に進めなかったのは当然だろう。スタート1回目でイギリスの選手がフライングし、一発退場となった。世界一速い男を決める場は、緊迫と余裕が混在する場だ。 結局最速のランナーになったのは、予想に反してイタリアの選手。ヨーロッパ新記録での堂々たる優勝だった。常勝ジャマイカでもなければ、アメリカでもアフリカの選手でもなかった。準決勝を走り終わったばかりなのに、そこからさらにギアを上げる世界のチップアスリートの強さを思い知った感じだ。 日本プロゴルフ協会の青木功会長が話していた。男子ゴルフで4位に終わった松山選手だが、コースの途中に何度も上位を抜き去るチャンスがあったと。きっとそうに違いない。ど素人の私でも、松山選手のパットが何度も「カップに蹴られた」のを何度も目撃したもの。ゴルフはちょっとした「運」の違いが影響するスポーツ。松山選手は最後まで良く耐えながら、勝利の女神に見放されたんだよね。 女子ボクシング入江聖奈選手(青フェザー級) 女子ボクシング並木月海選手(青フライ級) 日本の女子ボクシングが有望だ。フェザー級の入江選手は今日(3日)にメダルの色が決まり、フライ級の並木選手は明日4日にメダルの色が決まる。しかし「南海キャンディーズ」のしずちゃんがオリンピックへの出場を目指してボクシングの練習をしてたころが夏かしいね。あれから日本の女子ボクシングは本当に強くなりました。これもしずちゃんのお陰かな。ガンバレ両選手~っ!! 朗報です、女子体操種目別の「床運動「で村上茉愛選手が銅メダルゲットです。日本の女子選手が種目別でメダルを獲ったのは今回が初めてとか。良く頑張りましたね。大きな花丸を上げましょう。 続いて男子選手にも朗報です。レスリンググレコローマンスタイル60kg級の文田健一郎選手が銀メダルを獲りました。決勝戦に進むことは前日から分かっていたのですが、少し残念でしたね。 <野球準々決勝戦ショートショート> 開会式 いざ戦いへ「侍ジャパン」 先発メンバー(日本) 先発投手はマー君 マー君と青柳が打たれて最大差は3点に広がった 日本は9回2アウトで同点に追いつく。 喜ぶ侍ベンチ 10回はタイブレークでの延長戦 10回表アメリカを0点に抑えた日本はその裏バントで1アウト23塁のチャンスを作る。 アメリカは外野を2人、内野を5人にする「奇策」に出たが、甲斐がライト前にサヨナラ安打。 苦しめられたゲームもついに決着を。 テレビの画面に早速勝利のテロップが。 戦いの跡 10回裏には「1x」の文字が。 変則的なトーナメントなので次は韓国との準決勝戦だ。これまで散々煮え湯を飲まされた韓国戦、今回こそにっくき韓国を破りたいねえ。ただし決勝戦で再びアメリカと対戦することもあるのが、この変則トーナメント。ルールだからしょうがない。こうなったらもうやるっきゃないね。
2021.08.03
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~浮かれることなく~ 八月である。今日は最初の日曜日。前日に刈り取った庭のシュウメイギクやミント、モッコウバラなどの剪定枝を紐でしばった。これで玄関までのアプローチがほんの少しだけスッキリした。だがほとんどがまだ手付かずのまま。水風呂で汗を流し、着替え後近所の投票所に。その日は仙台市長選挙の投票日でもあった。だが町内会の草刈はサボった。選挙が優先だし、町内会よりわが家の庭が大変なんだもの。 東京オリンピックの進行は順調そうだ。私はアフリカのアスリートたちがコロナで参加出来ないのではないかと密かに危惧してたのだが、案外たくさんの選手が参加したのが嬉しい。ロシアは国がドーピングに関与した疑いで今回も個人資格での参加。その憂さ晴らしでもないだろうが、悔し紛れにサイバー攻撃をしてるとの噂もある。 日本選手の活躍も様々。遺憾なく実力を発揮して表彰台に上った者。あれほど事前に金メダル候補と大騒ぎされながら、静かに去って行った者。柔道の井上康生監督が辞める由連盟の規定により、2期8年(実際は特例で9年間)以上の就任は禁止されている由。現役時代に味わった悔しさをバネに、後輩たちの強化に全力を尽くした。彼の努力が今回の柔道のメダルラッシュに繋がったと信じている。 時間には制限があり、観たくても観られない種目がどうしても出て来る。しかし世界の頂点を根ざして東京に来ただけに、どの国のどの種目のアスリートも、メダルへの執念は凄まじい。彼らの真剣な姿はどんな「ドラマ」よりも素晴らしい。5年間も待って東京に来た彼らの純粋で強固な心身がぶつかり合い戦う姿は、清々しく輝いて見える。 そんな時に「北海道・北東北の縄文遺跡群」がユネスコの世界文化遺産に正式登録された。また合わせて奄美諸島と沖縄本島北部、西表島の「世界自然遺産」が正式に登録されたのが嬉しい。こんな苦しいコロナ感染時にオリンピックを開催した日本への励ましと、私は勝手に受け取っている。何度か訪れた北海道や沖縄の大自然。そして東北の縄文遺跡の幾つかを自分の目で確かめることが出来て幸いだった。 どうでも良い話だが、「年の差婚」で結ばれた芸能人夫婦の話。何と若い妻の方から離婚を切り出すケースが増えているみたい。さしづめその嚆矢は「三船美佳」だったのではないか。人間誰しも歳を取る。若い妻はまだまだ元気でやりたいこともやれるだろうが、年老いた夫は自由度が減るのが普通。そんな時に妻から離婚を切り出されたらうろたえるだろうな。などと考えてしまう爺も歳を取ったのだろう。 エンゼルスの大谷の活躍が止まらない。7月中に37本のホームランを打った打者が、15盗塁を同時に決めたのは、長い大リーグ史上でも初めてのこととか。並みはずれたパワーと柔軟なチャレンジ精神を持った彼だからこそなし得た偉業。そしてその偉業はまだ道半ば。この勢いでは50本以上打ってホームラン王になるのも夢じゃないね。オリンピックには来れなかったけど、彼は彼で頑張っているよ。 日曜日だから「朝ドラ」がない。そしてオリンピックのために「大河ドラマ」もない。ネットでオリンピック関係をチェックしても大したニュースはなく、TV放送のある種目にもさほど魅力を感じない。てな訳で、午後はずっと男子ゴルフを観ていた。だがねえ、それがねえ。最終日の松山選手の調子が今一なのさ。惜しいところでカップに嫌われ、イーグルやバーディーやパーを逃す場面が多かったね。 一時は単独2位や単独3位に立つチャンスもあったのに、18Hを終わってみれば3位タイの7選手でのプレーオフと相成ったが。残念ながらここでも松山選手はカップに嫌われてしまったよ。 せめて彼が頑張った証拠に、3位タイ7選手のリストでも上げて置くかねえ。それにしても昨日はついてなかったね。男子ゴルフは終わったが、ここで女子ゴルフの試合もあるんだよ。「霞ケ浦CC」は女性のプレーヤーを入場させないのが「伝統」だったが、オリンピック会場に決まればそうは行かない。てなわけで、後は日本の女子に頑張ってもらうとするか。 8月に入ったのに、相変わらずはっきりしない空模様。さて日曜日の夕方現在で、日本が残っている種目は、〇フェンシング男子フルーレ団体3位決定戦。〇女子レスリング皆川博恵選手が準決勝へ。〇男子レスリンググレコローマンの文田健一郎選手が準決勝へ。そして女子ボクシングのフライ級も確か有望な選手が残っていたはず。結果は夜のニュースとハイライト版で確かめる積り。 結局はっきりしたのは男子体操種目別の「あん馬」で、萱和磨選手(セントラルスポーツ所属24歳)が見事銅メダルゲットしたことだけが、嬉しいですねえ。良く頑張りました。 さて競泳の最後を飾ったのが男女の400mメドレリレー。男子は6位、女子は8位でしたが、共に決勝に進めたのが嬉しかったです。特に女子は白血病と戦って来た池江璃花子選手が復活し、東京オリンピックで活躍出来たのがどれだけ勇気を与えてくれたことか。東京オリンピックの中止を叫んでいたマスコミや一部野党の議員たちは、一体それをどう見たのか聞いてみたいものです。 今日月曜日は確か、野球の侍ジャパンが出場するはず。大いに燃えて応援しましょうね。ではでは。
2021.08.02
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~たかが五輪されど五輪~ このブログが公開されている時は、もう8月になっている。激戦が続く東京オリンピックに興奮しつつも、自分ではしっかりとその日を送っている積りだ。さて何日か前のこと菅総理に「これだけ感染者数が増えているのにオリンピック、パラリンピックを中止しないのですか」と聞いた記者がいた。私は唖然とした。ここまで進み連日熱戦が続いていると言うのに、選手村の選手や各国の記者や関係者に帰国してもらえるのだろうか。 もちろん記者が言いたいことは分かる。だがそれが出来る状況かっどうかは良く考えれば分かることだ。もっともらしい正義感を振りかざす新聞社やTV局。だが動き出した汽車を止めるのはもう無理なのだよ。そんなこと考えれば誰だって分かりそうなもの。こんな爺だってコロナは心配だし、都会で働いている2人の息子のことも心配している。 ビクトリーブーケ それにオリンピックにやって来た選手たちは、連日真剣に戦っているんだよ。その姿をTVで観戦し、一流のアスリートたちの心情を思いやっている私だ。だが福島県の放射能で汚染されていると「ビクトリーブーケ」にケチをつける国があるようだ。 ある国の選手2人は選手村を抜け出して「東京タワー」観光に出かけ、IDカードを没収された由。2人が獲った銀メダルは果たしてどうなるのだろう。 アーチェリーの古川高晴選手(近大職員36歳)が団体戦に続き個人戦でも同メダルを獲った。彼はロンドン大会の個人戦でも銀メダルを獲っており、今回が3個目のメダルとか。素晴らしい努力ですね。 昨日はハラハラドキドキしながらTVを観ていた。何せ好調の「柔道混合団体」と野球「侍ジャパン」の2回戦が重なっていたものだから、気が気じゃなかったと言う訳さ。柔道は苦労しながらロシアとの準決勝を勝ち抜き決勝進出。これでメダルが確定した。後は何色のメダルになるのか。ところが決勝戦の中継までには時間がかかったねえ、そして結果も最悪のものとなった。 これが「混合団体のメンバー」。ルールは単純だけど、男女ともにランク分けが大まかだから、体重差が大き過ぎて、体力のある外国陣に苦しめられた日本チーム。決勝戦もフランスに先手を取られ、失速した感がありましたね。 今回が初めてのこの種目は、作戦が大事。そしてやはり「体格差」の問題をクリヤーしない限り「金」は難しそうな予感がしました。でも銀は銀。日本チームは良く健闘しましたね。 福島から横浜に場所を移して開催された野球の第2戦目。「侍ジャパン」の相手はメキシコ。先制されたもののこの日は慌てずに攻略し、2本のホームランなどで相手を突き放しました。これで予選をAグループ1位で通過でした。柔道も気になるし、野球も気になる。それに放送局が違うため苦労しましたよ。 終わって見れば結果は7対4の圧勝。これでベスト8に入ったのかな。次は準々決勝で明日アメリカと対戦することにってことになった。狭い横浜球場は、投手が気を遣うよね。それに日中は猛暑だから、恐らく選手たちもクタクタだったはず。先ずは2連勝おめでとうございます。この調子で優勝をめざして頑張ってくださいね~。!! さて柔道も激戦でしたが、サッカーも過酷でした。ニュージーランドを相手に、前後半の90分で決着がつかずに延長戦に突入。30分間の延長戦でも決着がつかず、何と0対0のままPK戦になだれ込みました。鹿島は海風があって、少しは涼しかったのかな。でも両チームの選手たちはかなり体力を消耗したみたいですわ。 PK戦に臨む日本の5人。PK(ペナルティキック)は両チームが5人ずつ、交互にシュートします。もちろんその時はキーパーが交代するわけです。ところがですねえ。日本は3人が全員ゴールしたのに対し、ニュージーランドは1人がキーパーに止められ、別の1人が枠を外して日本が断然優勢に。 結果は日本が4本目を決めて勝利。早速イレブンとベンチメンバーが肩を抱き合いました。これでベスト4になったのかな。準決勝の相手は確かスペインだったはず。そしてグラウンドも横浜に移動します。凄いぞ「森保ジャパン」。作戦がここまでズバズバ的中していますね。このまま優勝へ突っ走ってくださいよ。ガンバレ森保ジャパン。 さてブロガーも忙しい。何せ私は毎日更新を原則としています。それも「予約機能」を使って前日のうちに原稿を書くのでもう大変なんですわ。上はゴルフの3日目。18番ホールの松山選手がパーパットを打つ瞬間です。初日から徐々に差を詰めて来た松山英樹選手は3日目も調子を上げて、何とトップと1打差の2位。最終日は「最終組」でのスタートとなりました。「霞が関国際CC」は東北福祉大学の学生時代からプレイしていたゴルフ場ですからかつて知った「わが家」のようなもの。 左は途中の上位者。一時はトップに並んでいたのですよ。右は3日目のプレイを終えてインタビューに答える松山選手です。これは優勝も期待出来そうですが、彼は決してそうは言いません。さて、今日はどんな激闘が待っているのか。ガンバレガンバレ松山~!! こんな調子で、実は観たかった陸上競技を全然観てないのですよ。その代わり(?)に夕食時に食べた「鮎の塩焼き」でも載せて置きましょうか。ではまた。ごきげんよう。
2021.08.01
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~連日のメダルラッシュと熱戦~ 木曜日。仙台の天気はとても不安定で、時々雷鳴がありました。TVのBSは画像が乱れ、PCはヒヤヒヤしながら使っていました。そんな中で興奮しながら観戦していたのが男女の柔道でした。 男子100kg級のウルフアロン選手は父親が米国人で東京の大学の研究者。そして母親は日本人。東京生まれの彼は名前は外国人だけど英語は話せず、子供のころからからかわれていたようです。でも自分では恰好良い名前だと思っていた由。子供の頃から柔道場に通っていながら、さほど強くなかったそうです。東海大学浦安高校から東海大学へ進学。強くなりたいとの思いが募っていったようです。 これまでに全日本選手権優勝、世界選手権優勝。そして今回はオリンピックも初出場での優勝。見事な3冠達成でした。地道に練習に取り組み、苦手をなくして行ったと聞きました。 予選から決勝戦まで、常に全力投球でしたね。攻めに攻めて相手を消耗させ、延長戦でも積極的に技を仕掛け、技ありや一本を取る正攻法。決勝戦でも相手の韓国選手を終始圧倒していました、試合後、敗れた韓国選手が歩み寄り、ウルフアロン選手の右腕を上げて、勝者を讃えていました。厳しい戦いが済めばお互いに相手をリスペクトする美しい姿。それこそが真のアスリートです。 TVのテロップが流れたように、この日の女子は78kg級。日本の濱田尚理選手は予選から決勝までの全試合を寝技で一本を取った猛者です。鹿児島県出身で子供の時から柔道場に通い、大学は山梨学院大学に進学。卒業後は自衛隊体育学校に勤務。30歳と言う遅咲きながら初めてのオリンピックで優勝ですから、相当に精神力が強いのでしょうね。 濱田さんの自衛官としての姿。なかなか凛々しいですね。 男女そろっての柔道の金メダル獲得。日本がこんなにも強くなったのはなぜでしょう。きっと日本柔道連盟の地道な強化策が結実したのでしょうね。本当に見事でした。柔道日本の復活です。 真剣な表情の女子卓球の伊藤美誠選手です。男子の水谷隼選手と組んだ新種目、男女複合ダブルスでは中国の強豪を撃破しての優勝でしたが、女子シングルスでは準決勝戦で中国選手に敗れ、シンガポールの選手との3位決定戦に回りました。本人は決勝戦へ行きたかったみたいで、最後まで悔しがっていましたが、切り替えて銅メダル獲得に足し立ち向かいました。 どうしても強くなって中国を破りたかった彼女のために、現在のコーチが自分の仕事を投げ打って伊藤の専任コーチに就任してくれた由。その指導の下に着々と実力をつけて来たのですね。リオでは「お客さん」でしたが、東京ではチームの中心選手に成長しました。日本の女子がオリンピックのシングルスでメダルを獲ったのは、今回の伊藤が初めてのこと。日本の卓球の歴史を塗り替えたのでした。 団体ではメダルなしに終わった日本の女子体操ですが、村上茉愛選手が団体での怪我を押して出場し、見事5位入賞でした。これは日本女子の最高位です。これから始まる個人種目別では得意の「床」が残っているので、きっと活躍してくれることでしょう。 期待されたバトミントン男女のシングルスとダブルスは、世界ランク上位の日本選手がいずれもメダルなしのまま敗退しました。その中で新種目である男女の複合ダブルスで渡辺・東野ペア(愛称「わたがしペア)が見事銅メダルを獲った見たいです。女子ダブルスで世界ランク1位の福島、広田(ふくひろペア)と戦って勝利した中国チームが、試合後広田選手に駆け寄って慰めていました。彼女は膝を負傷していたのです。実に美しいリスペクトの姿でした。 金曜日は朝からゴミ出し。そして朝食後は市の健診で眼科へ行き、目の毛細血管の状態を検診しましたが異常なしでした。帰宅がてら買い物。帰宅後は新聞を読み、ネットで各種ニュースをチェック。晴れ間を確認しての布団干し。昼食後は例によって気になるオリンピックのTV観戦ですが、なかなか観たい番組の放送時間が合わずにイライラでした。この日の注目もやはり柔道でした。 この日の柔道は女子が78kg超級で素根輝(そねあきら)が出場し、男子の100kg超級は原沢久喜が出場。共に準々決勝まで進んだことは確認していました。男子の原沢は残念ながらリオ五輪の「銀」を超えるどころか3位決定戦でも敗れ、メダルなしに終わりました。積極性が足りませんでしたね。一方女子の素根は相手がいずれも100kgを超える巨漢が合相手でしたが、じっと辛抱の柔道でした。 まだ21歳の伸び盛り。初めてのオリンピックで堂々の優勝は大したものです。やはり格闘技は攻める気持ちがないとダメですね。積極性が足らなかった男子の原沢に比べて、素根はとても気持ちが強くて自分よりも体格が優り、腕力が強い相手に対しても辛坊と我慢の柔道に徹しました。気持ちで負けなかったことが勝因でしょう。見事な金メダルでしたね。良く頑張りました。金メダルおめでとうね。 そのうち男子フェンシングのエペ団体で日本が決勝戦に進んだとのニュースを知りました。全く知らない種目なので、まずはネット検索で実態を知りました。メンバーは4人でそのうち3人が交互に相手チームの3人と対戦して、先に45点取った方が勝ちみたいです。フェンシングには他に2種目あるのですが、「エペ」は剣が相手の体のどこに当たっても有効。「足の裏」も〇には驚きました。 日本チームは山田、加納、宇山、見延の4人。いずれも若い選手で日本ではまだ経験の乏しい競技ですが、急速に実力をつけこの日もランキングが上のチームを相手に連破して来たとの話にはビックリでした。 ところがTVを観ても、あまりにもスピードガ速くてついて行けません。ただし「ポイント」を獲った選手の「面」にランプが点くので分かります。また「ルール」は上の通りです。 決勝の相手はロシアでした。もちろん日本よりも国のランキングは上です。でも日本の若い選手は急速に実力をつけて相手を怖れずに攻め続け、しかもクレバーな作戦を取りました。優勝が決まると、選手だけでなくコーチもマットの上に集まって乱舞です。 解説者の人が言ってました。「諦めるな。攻め続けろ」と。日本チームはまるでその言葉が聞こえているように戦いました。驚きました。スケボーやサーフィンなどと同様に、若者の勢いを感じた決勝戦でした、男子柔道の原沢選手にも見せたい試合でしたよ。 表彰式までは観てなかったのですが、幕張の会場では既に選手たちが「日の丸」を掲げていましたよ。お疲れ様日本エペ団体チーム。これからの活躍も楽しみにしていますね。ではまた明日。
2021.07.31
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~連日の奮闘の陰で~ 写真は「開会式」の自撮りを使用 木曜日。病院に行って来ました。市の健診といつもの診察を兼ねてのものでした。採血の結果、血糖値が上がっていました。もうかなり前からほとんど運動してなかったもんなあ。それでも3食きちんと食べてたので、それが原因でしょう。今日はその続きで眼科へ行きます。市の無料健診に眼底検査もあるのです。買い物と病院の時しか外出しない私。今はじっとコロナ自粛の日々です。 開会式では、天皇陛下の「開会宣言」の時に菅総理と小池都知事が起立せずに着席したままだったのが批判の対象となりました。どうやら原因は「台本」通りの進行とずれたための「もらい事故」だったみたいです。やっぱりねえ。そんな失礼なこと。普通はしないよね。 橋本組織委員会委員長と、IOCのバッハ会長の挨拶が長過ぎて白けました。本当は2人で6分の予定だったのが、実際は20分を超えていました。まあ「通訳」の時間も必要だけど。バッハさんこの時とばかりの長演説。開会式全体も冗長で白けたのに、2人の長い挨拶にはうんざり。ゴタゴタ続きの「東京オリンピック」の象徴でした。 大坂なおみさんを聖火の最終ランナー兼点火アスリートとしたのは、バッハ会長の要請だった由。女性でハーフの彼女なら不評なオリンピックの印象を変えられるかもと考えたのかも知れません。だが4時間もかかった開会式と点火の重圧は「うつ病」の彼女を苦しめたのでしょう。テニスでは早々と3回戦敗退(右)でした。たくさんの子供たちを深夜まで参加させたのも、問題ありでしたね。もっと考えないと。 日本案の差死臭ランナーは野球の長嶋さん、王さん、松井氏の3人でした。日本人には通じても、果たして世界の人に通じたかどうか。それに障害の残る高齢の長嶋氏を深夜まで待機させたのもどうかなと思います。 冒頭の「江戸木遣り節」もそうでしたが、海老蔵の「暫く」も、いかにも「取って付けた」感のある「日本文化」の紹介でした。なんだか「ちぐはぐ感」ばかりを感じた私でした。 圧巻は各競技50種目のピクトグラム(絵文字)を「実演」して見せた3人のお笑い芸人の熱演。3人が協力しながら「単純な服装と道具」をとっ替えひっ替えしながら短時間のうちに全50種目を演じ切ったのです。お金もかからない割にはとても笑える珍芸。観ていた世界の人々にも笑ってもらえたのではないでしょうか。 全体的に「薄っぺらい」感があった東京オリンピック開会式の演出。金をかけ智慧を絞った末があれではねえ。そして無観客となってたため大勢のボランティアの方が不要になり、4千人分のお弁当がそのまま廃棄されたとか。まさに愚の骨頂。調整不足が露呈した一幕でした。 さて、選手村に掲げられたK国の垂れ幕が2度にわたりIOCの警告で撤去されました。同国は福島原発で放射能汚染された食品は食べないと宣言して自前で用意。女子卓球の試合中、K国報道社のカメラの照明が日本のI選手に眩しく見える妨害として、照明を落とされる始末。あの国の反日行動は歴史がありますもんね。 卓球混合ダブルスで優勝した日本チームのM選手には、C国の多数の市民からSNSによる中傷があった由。それでもM選手は平然とやり過ごしたみたいです。立派ですね日本人選手は。 でも例外はありますよ。男子バトミントンで世界ランク第1位の某選手。ランク20位台の某国選手と対戦中に心が折れ、シャットアウト負けの初戦敗退でした。有力な金メダル候補だったのにねえ。彼はこれまで賭博容疑、アジア大会時に女性アスリートとの〇的関係、交通事故による顔面骨折などと問題児だったのですよ。きっと誰も忠告出来ない「裸の王様」だったのでしょうね。 各国選手や関係者からコロナ感染者が出ています。詳細に報知出来ないようですが、結構な人数になっています。そんな中A国の男子選手たちが選手村の食堂でマスク無しでの会話やアルコール摂取で盛り上がっているとか。選手と言えどもルールは守ってほしいですよね。 さて感染者数の激増を危ぶみ、埼玉、千葉、神奈川の3県知事が共同で、政府に対して「緊急事態宣言発令」を要請したいと表明しています。「宣言」で感染が収まれば良いのですが、一番は「コロナ自粛」。それも若い年代の外出など行動を自ら見直さないと「効き目」はないでしょうね。「若い自分たちは大丈夫」。そんな自分勝手で想像力のない思考が、国民に悲惨な結果をもたらすのですがねえ。 さてあれほど「東京オリンピック開催中止」を声高に叫んでいた報道各社や野党の責任者たちは、日本選手の活躍や各国のアスリートの激闘をどう見ているのでしょうね。批判は簡単。だが自分がそれを実行する立場だったらどうなのか。国民も自らの判断無しに批判ばかりを信じているのではないでしょうか。物事には必ず裏と表、光と影の部分があります。東京オリンピックとそれに続くパラリンピックが、滞りなく運営されることを心から願っています。より安全、安心な大会でありますよう。 今日は各競技やメダルの話題から離れ、私が日ごろから感じていることを書かせていただきました。日本と各国の選手の活躍、協議の運営が円滑に行われることを切望しています。ではでは。
2021.07.30
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~急変する天候とオリンピック観戦~ 台風8号来襲に備えて、収穫したタマネギとジャガイモなどを物置に移動。ベランダの物干竿を外してベランダの床に置いた。1階の主な部屋のシャッターは早めに下ろした。果たして台風は東北を直撃するのかどうか。 28日水曜日の朝、シャッターを開けると猛烈な雨。6時前に石巻市に上陸したとのニュース。宮城県に台風が上陸したのは観測史上初めてのこと。風はさほど強くなく、雨も仙台では弱かった、ただし、この日の天候は急変。晴れ、にわか雨、雷と目まぐるしく変化した。寝不足で体調も今一。こんな時は無理は禁物。出来たら昼寝もしたいのだが、果たしてどうなるか。 台風の日の朝食 せめて朝食はバランスよく摂ろう。しっかり食べられたら簡単に倒れないはず。晴れ間を見て畑のゴーヤ7本とトマト10個を収穫。早速近所に配りに行った。雨と高温で成長が早いため、ドンドン収穫期が早まり一人では食べ切れないのだ。それなら喜ばれた方が良い。そして見栄えの悪いのは自家用にする。それで十分だ。 10時のおやつ 新聞を読む。ネットでニュースを確かめる。そしてオリンピック関係の放送時間と内容を確認。これは毎日のことだ。そうこうしているうちに、オリンピックのニュースが入って来る。 女子競泳個人メドレ200mで大橋悠依選手が400mに続いて金メダル獲得。いやはや凄い選手がいたものだ。病気から復帰間もない池江璃花子選手を完全にカバーしている。連日の日本選手の活躍は観てる国民にも勇気をくれる。ありがとう。そしてお疲れ様。 そして男子競泳200mバタフライ決勝で、本多灯選手が銀メダルをゲット。期待された選手が「不倫報道」以降全く振るわないのとは好対照でした。勇気と感動をありがとうね。 そしてこの日の注目は、何と言っても県営あづま球場で始まった野球の初日。稲葉監督率いる「侍ジャパン」の対戦相手はドミニカでした。2対0とドミニカに先行され、1点は返したものの終盤ピッチャーを交代ささせた直後の失点に呆然。その後の同点のチャンスに好機を逃した走塁ミスなどで、イライラが募る展開でした。それが9回裏のチャンスにソフトバンクの甲斐選手が先ず同点スクイズを決め、続く巨人坂本選手の安打で一気のサヨナラ勝ちでした。最後の最後にようやく胸の閊えがとれた感じです。 さてもう一つの死闘が女子柔道70kg級の新井千鶴選手でした。準決勝ではロシアの選手と16分を超える戦い(上)。延長戦でも息詰まるような戦いの連続。新井選手は最後の力を振り絞って寝技に持ち込み、ずっと耐えていた相手が最後は新井の「送り襟締め」で落ち(失神)ての一本勝ちでした。 決勝戦も観たかったのですが「チャンネル切り替え」に失敗してダメ。しつこくネットをチェックしていたところ、金メダルを獲ったことが判明しました。オーストリアの選手を相手に戦い、3分過ぎに「技あり「を取って逃げ切ったようです。男子90kg級が3回戦敗退だっただけに、新井の粘りと頑張りが朗報をもたらしましたね。新井選手本当におめでとうございます。そしてお疲れ様でしたね。 しかし男子サッカーにも大興奮でした。強豪フランスを相手に4-0の完勝でした。いやはやビックリですねえ。森保監督(下)の作戦がドンピシャ。これでAグループ1位通過で準々決勝進出が決定。次の相手はニュージーランド。日本は優勝を目指してるなんて言ってて「大ぼら」だと思っていたのですが、いやはやこれほど強いとは驚きましたよ。これからが本番ですね。 いやはや驚きました。男子体操個人総合で、何と橋本大輝選手が金メダルゲットです。団体では銅メダルでしたが、個人総合での栄光は大したものでした。それに彼はまだ十代。今後の活躍が楽しみです。 さて、新型コロナウイルス感染者数が東京都などで急上昇中なのが心配です。若者の感染者が大多数みたいですが、なるべく無用な外出は控えて欲しいものですね。これは予約機能を使って書いてますが、今日は朝から病院です。飲み薬が切れたので。どうしても行かないとね。ではでは。
2021.07.29
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~オリンピックに台風接近~ なんだかんだあって、すったもんだの東京オリンピックだった。「開会式」当日まで新国立競技場付近で「オリンピック反対」運動そしていた市民たち。あれが一つの象徴だった。そして外国からやって来た各国の選手や関係者の中からもコロナ感染陽性者が出たりしたことも心配の種ですね。でも選手たちは連日各種目で健闘しています。このまま無事最終日まで進んで欲しいです。そして引き続きパラリンピックも無事開催して、成功してほしいですね。 さて、新型コロナ感染と共に心配されるのが台風8号の進路と被害です。小笠原諸島東方で発生した台風8号は居座る太平洋高気圧の影響を受けて、その裾を巡り反時計回りで日本列島に接近中です。今後の進路予想では東北地方に上陸し、関東地方にも影響しそうとのこと。アジア以外から来られた選手たちは、初めて経験する台風。大会運営に強い影響が出ないことを祈っています。 さて、なかなかお伝え出来なかった新種目。卓球の男女混合ダブルス戦のことが気がかりでした。卓球の世界では何と言っても中国が世界一の実力者。水谷隼(32歳)と伊藤組美誠(20歳)のペアも、決勝の対戦相手の中国ペアにはこれまで4連敗だったそうですね。ところが予想を覆して水谷・伊藤ペアが決勝まで勝ち進み、接戦の末4対3で初優勝し見事金メダルをゲットしました。 本来なら無観客の会場に30名ほどの中国人観客が入って、大声で声援するなどの違反行為を繰り返しました。それでも堂々と戦った2人。中国の放送では日本に反則があったと訴え、逆に香港では日本が中国を下したことに大喜びする姿が観られたそうです。 この2人は静岡県磐田市出身で、ご近所同士。水谷選手の父母が経営する卓球教室に伊藤選手が初めて来たのは5歳か6歳の頃だった由。2人はそれ以来の同志。その後水谷が東京へ行っても、帰省する度に美誠選手を「おんぶ」していたそうです。そして晴れてのペア結成。冷静な水谷と強気な伊藤。お互いを知り尽くし最後まで信じあい、カバーし合った見事な優勝。二人はきっと結婚するのではなんて思ったことでした。 栄光の陰には挫折もある。女子重量挙げ49kg級にエントリーしていた三宅宏美選手ですが、試技でついに記録なしと終わり、即引退表明しました。父も伯父もオリンピックメダリストと言う重量挙げ一家に育って、十代の頃から激しいトレーニングと過酷な減量を重ねて来ました。そして金と銅メダルをゲット。5回連続出場と3回連続メダルの期待がかかった「地元東京」でしたが、きっと心身の限界だったのでしょうね。宮城県出身だったので、彼女の苦労は身に沁みていました。宏美さんどうもお疲れ様でした。今やゆっくり休んで、早く体調を回復してくださいね。 開会式を撮った写真がまだ40枚上残っているが、少しも載せる気が起きないでいる。あの薄っぺらい「演出」に比べたら、世界の超一流選手たちが競い合い、勝利を目指す激しい戦いを目の当たりにしたら、比べようもない感動の連続だ。体調を整え食事と睡眠に留意しながら、今日も出来るだけ多くの競技をTVで観戦したいものだ。それが私にとっての「東京オリンピック」。かけがえのない思い出だ。 朗報が届きました。女子サーフィンで都筑有夢路(つずきあむろ)選手が地元の利を得て銅メダルを獲得しました。台風接近で波の状態は良くなかったみたいですが頑張りましたね。おめでとうございます。 続いて男子サーフィンにも朗報です。台風8号襲来を控えて急遽1日前倒しした決勝戦でしたが、地元の海を熟知する五十嵐カノン選手が、見事銀メダルに輝きました。男女とも新しい種目にメダルゲットとは実に愉快。日本の若者たちに心から盛大な拍手を送ります。 その一方、女子テニスシングルスで大坂なおみ選手が3回戦で敗退しました。開会式の日は深夜近くまで競技場に残り、最終ランナーと聖火台に点火する大役を果たした彼女。全仏オープンでは体調不良で試合続行を断念。よほど心身の疲れが抜けなかったのでしょうね。どうもお疲れ様でした。 女子重量挙げ59kg級で安藤美希子選手が銅メダルを獲得しました。女子の重量挙げでメダルを獲ったのは引退した三宅宏美選手以来のことでした。まさに「悲願のメダル」。きっと三宅選手も喜んでいたことでしょう。良かったね安藤選手。 やりました。やりました。13年ぶりにオリンピック種目になったソフトボールで、日本チームが優勝し、金メダルを獲りました。決勝戦の相手のアメリカは強敵でした。そしてアメリカの選手の中には北京オリンピックでソフトボールが無くなった後、ソフトから去った選手もおりました。ただこの日を信じて日本に残り日本のチームでプレーしていた選手もいるのです。その意味では日米の選手たちは苦労を共にしたのですね。選手の皆さん、どうもお疲れ様でした。これが五輪でのソフトボールの見納めでしょうか。 金メダルー日本、銀メダルーアメリカ、銅メダルーカナダでした。たくさんの感動をもらったソフトボールの各試合。私も連日大興奮でした。 男子柔道81kg級で永瀬貴規選手が金メダルを獲りました。このクラスではほっそりとした感じの永瀬選手でしたが辛抱して検証戦まで進み、延長戦で最後に切れ味鋭い技を出しての決着でした。このクラスでのメダルはリオでの同選手の銅メダル。今回はその時の悔しさを励みにトレー人して来た由。しかも男子は4日間連続での金メダルゲットですから立派ですね。今日(27日)もブログの構成に苦しみつつ、オリンピックを楽しんだ一日でした。どうぞ台風が無事に通過しますよう。
2021.07.28
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~やっぱりオリンピックは凄いね!! 月曜日。朝からTVを点け、早速オリンピック観戦だ。この朝たまたま観たのがお台場で行われていたトライアスロン。お台場の水質を気にしていたのだが、晴れが続いていて良かった。それに神津島のきれいな砂をたくさん投入していたと言う。新型コロナパンデミックの最中に、トライアスロンで陽性者が続出では大問題だからね。 オリンピックのトライアスロンのルールは「オリンピックディスタンス」と決まっている。スイムが1.5㎞。バイク40km。ラン10kmの順番だ。スイムは一部選手に注意が聞こえず、スタートをやり直したが、再度きれいに一斉スタートした。 トランジット これは「トランジット」と言う、バイク置き場。海から上がった選手は、バイク用のヘルメットを被り、バイク用のシューズを履く。そして1周10kmのコースを4周。スイムの得意な選手は早く海から上がるが、バイクが得意な選手はバイクで差をつける。一番前は風の抵抗をもろに受けるので、先頭グループも交代する。4周したら再度トランジッドへ。ここでランニングシューズに履き替えて走り出す。 ランで10kmの走って最初にゴールした選手が優勝。胸の「NOR」はノルウエーだろうか。かなりのベテランのように見える。因みに日本選手の最高位は15位くらいだったか。名前からすると、日本人と外国人のハーフみたいだが、最近の日本選手はかなり国際的になったね。私もたった1回だけだが、オリンピックディスタンスのトライアスロンに出場したことがある。もう25年も前だが良い記念だ。 オリンピック観戦は楽しいが、独り暮らしと言えどもそれだけでは行けない。前日は大掃除をし、南の畑からジャガイモを掘り、枯れたバラの枝を剪定し、月曜日は買い物に行った。ずっと家に閉じ籠っていると食料品不足になる。必要不可欠なものを天気を観ながら買いに行く。この日は寿司と刺身、果物、牛乳、野菜、パンなどを最低限度。 月曜日の早朝5時から1時間ちょっと、庭と畑の草取りをした。梅雨の後の高温で、草ボウボウになっていた。そのうち特に気になる部分だけ処理。それでも50リットルゴミ袋1個が一杯になった。その時、ゴーヤがかなり実っていることに気づいた。それで食べられそうなのを鋏で切ると、8本ほど収穫出来た。今年の初物だ。 それで作ったのがゴーヤチャンプルー(左)とゴーヤの佃煮(右)。ゴーヤチャンプルーは5㎜巾に切り、一度レンジで熱を通す。黄色いのはパプリカ、木綿豆腐、鶏の挽肉を入れて炒め、最後に「溶き卵」。味は塩コショウ。佃煮はそれよりも分厚く切り、醤油、出汁醤油、味醂、酢を適量。味の変化と栄養のバランスを考えて、煮干しと刻んださつま揚げを入れてある。 連日大豊作のトマトを近所の方に配ったら、お返しに「枝豆」をくれた方。桃をくれた方。海の珍味の「ホヤ」をくれた方など様々だった。もちろん枝豆は自分で茹で、ホヤはキュウリと和え物にしたのだが、とても美味しくて元気になった。 さて「スケートボードパーク」を会場に開催されている新種目のスケートボードの女子ストリートでまたまた金メダルが飛び出した。 離れ技 優勝した西矢椛選手はまだ13歳と言うから驚く。バルセロナの水泳で金メダルを取った岩崎恭子の14歳よりも若い日本人最年少金メダリストになった由。銅メダルの中山楓奈さんは16歳とのこと。スケボーなんて公園にたむろして階段や手すりを傷つける若者との良いイメージがなかったが、今や世界の新しいスポーツになったんだね。 アーチェリー男子団体で日本チームが銅メダルゲットのニュースが飛び込んで来ました。取り敢えず協議中の写真を検索したので、張り付けておきますね。 またまた朗報です。男子柔道73kg級の大野将平選手(左)がオリンピック2連覇の金メダル。女子柔道57kg級の芳田司選手(右の上)が初出場で見事銅メダルでした。これで柔道は連日のメダルラッシュです。さて、今夜もこれからどんな感動を味わえるのか。これじゃ睡眠不足になるのも当然ですねえ。ではまた明日。 ハハハ。やっぱりまだありましたね。体操男子団体で日本チームが銀メダルを獲得しました。全員が初めてのオリンピック。トップのロシアとわずか0.13点の僅差。3位の中国を含む3チームが最後の最後まで手に汗握る大接戦でした。やっぱりオリンピックは凄いです。反対もあったけど、ここまで盛り上がったのは全て世界から集まった選手のお陰です。これからも頑張ってくださいね。応援しています。
2021.07.27
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~メダリストが続々と~ 金メダル第1号男子柔道60kg級=高藤選手 良く頑張りましたね。おめでとうございます。 女子柔道48kg級の渡名喜風南選手(一番左)は残念ながら銀メダルでした。負けず嫌いの渡名喜選手には3年後のパリオリンピックでの活躍を期待しましょう。お疲れ様でした。 金メダル第2号はスケートボード=ストリートの部の堀米雄斗選手でした。新らしい種目の初めての優勝を飾ったのは地元東京出身の若者と言うのが嬉しいですね。彼は子供の頃からスケボーに親しみ、十代でアメリカに亘ってプロとなり、購入した自宅の敷地に練習場を作ってオリンピックに備えたまだ20歳の若者です。お父さんも喜んでいましたね。どうもおめでとうございます。 金メダル3人目は女子水泳の大橋悠衣選手。400m個人メドレでまさかの金メダル。最後は外国選手の猛追に遭いましたが、何とか逃げ切り見事な金メダルゲットでした。表彰時の写真がまだネットで公開されておらず、普通の水着姿になりましたが、池江璃花子選手の無念さを、見事にカバーしてくれましたね。本当におめでとうございます。 何と金メダル第4号と第5号は柔道の阿部兄妹でした。オリンピックで兄弟が金メダルを受賞したのは初めて。しかも今回は同じ日にそれぞれが決勝まで進み、共に優勝したのですから奇跡ですね。 先に表彰台に上がったのは妹の詩さん(左女子52kg級)でした。このクラスは世界に強豪が多くいて、日本人選手がメダルを獲ったのは久しぶりだったんですねえ。強い兄の背中を追って柔道の世界に飛び込んだ妹が、ようやく兄の背中に追い付きました。 兄の一二三さんは66kg級。「一本」に拘る柔道家ですが、オリンピックで勝つためには最後まで我慢して勝負に拘る作戦を取ったようですね。表彰式の写真がまだネットで公開されてなかったため、テレビの画面を撮影したものを載せました。 この日は女子ソフトボールもカナダに勝って全勝を守り、アメリカと共に決勝に進むことが決まりました。また男子サッカーはメキシコに勝って2勝目を挙げ、準々決勝に進む可能性が高まりました。でもどちらも油断せずに頑張って欲しいものです。こんな風に私は昨日も東京オリンピックモード一色でしたよ。 <開会式の写真の残りは、またいずれ載せることにしますね。>ではでは。
2021.07.26
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~わが家のTV画面を見ながら撮影した写真~ 上空から 真ん前から 病気に打ち克ってオリンピックに参加した池江璃花子さん。 スタート。何かが萌え出る様子。 会場の外に上がる花火 会場内ではマッピングが。 何かが動き始める・・。 オリンピック開催までの苦労を表現。 そんな状況を絆で解決、前進。 演じた方々、お疲れ様!! いよいよ国旗の入場。 富士山に見えたのは聖火の「点火台」。 掲揚台へと移動する日の丸の旗。 君が代を斉唱するMISIAさん 法被姿の真矢ミキさん。 貴賓席の天皇陛下ほか いなせな江戸木遣り節 「 点火台前の静かなパフォーマンス 巨大な提灯の入場 世界各国の木で作った五輪。1964年の東京オリンピックの際に各国が持参した種から樹を育て、その「間伐材」でこの大きな五輪を作ったそうです。今から57年前。私は20歳でした。部隊裏ではずいぶん長い間、色んな方々が準備を重ねて来たんですねえ。 和装でのタップダンス 無観客の中での演技 ギリシャを先頭に選手入場開始 会場内に広がる光の輪 オリンピックの発展に貢献された方に贈られたトロフィーは月桂樹の冠と五輪を組み合わせたもの。 今回の東京オリンピックへの参加国・地域は205.中には「難民選手団」もありました。 今回から各国の旗手は男女1名ずつ。日本は男子バスケットの八村選手と女子卓球の石川佳純選手でした。 行進を終えて喜ぶ選手たち 鮮やかな民族衣装のアフリカの選手団 大興奮の選手たち 日本の大選手団。夜8時から始まった東京オリンピックの開会式が終わったのは、深夜の12時近く。実質4時間に亘るイベントをカメラを構えてテレビの前に陣取っていました、写真は全て自分のデジカメで撮ったものです。安直ですが、見損じた方もいると思ってブログに載せた次第です。続きは次回以降に掲載する予定。退屈でしょうが、お付き合いいただけたら幸いです。<続く>
2021.07.25
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~たかがオリンピックされどオリンピック~ 木曜日の夜。前日のソフトボールに続いて、男子サッカーでも興奮した、相手はコロナの陽性者を出した南アメリカ。試合が決定したのが当日と言う離れ業。果たして日本はどんな精神状態で試合に臨んだのだろう。相手は守りを固めて勝ち点1を獲りに来たとしか思えない作戦。いくら日本が攻めても、南アはゴール前を選手で固めた。何とももどかしい前半が0たい0で終わった。 だがその重苦しい雰囲気を破ったのが20歳の若者だった。後半26分。レアルマドリードの久保建英が敵陣深く切り込み、左足を振るうとボールはゴールポスト内側のギリギリに吸い込まれた。わずか15歳で単独スペインに渡った天才児が、故国でのオリンピックに召集され、見事「勝ち点3」ゲットに貢献した。日本人サッカー選手のオリンピック得点最年少記録だった由。しかしあの小さな体で物凄い身体能力。南アも最後は日本の運動量について来れない感じだった。建感動をありがとうね建英。 しかしこの東京オリンピックは、何と言うゴタゴタ続きだろう。ロゴマークのパクリ疑惑から始まり、最後は演出担当、音楽担当、文化プログラム担当者の相次ぐ辞任と解任騒ぎ。新型コロナのパンデミックと相まって、よくもまあ開催出来たものだ。国民のワクチン接種率は先進国の中でも下の下の30%台だと言うのに。しかし辞任、解任の行動を知って唖然とした。何と言う無知、何と言う破廉恥、何と言う非常識。これじゃあオリンピックを開催する資格などあったもんじゃないよなあ。 外国チームにも色んなことが起きた。来日しながら選手が逃亡した国。チームの6名の感染が判明しただけでなく、引率したドクターがワクチン接種を受けてなかった国。コロナ感染を理由に不参加を表明した国が、不参加の理由は経費負担が出来なかったためで、その後参加を決めたなんてことも起きた。これからもきっと色んな予期せぬ出来事が起きるだろう。私はそんな胸騒ぎに襲われている。それが本音だ。 韓国がまたまた選手村に新たな「垂れ幕」を掲げて問題を起こした。あくまでも日本を貶めようとする作戦のようだ。なんと腐った根性なのだろう。日本を困らせて喜ぶ国民性。民度の低さを感じてならない。中国は尖閣への接近を中止した。理由はオリンピックのためではない。台風6号の進路が尖閣に向かうため危険と認識したのだろう。 軍艦島の廃墟 そんな折も折。ユネスコは世界文化遺産に登録された長崎県の通称「軍艦島」の朝鮮人労働者の状況に関する説明が不足と勧告した。韓国がかねてから「朝鮮人に対する日本の強制労働」と言い張り、ユネスコに異議を唱えていたのだ。それにはわが国にも原因の一つがある。NHKが制作したドクメンタリー「緑なき島」に事実と異なる場面を挿入したのだ。それを韓国は朝鮮人への差別と言い張った。 戦前の軍艦島風景 軍艦島(端島)の海底炭鉱は最新設備であったが、戦後75年を経て危険があるため「採掘の現場」は撮影許可が下りなかった。そこでNHKは筑豊地方の映像を一部挿入した。やせ衰えた体、裸に近い恰好、狭くて危険な坑道を這うようにして働く労働者。それを見つけた韓国が、朝鮮人への虐待と言い張った。だが現実は異なる。 当時の三菱炭鉱の坑道は高さが1.9mあって、這うような場所はない。安全のために服装はきちんとしており、使用していた照明付きの安全帽も映像のものとは異なる。そしてガス爆発を防ぐために、「裸電球」での照明はしてなかったことが当時の日本人工夫の証言で判明している。だが、NHKの会長は国会でその事実を証言しなかった。以上は自民党の青山参議院議員が苦労して調べたことだ。 何かあるごとに登場するこの少女像。故吉田清治が戦前の済州島で日本軍が韓国の少女を無理やり連行して従軍慰安婦にしたと言う、偽情報を複数の著書にした。それを信じた朝日新聞や北海道新聞が連載記事として何年にも亘って掲載した。それが全くの偽情報と分かってからも朝日新聞は掲載し続け、韓国はそれを根拠として国連の人権委員会に提訴し、日本の「進歩的知識人」が応援した。「河野談話」もその延長線上にあり、未だに尾を引く原因となっている。 だから一概に韓国の欺瞞を冷笑は出来ないが、彼の国では未だに「日本帝国の残虐性」を物語る神話として信仰され、ひいては基金の悪用などの不正にもつながっている。 さて東京オリンピックからは、選手が「人種差別への抗議」を示すことをIOCが許すことになった。写真は女子サッカーでイギリスチームが試合前に膝をつき、「人種差別」への抗議姿勢を示したもの。ごく緩やかな動きではあるが、世界は確実に変わっている。 今アルメニアには隣国イランからの観光客が押し寄せていると言う。理由はアルメニアが他国からの来訪者に対しても、イギリスのアストラゼネカ社のワクチンを無料で接種していため。この周辺は昔から「人種のるつぼ」であり、言語、宗教、民族も多様で長い紛争の地であった。だが、厳格なイスラム原理主義のイランが入手出来るワクチンは少ない。そして中国製のものは、効能が不明だ。 さて、金曜日の今夜は、東京オリンピックの開会式がある。ひょっとして聖火の最終ランナーは女子テニスの大坂なおみ選手が務めるのではないかとの情報がある。もちろん真偽のほどは分からない。なぜならこのブログは開会式に先立つ2時間前に書いているためだ。さてどうなるか、楽しみに観てみよう。ゴタゴタ続きの東京オリンピックが、彼女の登場で果たして丸く治まるかどうか。
2021.07.24
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~素晴らしき戦い~ 興奮しましたね、先日の日韓国際親善試合。まあサッカーでの日韓戦と言えば、「因縁の試合」とか良く言われるでしょ。しかし今頃なぜ試合をと思ったら、ワールドカップアジア第二次予選に向けての強化の一環ですってね。なるほど納得。どちらもヨーロッパ組多数を招集して臨んだ一戦。でもこのコロナ禍で、サポーター達は声を出さず、太鼓と拍手での応援となった。 試合前、私は何となく3対1で勝ちそうと感じた。根拠はなく、ただそうあって欲しいと願っただけ。開始早々から選手たちは異常を察知した由。相手が向かって来る気配を全然感じなかったそうだ。そこで思い切って突破し攻め続けた。あっという間に前半だけで3点。これには相手の監督が焦ったようだ。実は韓国は中心となる選手を怪我で欠いていたと言う。だがそれは結果論で、弱ければ負けるだけの話。 キャプテンのディフェンダー吉田麻也は試合前から気合を入れていた。長い日韓戦でこれまでに何度も煮え湯を飲まされ、屈辱を味わって来た。それだけにこの試合は落とせないと自分に言い聞かせていた由。最年長32歳の吉田の想いが、若手のメンバーにも伝わったのだろう。後半も積極的に仕掛け、シュート数でも韓国を圧倒したジャパン。そのまま3-0の圧勝だった。快哉。 具志川商業チーム センバツの第7日目は2回戦で、21世紀枠で初出場の沖縄の具志川商業を応援した。沖縄県以外の人は名前すら聞いたことはないいだろうが、沖縄で勤務した私は市の場所も市内の地名も知っている。地方都市の県立高で前評判も高くはなかったのだろうが、1回戦を突破しただけでも立派。この日も福岡大大濠を相手に最後まで善戦。延長戦で破れたが心からの拍手を送りたい。3試合とも接戦の好試合だった。 大相撲春場所も最終盤に近づいた。昨日は13日目。この日までずっとトップを走って来た小結の高安(左)が接戦の末に破れて10勝3敗となり、我慢強い相撲を取り続けて来た関脇の照ノ富士がこの日も思い切った相撲を取って同じく10勝3敗の相星となった。照ノ富士の大関復帰はこれで確定だろうし、高安も今の調子を持続したら、大関復帰も夢でなくなった。さて、残りの2日間は目が離せなくなった。 さて、いよいよ今シーズンのプロ野球がついに開幕した。公式戦は元に戻って143試合で、コロナ渦中の今年は延長戦はなく9回で終了し、同点の場合は引き分けとなる。今日は高校野球、大相撲、そしてプロ野球観戦と、とても忙しい一日となった。それもまたスポーツ好きには嬉しい悲鳴だ。 さてわが東北楽天は、久しぶりにホームでの開幕試合となった。開幕の3試合は全てのチケットが売れたとのこと。それだけファンもこの日を待ち望んでいたのだろう。日ハムを相手の先発は涌井で、通算10回目の開幕先発らしい。さすがはベテラン、落ち着いて観ることが出来た。1回の表を0で抑え、その裏トップバッターの辰巳がいきなり先頭打者ホームラン。これには笑いが止まらなかった。 楽天はその後も着実に得点を重ね、8対2で緒戦を物にした。勝利投手は先発の涌井。石井GM兼任監督にとっても初勝利となった。幸先良いスタートだ。なお、今日の第2戦に先発予定だったマー君こと田中投手は、ふくらはぎに「張り」があるとの理由で、登板回避となった。残念だがそんなこともあるさ。ここは慎重に治療し、完全な体調で試合に臨んでほしい。さて、今日もチャンネルの切り替えが忙しくなりそうな気配だ。
2021.03.27
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~スポーツとわたし~ 岸部四郎が死んだ。まだ71歳の若さだった。死因を調べたら「拡張型心筋症」と言う病気だった。だが何年か前に脳出血で倒れ、その後パーキンソン氏病も併発して闘病中だったようだ。名前は知っていた。20歳の時に映画「西遊記」で沙悟浄の役で出ていた由。因みに三蔵法師は夏目雅子で、孫悟空は堺正章だった。その夏目雅子も若くして死んだ。死因は確か白血病だったか。命の儚さを感じる。合掌。 女子プロテニスの4大タイトルマッチの一つ「USオープン」で大坂なおみが2回目の優勝を果たした。その前の試合では足を負傷し、決勝戦を棄権した。その試合で彼女は黒いマスクを着けて参加し、一時は準決勝をボイコットする姿勢を見せた。だが、大会本部は理解ある態度を示し、失格にはしなかった。人種問題で大揺れのアメリカ。協会もきっと何らかの選択を迫られたのだろう。 US女子オープンで彼女が用意した「黒マスク」は7枚。そこには人種差別で死んだ7人の男女の名前が刻してあった。その7枚全てを着用出来たら決勝戦進出だ。彼女はその目標に向かって邁進した。スポーツの世界に政治性を持ち込むことに対する批判があるのは当然だが。日本人と黒人のハーフである彼女が、人種問題に何らかのメッセージを送りたかったのは確かだ。 彼女自身が日本で差別を受けたことはないと話す。だが、今彼女が主に活動し生活の根拠があるのはアメリカ。その地で凄まじい人種差別、黒人蔑視の実態を観た。彼女のボーイフレンドは黒人のラッパー。それだけに何らかの声を上げたかったのだろう。信念を貫き通した彼女に、世界のマスコミは優しかっただけでなく、称賛の賛辞を送った。これで彼女は一流のアスリートとしてさらに成長したはずだ。 大相撲秋場所が始まった。初日から2日の横綱が全休とは20数年ぶりの異例事。こんな時こそ大関以下の力士の奮闘を待ちたい。そんな中で先場所カド番を脱出した大関の貴景勝が結婚した。相手は元大関北天祐(故人)の次女で、モデルだった女性。既に同居して大関を支えている由。因みに元大関の高安も結婚した模様。コロナ渦中で協会から処分された親方や力士がいた中で、爽やかな話題だった。 弟弟子に暴力を振るって2度処分され引退した貴ノ富士が、体重を50kg落として総合格闘技に参加する由。貴ノ岩もそうだったが、貴乃花親方の注意を守らない力士の結末がこれだ。その一方で、照ノ富士の復活。朝青竜の甥っ子の入幕、琴の若の息子で大鵬の孫の活躍、関脇正代の快進撃など話題は尽きない。まだ序盤だが、千秋楽まで熱い戦いを展開して欲しいものだ。 読売ジャイアンツの原監督が、監督としての球団新記録達成と言う。川上など錚々たる名監督がいるチームで、原監督は不振から監督を下ろされたことが何度かあった。それでも腐らずにこの栄光を手にした。そして過日は、早くも今季のマジックが点灯した。シーズン中のトレードに成功した巨人と、失敗したかに見える東北楽天。恐らく石井GMの見る目がなかったのだろう。プロの世界は厳しいものだ。<続く>
2020.09.18
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<最近の話題から> 東北楽天の今シーズンが終わった。1勝1敗で迎えたソフトバンクとのCS第3戦。この日の先発は岸。何とか踏ん張ったが1点差で敗れた。今季は則本と岸両エースの早期離脱、正捕手嶋の離脱とチーム事情が苦しい中で良く戦い、私も夢中になって応援した。来季、嶋はいないはず。FAで巨人へ行くはずだ。そして平石監督も解任されるはず。CS進出でも解任は野村監督以来のこと。実に嘆かわしい。 カタールのドーハで開催されていた世界陸上が終わった。時差の関係で深夜の実況放送が続いた。これも私を寝不足にさせた原因の一つ。男子競歩50kmと20kmの2つの金メダル。あれもライブで観た。そして男子4✖100mリレー。日本は新たなメンバーでアジア記録と日本記録を塗り替え、銅メダルを獲得。来年の東京オリンピックに向けて弾みになった。ただし8月の猛暑が今から思いやられる。 ラグビーWカップの日本チームの活躍は全くの想定外だった。初戦のロシア戦は「ほほう」と言った感じだったが、2戦目のアイルランド戦は点の取り方が厳しかった。あれでないと勝てなかったろう。何せ相手は世界ランク2位のチームで優勝候補なのだから。13日のスコットランド戦を残しているが、初めてベスト8つまり決勝リーグへ進出するのではないか。これにも興奮して、眠れない夜が続いたっけ。 女子ゴルフ渋野日向子の活躍が光る。先日の「日本女子オープン」では7位に留まったが、賞金獲得額は目下2位。「全英女子オープン」優勝を含めて今季3勝。20歳のシンデレラガールにまたしても幸運が訪れた。全米女子プロゴルフ協会の公式ツアーである台湾の試合の招待選手となることが決まった由。世界の強豪に臆することなく、いつもの沈着なプレーを見せて欲しいものだ。頼むぞ渋野選手。 男子フィギュアスケートの高橋大輔選手がアイスダンスに転向するとのニュースにも驚いた。数年前に現役を引退しながらその後再デビューした33歳のベテランが、平昌五輪アイスダンス日本代表の村元哉中(むらもと・かな26歳)とペアを組んで新たな挑戦をすると言う。元々体幹の強さでは定評があった彼が、良き相手を得て華麗なデビューが出来ることを願う。果敢なチャレンジ精神に敬意を表したい。 驚くことにこの人が蘇った。国民的歌手の美空ひばりがこの度AI技術により「新曲を歌った」のだ。死亡後の変化を人工知能で探り、彼女のために新たに作曲された「あれから」を熱唱。その表情としぐさ、服装、歌唱の特徴、語り口などをAIに学習させ、何度も修正を重ねた結果の快挙だった。作曲家、作詞家、ファン、家族の熱意と最新技術の高さ、今更ながらの彼女の歌唱力に酔いしれた一夜だった。
2019.10.09
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~誕生日のこと、スポーツのこと~ 夢を見た。自分の意思と異なり、勝手に足が危険な方に向かう。おいおい、そっちへ行ったら崖だよ。崖から落ちたら大変な目に遭うよ。ようやく場面は切り替わったものの、再び足元が不安定な場所へ出た。寝る前はしっかり「鼻呼吸テープ」を張っていたのに、朝起きたら喉がカラカラ。きっと夢の中で苦しみもがいていたのだろう。でも再び明るい朝を迎えられて一安心。 誕生日だった日曜は風が強かった。強風の中を10kmほど離れた兄宅へ行った。先ずは父、母、姉に線香を上げる。「今日で75歳になった」と言うと、兄はちゃんと知っていた。今年80歳になる兄は、36才の時に脳出血で倒れた。人生の半分以上が病気との戦い。兄嫁はそれを良く支えてくれた。亡くなった従兄弟の話や親戚の話を彼女から聞いた。ずっと親戚づきあいを代表していたのだ。 「一緒に昼食を」と言う義姉の言葉を遮って帰ることにした。「無駄なお金を使うことはないよ」と言う私に、彼女は小さな包みを渡してくれた。それは私が買って仏壇に供えた和菓子の一部。桜餅に鶯餅。そして栗饅頭。口が利けない兄も、餡子だけ舐めた。餅は誤嚥する可能性があるためだ。強風で疲れたが、兄宅を訪れて良かった。兄の風貌に亡き父の面影を感じた。 その夜、私は念願の散らし寿司を作った。「寿司の素」の説明を読んだら、炊き立てのご飯に混ぜるだけととても簡単。刻んだ卵焼き、タコとキュウリのキムチも一緒に混ぜた、数切れの刺身を別に食べた。これが実に美味。一人暮らしのささやかな誕生祝い。健康であることに感謝し、薄い焼酎の杯を挙げた。心は安らかだったはずなのに、その夜もなかなか寝付けず、睡眠薬を半分だけ飲んだのだった。 大相撲の春場所が終わった。横綱白鵬の全勝優勝。42度目の偉業だ。だが私は素直に喜べなかった。表彰式の土俵上で観衆に「三本締め」を呼びかけたのだ。本人は良いことをした積りだろうが、日本人の心には沿わないものだ。力士には力士の「分」がある。出過ぎてはいけない。謙譲と相手を敬う心。それが日本人の魂だ。 関脇貴景勝はプレッシャーに良く耐え10勝目を手にした。ある日のインタビュー時には、必死に吐き気を堪えているのが分かった。場所後は新大関当確のはず。一方敗れた栃ノ心は逆に大関の座から陥落することになった。来場所は関脇だが、10勝して大関にカムバックして欲しい。元貴乃花の顔が柔和になった。きっと心に期するものがあるのだろう。「親方の束縛」がようやく解けたのだと思う。 世界フィギュアで男子の羽生選手は銀メダルに終わった。怪我の影響が少し残っていたのだろうか。だが、翌日のインタビューでは優勝したアメリカの選手を讃えていたのが立派。女子はロシア勢などがメダルを独占し、紀平選手は4位に終わった。それもきっと良い経験になるはず。「いだてん」に出ていたピエール瀧が逮捕された。折角のオリンピック話に傷がついたが、直ぐに代役を立てた由。 イチローが引退した。日本で開幕戦をやれたのも、45才の現役選手として出場出来たのも、すべてはマリナーズの配慮。今後球団では彼に何らかの役職を与えるとも聞く。それらはこれまでのイチローの活躍に対する感謝以外の何物でもない。彼は現役選手としての限界を悟って自ら退き、球団は大選手の長年の貢献に報いた。白鵬に言いたいのは、「評価は人がする」と言う厳粛な事実だ。
2019.03.26
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~若者たちの活躍~ フジバカマ 日米野球は侍ジャパンの圧勝に終わった。6戦して5勝1敗の好成績。ジャイアンツとの練習試合では実力がまだ出せなかったジャパン。大リーグ側は若手中心のメンバーだが、第1戦目のサヨナラ勝ちをはじめとし、先行されても最後には逆転する強さがあったのには驚いた。日本が強くなったのか、大リーグ側が甘く見ていたのかは分からないが、ゴジラ松井も真っ青だったのではないか。実に痛快だ。 ボロギク? 話は変わって、東北楽天の聖澤外野手が戦力外通告を受けた。若手の代表格として、さんざんフィールドを駆け抜けた彼。盗塁王にもなったことのあるナイスガイが、30歳を過ぎてとうとう戦力外通告を受ける身になったとは、歴史の流れを禁じ得ない。その代わりと言っては何だが、ヤクルトを戦力外になった由規選手が楽天の育成選手となった。則本投手の弟も育成選手に採用。何とか一花咲かせてほしい。 アカマンマ 横綱の稀勢の里がまたまた休場した。初日から4連敗後の不戦敗と休場には哀れさがつきまとう。怪我を押して優勝した場所もあったが、無理な出場は力士にとって命取り。大関だった照ノ富士が今は幕下。彼も無理な出場が祟ったのに加え、「貴ノ岩暴行事件」の際、連帯責任で白鵬に正座を強制された。膝が故障中だった彼は、その後相撲が取れなくなった。白鵬の罪は重いと、私は今でもそう思っている。 ノブドウ そんな中で若い選手たちが頑張っている。大リーグ、エンゼルスの大谷選手は二刀流の活躍が認められて、アメリカンリーグの新人王に選ばれた。怪我をして欠場した試合が多かったのにだ。投手としては4勝を挙げ、野手としてはホームラン22本を放った。あのベーブルース以来の二刀流はアメリカ人に歓喜をもたらし、2位に圧倒的な差をつけての選出。さすがの張本氏も「大アッパレ」を付けた。 ヒメツルソバ 先日引退した福原愛さん、石川佳純さんと続いた女子卓球界のエースだが、ここに来て第3のエースが登場した。伊藤美誠選手(18歳)がその人。スエーデンの大会では世界ランキング6位、2位、1位の中国人選手を次々に破ってシングル戦で初優勝し、オーストリアの大会では盟友平野美宇選手と組んでダブルスで優勝した。強い相手を全く怖がらない精神力は大したものだ。 珍しい野草の名は? 一方、男子卓球界にも超大物が話題をさらっている。これまでのエースは水谷隼選手。19歳だが世界ランキングは最高で6位にまでなった。これを急追しているのが張本智和選手。まだ15歳の若さだが、世界ランキングは10位に。あの「チョアー」の掛け声と、強い相手を恐れない攻撃力が見ものだ。テニス界の錦織選手や大坂選手も世界有数のアスリートに育った。今後の活躍が楽しみだ。 アザミ フィギュアスケートスケートの世界にも、凄い新人が現われた。女子の紀平梨花さんがその人。16歳で初めて出場したNHK杯だが、いきなり優勝とは驚く。日本人には珍しく手足が長くて見栄えがする。男子は羽生結弦選手が盤石だが、先のNHK杯では宇野昌磨選手が優勝。ロシアの大会では、羽生選手が怪我を押して出場し、またまた今季2度目の優勝をさらった。足の怪我が早く治ることを祈りたい。 プロテニス界の第一人者は錦織選手と大坂選手だが、その2人が近々混合ダブルスのコンビを組むと言う。もし実現するなら、本当に楽しみだ。
2018.11.20
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~秋の夜の一石二鳥~ 少し前の日、TVの番組欄を見た。パリーグは試合があったが、セの広島ー巨人戦はない。あれれ、どうしたのかと訝ったが直ぐに気づいた。ファイナルステージで巨人が1勝も出来ず敗退したことを忘れていたのだ。数日後もまた番組欄。どこにもプロ野球の試合はない。あっと思った。パもソフトバンクの圧勝に終わったんだったね。さて、今日のドラフト会議はどうなるかなあ。 プロボクシングWBAバンタム級世界タイトルマッチ。チャンピオンの村田が2度目の防衛を果たすかと興味津々だった。だが、TVの番組欄に載ってない。なんだなんだ一体全体。不思議に思って見ると、防衛戦が行われるのはアメリカのラスベガス。しかもネットでの独占中継だ。その夜ニュースで、村田が0-3の圧倒的な差で敗れたことを知った。納得行かないが、完全に相手側に研究されていた由。 福岡で開催された「プリンセス駅伝」の3区でとんでもないことが起きた。ここは3.4kmの最短区間で、各チームのスピードランナーが競い合う箇所。ところが3位で中継地に来たチームの選手がいない。数秒遅れでスタートしたその選手は、次の中継地の300m手前で倒れ、這ってタスキを届けた。その後同選手は脛を骨折していたことが判明。新鋭のチームだけに必死でタスキをつないだのだろう。 この区間では別の事故も起きた。選手がレース中に意識朦朧となり、同じ場所を3回グルグル回った後、野原に倒れ込んだ由。こちらはタスキが繋がらずに記録は途絶え、這いながらタスキをつないだチームはその後挽回し21位でゴールした。監督が中止を申し出たにも関わらず、選手は怪我を押して走ったのだが、観ていて気の毒だった。高温下のレースが懸念される東京オリンピックが心配だ。 卓球の福原愛さんが現役を引退した。愛ちゃんと言えばわずか3歳で卓球に挑み、連日母親と練習に励んだことで有名。最初は2回くらいしか打ち返せなかったのが、1年後には千回もラリーが続くようになったと言うから驚く。TVで明石家さんまにいじられ、大泣きした姿が思い出される。その後プロ宣言し、中国のチームに加わって武者修行。日本選手プロ化の先駆けでもあった。 彼女の頑張りがあったからこそ、日本チームがオリンピックでメダルを獲得出来たと思う。その後次々に若手が育ち、しかも世界で活躍出来る実力者が急増。リオの後、台湾の選手と結婚して女の赤ちゃんにも恵まれた。あれだけ頑張ったんだから、もうゆっくり休んでも良いよね。26年もの長い間、頑張り抜いた愛ちゃん、本当にお疲れ様。そしてありがとうございました。わが仙台の誇りです。 ある夜、私は靴下、ズボン、セーターを脱いで、家の中をグルグル歩き回った。居間→廊下→台所→居間のコースを歌を歌いながら手を振って行進。そして時々は逆回り。奇妙だが、シャッターが閉じているので平気。歩きは運動不足解消のためで、歌は喉の筋肉を動かし誤嚥を防ぐため。終了後温めの残り湯を浴び、1年ぶりの睡眠薬。10時間ほど眠ったが、今もまだ耳鳴りが残る。う~む、しぶといなあ。
2018.10.25
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~スポーツから学ぶもの~ 台原森林公園にて メジャーでの初対決はマー君の勝利と言えようか。NYヤンキース対エンゼルスの試合。大谷はエンゼルスの4番DHとして出場した。結果はフォアボールで1度塁に出たものの三振を含めてヒットは打てなかった。日本でもマー君には全く歯が立たなかった大谷。この日もメジャーの先輩の技術に屈した。だが物語はまだ序章。きっとこれからも長きにわたって、真摯な戦いが繰り広げられることだろう。 <台原駅前のレリーフ=部分> WBAバンタム級タイトルマッチで、井上尚弥は1回TKOで新チャンピオンに。これでライトフライ級、スーパーフライ級に続き、3つ目のチャンピオンベルトを手にした彼。最速での3階級制覇の由。しかし今回の計量には驚いた。ジェイミー・マクドネル(英)はパスしたものの、試合では6kg以上の体重オーバー。リーチ、身長、体重が勝るチャンピオンに、彼は敢然と立ち向かって圧勝したのだ。 定禅寺通りにて 大相撲夏場所は横綱鶴竜の優勝で終わった。2場所連続、通算5度目の優勝は逆転によるもの。モンゴルの父親は国立大学の教授。彼自身も寡黙で真面目な男だ。その温和さが、例の暴力事件連座にも繋がったのだろう。だが彼は一言も弁解せず、ひたすら稽古に励んだ。今回の優勝はその精進の賜物だろう。実に立派な力士だと思う。白鵬には彼の爪のあかでも煎じて飲ませたいものだ。 佐藤忠良記念館にて 優勝出来なかった関脇栃ノ心も立派だった。結果は13勝2敗の準優勝。鶴竜には敗れたが、白鵬は倒した。これで3場所通算が37勝8敗の好成績。場所後の臨時評議会開催が決定しており、大関昇進は確実だ。負傷して一時は幕下まで落ちた苦労人。今場所も最後まで優勝を争い、花道の奥でこみ上げる胃液を必死に堪える姿が印象的だった。ジョージアの英雄には今後も精進を重ね、上を狙って欲しい。 台原森林公園にて 白鵬は11勝4敗で終わった。横綱審議会から「張り手」や「かち上げ」を注意され、さらにパワーが落ちた。あの暴力事件の実質的な首謀者で、まだ影響もあるだろう。直接の被害者十両の貴ノ岩は、11勝を挙げた。その一方で隠れた被害者の照ノ富士は1勝も出来ず、来場所は幕下に転落する。元大関で横綱も目前だっただけに、怪我への認識が甘かったのは否めない。気の毒だが何とか再復活して欲しい。 <仙台市博物館前にて> 審判部委員に下がった貴乃花親方の姿を、千秋楽の土俵下で初めて見た。審判部長はかつての盟友である阿武松親方で、副部長は高田川親方。現役時代のしこ名は安芸乃島で、貴乃花の兄弟子に当たる。だが現役当時は弟弟子の貴乃花を傷めつけ、それが問題化して引退後は他の部屋に移籍し、親方になった経緯がある。そのことを根に持ち、未だに貴乃花を目の敵にしている由。何という執念だろう。 <仙台市博物館にて> さて、驚くべき事実が判明した。何かと問題になっている日大アメフト部だが、昨年20名の部員が大量に退部した。その原因がコーチの暴力だったと言うから論外。パワハラに恐怖を抱き、止む無く退部した学生たち。その一方、関学の被害者側から被害届を受けて、警視庁が日大の関係者から事情聴取を始めた由。ついにこの時が来た。 <仙台市博物館にて> 日大の学生たちも謝罪声明した。その過程でコーチから、問題の追跡を止めるよう言われた由。OB達は内田前監督派、反前監督派に分裂したまま。注目のアメフト関東学連は内田監督と井上コーチの除名(上位委員会決定事項のため予定)、森ヘッドコーチの資格はく奪、当該学生とチームの条件付き資格停止を公表。この結果はスポーツ庁長官にも報告された由。今後は法的な裁定が司直の手に委ねられる。だが日大では未だ第三者委員会すら設置されてないのが現状。その前途は限りなく暗い。
2018.05.30
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~興奮と感激~ *写真はすべてネットから借用したものです。 <2人のそっくりさんが平昌で> 平昌五輪のホームページが何者かに侵入されたと言う。そして開会式への妨害を試みた形跡もあった由。アメリカの調査によれば、犯人はロシア。その目的はドーピングで国としての参加を阻止された腹いせらしい。個人参加となったロシア人選手。優勝した場合は国歌に代わる音楽が流されるが、中には表彰台でロシア国歌を口ずさんだ選手もいたと聞く。 男子フィギュアスケート競技で、中国の審判が日本の宇野選手に極端に低い点数をつけ、自国の選手には逆に高い点をつけて問題となった。だが、宇野選手の銀メダルは動かなかった。ショートトラックでは北朝鮮の選手が韓国選手の滑走を何度か妨害した由。また韓国の女子パシュートは、最後尾の選手が極端に遅れたためメダルを取れず、国内では猛烈なバッシングを受けたそうだ。 それに引き替え、フィギュアスケートのエキディビジョンでは、孤立していた北朝鮮のアイスダンスの男女をイタリアの選手が隣に招き、韓国の選手も近くに呼んで記念撮影をしたそうだ。女子アイススケート500mで優勝した小平選手はオリンピック記録更新に騒ぐ場内に「シィ!」のサインを出して次のレースの選手たちのために静粛を求めた。 だが韓国の李相花選手が銀メダルに終わるとハグして慰め、今もリスペクトしてることを伝えた由。2人は長年のライバルでもあったが、お互いの国を訪ねる友人でもあった由。 金メダルを有望視されていたノルディックスキー複合の渡部暁斗選手は、ノーマルヒルの銀1つに終わった。だが、試合終了後、彼は肋軟骨を骨折していたことが判明。それも本人の口からではなく、監督が漏らして分かったのだ。骨折の痛みを隠して、ラージヒルにも団体にも出場し続けた彼。何と言う我慢強い男だろう。レジェンド葛西選手(45歳)が次の北京五輪への出場を狙うと言うから恐ろしい。 メダルには届かなかったが、宮原選手(4位)、坂本選手(6位)の奮闘は見事だった。共にオリンピックの場で自己最高点を出すとは立派。手足が長く、体力のある外国選手に力負けはしたが、日本女性の優雅さをいかんなく発揮した。フリーの後半にジャンプを集中して高得点を挙げる戦法が話題となり、ルール改正が論議されるかも。それにしても15歳の金メダリスト、ザギトワ選手の妖艶さに驚く。 今回かなり時間を割いて観たのがカーリング。合計で5敗しての銅メダルは立派。本橋選手が中心になって作ったこのチームは、北見市出身者の集まり。仲間意識が強く、団結力があった。「そだね♪」の北見弁に何度癒されたか。一方の男子チームはスポンサーがなかなか見つからず、競技続行に苦労している由。カーリングは頭脳、技術、体力の3拍子揃わないと至難なゲーム。それに資金面もだ。 仙台市出身の羽生選手は66年ぶりのオリンピック2連覇達成。今回は大怪我を克服しての偉業だから、なおさら凄いの一言だ。エキディビジョンまで頑張ってこなし、最後はイタリアの選手にリフティングで頭上まで持ち上げられていた。痛み止めを打っての五輪だっただけに、今後も治療続行とのこと。宮城県では県民栄誉賞の授賞とパレードが企画されている。どうもお疲れ様でした。 やりました高木姉妹。姉の菜那選手はマススタートとパシュートで2つの金メダルゲット。妹の美帆選手はパシュートで金、1500mで銀、100mで銅の3色をゲット。姉は高卒後実業団に入って鍛え、妹は大学に進学して一早くオリンピックに出場。その後の好不調を重ね、今回オランダ人監督の指導の下に、大きな花を咲かせた。長年の姉妹の努力に、大きな拍手を送りたい。 さて今大会ほど政治の影響が浮き出たオリンピックもなかったのではないか。国連が渡航禁止措置を取った北朝鮮の高官を、韓国は何の迷いもなく来賓として受け入れた。金正恩の妹である金与正のこの尊大な態度はどうだろう。アメリカも開会式と閉会式に政府高官を派遣したが、両国間の協議や対話は実現せず仕舞い。トランプ大領領による北への制裁活動は、今後さらに厳しくなる気配だ。 ともあれ心配された、オリンピック開催中に北朝鮮による攻撃や核実験、ミサイル発射などの挑発は起きなかった。引き続き開催されるパラリンピックも、きっと安泰のはず。スポーツが人間の行動である限り、政治の影響を全く排除することは不可能だが、せめて平和な一時であって欲しいと願う。それが東京オリンピック、札幌冬季オリンピックまで繋がればさらに嬉しい。
2018.02.27
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~ピョンチャンオリンピック~ お隣の韓国で開催中の平昌五輪。正直言ってあんまり良い気持ちはしませんでした。突然北朝鮮が方針を変更して無理やり参加し、中には韓国との合同チームを組む種目まで出て来たのですから。そして政府高官、文化使節、美女応援団の派遣などで人目を引き、中には経済制裁に反する韓国からの援助を引き出すなど、やりたい放題の観がありましたのでね。 一方韓国の文政権も、北朝鮮の参加を政治利用したような印象が強くて嫌でした。また会場が寒過ぎ、風が強くて競技に不向き、宿泊や交通が不便などの悪評も聞こえていましたからね。そして選手村に泊まらない国が出たり、ノロウイルスに感染する選手が出るなど、環境にも問題があるように感じていました。そんな訳で、応援にも身が入らなかったのでした。 ところが日本の選手が活躍し出すと現金なもので、途端に観戦が楽しみになりました。今はカーリングに夢中になり、少々寝不足気味の私です。メダルも徐々に増えて来ましたね。昨日の男子フィギュアスケートの金銀同時ゲットで、過去のメダル獲得数を早くも上回ったそうですから立派です。 そして、ブログのアクセス数が減少していること。これもオリンピック中継と重なっているのですから仕方ありませんね。 さて、これまでにメダルを取った選手の印象を、私なりに記してみましょうか。 高梨沙羅選手 女子ジャンプ銅メダル 前回のソチでは4位で、惜しくもメダルに手が届きませんでしたね。今シーズンはなかなか大会で優勝出来なくて心配していたのですが、本番で見事銅メダルゲットは立派でした。 原大智選手 男子モーグル・フリースタイル銅メダル 若手のホープで生きの良い選手。今回は金メダルを狙ってるとはっきり宣言してましたね。結果は銅メダルでしたが、物おじしない強い気持ちが素晴らしかったです。 平野歩夢選手 男子スノーボード・ハーフパイプ銀メダル 1回目の滑走で失敗しながら、3回目の滑走で見事大技を出しましたね。最後まで優勝したアメリカの選手と手に汗を握る死闘を繰り返し、敗れはしたものの怪我を克服しての銀メダルは立派でした。 渡部暁斗選手 男子ノルディックスキー複合 銀メダル 前回のソチに続いての銀メダル獲得はさすが実力者。優勝者に最後の登り坂で抜かれてしまいましたが、体格の優れた欧米の選手に混じっての力強いスキーは日本選手のお手本でした。 小平奈緒選手 女子スピードスケート千m銀メダル スケートを極めるために良き指導者がいる信州大学教育学部に進学し、卒業後はある病院の援助を受けながら競技を続け、オランダへ留学するなど努力の人。この後得意な500mでも期待出来ますね。 高木美帆選手 女子スピードスケート1500m銀メダル 千m銅メダル 前回のソチはチャレンジ精神不足で参加出来ず。8年ぶりのオリンピックで見事2つのメダルをゲットしたのは立派。この後にあるバシュート(団体)でも、上位に食い込めるのが楽しみ。 羽生結弦選手がついにやりました。練習中の怪我で日本選手権にも出ないまま平昌の代表に選ばれたものの、本当に大丈夫なのか心配されました。それがつい数日前に会場で練習し、SPで堂々の1位となったのには驚いたものです。そして昨日のフリーでも得点を重ね、何と何とソチに続いて2大会連続の金メダルゲットには痺れましたね。これは66年ぶりの快挙とか。まさに天才児です。 試合後のインタビューで「大丈夫でしたか」と聞かれた彼の答えは、「オリンピックには慣れてますから」。ハラハラドキドキしてたのは周囲の人だけで、本人は自分を信じ全力を尽くして来たのですね。そして演技後、負傷した足にそっと触れていた由。その理由を聞かれて曰く。「良く足が持ってくれたことに感謝しました」と。きっと謙虚なその姿勢こそが、世界の王者たる所以なのでしょう。 そして驚くことに、フリーの最後に演技した宇野昌磨選手選手が世界の強豪たちを押しのけ、堂々銀メダルに輝きました。日本選手のこの種目オリンピックでの金銀独占は初めての快挙の由。点数が出た後、本人はポカンとしていましたね。まさか自分が銀メダルを取ったとは思っても見なかったのでしょう。羽生選手が怪我で欠場中、彼は本当に頑張っていました。きっとその努力が報われたのですね。 閉幕まで1週間となりましたが、日本選手の活躍はこれからも続くと思われます。皆さん頑張って応援しましょうね。と言う訳で、急遽今日は平昌の話題を挿入しました。 さて、将棋の世界でも朗報です。朝日杯の準決勝、決勝で勝った中学生棋士藤井五段が何と何と優勝しました。中学生の優勝は初めての快挙。さらに今回の優勝で六段昇格が決定しました。五段になってまだ16日しか経ってないのに、規定により最速での昇格となりました。これも最年少記録で、次々に記録を破る勢いは驚異的ですね。今後の活躍がさらに楽しみになりました。
2018.02.18
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~果たして真実とは何か?~ 一昨日の夜、TVで特別番組が放送された。渦中の人、貴乃花親方に対する単独インタビューだ。インタビュアーは映画の山本晋也監督。と言うよりも今は気さくな芸能人と言った感じのおっちゃん。彼のフランクな話し方が親方の心を和らげたのか、口ぶりは慎重だったが上手に発言を引き出せたのではないか。寡黙な親方が理路整然と話し、これまで言われて来た印象とまるで違っていたことに驚いた。 さらに驚いたのは、親方から相撲協会へは全く説明がないと言われていたのに、20通もの各種説明資料を提出されていたことだ。喚問を受けた理事会の席で配布された資料も、わずか15分ほどしか理事や評議委員の目に触れず、その直後に全て回収された。あの時知ることが出来なかった資料内容の一端が、今回明らかにされたのだ。 あの事件当夜の状況も、協会の説明とはまるで違っていた。元日馬富士が「殺すぞ」と日本語とモンゴル語で言い、アイスピックを持ち出したことも分かった。力を以て他の部屋の力士を脅迫したのだし、モンゴル軍団を乱した不埒者を、モンゴルの3横綱が集団で懲らしめたのが明確になった。貴ノ岩の負傷は一方的な制裁で、決してあってはならないことだ。白鵬に正座させられた照ノ富士も膝が悪化した。 協会が発表した貴ノ岩の容態は本場所に出場可能と言うもので、提出された診断書に誤解があったとの説明だった。だが今回明らかになった診断書では、「右側頭骨骨折」と「中耳血腫」の病名。頭痛、目まいが起きるほど体調が悪く、病院へなかなか行けなかったのが診断書のタイムラグの原因だ。それに頭部打撃の後遺症は後で現れることが多い。事実貴ノ岩は2場所連続で全休する羽目になった。 高野危機管理委員長が貴乃花の調査協力拒否をなじったのも、池坊評議員会議長が理事長への不敬をなじったのもすべては個人的見解であり、法的な強制力はなかった。また協会にとって不都合でも、理事資格をはく奪した評議会の決議は、法的に正当なものではなかったことになる。この2人を含めて、評議員は全て八角理事長が推薦した人。おまけに法的な解釈と運用が間違っていたのだから恐ろしい。 貴乃花親方の理事復帰はならなかった。また盟友錣山親方の副理事当選もならなかった。全ては旧態依然の協会を護持しようとした八角理事長側の計算通りとなった。その全てを、実は貴乃花親方は見通していたのだと思う。だから一門から別の親方を理事候補に立て、自分だけの1票で立候補したのだ。何と言う潔さ。何と言う堅い信念だろう。その親方は、神事である相撲道を自分は守るのだと言う。 果たしてこんなことが一理事の立場で主張出来ただろうか。答えは否だ。理事長以下、コテンパンに反対され、握りつぶされたと思う。今回の暴力事件好例だ。協会の恥と問題点が明らかになれば、公益法人としての相撲協会は文科省から咎められ、公益法人から外されかねない。そうすれば多大な税金を納付する立場に変わるのだ。それだけは避けようと、理事長グループは結束した。自分達は正義だと信じて。 さて、この特番で実態が明らかにされたことで、今後どのような進展があるのかどうか。放送局は相撲協会にも取材を申し入れているが、未だに回答はないそうだ。今後平委員に落ちるであろう貴乃花親方への批判はどうなるだろう。まさか相撲界からの追放は出来ないはず。そして肝心の貴ノ岩は、本当に再起出来るのかどうか。いずれも大きな問題だ。 ともあれ大相撲界の闇は深く、貴乃花部屋にも闇の部分があると聞く。どこまで相撲協会の自浄作用が働くのか。貴乃花親方の理事復活がいつになったら実現するのか。そして貴ノ岩自身の幕内復帰が本当に出来るのか。それ以前に今回の放送が引き金になり、文科省から相撲協会への何らかの指導や喚問があるのかどうか。一連の事件全てが決着した訳ではないと、私は密かに思っているのだが。
2018.02.09
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不器用なのでさほど運動する方ではないが、結構スポーツ観戦は好きな方だ。しばらく他のテーマが続いたため出遅れた感はあるが、私が気になったスポーツ関係のニュースを幾つか伝えたい。 横綱に昇進した稀勢の里だが、初めての土俵入りを明治神宮で奉納した。堂々たる雲竜型の土俵入りは、やはり観る人の胸を熱くするものがあった。一昨日、国技館での大相撲トーナメントでも優勝。今後の活躍を祈念したい。 一方、悲しいニュースもあった。時津風部屋の元小結、時天空(写真右)の訃報だ。彼はモンゴルの農業大学から東京農大に転学し大相撲に入門。大学も卒業した努力家だ。だが悪性リンパ腫に冒されて引退し、部屋付きの間垣親方になった。もちろん日本に帰化してのことだ。残念ながら病魔に勝てず、先月末に亡くなった由。享年37歳。相撲と日本をこよなく愛した力士の死を悼む。 北京オリンピック男子100m×4リレーで優勝したジャマイカチームだが、メンバーの1人カーター選手から禁止薬物が出た。そして同チームの金メダルははく奪され、日本チームが銀メダルに昇格する由。あのジャマイカまでもドーピング疑惑とは驚いた。ボルト選手は悲しみながら金メダルを返却したそうだが、カーター選手はスポーツ裁判所に提訴する由。 2月1日からプロ野球のキャンプが始まった。昨年優勝の日本ハムは目下アメリカでキャンプ中だが、悲しいニュースが飛び込んで来た。何と投打の中心である大谷選手が足首の怪我で調整中。この3月に日本で開催されるWBCには出場出来ない由。う~む、残念。ついでに我が東北楽天のオコエ瑠偉選手だが、右手薬指の靱帯損傷で手術のため、2か月間の治療を要する由。もっと前に手当しておかないとねえ! 早稲田大学2年生の渡辺一平選手が「東京都競泳選手権」男子200m平泳ぎで、2分6秒67の世界新記録を出して優勝した。同選手はリオの同種目では6位に終わったが、その後も記録を伸ばして今回の快挙につながった。身長は190cm。長い手足をフル回転させる泳法で、東京オリンピックの期待の星だ。 国内のボルダリング大会で、14歳の伊藤ふたば選手が優勝した。彼女は4歳の頃からこの種目に取り組んでいるとか聞いた。最近はこの装置を備えている幼稚園が増えている由。年少者は体重が軽いため、指先にかかる負荷が少なくて済むのだ。 東京オリンピックでは、このスポーツクライミングが正式種目となっている。スピードを競う種目、制覇したコースの数を競う種目、到達した高さを競う種目の合計で優勝を争うようだが、彼女も有望な候補選手になりそうだ。 女子スキージャンプ種目の高梨沙羅選手が、ワールドカップ50勝目を挙げた。49勝目から5試合ほど足踏みした後の快挙。その後はオーストラリアに転戦し、先日52勝目を挙げた。これで男女の最高勝利数に並び、後1勝で世界新記録なのだとか。まだ20歳と若手のホープ。22歳の伊藤有希選手もW杯で2勝しており、来年のピョンチャン(平昌)冬季オリンピックが楽しみになった。 頑張っているのは何も若手だけとは限らない。サッカー界のレジェンド、J2横浜FC所属の三浦知良選手は、今月の26日で満50歳。だから今季は50歳の現役選手になるのだ。もちろんフル出場するための厳しい練習を今でも欠かさない。全身全霊でプレーする姿は、きっと若手の手本になるはずだ。 また一つ嬉しいニュースが飛び込んで来た。アメリカアリゾナ州の「フェニックスオープン」で戦っていた松山英樹選手が、最終日にプレーオフでの優勝を決めた。4ホール目でのことだった。危ない場面もあったが、最後まで落ち着いたプレーはさすが。これで昨年に引き続いての連続優勝。そして全米ツアー通算4勝目(日本選手で最多)をもぎ取ったのは立派。大きな「あっぱれ!!」を上げたい。(^^♪ 最後はバレーの話。フランスの「ローザンヌ国際バレーコンクール」は若手の登竜門だが、日本の男子選手が2人入賞した。17歳の中尾太亮(写真右)さんはドイツの大学に留学中。昨年は怪我で途中棄権した由。今回はその無念を見事に晴らした。そして15歳の山元耕陽(写真左)さんは4位入賞。2人の快挙に、日本の後輩たちも大いに喜んだことだろう。
2017.02.07
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いや~っ、凄かったですねえ。昨夜の対サウジアラビア戦。ハリル監督、明らかにこれまでとは作戦を変えたように思いましたね。怒涛のような寄せで、シュート数もコーナーキックの数も、日本の方が圧倒的に勝っていました。 前半終了間際、清武のPKで1点先取。後半には原口が手堅く押し込んで2点目をゲット。あのまま2-0で行ってほしいと強く願ったものでした。だがそう簡単には行かず、Bグループ1位のサウジアラビアに1点を返されてしまいましたね。それでも我慢してそのまま試合終了。何とか勝ち点3をもぎ取りましたよ。 試合直後の仮順位がこれ。日本はBグループの暫定2位に躍り出たのです。もしあのまま2-0で勝っていたら、日本が首位になってましたね。そしてその後、強豪オーストラリアが最下位のタイと2-2の、まさかの引き分けで終わり、日本の2位は暫定ではなくなったのですから嬉しいねえ。次は来年の3月にアウェーでUAEと。気温40度以上の猛暑の中での戦いになるようですよ。頑張れ日本。 先日TVを観ていて驚いた。あのキュウリのQちゃん。いや女子ジャンプスキーの高梨沙羅選手(20歳)がやけにきれいになったことに。んんん?と思ったのだが、彼女最近目を一重から二重に、そして鼻の形をプチ整形したんですって。へえ~っ、いつもは中学生か高校生のような彼女がねえ。そのQちゃん、いや沙羅選手、あのレジェンド葛西選手と一緒にW杯へ旅立って行きました。今季もきっと大活躍することでしょうね。頑張れ沙羅ちゃん。 一方の浅田真央選手(26歳)はなかなか調子が上がりませんね。1年間の休養から復帰し、再び世界の女子フィギュアスケート界を席巻するかと思っていたのですが、伸び悩んでいます。先日はグランプリシリーズ4戦目のフランス杯でまさかの9位。これには歴戦の彼女も甚く感じたのか「12月の全日本でもダメなら、今季はそれで終わりにする」と語った由。 かつてのライバル韓国のキム・ヨナ選手はとっくに引退して第一線から退きましたね。年齢はまだ26歳と若いのですが、フィギュアスケートの世界では、次々に若い人が出て来て厳しい競争なんですよね。きっとそれだけに体力の消耗も激しいのでしょう。もうあまり無理して欲しくないよね、真央ちゃん。 さて過日の侍ジャパンの戦いにも痺れたね。これは来年3月のWBC本番に向けての強化試合で、メキシコとは1勝1敗だった。初戦はメジャー球のツルツル感に慣れないのか、大敗を喫してしまったね。2戦目は確か圧倒的な差だったような。 第3戦、第4戦は対オランダ戦。こちらは息を殺すような接戦で、2戦とも延長10回タイブレーク方式での戦い。どちらも日本が勝ったんだけど、圧倒的な強さはなかったかもねえ。原因はなんじゃろねえ、小久保監督。仁志がコーチとしてベンチに入っていたのは懐かしかったが、あの権藤さんまでベンチに入っていたのには驚いたよ。だってもう80近いんじゃないのかなあ。(調べたら今年で78歳でした) 大相撲九州場所が始まりましたなあ。綱取りがかかる豪栄道は、初日から3連勝で無難なスタート。上位に上がった遠藤も大関などと対戦して2勝1敗と良い感じ。その一方でカド番大関の照ノ富士。膝の調子が思わしくないのか、1勝2敗と冴えません。あの巨漢力士の逸の城は体重を18kgほど落として楽になったせいか、相撲内容も良くなった感じ。 休場明けの横綱白鵬は3連勝で、とうとう通算の勝ち星が千勝に達したんだよね。これは魁皇、千代の富士に次ぐ記録なんだけど、このまま行くと来年の春場所にはトップに立つと思うよ。だって3人の中では一番若いし、まだまだ力はあるもんね。頑張れ白鵬~っ!! そうそう、博多駅前の陥没事故。あっと言う間に修復が終わって、また通行出来るようになったよね。恐るべき日本の技術。福岡の話なので、ついでに便乗させてもらいました。 年間ランキング上位8名で戦うテニスの錦織選手が世界ランク3位の選手を初戦で下したのも凄いニュースだったけど、今日はプロゴルフの松山英樹選手を取り上げようと思うんだ。先日も彼は「太平洋マスターズ」で完全優勝して賞金4千万円をゲットしたんだよ。完全優勝と言うのは、初日から4日間ずっとトップを譲らなかったと言う試合内容。それだけ安定してるんだろうね。 そして最近の約1か月間の間に稼いだ賞金が、何と4億円近いんだってねえ。腕一本でこれだけ稼ぐのだから凄いなんてもんじゃない。かつてのライバル石川遼選手を、今では完全に凌駕してしまった。凄いなあ松山選手。これからも彼の強い精神に期待しよう。 最後に今季はパリーグ5位に終わったわが東北楽天のことについても触れておこうか。あのドラフトではなんと10名中7名は投手を取ったんだよね。そして育成選手4人のうち2人が投手だった。今季はエースの則本が、11勝11敗と1つも貯金を作れなかった。やはり投手力の強化が大事だと梨田監督は考えたんだろう。 そしてFA宣言した西武の岸投手の獲得と、ソフトバンクから戦力外通告を受けた細川捕手の獲得へも乗り出した。今季は名捕手嶋の怪我にも泣いたもんねえ。就任後は冗談ばっかり言っていた梨田監督。来年はもう冗談は「無しだ」よ。本気になって勝ちに行ってもらわないと、ファンは面白くないんだよね。頼むから強い東北楽天を見せてくれ~。頼んだよ、梨田監督~っ!!
2016.11.16
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卓球の福原愛選手が結婚した。お相手は台湾のリオ代表選手だった江さん。同じ27歳のイケメンで、新居は既に台湾に購入済みらしい。愛ちゃんは現役を続行する予定とか。子供の時から天才卓球少女ともてはやされ、テレビの試合でさんまにあしらわれ、大泣きした場面が思い出される。その後繰り返し露出した彼女の姿が、やがて石川佳純選手などの誕生にもつながったんだって。愛ちゃん、本当におめでとうね。 テニスの錦織圭選手、頑張ってますね。リオオリンピックでは確か96年ぶりのメダルゲットでしたもんね。その彼が、全米オープンではリオで優勝したマレー選手を破ったんですから大したもの。最後は疲労が出てベスト4に終わったけど、世界ランキングは2つ上がって第5位に。次の試合は大阪で行われる国別デビスカップなんだとか。体調を調整して頑張って欲しいね。 サッカーのモスクワW杯アジア最終予選。日本は初戦のUAE戦に敗れてしまった。入ったように見えたゴールが認められなかったり、相手にはペナルティーキックを与えたりと、「中東の笛」が目立った試合だった。初戦に敗れたチームは本選に進めないとのジンクスがあるけど、第2戦の対タイ戦は2-0で勝ち点3をゲット。U22の手倉森監督を再度コーチに呼び寄せる案も浮上。何とか頑張って欲しいな。 リオパラリンピック。日本の選手たちも頑張っていますよ。車いすバスケット男子では、前回優勝のカナダチームに圧勝し、初めて白星を上げましたね。柔道など連日頑張ってメダルを獲りました。パラリンピックで驚くのは、高齢の選手がいることや、1人で多種目に出場することなど。何と先日は68歳の女性卓球選手が出場していました。もちろん日本の選手です。残念ながら負けてしまったけど、実に爽やかな笑顔でしたね。 これも卓球の選手。両腕がないのでトスは足で上げ、ラケットは口にくわえています。パラリンピックはメダルの競争よりも、自分の障害との闘いが大切なのかもね。知的障碍者の方の水泳も見たけど、皆さん良く頑張ってますよ。純粋な彼らの姿に、胸が打たれます。 さて日本のプロ野球ですが、セリーグは広島カープがいち早く優勝を決めました。15年ぶりのリーグ優勝とのこと。今季は前田投手が大リーグにって苦戦するかと思いきや、かえって選手が一丸となりました。中でも中心となったのが昨年莫大な年俸を蹴って古巣に戻った黒田投手。選手層の厚い巨人を圧倒してのリーグ優勝には頭が下がります。 コボスタ 一方わが楽天イーグルスが所属するパリーグの方は、ソフトバンクがダントツの勢いだったのが失速し、微差で日本ハムが首位に立っています。残り試合はもう20もないので、今後も厳しい戦いが続きそう。楽天がCSに出られる確率は極めて低そう。何せエースの則本が10勝9敗と貯金1つ。ここ1ケ月以上勝ち星が無いんではねえ。でも最後まで諦めずに頑張って欲しいな。 大相撲の秋場所が始まりました。連続3場所で「綱取り」がかかっていた大関稀勢の里が初日から黒星スタートだったのには白けたね。腰が高いまま体を預け、土俵際で逆転の突き落とし。ガッカリしたなあ。休場明けの横綱鶴竜の2連敗にも驚いた。モンゴル出身の貴ノ岩が強くなったね。幕尻でなかなか勝てなかった力士が、ようやく力をつけて来た感じ。師匠の貴乃花親方も喜んでるんじゃないかな。 最後に水を差すようで悪いんだけど、あの感動の24時間TVはどうなんだろう。第一チャリティーを標榜する番組が、出演者に高額の謝礼を出してるなんておかしいよね。あの100kmマラソンの報奨は何と1千万円なんだって。 人気番組でたくさんのスポンサーがつき、TV局には大金が入る仕組み。出演する芸能人にはそこからギャラが支払われるそうだが、「障害」や「美談」を金集めの手段にしてほしくないんだよね。15年間ウルトラマラソンを走り、200km以上のレースを3回(フル以上のレースは101回)完走した私にしたら、たった数か月のトレーニングで100km走るのは到底無理だと思うんだけど。実際はどうだったんだろうね、たい平さん。
2016.09.13
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17日間に亘って繰り広げられたリオデジャネイロオリンピックが終わった。日本選手の活躍で大興奮し、寝不足になった期間でもあった。しかし4年に1度のこの祭典は、なかなか人を魅了してやまないものがある。世界の一流選手たちがメダルをかけて戦う姿は実に爽やかで、スポーツの素晴らしさを改めて私たちに教えてくれたように思う。 今回ほどTVに釘付けになったことはない。それだけ日本選手が連日活躍したからであり、観客を興奮させたからだろう。金銀銅合わせて41個のメダル獲得はこれまでの新記録となった。中でもテニスの錦織選手が取った銀メダルは、96年ぶりの快挙だったとか。日本にとっても、まさに歴史的な勝利だった訳だ。実質初日の水泳や女子レスリングから金メダルの連発で、素晴らしい連鎖となって連日観客を喜ばせた。 それにしても今回の見どころは多かった。圧巻は何といっても男子陸上の400mリレーだった。9秒台が一人もいない日本がバトンタッチの技術だけで、世界の強豪ジャマイカに続いて銀メダルになるとは、一体誰が予想しただろう。本番前のギリギリまでバトン受け渡しの場所を微妙に変更した熱意が、あの栄光に結びついたのだ。ジャマイカのボルト選手が驚いて祝福にやって来たほど、画期的な出来事だった。 今回の日本チームほどベテランと若手の協力が上手く行った大会はなかったのではないか。ベテランはここぞと言う時に精神的な支柱になり、若手は相手のランキングに恐れることなく、果敢に挑戦した。そして種目を超えた「チームジャパン」の力も大きかった。初日のメダル獲得が、素晴らしい連鎖となって、最後まで良い影響をもたらした。特にバトミントンや卓球の起死回生の逆転劇には手に汗を握った。 その一方で、女子レスリングの吉田選手や女子重量挙げの三宅選手など、年齢との過酷な戦いを強いられた選手もいたように思う。体を壊すギリギリまでの練習。卓球やシンクロは1日12時間も練習したとか。限界までの猛練習によって、勝ち得たメダル。負けを覚悟した逆転劇に、彼らアスリートの心の強さを感じた。そして最後まで諦めない姿が、きっと私達を感動させたのだと思う。 メダルにこそ手は届かなかったけど、選手たちは誰もが最善を尽くしたはず。女子マラソンの福士選手はレース後悪びれもせず、明るい笑顔でインタビューに応えた。女子陸上100mの福島選手は体調不良で100mを棄権し、200m予選でも早々に敗れた。恐らく心の中は無念さと申し訳なさで溢れていあことだろう。不十分な体調で臨み、そして無残な結果で終わった大会。だがそれもまたオリンピックの一面でもある。 地球の裏側のリオの日本との時差は12時間。そんな過酷な条件下で、連日世界の強豪たちが戦う姿を観た。そして日頃はあまり接しない色んな競技を目の当たりにした。一流選手たちが競うその姿は、本当に美しく、感動を覚えるほどだった。この日の活躍を目指して、4年間練習と試合を重ねて来た選手達。まさに「栄光への架け橋」がオリンピックの祭典なのだろう。世界は広く、スポーツの力は偉大だ。 ロシアの国家的な規模でのドーピング違反。不安定なブラジルの政権。競技施設はギリギリになってようやく完成したものの、選手村では温水が出ないシャワーや、リモコンのないクーラーが苦情の対象になった。テロやジカ熱の恐れもあった。運営が危ぶまれた今回のリオデジャネイロオリンピックだったが、それでも大過なく会期を終えることが出来た。 アメリカの水泳メダリストロクテ選手らの狂言犯罪には驚いた。早速スポンサーは重大な違反として契約を破棄したそうだ。オーストラリアの選手たちの身分証明書偽造事件も話題になった。そんな中で日本の安倍総理がマリオの扮装で閉会式会場に出現したのには驚いた。まさにサプライズだった。また小池都知事は着物姿で、次期開催都市として無事五輪旗を受け取った。 さて4年後の東京オリンピックはどうなるのだろう。開催前から既に色んなゴタゴタが露見した。デザイン、経費、競技場建設、大会の組織と運営などなどだ。選手の強化対策も重要だろう。それらが全て間に合うよう、関係者は力を合わせて欲しいものだ。 テロ対策も環境対策もまだまだ心配。不透明な資金運営がもっと心配。猛暑の東京で本当にフルマラソンが走れるのかが憂慮される。そして最大の心配は、その年まで私が生きていられるかと言う問題。笑い話みたいだが、私にとっては切実な話だ。 17日間に亘ったリオオリンピックは終了した。だが終わってないのが9月7日から開催されるパラリンピック。リオ五輪ではこれまでで初めて「難民選手団」が結成された。新しい試みは、人類に新たな希望を与えたに違いない。 障害者のスポーツの頂点にあるパラリンピックでは、世界の障害者が国の名誉をかけて体力の限界に挑戦する。その熱気に水を差した感があるのが、ロシアチームの出場停止措置。これはIPCが下した裁定で覆ることはなさそうだが、出だしから厳しいスタートになった。やはりスポーツには「正々堂々」が一番相応しい言葉だ。選手たちの大いなる発奮を期待している。
2016.08.24
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昨日の大相撲、凄かったですねえ。大関豪栄道と戦った照ノ富士、横綱同士で戦った白鵬の2番は、手に汗握る熱戦でした。前日までの1勝の差があり、結果は白鵬の34回目の優勝になりましたが、照ノ富士の快進撃には驚いたものです。あの力は本物。既に大関クラスの実力は備えていますね。関脇での13勝。殊勲賞と敢闘賞を手にしたのも当然でしょう。きっと大相撲人気が復活する原動力になると思いますよ。 日本人大関は稀勢の里の9勝が最高とは情けない。逸ノ城も幕内筆頭で9勝ですから、来場所は三役に上がるでしょう。恐るべきモンゴル勢。他にも強い力士がいるので、ここ当分はモンゴル人力士の天下になりそうです。今場所は途中怪我のため休場しましたが、遠藤の力もついて来ました。来場所は番付が下位に落ちるでしょうが、焦らずにまた復活して欲しいものです。久々に面白くなりそうな大相撲の話題でした。 選抜高校野球大会が甲子園球場で始まりました。北の地方の高校はまだ練習があまり出来ない時期で弱かったのは昔のこと。今は北も南もほとんど関係ないですね。昨日は八戸学院光星が見事初戦を突破しました。そして今日は我が郷土代表の仙台育英が出場します。同校は昨年秋の神宮大会で優勝しており、今大会も大いに活躍が期待されています。松山東の82年ぶりの出場には驚きました。愛媛県でも有数の進学校。前身は「坊っちゃん」が勤めた松山中学ですものねえ。 驚いたと言えば、競歩20kmで世界新記録が出たこと。先日の15日石川県で開催されたレースで、鈴木雄介選手(富士通)が1時間16分36秒で優勝。彼自身が持つ記録を17秒上回る世界新記録だったとか。地味な種目ですが石川県は競歩が盛んで、同選手も石川県の出身。スタート及びゴール地点は能美市の陸上競技場のようですが、私も石川勤務の時は、そこで走ったことがありました。疲労骨折の影響が残る苦しい時期でしたが、今は懐かしい思い出です。 俳優の鶴見辰吾(50歳)が初フルマラソンの「横浜マラソン2015」で3時間12分58秒で完走したようです。出場を決めてからは、月間200kmの練習をこなして来た由。私のフルのベストは51歳の時に出した3時間36分03秒。これは10回近くフルマラソンを走った後ですから、彼の記録がいかに凄いかが良く分かります。今後はトライアスロンを目指すのだとか。最近彼が出た映画は「バンクーバーの朝日」。野球チームの監督役でしたね。 今年の8月に北京である陸上選手権女子マラソンの代表選考。日本陸連が「横浜国際女子マラソン」で優勝した田中智美選手(第一生命)を選考しなかったことに、解説者を務めた増田明美さんが疑問を呈しました。高橋尚子さんは日本陸連の理事会でそのことを申し入れしたようです。共に選手の身近でレースを観察しただけに、残念な思いだったのでしょうね。運不運は付き物ですが、田中選手には腐らずに今後も精進して欲しいと願っています。
2015.03.23
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奈良の旅日記を書いているうちに12月になった。明日香村の話が7回、山の辺の道の話が7回、そして斑鳩の里の話が7回、合計21回。この後も平城宮跡での話があるのだが、これだけ続けば中にはうんざりする人も出て来るだろう。そこで暫く別なテーマで書こうと思う。タイトルの「でじゃぶ」はフランス語で「既視感」と訳されている。つまりいつか観たことがあるような感覚とでも言おうか。まあ、そんなことをあまり気にせず読んでほしい。 大相撲九州場所は白鵬の優勝に終わった。鶴竜に先行された白鵬だが、終わって見れば32回目の優勝。これで大鵬の偉大なる記録に並んだ。この先は前人未到。まだ若い彼なら、まだまだ記録を重ねるに違いない。鶴竜、日馬富士の2人の横綱とは風格が違う。この差はなかなか埋められないのではないか。 琴奨菊、豪栄道の日本人大関はそろって負け越し。勝負の世界は厳しく、来場所続けて負け越せば大関から陥落する運命。果たして危機から脱出出来るだろうか。話題の逸ノ城は新関脇の座を守り切った。まだ立ち会いが安定しないが、相撲を覚えたらさらに強くなるのは間違いない。一方の遠藤は10勝5敗の好成績。彼もまだまだ強くなる可能性が残されていると思うのだが、果たしてどうか。 メジャー、NYメッツの松坂投手が来季は日本球界に復帰する。最近は肘の怪我で苦しんでいた彼。今季も一軍に上がったのは遅く、2勝3敗の成績に終わった。「松坂世代」と呼ばれた彼も、メジャーではかなり苦しんだ。来季はソフトバンクで投げるようだが、まだまだ頑張って欲しい。しかしメジャーで活躍している日本人選手の多いこと。上原などはかなりの高給取り。確か40歳になるイチローの来季はどうなるんだろうね。 我が東北楽天でも来季はAJの姿が見られない。自由契約選手になったのだ。今季は打率が0.221でホームランが24本、打点71では年俸4億円が高過ぎると球団は判断したのだろう。前年の優勝から一転してパリーグの最下位に陥落した今季。ファンもその悲哀を十分味わったと思う。 松井稼は来季は外野手登録になるようだ。FA資格を取った嶋は残留を決めた。巨人は捕手の阿部をファーストにコンバートして嶋を獲る構えを見せたが、楽天球団は将来の監督を約束して彼を引き止めたとも聞く。高校生ドラフト1位の安楽は果たしてどんな風に成長してくれるか。気になるのが今後の補強計画だ。 最近気になっていたのがベガルタ仙台。J1の14位でJ2降格のギリギリラインに立っていたからだ。それが先日の徳島ヴォルティスとの試合に勝って、ようやくJ1残留が決まった。手倉森前監督がアンダー21の監督に抜擢されてから急に弱くなったベガルタ。楽天がビリでもしベガルタがJ2降格になったら、仙台のスポーツファンはきっとガッカリしただろう。来季はどちらももっと強くなって、熱い応援がしたいのがファンの本音だと思うんだけどなあ。 スポーツでもう一つ気になるのが競泳の富田選手。アジア大会で韓国人記者のカメラを盗んだ疑いで出国停止処分を受け選手団から追放された。彼は罪を認めて罰金を支払って帰国し、勤務先を解雇された。だが被害者が寛大な措置を求めたことにより、水泳連盟からの永久追放は免れている。 その彼が、自分は盗んでいないとしてこの度韓国で裁判を起こすらしい。彼の話によれば、自分が知らないうちに誰かがカバンの中にカメラを入れたと言う。70万円の高額なカメラが1人でカバンに飛び込むはずがない。真相はどうなのか。韓国側の謀略があったのか、なかったのか。謎の解明はこれからだ。ただし韓国の司法界は、最近尋常とは思えない判決を下すことで有名。日本人選手のえん罪が果たして証明出来るかが注目される。 <11月のラン&ウォーク>ラン回数:4回 ラン距離:42km ウォーク:82km 月間合計:124km 年間合計:1944km うちラン:1083km これまでの累計:85535km 風邪と体調不良で、全く走ることが出来なかった11月。今月は少し頑張りたいなあ。
2014.12.01
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さて、私にとってこの夏の最大のイベントは「薬莱山とお足マラニック」でしょうか。これはウルトラマラソン愛好者の合同練習会ですが、長距離を走れなくなった私は3年連続でマウンテンバイクでの参加となりました。 不整脈があり、ドクターに手術を勧められている私には往復110kmの旅は冒険でしたが、仲間の走る姿見たさと、私自身のトレーニングのため、最終的に参加を決断したのです。当日は午後から雨の予報。最高気温もさほど上がらず、途中小雨に遭って低体温と戦いながらの旅でした。 往路32km地点のコンビニ前。(大衡村)5時に自宅を出発し、3時スタートで走った走友会会の仲間と、ようやくここで出会えました。 往路52km地点の薬莱山神社里宮にて。(加美町)国道から入ったこの神社が私は大好きで、今回も立ち寄って見たのです。 往路54地点にある水沼橋のカモシカ像。(加美町)深い谷川に架かる橋の上にあるこの彫刻は、一風変わった雰囲気です。ここまで来たらゴールは間もなくですが、最後にきつい登り坂が待っています。 橋の上の愛車。(同)往復110kmを共に旅した私の相棒です。 坂の途中のクリ。(同)山では秋が近づいていました。 坂の途中のススキ。(同) 坂の途中のツキミソウ。(オオマツヨイグサ) 55km地点にあるゴールの薬莱山薬師の湯。(同)9時40分到着。ここでK藤さんが手を振って待っててくれました。所要時間は4時間40分。ここで40分休憩します。今回もゴールに到着するまでの間、一生懸命に走る多くの走友達の姿を見られて嬉しかったです。 薬師の湯の露天風呂です。ここで冷え切った体を温め、着替えをしました。走友達は入浴後懇親会があるのですが、マウンテンバイクの私は雨の心配があるため参加せず、直ぐに帰途に着きました。 復路59km地点の国道で。(加美町)古川組のT田さん(左)、私、S木さん(右)。いつも元気をありがとうね~!! 復路66km地点。(色麻町) 雨後の川が氾濫し、雑草が乱れています。 復路83km地点の七つ森。(富谷町)七つ森は大和町の特徴ある里山。往路は雲に隠れて見えなかったのですが、復路はようやく顔を出してくれました。途中でラーメンを食べ、自宅に着いたのは3時ちょうど。往復10時間のマウンテンバイクによる冒険旅行。これで11回連続での参加となりました。うち8回はランでの参加です。
2014.08.24
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薬莱山薬師の湯 温泉に入る。いつもはサウナや水風呂、露天風呂などを何度か「はしご」するのだが、この日は冷え切った体を温めるのが目的。内湯と露天風呂に1回ずつ入っただけで、上がった。体を冷やす元になった服装は全部替えた。Tシャツは「いわて銀河」の真っ赤なもの。パンツはバイク用のもの。これは尻当てが付いており、帰路の長旅に欠かせない。ソックスも替えたが、宮城UMCの帽子はそのまま。オレンジ色のそれは良く目立ち、少しでも事故を防ぐのに役立つ。 食堂でラーメンを食べたかったが、まだ開いていないのが残念。玄関に行くとサポート車から荷物を運んでいたM仙人と遭遇。早速彼の勇姿を撮影。それは昨日載せたもの。10時20分。いよいよ帰路のスタート。入浴と着替えに要した時間は40分。外は少し明るくなり、気温もちょっとだけ上がって来たようだ。往路はマウンテンバイクを押して登った坂道の途中をS山さんが走っていた。彼が実質上のトップランナー。怪訝そうな顔の彼にエールを送り、一気に坂道を下る。 帰路は里宮へは寄らず、直接国道347号線に出た。その方が走友と会える可能性が高いと判断。早速K彦さんら古川組と遭遇。T田さんとS木さんは缶ビールを飲みながら遅れてやって来る由。次にKさん、K野さんのコンビ。早朝富谷町で遭ったK野さんがここまで追い着いたことに驚く。彼女もかなりの走力がついた証拠だろう。T田さんとS木さんが来たのは、その後だったか。なるほど、手には缶ビール。呑ん兵衛ランナーの誉れだ。T脇さんも一緒だった。 T田、T脇、S木の諸氏 ここで記念写真を撮った。自称「戦場カメラマン」のT田氏は、レース中に100枚以上の写真を撮る猛者。この日撮った写真も、後日いつものように送ってくれた。S木さんは時々コメントを書いてくれる私のブログの愛読者。今回もわざわざ書き込んでくれた。こんな出会いがあるからこそ、今回も参加したのだ。4月の「仙台国際ハーフ」と7月の「チャリティーラン」は、心臓の不調で参加出来なかったが、何とかここまで回復してくれた。 国道沿いの水車 暫く行くと前方からO川さん。彼は2年連続で520kmの「川の道」を完走した勇者。「ずいぶんゆっくりだね」と言うと、「水車を見てたの。ここまで来たら慌てる必要はないからね」と王者の貫録。エールを送ってペダルを漕ぐ。間もなく歩いているT橋さん発見。色麻町でも歩いていたが、そのまま歩き通したようだ。住吉台の2人とSさんには遭わなかった。多分里宮経由でゴールへ向かったのだろう。 最初のコンビニにサポートのF田さんと仙台明走会のメンバー。「バイクで大丈夫なの?」とF田氏。彼は登山家であり73歳の現役トライアスリートでもある。ここでお握り2個を買い、店の前でパクつく。これは帰路の大事なエネルギー源。「ようやくここまで来た」。Nちゃんがつぶやきながら、薬莱山へ走って行った。最近ウルトラマラソンに目覚めた彼女も、徐々に力ををつけて来たようだ。体力が衰えた自分を思えば悲しいが、ランナーにはそんな日がいつか必ず訪れる。 曇天下の川 色麻町に入って直ぐ、前からS原さんがやって来た。いつも通りのにこやかな笑顔。私がマウンテンバイクで来たことも驚かない。昨年も同じだったことを知ってるからだ。やがて娘を迎えに逆走したK野ママにも出逢った。「車のキーはどうしたの」。「娘に渡した」と屈託のない彼女。彼女の夫君も現役のランナー。仲の良い良いアスリート一家だ。かなり過ぎてから黙々と走るO内さんを見つけた。彼はサブスリーランナーだが、最後尾を走っているのは、何か用事があったのだろう。 懇親会風景 やがて全員ゴールすれば、賑やかに懇親会が始まるはず。仲間達との楽しい集いに出なかったのは今回が初めてだが、それは覚悟の上。前方を見据えてペダルを漕ぐ。今日はたくさんの走友達の走る姿を観られただけで、十分刺激になった。今回マウンテンバイクで110kmを走破すれば、私自身のトレーニングにもなる。私の今日の目的は、あくまでも無事我が家に到着することだ。(懇親会の写真はT田氏提供) 秋が近い田圃 慎重にも慎重を期し、一心不乱にペダルを漕ぐ。昨年は帰途の途中異音を感じて停車したら、タイヤに釘が刺さっていた。幸いタイヤの「山」の部分だったため事なきを得たが、長い道中では何が起こるか分からない。大和町でラーメンのチェーン店に入る。冷水を2杯、そしてラーメンの汁も若干。これで水分と塩分を補給。結局この日はペットボトル1本で済んだ。過去炎天下を走った時は10本は飲み、アイスキャンデーなども食べるのだが。 左からT田氏、私、S木氏(加美町の国道にて) 家に着いたのは午後3時。朝5時スタートだったので、ちょうど10時間要したことになる。雨が降り出したのは、ゴールの20分ほど前。それも小雨で助かった。こうして今年の「薬莱山とお足マラニック」も、無事に終了した。頭痛が治まったのはその2日後。だが下肢の冷えは未だに治まっていない。あの日、長時間冷たい風を受けたせいか、それとも老化に伴う体温調節機能低下のせいか。心配していた台風11号が温帯性低気圧に変わったのは、その2日後だった。<完>
2014.08.14
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仲間1 大川さん(右) 所属走友会の仲間達の姿を見つけたのは、国道4号線から大衡村へ入った間もなくの頃。前方にオレンジ色のシャツと帽子が見えた。あれは遠目でも良く目立つ、宮城UMCのTシャツと帽子。私も気持ちだけでも一緒に走る積りで、同じものを着用していた。コンビニに入る仲間を追い、ここで休憩することに。中に居たのはO川さん、Kさん、T脇さん、H郷さんの4人。 仲間2 3時にスタートした彼らにようやくここで追い着いた。時刻は7時半。いつもに比べて相当早いペースだ。皆に挨拶して私は残り物の大福を食べた。「ここは何kmくらいだろう」とKさん。「大和警察署が中間地点だから、30km過ぎだよ」と私。「後25kmか。長いね」。マウンテンバイクの私はさほどでもないが、30km以上走ればかなり疲れることは8回のマラニックで経験していた。 Kさん(右)とH郷さん 幹事役のKさんに「薬莱に着いたら、温泉に入ってそのまま帰るね。挨拶しないで」と私。雨が本格的に降り出す前に、極力距離を稼ぐ必要があるからだ。強い雨になれば視界が悪くなり、路面は濡れて危険性が増す。「分かった。じゃあ参加者リストには入れないでおくね」と彼女。懇親会に出られないのは淋しいが、安全には替えられない。 T脇さんはいないけど 私の写真も撮ってもらったが、昨日の冒頭のものがそれだ。皆と別れて先を急ぐ。暫く行くと道路の左手に駐車している車を発見。サポートのM仙人のようだ。その前には仲間のSさんと住吉台のA谷さんのサポート車。M仙人とは先日の朝ランの時に会っていた。その時に三保ノ松原から富士山頂まで走ったことも聞いていた。距離は60kmほどだが、海抜0mから3776mまで登る恐るべき74歳の仙人だ。 ゴール地点のM仙人 「トマトやキュウリがあるよ」と彼。「体が冷えて寒い」と私が言うと、暖かいお湯を出してくれた。立派なミニトマトも1ついただいた。気温が低いのと、走ってないせいで、さほど水分を補給しないで済んでいる。薬莱山から「とんぼ返り」で帰ることを告げて前進。 色麻町の田圃道を歩いている人がいた。近づくと仙台鉄人会のT橋さん。この時間にこの場所まで来てるのは、よほど早い時間に仙台を発ったのだろう。エールを送って前進。今日は涼しいから少しは楽だが、この田圃の中の一本道は、8kmもの間コンビニも自販機もない地獄の道。それが30度を超える真夏日であれば、給水に苦しむ場所でもある。だから私は両手にペットボトルを持って走っていたものだ。それでも倒れそうになった年もあったっけ。 増水した川 さらに行くと住吉台走友会のS荘さんともう1人。スピードランナーの彼らは、かなりのハイペースだ。挨拶して前進すると、今度は前方から日に焼けた女性ランナー。朝出逢ったK野さんのお母さんで、仲間内ではK野シスターと言われる仲良しだが、彼女はゴール地点へ車を置き、娘を迎えるために逆走して来たのだ。 手に持って走っている車のキーを私に見せてくれた。コンビニにK藤さんがいたと言うが、彼女も車のはず。エールを送ってさらに前進。そこから先、ゴールまではもう誰とも会わなかった。 道路標識が最後の加美町に変わった。仙台市太白区、青葉区、泉区、そして富谷町、大和町、大衡村、色麻町と通過し、いよいよゴールの薬莱山が近い。国道347号線から脇道へ入り、薬莱山神社の里宮の前へ出る。ここは車が少なくて安全な道。それに長閑な景色が私は大好きだ。だが今日は雨雲に隠れ、小さな富士山の形をした加美富士こと、薬莱山の姿が見えないのが残念。 霧に霞む里宮の鳥居 里宮へ寄った。薬莱山は太古、坂上田村麻呂が奥州の蝦夷を征伐した時に戦勝を祈願した場所。目出度く勝利した後、社殿を寄進したとの謂れがある。里宮はわざわざ山頂まで登らなくても参拝出来るよう、造営されたもの。神社の手前の草むらに白いカボチャがあった。そこから直進すると、薬莱山薬師の湯への道路にぶつかる。鳴瀬川に架かる水沼橋を渡ると急な坂道。ここはゴール直前の苦しい場所。マウンテンバイクを押して登る。 最後の長い坂道 「薬師の湯」の前で、誰かが手を振っている。近づくとK藤さん。彼女は今年の「萩往還」で230km以上走った女丈夫。仲間のK村さんを迎えに、これから逆走するところだった。ゴールで仲間と会えるのは嬉しい。ここまで頑張った甲斐があったと言うもの。9時40分、薬師の湯に到着。受付で料金を支払い、早速大浴場へと向かう。源泉かけ流しの天然温泉に入るのは、これで12回目だ。<続く>
2014.08.13
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愛車 8月9日(日)朝5時に家を出る。ペダルを踏んだ途端、躊躇いが私を襲った。風が意外に冷たいのだ。これは想定外。前日から頭痛もあった。網戸で寝たため、体が冷えたのが原因かも知れない。服装は上が半袖シャツで、下がハーフタイツ。前日の天気予報によれば、この日は午後から雨。それまで持てば、この服装でも大丈夫と判断したのだが甘かったのだろうか。ここは自分の体力を信じ、55km先の薬莱山を目指してみよう。 自分 想定外の2つ目は北仙台の「す○家」が無くなっていたこと。ここで朝食を摂る予定が、すっかり狂ってしまった。仕方なく付近のコンビニに入り、弁当、味噌汁、大福2個を購入し、店の外で座って食べ、大福1個はポシェットへしまった。誰かが声をかけた。見上げると仙台明走会のT内さん。彼らは6時半に泉中央集合らしい。挨拶だけして彼は走り出した。暫くして後を追ったが、彼の姿はなかなか見えない。ようやく追い着いて声をかけた。 「いわて銀河100km」で5回目の完走を果たしたと彼。これで「ギャラクシーメンバーズクラブ」の会員になり、好きなナンバーをもらえる。そのナンバーが「324」であることは分かっていた。彼と私は同じ誕生日。私もそのナンバーが欲しかったのだが、近年の体調不良で100kmの完走は無理と諦め、彼に譲ったのだ。彼らの仲間は集合場所に8人ほど集まっていた。 G島会長に「チャリティーラン」の会費を払おうとしたが、丁重に断られた。7月のこの大会は彼らの主催。私は心臓の調子が悪く、急遽出場を見合わせた。スポーツ障害保険代くらいは支払いたいと思ったのだ。Hさんが挨拶。彼と初めて会ったのが15年前の「秋田内陸」。昨年10回目の100kmの完走を果たした由。私の「秋田」は4回完走で終わった。彼はようやく50代に入ったばかり。私はその頃からウルトラマラソンを始めたのだ。 富谷町の団地 彼らと別れて「将監トンネル」の階段をマウンテンバイクを押して登る。明走会の距離は41kmになるそうだ。私が所属する南仙台走友会は既に3時にスタートしている。この付近はアップダウンが多く、自転車に辛い地点だ。間もなく富谷町。両側に大きな団地が続く。この風景もこれまでに12回見て来た。ランは8年連続。体調の悪化後はマウンテンバイクで3回参加。一番最初も自転車でコースの下見をしている。私にはとても懐かしいコース風景だ。 クズの花が零れる歩道 富谷町二関辺りで、前方にランナー発見。緑色の服を着た女性で、なかなかのフォーム。きっと仲間のはず。そう思って近づくと、K野さんだった。イヤホンを外して私と話す彼女。たった1人でのロング走とは珍しい。彼女と初めて会ったのは「秋田内陸」の90km過ぎの坂道。そこをDさんと一緒に歩いていたのだ。あの時彼女はまだ20代だったが、あれから10年経って私は老い、もう長距離を走るのは無理になった。 「七つ森」は雲の中 「薬莱山とお足マラニック」は、ウルトラマラソン愛好者の団体「宮城UMC」の、年に1度の合同練習会。それぞれの所属走友会の集合場所から、12時までにゴールの「薬莱山薬師の湯」の到着するのがルール。だから走る距離は走友会によって異なる。私の走友会は最も長い片道55km相当。私は59歳から1回も欠かさず、このマラニックに参加し続けて来た。ここ数年は不整脈が酷くマウンテンバイクでの参加だが、往復110kmは決して楽ではない。 少し色づく田圃 こんな体調なら、普通の人は走友会を辞めるだろう。ましてウルトラマラソンなど到底無理なのだ。昨年はひょっとして死ぬかと思ったことがあった。それは今年も同様だ。だが時々回復して、ゆっくりと走れる時もある。たとえマウンテンバイクでの参加でも決断が伴う。コースには歩道のない個所もガタガタの歩道もあり、事故の危険性は極めて高い。だから全ては自己責任。もちろん私も命は惜しい。そのため最低の練習はして来た積りだ。<続く>(お断り)シリーズで紹介していた「仙台七夕」は後1回分を残しておりましたが、心境的にこれ以上続けることが出来なくなりました。いずれの機会に改めて紹介することとし、今日から新しいシリーズに入らせていただきます。
2014.08.12
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