石油も水も尽きかけた世界。
元警官のマックス(トム・ハーディ)は、愛する者を奪われ、本能だけで生き長らえていた。
資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕えられた彼は、イモータン・ジョーに囚われた女たち“ワイブズ”を率いて反逆を企てるフュリオサ(シャーリーズ・セロン)、全身白塗りの男ニュークス(ニコラス・ホルト)と共に、自由への逃走を開始。
凄まじい追跡、炸裂するバトル。
絶体絶命のピンチを迎えた時、マックスと仲間たちの決死の反撃が始まる!
2回目の映画館観賞です。
私の中では、非常に珍しいこと。
剛の 『任侠ヘルパー』
以来かも。
いや、 『ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL』
も複数回観たか。
でもアレは、ファンとしてのアレだから(何)。
とにかく。
2回目も大興奮!
そして2回観ても、よく分からないディテールに惹かれる。
そう、それはまるで何度行っても毎回新しい発見があるディズニーランドのよう!(違)
1回目はとりあえずド派手なカーアクションに興奮したけど、音楽もね、たまらないね。
一人だけ赤い服を着た盲目の「炎のギターリスト」ってのがいて、それが改造巨大アンプ車に繋がれて火を噴くギターをギャンギャン演奏しまくるんだけど、砂塵のど真ん中を突っ切る追撃車の群れの先頭切って走ってるわけよ。
いやもうその状況じゃぁ演奏するのムリでしょ、って場面でもギター弾いてる、っていうね。
それがウォーボーイズのみならず、観ている人たちもかき立てる。
MADなギターと腹に響くドラムのものすごいパンクな音が上から横から後ろから降ってきて、アドレナリン出まくり。
これぞ映画館で観る醍醐味。
ていうか、爆音出して群れて暴走って、まるっきり暴走族だよね(爆)。
砂漠のど真ん中だから、まぁ。
囚われてる今という状況から逃げたしたフュリオサと5人の妻たちと、過去に囚われて逃げ出すことも避けているマックス。
彼らが出会った時に、想像を絶する必死の逃走劇と、想像を超えた命がけのバトル。
フュリオサたちが目指す「緑の大地」とは。
そしてそこにある悲しい現実とは。
向き合わなければならない本当の「故郷」とは。
というストーリーは、ちゃんとあります。
もちろんストーリーはちゃんとありますけど、そこじゃない(何)。
もうとにかく、バーン!ってなってバーン!ってなってバーン!ってなるとこがもう(何)。
いやでも、マックスが自分の名を名乗るシーンは涙したな。
名前を教えるくらいなんてことない行為だけど、名前を教えてしまった以上、その名前を伴った過去はずっと思い出に生きる、ってことだから。
過去に囚われてるマックスは、他人の過去に生きることも、苦痛なんだろう。
ニュークスが人の本当の愛を知り、「俺を見ろ!」ってシーンも、涙した。
イモータン・ジョーの愛情は、本当の愛ではなかったんだ、って気づいたからこそ、反旗を翻し、5人の妻たちのために身を挺して守ろうとした。
英雄たちの館に迎え入れられないとしても。
でも1回目観た時も思ったけど、きっと多分、イモータン・ジョーは悪いだけの人じゃない気がする。
月早く生まれて死んでしまった息子を悼み嘆き悲しんで、子守唄を歌うシーン。
あのギターリストも、すやすや眠ってるわけよ。
ギターにぶら下がって。
やっぱり彼らウォーボーイズにとっては、慕うべき偉大なる父であったんだな、と。
5人の妻たちも、色んなタイプの女を選り取りみどり。
金髪、赤毛、ブラック系、アジア系っぽいの、大人っぽいの、幼いのと。
それだけ選べる余力が、まだあるんだこの世界には。
あの搾乳婆とか鉄馬婆みたいなのばかりじゃないんだね。
それだけイモータン・ジョーには力がありますよ、というパフォーマンスでもあるだろうけど。
こんな映画(失礼)でまさか涙するとは思わなかったけど、思っていた以上に深い映画だった。
マックスが、フリュオサたちと一緒に行かず、群集に紛れ消えていくシーンとか。
観終わった後も音と映像に頭も体も占められて、冷静にストーリーを後追いする余裕なんてなかったけど。
とにかく「ひゃーっ!すげーっ!マジMAD MAX!」としか(笑)。
ていうか、武器将軍とか人食い男爵のインパクトもすごすぎて。
武器将軍が目をやられて、 ヴェルディの『レクイエム 怒りの日』
に乗せて両手のマシンガンぶっ放すシーンとかもうマッチしすぎて鳥肌。
『パッセンジャー』 Passengers 2017.04.01
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』… 2015.08.30
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