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2013/09/26
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カテゴリ: 音楽
土取利行LIVE-w300

この日記の昨日のアクセスが1000を超え、驚き、恐縮してます。
ありがとうございます。これが唖蝉坊がきっかけだとしたら、とても
嬉しい事です。人々の本音を語る歌が見当たらない時代だからかな、
と勝手に解釈したりしています。


<アゼンボーの大きさ>
私はYOU-TUBEで、エノケンの横に出てた古風な動画を何気なく
クリックして始めて添田唖蝉坊を知ったのですが、なんとこれ
程の大物とは知らず、恥ずかしい思いです。

添田唖蝉坊と息子の知道(添田さつき)は三木鶏郎や小沢昭一、
高田渡、なぎら健壱をはじめとする音楽家には大きな影響を与え
ており、一般的にもすでに広く知られていて、数々の書籍やライブ、
TV放映などもありました。今年の4月には、神奈川近代文学館での
展覧会も開かれたとか。信州でも明日、LIVEがあるようです。

唄で社会の矛盾を鋭く掘り起こしたという点では、このアゼンボー
を超える人はまだ出ていない。明治・大正のストリートシンガー
とかラッパーとか呼ぶ人もいるようですが、そんな軽い表現では
言い表せられない、社会派ソングの背骨のような人だと思います。


添田唖蝉坊作/社会党ラッパ節 :土取利行(弾き唄い)



<音楽性について>
さて、先日の日記で書き漏らしたのが、唖蝉坊の音楽センスです。
と言っても、替え歌が多いのでほとんどが既成曲。民謡や外国曲、
はやり歌などですが、どれもがメロディが明解で聴きやすい。
しかも「パイのパイのパイ」とか「ははノンキだねえ~」などの
合いの手を入れてのリズム感が絶妙だし、バラエティもある。

エノケンの「ベアトリ姐ちゃん」も、元は唖蝉坊がスッペのオペラ
曲におどけた歌詞をつけたもの。「パイのパイのパイ」は息子の
知道が16才の時に「ジョージア・マーチ」に詩を付けたものだ
そうです。おかげで長い歌詞を飽きなく聴かせてもらえます。


添田唖蝉坊・山路赤春/ 解放節  土取利行(唄・演奏)



<唖蝉坊を唄う人>
それに加えて、これらを歌う土取利行さんの声と伴奏がいい。
変に力まずクセもなく、淡々とした素直な声がとても聴きやすい。

三味線などを使うと、アクの強い邦楽民謡調になりそうなのに、
この土取利行さんのサウンドはすんなり耳に馴染む。どこかイス
ラムの宗教歌謡を連想するような唄もありましたが、ちゃんと
した音響で聴くと、タブラだとか中近東の弦楽器などが使われて
いて独特の音作りをされていました。

土取さんの経歴を見るとびっくり。フリージャズや演劇音楽で
活躍した打楽器奏者で、坂本龍一とのデュオアルバムを出したり、
NYから世界各地を巡って音楽を追及した人なのです。

妻の桃山晴衣さんは「梁塵秘抄」などを演じる三味線シンガー。
添田知道の最後の弟子でもあり、沢山の唖蝉坊の資料を残しながら
他界。土取さんがその意志を次いで歌い継ぐことになったとのこと。


また、添田唖蝉坊を歌い継ぐ人としてカンカラ三線演歌師の
岡大介さんがいるが、土取利行さんと共に、沢山の観客でいつも
満員だとのこと。今の時代に唖蝉坊が蘇りつつあるようです。


カンカラ三線で社会風刺、「添田唖蝉坊・知道展」会場でイベント



YOU-TUBEには添田唖蝉坊の沢山の唄がアップされています。
土取さんの動画には歌詞がちゃんと出てくるのでよくわかる。
ぜひじっくり鑑賞されるのを望みます。


岡大介 東京節 2011.5.22 北海道芦別 ディラン



<おまけ/唖蝉坊の歌詞>
添田唖蝉坊の代表作の歌詞集





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最終更新日  2013/09/28 12:18:27 PM
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