目と耳が悪いビジネスマンの一筆

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2007/06/10

「～したい」　というより　「～してあげたい」

カテゴリ：この世界のあらゆるものは、教科書である

元々昼寝などあまりできないタイプでしたが、今日は昼前、昼後に寝てしまいました。

それ以外の時間は、「月刊致知6月号」を読んだりしました。

その中で、とても大切なことを学ぶことができました。

京都大学薬学部教授・杉本八郎さんのインタビュー記事です。

杉本さんは、東京都立化学工業高校を卒業してエーザイに入社し、在職中に中央大学理工学部を卒業して新薬の研究に従事されてきました。

新薬の研究は、成果が出るまで20年くらいの長い時間を要する特殊な仕事で、日の目を見ることなく研究生活を終える研究者もざらだと言います。

そんな中で、杉本さんは努力の甲斐あって、二種類の新薬の開発に成功。

現在は杉本さんにとって三つ目の新薬であるアルツハイマー根本治療薬の研究に取り組んでおられます。

そんな杉本さんの信条の一つに、

「助かりたいより助けたい」

があるそうです。

この言葉はわたしにとって耳が痛い大切な言葉です。

ベーチェット病という、自分の力だけではどうにもならない難しい病気を持つ立場にいると、

「どうすれば失明せずに生きることができるのだろう」

とか、

「わたしの症状を軽減するにはどうすればよいのだろう」

と、自分自身の療養に囚われがちです。

よくガンなどの難病を克服した人の中には、自分以外に放っておけない人がいて、その人のことを懸命に考えていたら治ってしまったという人がいます。

自分だけが失明したくない、自分だけがベーチェット病を克服したいというのは、あまりに狭い料簡ではないでしょうか。

だから、わたしももっと世の中の人のために尽くす気持ちを大切にしたいと思います。

「目が見えなくなっても仕事をしたいではなく目が見えない人にも仕事をさせてあげたい」

「もっとお金を稼ぎたいよりもっとお金を稼がせてあげたい」

「病気を治したいより病気を治してあげたい」

こういう意識が、人としてより大きくするのだと感じました。

こうして人の生き方に学ぶ書籍に出会えたことも、わたしにとって幸福なことです。

ありがとうございました！！

●今日の天気
雨のちくもり。

●今日の運動
エアロバイク30分。

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