Welcome to the Mentor’s world

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2014.04.23
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将棋用語で、玉(王)が相手の陣地に入ることをいいます。

将棋で攻めそこなったときに相手が玉をスルスルと逃げ出して自分の陣地に入って、周りを味方の駒、特にと金などで固めてしまうと詰ますことができなくなります。そうなると、攻めそこなった側も相手の陣地に入りにいくことになります。その途中で捕まれば負け。捕まらずに入玉すると「相入玉」となり、勝敗は点数で決めることになります。その場合、大駒(飛車、角)を5点、残りの駒を1点として、双方が規定の点数に満たないと引き分け(持将棋)。規定の点数に達していれば、その人の勝ちになります。

将棋とは相手の玉を詰ます戦いであるというのを将棋の美学と捉えている棋士は、相手に入玉を許すと、その時点で投了(負けを認めること)していました。ところが、プロの場合、将棋の勝敗は自分の生活に直結しますので美学よりも実益とばかり入玉を目指します。名人経験者で、その当時は若手だったある棋士などは、最初から入玉を目指しているといわれました。

入玉の将棋というのは、玉を詰ますことを目指さないので、みていて面白くありません。点数制ということで、入玉将棋になると、大駒を詰ます戦いになったりするし、何より、プロらしい将棋の技術をみることができません。アマチュアが指しても同じような手順になりますからね。

さて、先日録画しておいたテレビ将棋は相入玉になりました。先手が勝利しましたが、負けた後手の若手は入玉し、相手の入玉を防ぐことができず点数でも負けているということで、結局は200手以上の手数で投了しました。戦形は僕の嫌いな穴熊ではなく、双方がプロらしい読みの入った奇抜な手を繰り出して、すごく面白かったです。でも、入玉の形になってからは、解説が「僕ならもう投了します」という時点でもまだ指し続けていました。

解説によると有利な状態から逆転された悔しさから、ここまでさし続けたのだろうということでしたが、これもプロの姿なんだと思えました。テレビ将棋ですから、全国に放映されるわけです。もっと早い時点で負けを認めたほうがスマートだったと思います。でも、それをできずに指し続けている姿は、いかにも人間らしくてよかったです。いくらコンピューターが強くなっても、観ている者を感動させる将棋を指すことはできないでしょう。技術的に高度であっても一般のファンにはわかりませんからね。やっぱり人間らしさを出した将棋だからこそプロとして成立するんだと思います。

プロというと、高度な技術がある者と考えがちですが、それは違うと思います。高度な技術があるというのは当然のことで、なおかつ、人を感動させることができる人だと思います。じゃないと、見ている人がお金を払う気にはなりませんからね。将棋のプロはいずれも高度な技術をもっています。そのうえで、観ている人を感動させることができなければ、お金にならないのでプロではいられなくなります。今回の将棋は、プロとは何かということを教えてくれました。






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Last updated  2014.04.23 01:00:20


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