マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2021.10.17
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カテゴリ: 生活雑記
~再び寒さが戻って~



 大掃除をやった日の夜、しきりに猫の声が聞こえて来た。恋の季節にはまだ早い。なのになぜ。そして猫は飼い猫なのか、それとも野良猫なのか。わが家の裏が空き家になってから10年以上。ひょっとしたらその床下が棲み家か。でもそのうち鳴き声が止んだ。わが東北楽天はその夜も負けた。大事な時の連敗は痛い。きれいになった風呂に浸かって寝たが、夜中に変な夢を見た。



 ある植物の名前を思い出せない夢。白い花が咲き、赤くて小さな実は食用にもなる。中国原産のその木には鋭い棘があり、剪定する度に手を傷めた。あれは何の木だったか。確か近所のあの家にもあったはず。ご無沙汰していたブログを久しぶりに訪ねたら、夫が認知症になったと書かれていた。夫君は確か90歳。昔ならボケるのが普通で、それでも家族が支えていたのだが。



 翌朝は雨。PCを開き、気になっていた植物の名前を調べた。手掛かりは童謡「この道」の歌詞。この道はいつかきた道。ああそうだよう。問題はその後で1番は「お母さまと馬車でいったよ」。2番は「ほうら白い時計台だよ」。3番は「さんざしの枝も揺れてる」。そうだ。山査子(さんざし)だった。それにしてもなぜ裏庭に植えた覚えのない山査子が生えたのか。きっと鳥の糞に種が混じっていたのだろう。



 暖かかった前日とは一変して、とても寒い。北海道では雪の場所もあり、東北でも高い山は初雪が降る可能性がある由。ファンヒーターの灯油が残り少ない。数日寒い日が続いた時に点けたためだ。物置の中に予備はあるが雨が降っているため、給油が出来ない。暖かそうなスリッパを履いて凌ぐ。いざとなったら掃除したばかりの空調機がある。



 それにしても窓ガラスがきれいで気持ちが良い。風呂場も台所もすっかりきれいになったが、使えば汚れて行くのは仕方ない。人が生きるということは汚れるということでもある。南側の大きな窓には、これまで何度か鳥がぶつかった。雀のように家の近くで暮らす鳥は慣れているが、そうでない鳥は透明なガラスに慣れておらず、通り抜けられると思って勢いよくぶつかる。まあそれで死んだことはなかったが。

       サンザシの花    

 さて童謡「この道」は北原白秋作詞、山田耕筰作曲で、藤原義江が最初に歌ったのが昭和2年のようだ。いずれも懐かしい名前ばかり。藤原義江の穏やかな風貌と豊かで良く通る声を思い出す。確か「藤原歌劇団」を作った人だったような記憶がある。サンザシを思い出すのにかなり手間取ったが、そんな風に何かの糸口を手掛かりにして記憶を呼び起こすのはしょっちゅう。それでも何とか生きている。



 大量に作り置きしたカレーに安堵してるうち、すっかりおかずが乏しくなった。それでサンマの缶詰を開けた。味噌汁も沢庵もあるし、トマトとキュウリを切れば良い。大掃除の前に片付けた「三角コーナー」が見つからずに探した。だが置ける場所は決まっている。流し台の下の保管スペースの、めったに使わない角の奥に、それは鎮座していた。ハハハやっぱりなあ。俺が置くとしたら、ここしかないもんね。土曜も日曜も雨の予報。月曜日には出来たら植木鉢を室内に取り込みたいが。





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Last updated  2021.10.17 00:00:10
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