マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2018.10.13
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カテゴリ: 文化論
~仙台市博物館の特別展から~




 第5回目の今日は「ナスカ文明」の紹介です。きっと「ナスカの地上絵」は誰でも聞いたことがあると思います。ペルーの海岸部に位置するナスカは、紀元前200年頃から紀元650年頃までに栄えた文明でしたが、常に水との戦いでもありました。最後は頼みの水が消えて、人々は山岳部へと向かったようです。ここには山形大学の研究所があり、新たな地上絵などを発見しています。




 ナスカは約850年ほども続いた文化で、当然のことながらここには人が暮らしていました。従ってその人たちが使用した道具も遺物として発掘されています。これは4つの首のある土器。顔と言わずに首とある所から、捕虜などを描いたのかも知れませんね。




 階段状の基壇建築です。これはミニチュアですが、きっと元になった建築物があったのでしょうね。



 やはりありました。カワチ神殿だそうです。私達は地上絵しか知りませんが、当時の人々が祀っていた神殿が存在したのです。あれだけの規模の地上絵を描いた人々ですから、それに相応しい文化を有していたのでしょう。



  スポンディルスと言う美しい貝殻を髪の毛に通したネックレスのようです。




 ひょうたん型の土製容器に描かれた神様は、何か植物を身にまとっているみたいです。



   その身にまとったものがどんなものか、ズームアップしてみました。




  「波の模様」のように見える線は、どうやらクモの手足みたいですね。


 こっちは魚だとはっきり分かります。


 縄をかけられたリャマですって。あリャマ。ウィンク

 小学生が描いた絵も負けてないねえ。



   持ち手紐が付いたコカ袋(左)と房が付いたバッグ(右)



    幾何学模様の織物ベルトです。見事な美術品ですね。



    糸を巻き付けた房を持つコカ袋。コカの葉は日常的なし好品で、口で噛んでいたのです。


 やはり音楽が好きだったのでしょうね。


 木像の顔をアップしてみました。


 人の顔を持つ神様です。


 顔の部分を縦向きに直しました。



             土器の下に描かれたしっかりとした顔の人面。


 いずれも見事な作品ですね。



 「ナスカ」の最後はやはり地上絵で締めましょう。地上の黒い石をある一定の幅で退けると、中から白い部分が現われます。これが「線」となるのです。元図はとても小さいのですが、それを杭とロープで拡大して正確な図に描く方法です。高度な文化を持ったナスカの人々も、飲み水が途絶えたことでこの地を去り、より高い山へ向かったと考えられています。<続く>





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Last updated  2018.10.13 00:00:30
コメント(10) | コメントを書く
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Re:『古代アンデス文明展』その5(10/13)  
縄をかけられたリャマですって。あリャマ。ウィンク
上手い!拍手。

huhuhuhu.
楽しみましたよ。見事ですね。もう熟練の文化みたいな感じで、そんな
文化でもやはり消えていく運命なのでしょうかね。例えば現代の文化にしても消えていくものなのか。

やはり生活環境の変化によって、人間は生きられなくなったり、あるいは生きる場所を変えたりして、そこの文化の足跡が残されていくのでしょうね。
水がなければどうしようもない。そんな話を英検の問題でもいろいろ読みました。 (2018.10.13 06:24:38)

Re[1]:『古代アンデス文明展』その5(10/13)  
マックス爺  さん
ローズコーンさんへ

お早うございます!!
いつもコメントをありがとうございます。

今朝は天気が良いので、洗濯物と布団を
干して来たところです。😊

乾燥地帯にもわずかながら水があったから
人々は暮らすことが出来、立派な文明も
栄えたのでしょうが、水が無くなったら
人間は生きてられなくなりますものね。

あの地上絵も、人々が水を求めて山へ山へと
向かって描いたと言う説もあるみたいですよ。
(2018.10.13 07:36:04)

Re:『古代アンデス文明展』その5(10/13)  
こんにちは
いい天気ですが肌寒いです。
仙台市博物館の特別展
貴重なものが飾られてるのですね
古代の歴史を垣間見た感じです (2018.10.13 16:00:30)

Re:『古代アンデス文明展』その5(10/13)  
今晩は~
ナスカ地上絵、見てきましたよ・・10人乗りくらいのセスナ機で・・ただパイロットの説明が・・英語?へんな日本語で楽しかったらありゃしない・・・
アンデスの土器類芸術的で色も模様も好きです。シルビアパッチワークに取り入れようかな・・
今日もいい天気に誘われて・・・紅葉狩りでした (2018.10.13 18:01:26)

Re[1]:『古代アンデス文明展』その5(10/13)  
マックス爺  さん
すずめのじゅんじゅんさんへ

今晩は~!!
昨日も今日も施設訪問でしたよね。
そんなお忙しい中での訪問とコメント、
ありがとうございます。

古代アンデス文明、凄いものですね。
どこの地域でも民族はそこで高度の文化を
築いて来たのですね。でもせっかくの文明を
破壊しないよう、平和で過ごしたいものです。
(2018.10.13 19:00:51)

Re[1]:『古代アンデス文明展』その5(10/13)  
マックス爺  さん
田舎のシルビアさんへ

今晩は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

まあ羨ましいこと。セスナ機の中からナスカの
地上絵を観られるなんて最高でしたね。(^_-)-☆
面白い説明も、きっと良い思い出でしょう。💛

古代アンデスの文化もなかなかの素晴らしさ。
これほど高度だったとはビックリです。

紅葉狩り、楽しめたようで幸いでしたね😊
(2018.10.13 19:04:51)

Re:『古代アンデス文明展』その5(10/13)  
こ う  さん
こんばんは
いつもコメントありがとうございます

ナスカと言ったらやっぱり
地上絵
それしか思い浮かびません
コカ袋やバッグ
現地のお土産で売ってそうですね(*^_^*) (2018.10.13 20:55:33)

Re:『古代アンデス文明展』その5(10/13)  
yorosiku!  さん
「ナスカの地上絵」酔い止めを飲んでセスナから見ましたが、よく見えませんでした^^;
気流の安定する朝に乗るので、早起きが辛かったです。でも、次の便からキャンセルになりました。 (2018.10.14 00:35:21)

Re[1]:『古代アンデス文明展』その5(10/13)  
マックス爺  さん
こ うさんへ

お早うございます!!
いつもコメントをありがとうございます。

ナスカと言えばやはり地上絵が有名。
クモ、サル、コンドルなどが思い出されますね。

昔は宇宙人との交信のためとか言われていましたが、
あれもナスカの人々の信仰から出たみたいですよ。

そうですね。アンデスの布製のバッグ。私も
一つ持っています。現代の物も美しいですよ。😊
(2018.10.14 06:27:01)

Re[1]:『古代アンデス文明展』その5(10/13)  
マックス爺  さん
yorosiku!さんへ

お早うございます!!
いつもコメントをありがとうございます。

ええ~っ、ナスカ観光もされたんですか。
まあ羨ましいこと。(^_-)-☆

それでも良く見えなくて残念でしたね。
私はこんな展示で十分。今はネットでも観られる
便利な時代になりました。😊 (2018.10.14 06:31:07)

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