マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.02.12
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カテゴリ: ランニング全般
<いざ雪道へ>



 所属走友会の新年会&総会の前夜、雪はしんしんと降り続いていた。あれまあ。これは想定外のことが起きた。でも明日は何としてでも行く。男が一旦口にしたことは何が何でも守る必要がある。それだからこそ生きる価値がある。そう思って深夜にランニングの準備を始めた男だった。先ずは最悪のケースを考えての服装。明朝までにどれくらいの積雪になるか。そして足元は、そして西風対策は。



 朝が明け、外を見てビックリ。庭は一面の銀世界。なるほど。これなら走れる。だが問題はあの峠道。あそこさえクリヤー出来たら、後は峠からの下りに注意すれば何とか行けるだろう。男はそんな風に考え直した。しかしこんな日にこの冬一番の大雪とはなあ。だがウルトラマラソンなどしていたら、こんなハプニングなんてしょっちゅうだ。それに対応するのが本物のウルトラランナーではないか。



 時間の経過と共に気温が上がり、道路の状態が変化した。ふ~む。これなら重装備は必要ない。そう判断した男は折角前夜準備した荷物を全部解いて、改めて服装と荷物の中身を変更。もう道路の雪は融け始め、グチャグチャ状態。厄介だが、それも自然現象のなせる業。ランナーはそれに合わせて走るだけだ。9時ジャスト家から走り出し、自販機でホット紅茶を購入。もちろん道中の水分補給用だ。



 街中は難なく通過し、いよいよ問題の峠へ。人が走れるのは右側の狭い歩道。到底歩道とは言えない狭い幅しかなく、足元はデコボコで横から木の枝が邪魔をする。車道は元国道286号線。これが狭くて車が多いため走る訳には行かない。だからこの真っ白くて狭い空間を行くしかない。でもここは30kmから最長77kmまでの私のかつての練習コースで30回は走っている。だから走れるのだ。



 徐々に標高が上がる。たまに広い箇所があるが、こんなのはごく一部。時々車道の様子を窺い、車が来ない時だけ車道の端っこを走る。さすがに下が安定して走りやすい。でも車が来たら再び「獣道」へ。その内に車道の雪が融けて水たまりに。そこを車が通れば、当然泥水が撥ね飛んでズボンを濡らす。それもまた想定内。せめて脇の木の枝が掃われていたら、さぞかし走りやすいだろうと、思うのだが。



 数kmの峠道はやがて下り坂となり、間もなく「山神」などの石碑が立つ場所まで来た。ここまで来たら後はちゃんとした歩道になる。一安心し、山に向かって放尿。ふむふむ。これで大丈夫。国道との合流地点までさらに下る。そして広い国道の広い歩道へ。ここまで来たらもう安全。横断歩道を2つ渡って道路の向かい側へ。そこから左折すると、あとは会場の温泉までは一本道。雪があっても走れる。



 10時20分会場へ到着。開会は11時なので十分間に合う。部屋に荷物を置き、着替えなどを持って早速温泉へ。ここは何年ぶりだったか。サラサラして気持ち良い泉質。目の前の山も川岸もすべてが真っ白。昨年の大雨ではここが氾濫しかけたと聞いた。今はとても静かな流れに戻っている。体を洗ってお湯に浸かり、大急ぎで部屋へ戻ると、既に「総会」が始まっていた。着替え後、その席へ。<続く>





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Last updated  2020.02.12 07:12:16
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