マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2016.10.26
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カテゴリ: ランニング全般

   桜村民運動会 昭和55年        職場駅伝大会 昭和55年

 そもそも私がランニングを始めたのは昭和54年の元旦からだった。前年の桜村(つくば市の前身)の子供の運動会で恥をかいたのがきっかけだった。走るのには自信があったのに、骨折の影響で足が上手く運べなかったのだ。そこで一念発起して翌年の元旦から走り始めたと言う訳。

 そもそもランニング用品などが一般的でない時代。パンツは卓球用だったり、バトミントン用のもので、シューズも単なるズックだった。それに走れたのは3kmまで。それから8km、10kmと距離を伸ばし、16kmほどまで走れるようになった。翌年の桜村民運動大会の3km走では2位になり、職場の駅伝大会では優勝するまでになった。あれから時は流れ、走り始めてから今年は38年目を迎える。




 時は流れ平成16年の秋、私は最後の未走県である奈良県を走った。私は全国を転勤する立場になり、合計で11もの職場を移った。59歳の時に前職を辞め、仙台の自宅に戻って初めて走友会に所属した。転勤や会議、観光の都度、全国どこへどもランニングシューズを持参して走った。最後に残った未走県が奈良県だったのだ。そこで大阪行きの夜行バスに乗り、京都で降りて奈良へと向かった。60歳の時だ。

 奈良公園をスタートして時計回りに奈良市内(一部は他の町も通ったが)50kmほど走った。そして走り終わると再び夜行バスで仙台へ戻った。右側の写真は走友会が私の47都道府県走破を祝って開いてくれた祝賀会でのもの。左が私で、右は富士登山競争走破、フルマラソンを2時間台で走るサブスリー、100kmレースを10時間切って走るサブ10の3冠を達成したKさん。同時祝賀会だった。大笑い



  「宮古島100kmワイドー」平成20年    宮古島東平安名崎 ここもコースの一部

 64歳の時に沖縄で100kmレースに出た。「宮古島ワイドーマラソン」だ。ワイドーとは宮古島の言葉で「ガンバレ」の意味。朝暗いうちに出発して島を時計回りに回るコース。1月の開催だがこの日の最高気温は18度ほどと走るには絶好のコンディションだった。だが、橋の上は強風が吹き荒れていた。1つ目の栗間大橋をクリヤーして島の西端に向かい、池間大橋を渡って池間島を一周する。左は強風吹き荒れる池間島大橋の上で。

 私は沖縄に3年間勤務したこともあり、沖縄は大好きだ。初めてのフルマラソンも沖縄の「NAHAマラソン」。平成20年から4年かけて沖縄本島を単独一周した。7月はあまりにも暑過ぎて朝夕しか走れず、後は熱中症に耐えながら歩いた。そうして4年かけてたった1人で440kmを走破した。命の危険性を感じたこともあったが、今では良い記念になったと思う。忘れられない思い出だ。



       沖縄県久米島の海         久米島マラソン 平成26年 走友Mさんと

 平成26年10月。私は人生最後のフルマラソンとして制限時間7時間の「久米島マラソン」に出た。沖縄勤務時代(平成元年~4年3月)にも出ようとして、台風のために断念したマラソンだった。前日も不整脈が出ていた。その数年前からレース中に不整脈が起きることが何度かあった。その都度血液が逆流してパワーが上がらず、失速してしまうのだ。この最後のマラソンでも息が続かず最後尾となった。

 途中でタイムアウトになったが、私はそれでも最後まで走り続けた。送って来た大会要項やパンフレットが不備で、どこに関門があるか不明だったのだ。もう後片付けが始まってコースも分からなくなっていた。時間をオーバーしての完走。誰も私を迎えてはくれなかった。それでも私は満足だった。ランニング人生の最後のレースを、こうして終えたのだった。

 帰宅後、久米島マラソンの事務局に長い手紙を書いた。そして大会要項やパンフレットの修正すべき点を全て抽出して改善案も添えた。翌年その新しいバージョンの大会要項が届いた。だが、私の体はもう42.195kmの距離に耐えられないものになっていた。レース当日出会ったMさんは宮城UMCの仲間。それがその後、沖縄や北海道に移住し、この日は何年振りかでの再会。人生はいつどこで、何が起こるかわからない。だからこそ面白いのだ。<続く>





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Last updated  2016.10.26 08:35:30
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