バリュー投資に騙されるな!

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2013.06.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類
これはアイエーの銘柄紹介の3つ目です。
銘柄紹介1つ目から順に読んで下さい。



随分長くなりました。ここまでを元に、アイエーの企業像をイメージしてみましょう。
このイメージを持つまでに、今まで調べてきたといっても過言ではありません。

バランスシートの変化をイメージして下さい。このイメージは極めて重要です。バランスシートが今までどのような推移をしてきたか、既に大体イメージできているはずです。最初のイメージで重要なのは資産と負債と資本の関係です。各々がどのような変動をしてきたか。
当然ですが、投資家としてはこれからどのような変動をするかが大切になります。それは損益計算書のイメージの範囲になります。本当は、慣れてきたらバランスシートの変動のイメージに、損益計算書のイメージを重ね、将来のバランスシートの変動を予想するというのが良いと思います。ただ、これには少し慣れが必要ですので、まずはバランスシートの変動のイメージを確りする事が重要というのが僕の主張です。

過去のバランスシートの変動をイメージするのに、手っ取り早いのは実際に過去の事業報告書を並べてみる手法です。当然この作業は重要ですが、僕達レベルの低い投資家が先にこれをやってはいけません。この作業は、最後に答え合わせとしてやるべきです。
恐らくバリュー投資家は、過去の事業報告書のバランスシートを並べてみるという事を薦めているのだろうと予想しますが(まぁ僕の妄想で実際はそんな事すら教えていないのかもしれませんが)、僕は先にそれをやるのはオススメしません。まず、インターネット上のサイトなどを利用して簡単な情報を集め、先に企業のイメージをする。その後で、『答え合わせとして』公開されている実際の過去の事業報告書を並べてみる。そして、どのように違ったのかを見てみると、色々な事が分かったり分からなかったりします。この答え合わせで、最終的に企業のイメージを掴むのが良いと、僕は断言します。

幾らバリュー投資家さんが反論しても、僕は枉げません。自分で将来のバランスシートをイメージできるようになる近道は、何度も何度も基礎問題を解く事にあると思っています。バランスシートについては、ありがたい事に、答えがある問題を解けるのです。答え合わせを後でやることで、企業のイメージ付けをより正確に行う。
このやり方を薦めている人は僕は知りませんが、間違いなくファンダメンタル投資家の基礎力を手っ取り早く上昇させる方法です。この方法をやることで、銘柄に対するイメージが大きく変わるでしょうし、それは他の多くの投資家のイメージと違うでしょう。そして、そのイメージは適正価格である株価よりも適切に企業の価値を評価することが出来る可能性があります。
勿論、バリュー投資家の言う『真の企業価値』をより適正に判断できることでしょう。

ただし、僕は企業の価値を適正価格である株価(市場評価)よりも正しく評価しようとする事には、必ずしも賛成しません。『真の企業価値』なんて言葉は詐欺師の使う言葉だと思っています。
自分のイメージした企業の将来のバランスシート像は、他の投資家にひけらかしてはいけません。それどころか、そのイメージに自分の投資判断を委ねる事に付いても、僕は余り良い考えだとは思っていません。バランスシートの推移をイメージするのは、あくまでファンダメンタル分析の基礎であり、それが直接的に利益に繋がるという事は殆どないと考えています。
間接的に役に立つことはあるでしょう。そして、その間接的な効果が少なくないのが、投資家のパフォーマンスに大きな影響を与える大暴落時です。売買の重要な判断材料になるからです。外部環境に惑わされずに自分なりの投資が出来る為のファンダメンタル分析です。

また、バランスシートを並べてみる時に注意点があります。
ここ数年の日本企業では会計方式の変更による資産変動があるからです。企業によってはかなり豪快に変わります。
特にここ数年はIFRSへの移行もありますので、単純にバランスシートを並べてみると逆に企業の変動が分かり難くなったりする事があります。
このIFRS方式はまだ適用していない企業も多いですが、早くて2015年に完全移行予定です。早かれ遅かれ、影響を受けない企業はありません。
IFRSについては長くなるので割愛します。
内容自体はそんなに難しい事ではありません。色々面白いこともありますので、是非調べてみて下さい。
(機会があればこのブログでも書きたいと思います)


さて、最後にアイエーの中期計画について。
アイエーは2014年3月期をスタートとした中期計画を策定しており、2015年3月期から増収増益を目指しています。
四季報の業績予想は、かなりこの中期計画を参考にしたものです。
逆に言えば、中期計画を元にした四季報に比べてサプライズがあるかどうか、が中期投資では重要になります。




長々と書きましたが如何だったでしょうか。
アイエーを推奨している訳ではありません。僕自身、アイエーは全資産の1%未満どころか、今現在0.2単元しか保有していません。
この紹介文を読んだだけでアイエーを買いたくなった投資家は、全くセンスがないと断言します。
もっと色々調べて見ないといけません。アイエーには悪いところも沢山あるのです。
そして何より、株価は常に適正価格。
今日の適正価格と明日の適正価格が一致しないだけです。
もう何十回も言いましたね。

将来の業績予想をする為には、上記のようなざっくりした数値をブレイクダウンして、更に細かい部分の変動を確認する必要があります。
それらの分析こそが、ファンダメンタル分析だからです。(※ファンダメンタル分析には、ブレイクダウン方式の他にボトムアップの分析方法もあります)
僕達はファンダメンタル分析を主とした投資家です。
ファンダメンタル分析をどこまで時間掛けてするかどうかは各投資家に任せますが、ファンダメンタル分析のやり方はマスターしておかなければなりません。
できるけれどやらないのと、できないからやらない、のでは天と地ほどの違いがあります。
また、できるし好きだからやるというのと、できるけど面倒だからやらない、というのも同じくらい差があります。

しかし、できるし好きだからやるというのと、できるけど面倒だからやらないというのと、できないからやらないというのは、それ程大きなパフォーマンスの違いはでません。だから、バリュー投資は儲かるという結果から入ったバリュー投資家は脆いのです。
大切なのは、自分の性格に合った投資を行うこと。そして、株式投資に正解があると思わないこと。

低PBR銘柄はパフォーマンスが良い。だから低PBR銘柄へ投資をする。
そんな手法ではダメなのです。バリュー投資家が詐欺なだけで、彼らに惑わされるべきではありません。


という所までで第一段の銘柄紹介を終わります。

お疲れ様でした。





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Last updated  2013.06.30 13:58:59
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