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2016.01.09

「適度な飲酒は健康に良い」は統計マジック

テーマ：最近の医療事情(57)

カテゴリ：健康・医療・介護

１年ほど前の日経メディカルの記事↓ですが．．．
medical.nikkeibp．．．/bmj/201503/
この記事の副題には、
”様々なバイアスを考慮した解析では、飲酒で健康になれる人はわずか”

詳しくは、記事を参照して頂くとして、この調査結果が正しければ、
マスコミは、アルコール飲料メーカーに「配慮」して 、
意識的に、”有効な範囲が狭い”ことを伝えなかったのだろうか？
そうではなくて、
「飲酒しない人」に、「病気で飲めない人」を含めていたという。
これは、科学的調査分析手法としては好ましくないと思うし、
少なくとも、結果を引用する時に、伝えるべき事項である！
伝えないことで、
「適度な飲酒は飲まないより健康に良い」
という空気が醸成されたように、藻緯羅には思われる。

新たな調査で判明した、健康になれる わずかな人 とは？
記事からは、読み取りにくいのだが、藻緯羅なりに読み取ると、
・男性は50〜64歳で１日に缶ビール１本程度
・女性は65歳以上で１週間に１回程度の飲酒
とう人達に限られるようで、それも顕著ではなさそうである。