2009/01/14
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といっても、北米での話である。
ドイツの地方公共放送SWRによれば、ファルツ産ワインの北米向け輸出が金融危機にも関わらず伸び続けているという。エデスハイムにあるアンゼルマン醸造所では2008年は約10%の売り上げ増、ニーダーキルヒェンの協同組合でも年産70万本の約18%を北米へ輸出したそうだ。一方でトリアー商工会議所によればモーゼルワインの北米向け輸出は前年比約100万リットルの減少で痛手を被っているという。

何故ファルツが好調でモーゼルが不調なのか、報道ではその理由までは言及していなかった。アンゼルマンはドイツ国内ではスーパーマーケットを中心に販路を持ち、5~10Euroで比較的良質なワインをリリースしている。確かにここのドルンフェルダーは悪くない。ニーダーキルヒェン協同組合も350haあまりの葡萄畑から日常消費用ワインを中心に生産している。両者の好調は不景気でむしろ低価格帯でも楽しめるワインの需要が高まっていることを示しているのかもしれない。

SWRの報道を見て気になったので日本の状況はと見ると、どうやら底なし沼に沈み込んでいるようだ。ドイツワインインスティトゥートが昨年9月に発表した統計では、日本はロシア、ノルウェーに続く世界7位のドイツワイン輸入国ではあるが、2007年の輸入金額は対前年比29.1%減、輸入量は32.3%減と約3割の大幅な減少を示しており、スウェーデンの輸入金額46.4%増(輸入量56.8%増)、中国65.8%増(67.8%増)と明暗をわけている。ちなみに、輸入ワインの1リットルあたりの平均金額は日本3.79Euro、スウェーデン1.64Euro、中国4.07Euro、総輸入量はそれぞれ38,162hl、116,480hl、10,247hlである。

昨年日本のドイツワインの輸入促進に携わる人から聞いた話では、低価格甘口ワインの売れ行き減少が統計に大きく影響を与えているそうだ。そこでドイツワインの販促も低価格帯にある量販アイテムに重点を置き、ワイン愛好家よりも一般消費者へアピールしていくことを中心に活動していきたい旨のことを語っていたと記憶している。しかしそれでは不振の原因と言われる安甘ワインのイメージ挽回はますます難しくなるような気もする。

個人的にはVDP加盟醸造所を中心に高品質ワインを前面にたててイメージアップをはかり、そこから量産アイテムの消費を刺激した方が良いと思うのだが、インポーター同士の競合などあるのかもしれない。一方でリースリングを輸入販売する業界関係者同士が協力しあい、この品種を日本で盛り上げていこうという動きもあると聞いたが、その後どうしているのだろうか。

とりあえず、私としては地道に情報を伝えていきたいと思う。
それがドイツワインへのささやかな貢献であればと願っている。





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Last updated  2009/01/15 09:10:30 AM
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李斯。@ お久しぶりです。 御無沙汰しております。 何時も拝見してい…
pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その64(04/05) 「ムスカテラー辛口」は私も買おうかと思…
mosel2002 @ Re[1]:ひさびさのドイツ・その54(03/14) pfaelzerweinさん >私の印象では2013年…
pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その54(03/14) 私の印象では2013年からは上の設備を上手…

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