マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2021.08.17
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カテゴリ: スポーツ関係
~いくつかの視点 その3~

<復活した種目>

  金メダルの侍ジャパン  

 野球は2008年の北京大会以来のオリンピック種目となった。ソフトボールも同様だ。競技人口が少ないと言うのがIOCの考え方だろう。そこで東京大会で復活させるため、2つの競技団体を統一させた。そんな苦労の末の「侍ジャパン」の優勝と金メダル獲得だった。稲葉監督を中心にまとまり、際どい戦いながらも5連勝で終わった。主将もおかず、選手の自主性を重んじた監督の目に光るものがあった。


     上野由岐子投手         モニカ・アボット投手

 WBCと言う国際大会がある野球に対して、ソフトボールは日本国内でのリーグのみ。オリンピック種目から外れたことで、日本の中心だった上野投手とアメリカのアボット投手は心が折れた。だが再び東京で復活すると聞いた2人は日本国内のリーグに戻った。2人は高崎のビッグカメラチームの同僚。2人とも最後の力を振り絞って東京大会で戦った。決勝戦で敗れたアメリカのアボット投手は、ゲーム後上野の傍に近づき、心から祝福し肩を抱いた。上野由岐子、39歳のソフトボールに懸けた執念だった。

<2つの祖国>



 陸上男子100m及び4×100mリレーの2種目で金メダルを獲ったイタリアのラモントマルチェル・ヤコブス選手はアメリカのテキサス州生まれ。アフリカ系アメリカ人の父は軍人で、彼が幼い頃に韓国に転勤。イタリア人の母はそのことで離婚し、母国へ帰国した。ヤコブスはかなり遅れて陸上競技に取り組み始めた。その彼が、新しい祖国に栄誉と金メダルをもたらした。妻はイタリア美人らしい。

<親をコーチとして育った選手>



 女子陸上の田中希実選手(21同志社大)は、東京大会の準決勝で3分台の日本新記録を出し、決勝でも3’59”95と好記録を出して8位入賞した。日本の女子陸上選手がオリンピックのファイナリストとなることは稀。左はレース後座り込む彼女。右は日の丸を背負ってインタビューに答える彼女。日の丸はコーチである父が手渡したもの。娘は元陸上選手の父の下に育った。若いので記録はまだ伸びるだろう。

 大会終了後の特別番組で、幼少期の選手の姿を見た。何と卓球の伊藤美誠選手の子供の頃の写真があの卓球少女「愛ちゃん」そっくりだった。髪の結い方もラケットを持つ姿も、すぐにも泣き出しそうな雰囲気も。愛ちゃん同様にお母さんが元卓球選手だった由。きっと全国的に有名だった愛ちゃんの姿を見て、母親が幼い美誠ちゃんをあのように育てたいと思ったのかもと。そして水谷隼選手も同じ教室にいたそうだ。12歳年上の水谷選手は、目の不調で現役から退くことを表明。最後に2人の良い思い出が出来ましたね。

 大会後引退表明した女子ウエイトリフティングの三宅宏美選手も、中学生の頃から父義行氏の指導を受けていたし、女子レスリングの伊調馨選手も実家が八戸市でレスリング教室を開いていて、父親に幼いころから鍛えられた。浜口京子選手が元プロレスラーの父アニマル浜口氏の猛練習で鍛えられたことを思い出す。一流のアスリートは幼少時からエリート教育を受けて来たのだろう。現在では各競技団体が全国から隠れた素材を探し出し、「英才アカデミー」で育成している。

<オリンピックと社会性>



 コロナ禍の中でのオリンピック開催には批判もあったが、色んなボランティアがその運営を支えた。医師団は報酬なしで検診に協力し、登録した看護師は500名に及んだと言う。今大会に参加した選手や関係者のコロナ感染者(陽性者を含む)は、150名だったと聞くが実態はどうか。

  BMX会場付近で
  閉会式会場周辺  

 連日の日本人選手の活躍に刺激されてか、「無観客」の会場に入場出来なかった観客が、会場付近の陸橋から(上)「ただ」で見物したり、閉会式会場の新国立競技場付近に出向いて打ち上げられる「豪華な花火」を楽しむ人が多かったようだ(下)。私はずっと家のTVで観戦したが、「コロナ自粛」に飽き飽きした若者が街中へ繰り出すのを、果たして非難出来るだろうか。そしてあれほど盛り上がった「東京オリンピック」をコロナ大感染の原因として、非難出来るだろうか。良い時は褒めそやし、状況が悪化したらくそみそにけなす。マスコミや野党の悪い癖だ。

 国内ではコロナ感染者数激増の原因としてさほど評価されていない今大会だが、アメリカワシントンの通信大手は、「こんな時期に良く東京はオリンピックを開催してくれた」と評価している由。私も同感だ。スペイン風邪大流行時の「アントワープ大会」。あれは第一次世界大戦直後で、オリンピックどころではなかったはず。

 新たなウイルスの出現とパンデミックは、世界的な人流が普通の今日では、避けることが出来ない事象ではないかと思う。未知の恐怖との遭遇とそれへの対応は一個の生命体である人類の運命とも言える。地球人は英知を振るって今後も未知の危険と戦わざるを得ない。世界のアスリートは良くぞ体調を整えて東京に来てくれたものだ。彼らアスリートたちの優れたパフォーマンスを目の当たりに出来たことは、単なる暇潰しでも、「コロナ自粛」でもなかった。人類の歩むべき一つの方向性を示したように私は感じた。

 IOCのバッハ会長が広島へ行った経費を誰が支払うかでもめていると聞いて驚いた。実態はバッハ会長訪問時の警備費用の負担で、結局広島県と広島市で折半する由。名古屋市の河村市長が表敬訪問した女子選手の金メダルを噛んだ事件。IOCが新品と交換するようだが、経費は約9万円。素材は古い携帯電話などいわゆる「都市鉱山」から回収した貴金属。河村氏は自分の給与3か月分を返上する予定とのこと。どうも筋違いな謝罪のように感じるのだが。「あの人はお子ちゃま」。大阪の松井市長の河村名古屋市長への一言だ。

 「サンモニ」での張本氏の発言に怒った日本ボクシング協会が、TBSに抗議した問題。翌週の「サンモニ」でMCの関口氏と張本人の張本氏、女性キャスターがそれぞれ謝罪したそうだが、張さんの謝罪は意味が通じないものだったとか。それとは別にTBSの社長が改めて記者会見するそうだ。あの番組自体が「上から目線」で大嫌い。勘違いした変な「進歩人」が多いんだよなあ。喝~っ!!

 東京オリンピックの開催以前から何かとイチャモンをつけっ放しだったお隣の韓国。「防護服」を着たランナーのポスター、竹島が入った大会ポスターに対する抗議、選手村での不適切な垂れ幕の除去騒動。選手村食堂の食材に「放射能汚染された」福島県産品が使われているとして、近隣のホテル内に韓国専用の食堂を作ったり、「韓国人選手」用の弁当を作って選手に届けたり、ビクトリーブーケに福島県の花が使用されているとして拒否したりと傍若無人の連続だった。

  ビクトリーブーケ              

 表彰台でメダルと共に選手に手渡された「ビクトリーブーケ」(左)には、岩手県のリンドウ、宮城県のヒマワリ、そして福島県のトルコ桔梗が使われている。もちろん「東日本大震災からの復興」のシンボルだ。その崇高な精神を理解出来ない三流国家。彼の国の原発の方が、日本よりもかなり高い濃度の排水を日本海に垂れ流しておきながら。いつまで経っても馬鹿な国、馬鹿な民族だ。



 東京大会終了と同時に、韓国がまた新たな嘘を世界に広めた。IOCが「旭日旗」の使用を禁止したと発表。日本政府は直ちに事実無根と抗議した。無観客なので旭日旗の出番はないし、IOCも「これまでと変わらない」と表明。つまり「旭日旗」に政治性は全くないとの判断だ。「反日」のためなら、どんな策謀も許される隣国。メダル獲得数でも相当悔しがったそうだ。まあお気の毒に。こちらは全然気になんかしてないのにねえ。何でだろ。何でだろ。大笑い

 <スポーツと不正>

 男子100×4リレーで銀メダルを獲った某国の選手の尿から、禁止薬物が出て同選手は目下暫定的な出場停止処分を受けている。他にも3か国の3選手が同容疑で検証中。もし疑惑が確定すれば銀メダルは没収され、銅の国が銀に、4位の中国が銅メダル獲得となる。以前から国家自体がドーピングに関与しているロシアは問題外。不満なロシアは、オリンピック開催国をサイバー攻撃する由。

<ホットな話題>



 男子フェンシングのエペ団体戦で金メダルを獲った日本チーム(左)のメンバーは、自らを「エペジーン」と呼称していたそうな。「ジーン」は人でもあり、陣でもあろうか。さて優勝の立役者である身延和靖選手(右35歳)が所属するネクサスのメダル報告会に参加したところ、太っ腹の社長さんが「夢のある報奨金」と称して1億円支給のサプライズ。良い社長だねえ。銀メダルの女子バスケットも協会が1人に付き500万円の報奨金を出す由。ひょっとして、他にもあるかもね。ウィンク



 全仏オープンも東京オリンピックも2回戦で棄権した大坂なおみ選手。彼女が告白したとおり、心の不調は誰の目にも明らかだった。だが彼女は最近以下の宣言をした。「今週開催されるアメリカの大会で得た賞金の全てをハイチに寄付すると」。父親の出身国であるハイチでは、ごく最近大地震が発生して大きな災害が起きた。それで彼女は一大決心をしたのだろう。



 自分の身にも半分流れているハイチ人の血。そのハイチが危機に陥っているのに、心の不調を理由に閉じ籠っていることは出来ない。彼女はきっとそう感じたのではないか。もしそれが事実だとしたら、今度の災難が彼女にとって大きな転機になるような気がする。きっと神様に、良い復活のチャンスをもらったんじゃないのかな。また以前のように挑戦し前進する大坂選手であって欲しいと祈って止まない。
<続く>





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Last updated  2021.08.17 07:11:48
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