この子には本当に受験に至るまでに
書けなくていい苦労を掛けてきた。
その結果、孤独な受験を迎えさせてしまった。
本当に申し訳ないと思う。
自分の子供と他人のお子さんの受験指導は
やはり『感情』が介入して難しいものだった。
しかし、それでもぐれもせず、反抗はあったものの
素直にこんな僕についてきてくれた。
ありがとう。
受験が終わった後、
帰りの車の中で
「今回の受験で悔いはあるか?」
との質問に
即答で
「ない!」
と答えたさわやかな声に真実を感じた。
これまでの受験に関しては最高の受験で終われるように
努力してきた。
しかし、今回の受験はそれがなかなかかなわない状況だった。
様々な予想しない苦難と立ち向かうために時間をとられた。
様々な人たちが支えてくれはしたもののやはり100%のことはしてやれなかった。
しいて言えば、他人様のお子様でなくてよかった。
試験後の彼は以前の笑顔が戻り
楽しく残りの中学生の時間を楽しんでいる。
受験を通して僕が得たことは
わが息子に、自分の弱さを強さにかえてもらった
ということだろう。
まだまだ、命ある限り
次世代を担う子供たちに
生き様を見せていかねばならない。
入試の結果がどうあれ
子供たちをたくましく育つように
支えていければ本望だ。