マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2021.03.17
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カテゴリ: 東日本大震災
~わたしと岩手県~



 これが岩手県の形。北海道の次に面積が広く、多分信じられないだろうが、九州と四国を合わせたほどのようだ。県の真ん中を北上川が流れ、そこに県庁所在地である盛岡市を始めとする、たくさんの市が北上川沿いに点在する。東は太平洋に面した三陸海岸でその南半分はリアス式海岸だ。中央の北上川との間に北上高地があり、姫神山や早池峰山が聳えている。県の西側は秋田県と接しておりその間は奥羽山脈が連なって、秋田駒ケ岳などの秀峰がある。そして山麓には温泉地が多いことでも有名だ。

  岩手山(南部富士)

 岩手県で参加したレースは、「金ヶ崎ハーフマラソン」、「夏油(げとう)マラソン」(30km)、「北上マラソン」(フル)で、後は「いわて銀河ウルトラマラソン」で100kmの部に5回、50kmの部に1回出場したはず。100kmの部は北上市がスタート地点で、花巻温泉郷やダム湖、急峻な峠越えと冷風が吹く4つのトンネルを抜けて50kmの部と合流し、銀河高原や厳しい山道を通って雫石町のゴールへ。最後は前方に岩手山や姫神山が見えて大感激のコースが今でも懐かしく脳裏に浮かぶ。

   リアス式海岸   

 三陸海岸の南半分はこんな地形が続く。いわゆるリアス式海岸で、のこぎりの歯のようにギザギザしている。ここの沖では昔から地震が多く、この地形のため津波が発生すると大きな被害が出る宿命だ。狭い岬に囲まれた集落は周囲が高地ばかりで、そのために津波は陸に向かって増幅し人は急いで山に逃げるしかない。

 陸前高田市1557名、釜石市888名、大槌町804名、宮古市420名、大船渡市340名などと、東日本大震災で亡くなった岩手県民4675人の半分以上が津波で亡くなった海岸部の人たちだ。この地方には「津波てんでんこ」と言う言い伝えがある。大地震による津波襲来の際は、たとえ家族であっても集合を待たず、いち早くそれぞれで逃げろとの意味だ。

  巨大な防潮堤

 観光旅行で三陸海岸へ行った際に観たのは、復興工事で建造中の巨大な防潮堤だった。宮古市ではかなり巨大で堅牢な防潮堤を二重に建造していたが、それでも「東日本大震災」の大津波は易々とそれを乗り越えて市街地に大きな災害をもたらした。居住地区をかさ上げするなどして、港湾部とは機能区分をしたのだ。

   三陸鉄道リアス線
     三陸道   

 朝ドラ「あまちゃん」で有名になった三陸鉄道リアス線(上)が大震災から復興して全面運転が再開している。また仙台ー青森県八戸間の「三陸道」(下)がこのほど全面開通した。今後の災害に備えるだけでなく、この地方の産業振興のためにも強力な助人となろう。三陸道はやや内部を走っているが、岩手県内の海岸部では、ほぼ並行して走っていて、なかなか壮観な眺めだ。

  浄土ヶ浜 青の洞窟

 宮古市の浄土ヶ浜では、震災時の話も聞いた。現在は新型コロナ騒動ですっかり客足が遠のき、観光船による巡航も廃止されたようだが、幸いにも私は美しい海岸を船で訪れることが出来た。十和田八幡平国立公園や安比高原スキー場などがある岩手県。小岩井牧場や盛岡市の不来方城や志波城歴史公園などを訪れ、姫神山にも登った。「民話の里」の遠野市も良かったね。<続く>





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Last updated  2021.03.17 10:40:24
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