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森の声@ Re[3]:「体験格差」(子どもの育ちに必要な体験について)(11/04) めげぞうさんへ >これからどうなって行…

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森の声

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2024.10.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
人類は、不便や危険だけでなく、自分で感じ、自分で考え、自分で行動する事を嫌い、機械や様々道具などを使って、「どのようにしたら簡単に、努力せず、楽に結果を得ることが出来るようになるのか」かということを色々と考え、研究してきました。その願いを実現するための機械も発明してきました。

人々が追い求めたのは、「生活の場における安全、簡単、便利」だけでなく「戦争における安全、簡単、便利」も追い求めました。というか、戦争におけるそのような研究の方が生活の場における研究よりも先にありました。コンピュータも戦争に勝つために開発されました。

「生活のための発明」が戦争にも応用されたのではなく、「戦争のための発明」が生活の場に応用されたのです。

その結果、世の中はどんどん簡単で、便利で、安全になりました。
今では、お料理の仕方など知らなくても、包丁など使えなくても、美味しいお料理を食べることが出来ます。
歩くのが苦手でも、乗り物を使えば歩くよりずっと早く移動することが出来ます。

昔は鉛筆はナイフで削りましたが、今では電動鉛筆削機の穴に差し込むだけでアッという間にきれいに削れます。
自分で考えなくても、本やインターネットなどで調べればすぐに答えが得られます。

また、外灯で夜は明るくなり、道は平になり、突然襲ってくる獣はいなくなりました。(今では人間が一番危険です)

“食べ物が腐っているかどうか”、“これは食べられるかどうか”などということを自分で判断しなくても済むようになりました。

子どもが木登りしていて木から落ちてケガをしたら、昔は“木から落ちか子が下手だった”で済まされましたが、今ではその木の管理者が責任を求められ、下手をすると木が切られてしまいます。

道の段差にけつまずいて転がれば、昔は“気を付けなさい”で終わりでしたが、今では道の管理者が文句を言われます。

昔はお金を稼ぐためには汗水垂らして働く必要がありましたが、いまでは、自分の部屋の中でイスに座ったまま、ゲーム感覚でお金を稼ぐことまで出来るようになりました。

でも、便利が増え、危険が少なくなればそれにともなって、人間の能力や機能は低下するのです。人間のからだは必要に応じて成長するように出来ているからです。

考える必要がない生活、考える必要がない遊び、考える必要がない勉強を繰り返していたら考える能力は育たないのです。

感じる必要がない生活、感じる必要がない遊び、感じる必要がない勉強を繰り返していたら感じる能力は育たないのです。

自分の意志で行動する必要がない生活、機械や道具に頼りからだを使わない遊び、からだとのつながりを失った勉強ばかりしていたら、能動的にからだを動かす能力は育たないのです。

その結果、暗記するだけの勉強をしてきた子は、善悪の判断をすることも出来なくなるでしょう。
簡単で便利な生活や遊びしか知らない子は、自分が生きている世界の現実を知らないまま成長するでしょう。

そのため、自分の感覚で感じ、自分の頭で考え、自分の意志で行動する事が出来なくなってしまった子は、簡単に、嘘の情報に騙されてしまうのです。
いくら「嘘の情報に騙されないで」と言っても、相手はその裏をかいてくるのですから、結局は引っかかってしまうのです。





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Last updated  2024.10.27 06:40:48
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